ID:yqlZRM5Y0氏:萌え要素ってなんですか?

その1

男「冬の風景って何か良いよね~、夜景とか特に。好きだなぁ、俺」
みゆき「そうですね、冬は気温が低く、空気中の湿度が下がるので、光の屈折量が下がり、
    周りの光が大気中で反射が……」
男「あぁ、そうなんだ……物知りなんだね、高良さん……」
みゆき「いえ、調べるのが癖なだけで……あ、他にも北風が塵や埃を吹き飛ばすので……」
男「あ……(そうじゃなくて俺は……)」

男「そ、そういえばさ、高良さんは料理とかしないの?」
みゆき「すみません、私、家事とか得意じゃなくて……」
男「そ、そっか……へぇ、そうなんだ。ごめん……」
みゆき「え、どうして謝るんですか?」
男「あ、いや……」

――先日、玉砕覚悟で俺は高良さんに告白した。
正直振られると思ってたけど、意外なことにOKを貰えた。
舞い上がるほど嬉しかった~!
でも、いざ付き合ってみたものの……
現実の恋愛と想像はのそれとは全く異なるものだった。
というよりも、どこか噛み合って無い気がする。
俺はもっと『高良さんの言葉』が聞きたいのに……



その2

――だからといってただ手を拱いている俺ではない!!
経験の無さは情報力でカバー。これ兵法。
最高のエンジェルをここでみすみす手放す訳にはいかんのだ。
これはモテない俺に舞い降りた最大級の奇跡なのだから!
という訳で、まずはウチのクラスで高良さんと交友のあるヤツから当たるのだ!

かがみ「何?何か用?」
男「あ、いや、あの、その(落ち着け、俺)……」

眉間に皺を寄せて、訝しそうに少女が男を見やる。
もともとつり目がちな分、眼光が余計に鋭く映る。
――も、もしかして、柊さん、俺なんかが話しかけたからイラついてるのか?!

かがみ「?(ってかコイツだれだっけ?)」
男「あ、あのさ、柊さんって、高良さんと知り合いだよね?」
かがみ「あ、うん、そうだけど(あ、もしかしてコイツみゆきの――)」
男「あ、うん、そ、それでさ――」
かがみ「もしかしてさ!アンタみゆきの彼氏?」
男「う、うん。」

――し、知ってるし!!!!!
も、もしや、俺、学内で噂になってたりするのか?



その3

かがみ「で、何?」

みゆきの名を聞いて幾分か目つきは和らいだものの、相変わらず語気にはトゲがある。

男「あ、あのさ、俺、高良さんのことあんま知らなくてさ、それで……」
かがみ「何それ?よく知らないのに付き合ったの?」

つり目の呆れ顔は、意外に恐い。
――もしかして怒らせたのか? 繕え、繕え俺……

男「あ、いやそういう意味じゃなくてさ……」
かがみ「で、結局用件は何よ?」
男「あ、いや、高良さんの好きな物とか、仲の良い友達とか教えてもら――」
かがみ「自分で聞いたら?彼氏でしょ?(はっきりしない奴ね……)」
男「そ、そう、だよね……ごめんね、変なこと聞いて……」
かがみ「(うわっ、凄い凹み様……ちょっと可哀相ね……)」

――そうだよな、俺、彼氏だもんな……あ、でもやっぱり……

かがみ「あ、あのさっ!」
男「え?な、なに?」
かがみ「みゆきのクラスに私の妹がいるから、あの娘の方が詳しいかも」
男「え!あ、ありが、とう……」

男が控えめに返した笑顔に思わず見惚れてしまう。

かがみ「う、うん(ちょっと、カッコイイかも///)。」



その4

――やっぱり女の子は苦手だ……
高良さんは何とか大丈夫なんだけどなぁ……
というか柊さんはツンだな。あ、いや、最後のはちょっとデレか?
取り敢えずツンデレということで手を打つか……
さておき、え~と、高良さんはB組だから……

こなた「内のクラスに何か用かね?」
男「あ、いや、その……」
こなた「んん~?」
男「ひ、柊さんって、このクラスだよ、ね?」

――小さい娘だな……って!!!

男「た、高良さ――」
こなた「何?みゆきさんの知り合い?なら話は早いよ。ささ、入りたまへ~」
男「あ、ちょ、ちょっと……引っ張らないで……ってっ!!!!!」

――高良さんと目が合った……
それだけなのに、すげぇドキドキす――

男「って、ええ?!何で逃げ――」

男と目が合った瞬間、みゆきは一瞬、『しまった!』っといった顔。
次いで、見る見る顔赤らめ、もう一方の出口に向けて走り出した。

こなた「ほら、つかさなら、みゆきさんの隣の娘だよ」

指された方を見ると、キョトンとした顔のつかさがいた。



その5

つかさ「へぇ、君がゆきちゃんの……」
こなた「う~ん、みゆきさんはこんなタイプが好きなのかぁ……」

――何で、逃げたんだろう……
俺、何かしたかな?

