GPHWS-X-300

■『GPHWS-X-300』通称:ブラック・ゼロ
■第三世代型(?)
■動力機関:LMPエンジン、サイクルコンテンザ
■装甲材質:オリハルコンナノメタル
■推進装置:Try-Developed LMPE 
■平均速度:1400㎞/h
■最高速度:1600km/h
■サブシステム:ROIDS、SRS
■武装
エレクトリックパイル「T-1400VS」
レクテナシールド「T-790 EP」
高速追尾ミサイル「LAAM-33」
SR兵器
プラズマフィールド

■詳細
ラグナロク・ハルマゲドングループが第二世代型開発時に極秘裏に開発していた試作型無人機動兵器の完成系。
GPHWS第三世代型プロトタイプシリーズの亜種で有り同シリーズのオリジナル機である。
元々は開発を凍結していた機体、「GPHWS-X2××」の戦闘力の高さに目をつけたDr.が再設計した機体で、ラグハル社の最先端テクノロジーの結晶である。
「戦略兵器級の性能を有するジプァースを主とする、高性能兵器の確実な破壊」をコンセプトに開発されたこの機体は、純粋に戦闘力を突き詰め強力な専用兵器を搭載、単機での掃討戦や拠点制圧をも可能としている。
火力、機動性、防御力において標準的な第三世代ジプァースを上回るスペックを有しているこの機体、表向きは敵対勢力の大型機動兵器の排除、ラグハルカンパニーの脅威となるイレギュラー勢力の掃討を目的としている。
『GPHWS-X-300』はその戦闘力を持って、ラグハル社が管理している「所属パイロットの離反や暴走」を抑止する為の「監視者」としての一面も持っていると言える。
第三次世界大戦中、数々の実戦テストを行った『GPHWS-X-300』は改良、強化が施された後に軌道配備型強襲兵器として正式にラグハル社のジプァース部隊に配備された。
なお、『GPHWS-X-300』にはシンボルエンブレムとして、ラグハル社のロゴが与えられ機体の右肩部分にも同様のエンブレムが描かれている。

■機体の詳細
○LMPエンジン(レーザーマグネィックプラズマエンジン)
カーボン燃料から発生させた超高温のプラズマを、磁場で超収縮させ加速噴射。
レーザーや各種装置に必要なエネルギーは、ジェネレーターで生成され機体内部の超伝導コンテンザに蓄積する
タンクや断熱材も含めたエンジンと噴射装置全体の総重量は、他の燃料やジェネレーターと比べて非常に軽い。
そのため、極めて高い運動性能を持つ事が可能になっている。
ラグハルはエンジンの再設計の際に、自社独自のジェネレーター技術を応用した。
その結果、更なる大出力化と大容量化に成功。機動性、運動性、反応速度の向上。外部からのエネルギー供給無しでのエレクトリックパイルのチャージ、プラズマフィールドの実装を可能とした。
ジェネレーターの軽量化、材質の改良による本体の強化、伝道効率の向上により加速性能と最高速度の向上 エネルギー、プラズマ生成の高効率化を行っている。

○サイクルコンテンザ
『GPHWS-X300』に搭載されている大容量蓄電器。
超伝導で抵抗がゼロの状態のコイルに電気を循環させる事により、エネルギー消費を最小限に抑えて保存する事が可能。『GPHWS-X300』はこのコンテンザから必要なエネルギーを取り出して稼動する。

○オリハルコンナノメタル
オリハルコンを主材料とする装甲材。『GPHWS-X300』の装甲に使用されてる。
外装内部には断熱性物質を組み込んであり、被弾時の機体への熱影響を最低限にとどめるよう工夫がなされているほか、ナノマシンが組み込まれており、軽度の装甲ダメージであれば自己修復を行うことが可能になっている。
また装甲には特殊なステルス加工が施されており、通常のレーダーで探知する事は出来ない。

■武装の詳細
○エレクトリックパイル「T-1400VS」
『GPHWS-X300』の右腕に搭載されている、大型プラズマキャノン。
本来は内臓している干渉兵器により電力施設からの管制を奪い電力を放出させ、左腕に展開するレクテナシールドで吸収。
蓄積されたエネルギーは、エレクトリックパイルに送られ高電圧のプラズマを生成し攻撃エネルギーに転換した後に発射する。
この機構ではエレクトリックパイルのチャージに必要な電力は外部からの供給が必要な為、使用可能な戦域が限られてしまっていた。
この問題は搭載ジェネレーターの高性能化により外部からのエネルギー供給が不要になり、単機でチャージ可能になった事により解消されている。
武器本体にも専用コンテンザが内臓されている事から、よりチャージ限界量の高いプラズマを生成、蓄電する事が可能となり、これまでのプラズマ兵器とは比較にならない大火力を実現した。
チャージの際は周辺にパラライザ効果を持つプラズマを放出、攻撃と同時に敵機や対象物の電力供給系統を混乱させる兵器としての役割も持ち、攻撃対象のより効率的な撃破、制圧を可能にしている。
出力を調整する事で高威力雷玉を連続発射する事も可能、中~近距離での戦闘にも対応する事が出来る。
またプラズマは障壁を透過する、この事から実盾といった通常の防御兵装で防ぐことは不可能である。
チャージ中の廃熱、放電をレクテナシールドに依存していた事からシールドが破壊された場合プラズマのチャージが不可能になる点が指摘されていた。
この問題は機体本体のフレーム単位での冷却システムの見直し、内部機構の放電、冷却の高効率化 外部装甲のエアインテークの改良、搭載AIの学習による内部制御の最適化によりシールドの機能が停止した場合においても、プラズマチャージの継続を可能とした。 

