ID:x0G0wv950氏:突っ走るクリスマス

――11月末

こなた「そぉ言えばもうすぐクリスマスだねぇ…」
つかさ「そだね~」
かがみ「あんたらねぇ、まだ一ヶ月近く先よ…」
つかさ「それはそうだけど…」
こなた「かがみん、予定埋めるのには短いよぉ、一ヶ月は…」
かがみ「わ、私は今年も家族と過ごすつもりだし…どぉせあんたはコミケとかって言うんでしょ?」
こなた「私?私はもう予定あるし」
つかさ「こなちゃんほんとぉ!?」
かがみ「騙されちゃ駄目よつかさ、どうせバイトとかってオチなんだから…」
こなた「違うんだなぁ、これが!ふっふっふ~」

――こなたがクリスマスにバイト以外の用事……
彼氏……まさかね……

こなたのクリスマスの予定を聞きだそうと、
あの手この手で聞くも、上手くはぐらかされる。
結局、何の手掛かりも掴めないまま、数週間が過ぎる。

かがみ「ねぇ、田村さん、あなた、こなたのクリスマスの予定とか知らない?」
ひより「泉先輩ですか?いや~、わかんないッスねぇ」
かがみ「そう……」
ひより「……(クリスマスに、男と浮気する百合モノ……いける!!)ニヤリ」
かがみ「変なこと聞いてごめんね」
ひより「いえいえ、恐縮でs……あっ!」
かがみ「?」
ひより「そういえば、泉先輩、みんなに予定聞き回ってましたよ、クリスマスの」

――みんなの予定を聞いてた?ますます謎だわ……


――日が日だけに、直接本人に聞くのも無粋よね……
とにかく、情報を集めなきゃ。

何だかんだと、こなたの予定が気になるかがみ。
思考を巡らせ廊下を歩くかがみに向かって、息を切らせながら疾走してくる姿があった。

ななこ「おぉ!柊ぃ、ええとこにおったわ!!泉見んかったか?」
かがみ「いえ、見てませんけど。どうしたんですか?こなたが何か……」
ななこ「あんのガキゃあ、ウチに『クリスマスのご予定は?』なんて聞いてきおって!!」
かがみ「……(黒井先生にまでっ!?)」
ななこ「別に、ウチかて、好き好んで一人のクリスマスを過ごす訳やないっちゅうねん!」
かがみ「……(っていうか、先生今年も一人なんだ……)」
ななこ「とにかく!!泉を見つけたら、ぜっっったいに、ウチのとこまで連れて来い!!」
かがみ「は、はぁ……」
ななこ「泉ぃ、覚えとけよぉ、絶対にしばいたるから――」

――こなた……クリスマスの予定どころか、
無事に迎えられるかどうかってこと自体、危うくなったわね……



――こなたの意図が全く読めないわ……
クリスマスの予定があるのに、みんなの予定を聞いて回ってる……
こうなったら直接――

かがみ「こなたー、一緒に帰らな――」

教室に入ろうとした所で、衝撃的な映像が飛び込んできた。

こなた「それじゃあ、セバスチャン頼んだよ~」
白石「おう。それじゃあ“イブ”にな、泉」

振り返るこなたに見つからないよう、咄嗟に身を隠す。

――ま、まさか、白石がこなたの相手ぇ!?
いや、意外とか言う前に、ホントに男絡みだったし……
はぁ、そうよね、こなたも女の子だもんね……

真相を知りつつも、心のどこかに一抹の寂しさが影を落とした



――12月中旬(3年B組)

こなた「最近かがみん、ウチのクラス来ないねぇ」
つかさ「そだねぇ。なんか放課後も一人で帰っちゃうし…」
こなた「ん~、どしたんだろ……」

ここ数日のかがみの変わりぶりに、疑問を抱いてしまう。

白石「wawawa忘れ……っと、泉ぃ、イブのことなんだけ――」
こなた「わすれもぉのー!!!お゛れ゛のわすれものぉー!!!」
つかさ「うわっ!!!いきなり、どしたのこなちゃん……」
こなた「あぁ、つかさ、なんでもないよ。白石、ちょっと……」

白石の首を掴んで、教室の隅へと引きずってゆく。

こなた「ちょっと白石!!イブのことは内緒なんだから、つかさ達の前で言わないでよね!!」
白石「おぉ、すまん……それでさ、どっち着たら良いと思う?コレとコレ」
こなた「そりゃこっちでしょ……って、学校に持って来る?普通……」
白石「やっぱりコッチか……」