こなた「あ~、ちょっと、聞いてる?」
男「え?あ、何?」
つかさ「だから、なんでゆきちゃんを好きになったのかなって」
男「あ、あぁそれは……」
こなた「それは?」
男「凄く優しくて、こんな俺にも……だから、かな?」
こなた「ほほぅ、眼鏡萌えではないと……」
男「そ、そんな局所的なフェチじゃなくて!!俺も、高良さんに優しさをあげたくて……」
つかさ「あ~、なんかそういうの良いなぁ」
男「でも、何か上手くいかなくて……」
つかさ「なんで?」
男「噛み合ってないというか、なんか……」
こなた「あぁ、みゆきさん天然だもんねぇ……」
男「いや、そうじゃなくて、俺が……」

――俺が高良さんのことをもっと知ってれば……

男「あ、あの、その……高良さんの、好きな物……とかって……」
つかさ「ゆきちゃんの好きなものか~」
こなた「そゆことなら私に任せたまへ~」
男「え?!」
こなた「いやぁ、リアルでエロゲの脇役なんか滅多に出来ないからねぇ……」
男&つかさ「……」



その6

――さいど・おぶ・みゆき――

つかさ「びっくりしたよ~。ゆきちゃんいきなり走り出しちゃうんだもん」
かがみ「うわっ、あの子凹んでるんじゃない?」
みゆき「え……傷つきます、よね……」
かがみ「あ、で、でもまぁ過ぎちゃったことだし、謝っちゃえば――」
みゆき「でもそれが……私、何だか本人を前にすると上手く話せなくて……」
こなた「イチイチ可愛いなぁ、みゆきさんは……」
みゆき「それでついつい、書籍なんかの知識で……」
つかさ「ねぇ、ゆきちゃんはなんで付き合うのOKしたのぉ?」
みゆき「え、それは///……笑いませんか?」
つかさ「笑わないよぉ~」
みゆき「その、笑顔が……」
こなた「笑顔?」
かがみ「(うわっ、分かる気がするけど……)」

こなた「ふっふっふ~。みゆきさん、それだよだよ全てを解決する鍵は」
みゆき「?」



箸休め1

<あざーさいど>

――き、今日こそ、日下部に告白するze☆
ま、まずは、二人っきりにならなきゃな。

男2号「おい日下部ぇ、今日放課後、暇か?」
日下部「暇だけど……」
男2号「あ、あのさ、もし暇なら、ケーキとか食いに行かないか?」
日下部「え?ケーキ?」
男2号「あ、いや、お前甘いものとか好きだろ?(お前のことはリサーチ済みだze☆)」
日下部「うーん、好きだけど……どうしようっかな……」

――や、やべぇ、予想GUY!!か、勘ぐられてる……
な、なにかフォローを……!!!これだ!!!
男2号「あ、模試も近いからその勉強も兼ね――」
日下部「パス」



箸休め2

<あざーさいど2>

――小早川、可愛いなぁ……
なんとか、お友達から始められないものか……
そうだっ!!!田村、すまんがお前の名前を借りさせてもらう。
同中のよしみで許せ。

男3号「あ、D組の小早川さんだよね?(か、かぁわぁいぃ……)」
小早川「は、はい(あ、カッコイイ人///)」
男3号「いやぁ、君のことは前から知ってたんだけどさ」
小早川「え?(もしかしてそれって///)」
男3号「あ~、別にストーカーとかじゃないからさ(ここでさりげなくは常考だろ)」
小早川「あはは。じゃ、じゃあどうして、その、私のこと///」
男3号「いやぁ、君の友達に田村ひよりっているでしょ?俺アイツと同じ――」
小早川「すみません、私に田村という人は知り合いにもいません。それじゃ。」
男3号「え、あ、あれ?」

みなみ「計・画・通・り・!」



その7

――泉さんは任せろって言ったけど……
ホントにこんなデートで大丈夫なのか?

<指令その1>
歯医者の予約の入っているので、その付き添い。
――を忘れずに!

みゆき「はぁ……」
男「あ、高良さんどうかした?もしかして、体調悪い?」
みゆき「いえ……」

――ドンッ。

みゆき「きゃ」
謎の稔「あ、済みません。所で、これ落としましたよ」
みゆき「あ、どうも(今の方どこかで……)。メモ?」

『何でも正直に言うべし byかがみ』

みゆき「!!(……かがみさん……)」
男「あ、大丈夫?」
みゆき「あ、あの……」
男「?」
みゆき「笑わないで聞いてくださいね?その、私……」

――やばい、なんか空気重くなったかも……
ま、まさか……

男「へ?」
みゆき「で、ですから、苦手なんです。匂いとか、音とか……」
男「え、あ、そうなんだ……」

『――付き添い。本人の言葉には優しさと笑顔を忘れずに!』

――だよな。

男「あ、でも、得意な人なんていないと思うよ。俺もどちらかといえば苦手だし……」
みゆき「男さんも?」
男「う、うん。だからさ、頑張って!俺、何も出来ないけど応援してるからさ。」

少し照れたように笑う顔には、どこか幼さの影が見え隠れしていた。
普段、物静かなタイプの人間の笑顔にはどこか不可思議な魅力が宿る。

みゆき「はい。頑張って……みます。あ、あの……」

――逆効果な気がするんだけどなぁ。

みゆき「あ、ありがとうございます///」
受付「高良さーん、高良みゆきさーん。2番へどうぞ~」
みゆき「あ、それじゃぁ、行ってきますね」
男「あ、うん。それじゃ、待ってるから」

――良いのかこれで……?

