『悪魔の飽食VS狂犬古城』


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前回までのあらすじ

…私、山久悠慈は親友に愚痴られています…
…なぜ、愚痴られているのかはわかりません…
…ただひとつ判る事は、ヒデアキの育児と関係があると言う事です…

( 中 略 ) 

…これを読んだあなた…
…どうか育児の愚痴を止めてください…
…それだけが、私の望みです…      山久 悠慈

ヒデアキ『悠慈さんが相談乗ってくれたお陰で、また一段と子育てに意欲が沸いてきましたよ♪』

誠人『このクソガキ…!! お前の所為で、あの後が一大事だったんだぞっ!!』(怒)

悠慈『…いっそ…みんな結婚しちゃえばいいのに…』(遠い目)

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その男がとある雑居ビルに足を踏み入れたのは、夜の盛り場が活気付いてくる時間帯だった…。

『野生の肉食獣』を思わせる…無造作に伸ばされた髪と無精髭、ギラついた眼差しが…その男、ルカ・ランドルセンの半生が真っ当なモノでなかった事を物語っていた…。

ビルの奥、窓もないこじんまりとしたバーに入るとマスターの挨拶に目もくれず、奥のテーブルで独りスコッチを傾けている客の前に立ちはだかった。

誠人「…何か用か…? 相席頼まれるほど混んじゃいないハズだが…?」

ルカ「…マコト・コジョウだな…?」

誠人「そうか…【お前が悪魔の飽食だった】のかっ…!!」

次の瞬間、二人のとった動作はほぼ同時だった。
誠人はルカの額に拳銃を、ルカは誠人の首筋にナイフを突き付けていた。

ルカ「いい反応だ…命を狙われる心当たりでもあったか?」(予想外の反応に、心底嬉しそうだ)

誠人「カタギにそんなモンあってたまるか…!! まぁ、種を明かすなら…貴様に『俺の殺害依頼を出して前金送ったのは俺自身』だからな…。 後は接触あるまで適当に囮やってりゃ良かったって寸法だ…。」(警戒を一段と強める)

ルカ「…回りくどい真似を…」(言葉とは裏腹に、顔がニタついてる)

誠人「貴様を引き釣り出すには、これが一番確実だったからな…。」

ルカ「で、種を明かせば依頼放棄するとでも…?」(嬉しさのあまり殺る気満々)

誠人「…殺ってみろ…!! コレを見て、気が変わらなきゃあな…!!」

そう言って空いた手で上着を開く誠人の懐には、大量の【ブロック状のもの】が巻き付けられていた…

ルカ「っ?! …C4、だと…?!」

誠人「…このバー吹っ飛ばすだけの量はあると思うが…?窓も無ぇのに、どうやって逃げる気だ…?」

ルカ「この間合いならナイフの方が速いぞ…見せるのが遅かったな…!」

誠人「…話は最後まで聞け…。 コイツの起爆装置、俺の心拍数を測っている…。 はたして、首掻っ切ってからココ出るまで持つかな…?」(ここにきて、初めて笑みを見せる)

ルカ「…お前、狙いは首に掛かった金か…?」

誠人「拍子抜けさせるようで悪いが、貴様の首にも金にも興味が無ぇ…。 俺は囮だと言ったハズだが…?」(悪びれもせず淡々と)


…ルカは遊び過ぎた…目の前の誠人に注意(興味?)が向くばかりに…
…バーのマスターが背後でライフルを構えている事に気づかなかったのだから…


マスター「ご苦労だったな、古城…協力には感謝するが、腹マイトしでかすとは聞いてないぞっ!」

誠人「堅ぇ事言うなポール、囮のやり方は一任すると太鼓判押したのは極東支部の連中と旦那、アンタらだろうが…」

ルカ「あぁ、そうか…そういえば、極東支部の数人…戦域で喰ったな…。」(言われて初めて思い出したようだ)

ポール「身に覚えがあるなら話は早い。 ルカ・ランドルセン、貴様を拘束する!」(店の外から入ってきた部下と一緒にルカを取り囲む)

ルカ「ククク…いいのかお前等、そんな事していて…?」(この期に及んで余裕綽々)

誠人(コイツ…!! この期に及んで、まだ切り札があるのか…?!)


ルカ「…来い…ソリティア…!!」


一瞬の出来事だった。
…ルカのつぶやきと同時に巨大なクローアームがビルの外壁をブチ破り、そのスキをついてスローに飛びついたルカはそのままソリティアとともに飛び立ったのであった…。

誠人「クソッタレっ!! 仲間がいたとは聞いてないぞっ?!」(焦)

ポール「馬鹿なっ? そんな事よりも、MS持ち出しておいて何故我らを叩かなかったっ?!」(合点がいかないようだ)

誠人「ヤツが…俺達の予想を超えるスケールだったって事だろ…? 一杯喰わせたつもりが…してやられたぜ…。」(汗)


それから…ポール率いる部隊とのミーティングを終えて、誠人が帰宅した頃にはすでに時間は翌日の朝になっていた…

誠人「悪ぃ悠慈、今帰ったぞ… っ?!」

…その時、誠人が目にした光景(モノ)は…
…食べくさした鍋の前で、死んだ魚のような眼をしてケタケタと薄ら笑いを浮かべる悠慈の姿だった…

誠人(ルカの報復かっ?! にしちゃぁ…場が荒れてなさすぎる…何があったっ?!)

悠慈「…育児の愚痴を止めてください…。 それだけが…ケタケタケタ…。…いっそ、みんなケタケタケタケタケタケタケタ…結婚しちゃえばいいのニィィィィィィ…!!」(イイ感じに頭がテンパっているご様子・汗)

悠慈を2・3発ブン殴った後、ソコで正気を取り戻した居候から自分が居ない間に何があったか(早い話がSS第四回)の仔細を知る誠人…。

外に【悪魔の飽食】、内に【居候・悠慈】まさに内憂外患な状態の誠人…明日はどっちだ…?(遠い目)