「布団から出るの、いやだなぁ……」
こなたは呟く。翡翠のような透き通った瞳と、ぴょこんと跳ねた碧い謎生物だけを毛布から覗かせて、
部屋の反対側にある窓を眺めていた。
カーテンの隙間から見える空はどんよりとしていて、見ているだけでも寒くなる。
「なんで、こんなに早く眼が覚めちゃったのかな?」
後悔している様だ、起きてしまった事に。
確かに彼女は、昨晩、明け方近くなるまで、何やら怪しい作業をしていた。
睡眠時間は2,3時間といったところだろうか?
現在時刻、6時半。
この家で一番早く起きる、父親のそうじろうでさえ、まだ、惰眠をむさぼっている頃であろう。
最終更新:2007年12月08日 19:16