○レクテナシールド「T-790 EP」
『GPHWS-X300』の左腕に搭載されている、大型シールド。
本来はエレクトリックパイルのチャージの際に必要な電力を吸収する為の装置である。
単機でのエネルギーチャージが可能になった事からその用途は変更されている。
エレクトリックパイルのチャージの際に展開。機体内部に発生する高熱と高電圧のプラズマによる機体のオーバーロード、オーバーヒートを防ぐために放電、廃熱する為のラジエーターの様な役割を持つ。
この機構によって機体の冷却性能は大幅に向上し、エレクトリックパイルの再チャージの際の時間短縮に成功した。
排熱、放電の際、展開したシールドは超高温度に達している。これによってシールドに着弾した際敵機の実弾、光学兵器を蒸発、蒸散させる他とは異なる発想の防御兵装としても機能する。
内部出力を搭載AIが制御する事で、高威力のエネルギーカノンを射出する事も可能である。

○高速追尾ミサイル「LAAM-33」
『GPHWS-X300』の後部に搭載されている、対地・対空用ミサイル。
機動兵器の兵装としてはポピュラーだが、通常のミサイルと異なる誘導方式を採用している。
ミサイル本体には索敵装置、誘導装置は搭載されておらず、代わりに特殊なセンサーが内臓されている。
射出後は『GPHWS-X300』に搭載されているAIが、センサーを介してミサイル本体の弾道を直接コントロールする。
これによりフレアやデコイといった欺瞞兵器に誘導される事無く、確実に標的に命中させる事が可能である。
信管には接触信管と近接信管の組み合わせ、エンジンには小型ラムジェットを採用している。これによって加速度と飛行時間を向上させている、

○SR兵器(セルフリプロデュース兵器)
通信機器の内部AIに組み込まれている、管制強奪兵器。
対象に搭載されたAIにハッキングを仕掛け、外部からの強制干渉、AIの強制上書きを行い対象のAIを掌握。
AIを搭載した兵器の外部コントロールを可能とする「Aモード」攻撃対象のAI本体に直接、特殊なマイクロウェーブを照射し、対象のAIを構築しているユニットの温度を急激に上昇させて熱暴走を発生させ、AIを本体ごと破壊する「Bモード」の二つのシステムがある。
SR兵器は、敵機に搭載される様々なタイプのAIを無力化し、兵器の機能に大きな打撃を与える事が出来る。
AIの自己学習により制御システム、思考ルーチンの強化 処理速度が向上しており対象AIのハッキング、システム掌握の成功率が向上している。

○プラズマフィールド
『GPHWS-X300』に搭載されている、防御機構
機体の各所に搭載されている、プラズマ放出装置と安定還流装置によって形成される。
ジェネレーターの高性能化とネクスト技術を応用した事により実現化した。
能力はプライマルアーマーと酷似しており、機体を球体状のフィールドで包み込み全方位からの攻撃を減衰、無力化する事が可能。レクテナシールドと併用する事で、優れた防御力を発揮する。
PAと異なる点は、レーザーやプラズマといった光学兵器に対して高い防御効果を持つ反面、実体を使用した物理攻撃に対しては減衰しやすい特性を持つ。

■AI関連の詳細
○GPHWS-AI
『GPHWS-X300』のAIは膨大な情報データベースを持つ、高分子メモリーを利用した人工知能が搭載されている。
人間の思考に限りなく近い仮想人格AIを搭載し、自己判断によりほぼ人間と同レベルでの攻撃判断と制圧行動を可能にしている。
搭載されているAIは使用の度に経験データを蓄積する。AIはこの経験データを自己分析する事で、より高度な対応力と判断力を獲得していく。
さらに機体に蓄積された経験データは、SRSと呼ばれるネットワークシステムを介して司令室との間で共有できるようになっており、より最適化された経験データをAIに簡単にバージョンアップすることできる。
AIには他の自立思考型AIと接触した際の「思考の共有化や暴走」を阻止する為に強固なプロテクトが施されている。
また、AIへのハッキングやAI本体への直接攻撃に対応する為に。強力な防衛プログラム搭載され、AI構築ユニットも防御性能の高い球体状のパッケージで囲われている。
AIは『GPHWS-X300』専用の輸送機を中継ポイントとし、SRSを介して常に司令室とリンクしている。
これにより、司令室からAIにアップロードされる情報をインストールして、リアルタイムでバージョンアップが可能。データベースを常に最新の状態に保つことが出来る。
そしてAIでは対処しきれないトラブルが発生した場合は、司令室側から直接コントロールを行い問題に対処する事も可能である。

○ROIDS(Reflexve of interlink-Directing System)
名称ロイズ、『GPHWS-X300』の状態管理用のオペレーティングシステムである。
活動、戦闘記録をデータベース化する機能を備える他、機体各部の動作状況や搭載機器の情報などを司令室は簡単に確認する事が出来る。

○SRS(Self-Reproducing System)
AI再構築システム。『GPHWS-X300』に搭載されている自己成長システム。
AIが獲得した経験データは司令室に送信された後、ラグハル社の中枢制御システムに送られる。
送信されたデータは最適化された後に、無線通信によってAIにアップロードされる。
これにより搭載されたAIは常に膨大な経験地を得る事が可能となっている。

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最終更新:2012年08月14日 18:56