謎の蟹頭「あ、あの……」
男「?」
謎の蟹頭「こ、これ、おねーちゃんから……それじゃ」
男「あ、ちょっと……ん?」



その8

<指令所2>
みゆきさんの眼鏡の新調に付き合うべし。
――を忘れずに。

――また、指令所かぁ……っと。

男「大丈夫?高良さん……」
みゆき「えぇ、やっぱり恐かったですけど。ちょっと、頑張れました」
男「そっか。じゃ、次は眼鏡屋さんだね」
みゆき「はい。すみません、なにか私の用事ばかりで……」
男「いいよ、いいよ、気にしないで」

――お? もしかして会話噛み合ってるのか?!
ちょっと嬉しいかも。

男「ところで、今度はどんな眼鏡にするの?」
みゆき「えっと、フレームは今のと同じような物……」

――ドンッ。

偽関西人「おっ、嬢ちゃん悪いなぁ」
みゆき「?(あら?)」
偽関西人「いや~、眼鏡があらへんと人もよう見えへんわ~。ほな。」
みゆき「眼鏡が無いと、見えない……」



その9

『――合うべし。眼鏡を外したら語尾には必ず「ゆきちゃんはどう思う?」を忘れずに。』

――また、変な指令だよなぁ……

みゆき「お待たせしました」
男「あ、眼鏡……(語尾、だよな)」
みゆき「え、えぇ(イマハメガネヲカケテイナイイマハメガネヲ……)」
男&みゆき「あ、あの!」
みゆき「あ、お先にどうぞ」
男「あ、あの……」

『自分で聞いたら?彼氏でしょ?』
――だよな!

男「あ、あの、高良さんって、何が好きなのかな?」
みゆき「私は……映画とk……」
男「映画?僕もだよ!あ、あのマトリックスとかは……」
みゆき「ええ、見ましたよ。プラグを後頭部に突き刺して空間へ移動したり、
    オープニングなどにあらわれる通称「マトリックスコード」等、
    攻殻機動隊の影響を色濃く受けて――」
男「あ!えと、そうじゃなくて、あの……」
みゆき「?」
男「ゆき……っじゃなくて、高良さんはどう思ったのかな?」
みゆき「えっと……ちょっと難しかった、です」
男「だ、だよね!哲学的な内容に見せかけてるっていうか」
みゆき「ですよね、映像も何だかCGに頼ってるといった感じで――」
店員「高良さん、眼鏡の方出来上がりましたので……」



その10

みゆき「あ、はい。あ、男さん?」
男「はい?」
みゆき「あ、あの、お好きなように呼んで頂いて……」
男「あ、うん」

――そう言って振り向き様に見せた彼女の素顔に浮かんだ笑顔は、
やっぱり犯罪的に可愛かった。
それから眼鏡を掛けて戻って来た彼女は……
いつもの、少し引っ込み思案な少女で……

――まぁ、それからの僕達は少し変わった。

みゆき「――ですね」
男「うん。たかrじゃなくて、みゆきさんらしいね」


おしまい。





萌え要素、あなざーすとぉりぃ
>>その6
かがみ「みゆき、ちょっといい?」
みゆき「はい……?」
かがみ「やっぱりさ、私は逃げ出したのはマズいと思うわよ」
みゆき「そう、ですよね……」
かがみ「あの子の性格じゃ多分、もう……」
みゆき「……」
かがみ「私、同じクラスで仲も良いから上手く取り持ってあげようか?」
みゆき「ええ、お願いします」
かがみ「いいのよ、気にしないで……フフフッ」

――3年C組――

かがみ「言いにくいんだけど、みゆき、あんたといてもつまらないって……」
男「やっぱり……そう、ですよ、ね……」
かがみ「あんたと会いたくなかったから逃げたみたい」
男「……グスッ」
かがみ「あんたが悪いわけじゃないわよ……話もしたくないなんて酷いわよね……」
男「もう……良いんです。僕が忘れます」
かがみ「もしよかったら私がみゆきに話しとこうか?仲良いし……」
男「……お願いします」
かがみ「馬鹿ね、泣きたい時は胸くらい貸すわよ?フフフッ」

――夜・自室――

みゆき『……そう、ですか……』
かがみ「話もしたくないし、顔も見たくないって……酷いわよね」
みゆき『もういいんです。それじゃ……』
――ピッ。
かがみ「フフ」
ツールボックス

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