つかさ「こなちゃんどしたのかな?」



――同時刻(3年D組)

――こなたが、白石と……はぁ……

みさお「どぉしたんだぁ?柊ぃ~」
かがみ「……ブツブツ……」
みさお「独り言かぁ?きもちわりぃな~」
あやの「恋の病だったりしてね」
かがみ「恋ッ?!!!いやいやいや、違う違うそういうんじゃなくて……ハァ」
あやの「あら?」
みさお「いきなりびっくりさせんなよなぁ……」
かがみ「……ごめん」
みさお「恋も良いけど、たまには友情も大切にしろよなぁ」
あやの「まぁ、みさちゃんたら……」

――友情?そうよ、ここは一友人として……



――決行日12月24日朝

――たまたま、こなたの家の前の電柱に隠れてるだけよね。そう、たまたま。
にしても、こなた遅いわね……
一体何時に待ち合わせなのよぉ……

  
  ――12時間経過――


――寒い……って、えぇッ!!!!

白石「wawawa~っと、確かこの辺だったよな……お、あったあった。ん?」
かがみ「(まさかバレたか……)」
白石「なんか、かがみに似た奴がいたような……ま、いっか。『お~い、泉ぃ着いたぞぉ』」
こなた『開いてるから入っといでぇ』
白石『はいよ~』

かがみ「ふぅ……なんとかバレずに済んだわね。しかし家デート、しかも夜とは……」



――ここまで来るとことの顛末が気になるわね……
ってもう出て来たし!!!

慌てて身を隠す場所を探したが、見つからない。
仕方なく偶然を装う。

かがみ「あら、こな――」
こなた「あれ?かがみんどしたの、今日は家に居るはずじゃ……」

かがみの視界に映りこんだのは、
中睦まじい、白石とこなたの姿、
ではなく、サンタとトナカイの格好をした二人の姿だった。

かがみ「あんた何やってんの……?私はてっきり――」
こなた「あちゃー、バレちゃったかぁ……仕方ない、かがみんにも――」

――ま、まさか、コスプレもとい、こすちゅ~むプレイ?!
し、しかも野外!?


こなた「なんか凄い勘違いされてそうだから説明するね」

――こなたの話はこうだった。
日頃、迷惑を掛けてばかりのみんなに、何かお礼がしたかった。
時はクリスマス!!ならばサンタになってやろうじゃないか!!!
幸いトナカイの調達には事欠かなかった。
そして今から、予定を把握した各人にプレゼントを届ける。

こなた「じゃ、かがみんもトナカイスーツ着てね」
かがみ「え、いや、ちょっと待って――」
こなた「いやぁ、予備持ってて良かったよ。よくお似合いで……」
白石「俺より似合ってる……」
こなた「それじゃ、しゅっぱーつ!!」




こなた「まずは、みゆきさんだね」
かがみ「何コレ?」
こなた「ん~?付けアホ毛だよ~」
白石「これで、高良さんは完全体だぁぁぁぁ!!!!!」
かがみ「いいのか、これで……?」

こなた「ひよりんにはGペン~」

かがみ「みなみちゃんのは……ほ、豊胸器具……」
こなた「実益だよ、かがみん」

白石「泉、黒井先生のは?」
こなた「これだよ~」
かがみ「石?」
こなた「恋愛運upのお守り!!らしい……」
白石&かがみ「……」

こなた「つかさには勿論これだよねぇ」
白石「おぉ!某動画投稿サイトのせいで定着したバルサミコ酢!!」

かがみ「ふぅ、取り敢えず配り終えたわね」
こなた「じゃ、かがみんにもプレゼントっと」
かがみ「私に?」
こなた「そそ、腕章だけじゃ寂しいだろうと思って……」
かがみ「素直に喜べないんだがこなたさん……」
白石「な~んか妙に親近感が……」
こなた「それと、これね」
かがみ「写真立て?」
こなた「うん」
かがみ「こなたにしては普通ね……」
こなた「飾る写真は、勿論!!」


――これが去年の、高校生活最後のクリスマスの話です。
今年?今年は、やっぱりいつものメンツでgdgdやってます。

こなた「かがみん、この時のトナカイ似合いすぎだよね~」
かがみ「ちょ、ちょっとこなた、勝手に引き出し開けないでよ!」
こなた「いや~、写真たては飾る為にあるんだよぉ」
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