ID:yHbMLiOiO氏&ID:b3gsjLlNO氏:Lucky☆Stars

20XX年、粕日部上空──

「1番機より各機、そろそろ戦闘エリアに入るわ。準備はいい?」
《こちら3番機、大丈夫だよ~、お姉ちゃん》
《4番機、同じくオッケーです》
「こらつかさ、行動中はその呼び方禁止。……2番機、聞こえてるの?応答しなさい」
《……んぁー、ごめんよかがみん、寝てた》
「しまらないわね。また深夜までネトゲ?……まあいいわ、全機自動操縦を解除。作戦空域到達後飛行形態から陸戦形態へ移行、着地を以て状況を開始するわ」
《アイアイサー、かがみん少佐》
「その呼び方も禁止よ、泉こなた大尉」


人型凡庸戦闘兵器、通称『ヨシミズ・フレーム』──4機で編成されたその小隊を、人は「ラッキー・スター小隊」と呼んだ──


──「作戦本部より入電、『後退は認められない、敵の全滅を以て作戦完了とする』……以上」
「畜生、野たれ死ねってことか!敵が多過ぎる!」
「おい、後ろからYF4機編隊が突っ込んでくるぞ!敵の増援か!?」
「待て、あの機体は……味方機だ、撃つな!増援だ!」

《レーダーに反応、敵はYFが8機に戦闘ヘリが十数機、味方は数台の戦闘車両と歩兵だけのようです》
《上も無茶な作戦組んだもんだネ、戦闘ってレベルじゃねーぞ》
《敵も容赦無いよね……っとと、味方の人轢きそうになっちゃったよ》
「愚痴ってても仕方ないわ、やることやってさっさと帰るわよ。ラッキースター・リーダーより各機、敵を残らず蹴散らしちゃいなさいっ!」
《《《了解!》》》



「まずは、十数機ある戦闘ヘリからね」
《少佐、YF8機はどうしましょう?》
「そうね……二番機と私は戦闘ヘリ、三番機と四番機はYFに分かれてかかりましょ」
《でも、かがみん。戦力を分散させるのは危険では?》
「これしか方法は無いわよ、四機で突入すれば下手すりゃ味方部隊は全滅するわ……」
《では、私とつかささんはYFを食い止めれば良いのですね》
「そうよ、出来れば味方部隊も守って欲しいところね」
《了解!おね…じゃなくて少佐殿》
「では、散開!」
……
「総員、武器装備!」
《二番機、レバ剣装備!》「頼りにしてるわよ、こなた!」
《おうよ、かがみん☆》
「よし!突撃っ!」



シャギンシャギンッ、ズドォォ!
《ヘリ2機撃墜……あと4機、何処かに隠れてる》
「こなた!六時の方向からミサイル!」
《……しまった!障壁展開……》!
ボボッ!ドゴォ!
「まだ一基生きてる!こなた!早く回避を……!」
《……もう、ダメだ\(=ω=.)/》
シュッ、キーンッ、ズドォォン……
「こなたあぁぁぁぁぁ!」《……間に合った》
「!」
《柊少佐、遅れてすいません。岩崎小隊、只今到着しました》
「ありがとう、助かったわ!」
ズバババババッ!
ブォオオォォン!ドゴォ、ドォォォン、ズドォォ!!!
《こちらゆたか、戦闘ヘリを全機撃墜しました!》
「了解、敵のYFは? 」
《ひより、パトリシアの両名を支援に回しています。幸い、被害はまだ少ないようです》
「これより、この場のYF四機は、味方のYFの支援にあたる。皆、心してかかるように!」
《《《了解!》》》



《ザザッ……先程からつかさたちと連絡がとれなくなったね》
「敵のYFも私達と同じ武装か、もしくはそれ以上のものである可能性が高いわ」
《話す暇もないか、ECMの影響かですね》
「いずれにせよ、早く行かなければ……つかさ!」
……
《はぁぁあぁぁ!》
グシャン!ギリギリギリギリジギリッ、バキバキ!
「いつみてもみゆきちゃんの空手は凄いな~」
《つかささん!そっちに1機行きました!》
「よーし!喰らえ~!」
ブーーン。ズダダダダダダダダ!ボォオン!
《つかささんのバルカン砲はいつ見ても凄いですね》
「えへへ、残りは四機か……」
《つかささん!正面至近!対YF砲!》
「えっ、……」
ズバァァァン!!!



前哨戦ってことで、
ラッキー☆スターズ
「柊小隊の三番機、撃破されました!」
『!』ざわざわ……
「パラシュート確認、乗員は脱出した模様です」
カタン
「泉少将?」
「直ちにその場にいる兵士に乗員の救助をさせろ、俺も今から向かう」
「……わかりました」
「頼む、生きててくれ……」
……
《うーん、不味いっスね……》
《敵の4機は剣装備と砲装備の半々デスね……》
「とにかく、つかささんを安全な場所まで退避させなければなりません。三番機の周りまでは私が守れますが……」
《自由に動けるのは、私らだけっスね》
《……来たデス!》
ドンッ、ドォォォン!
「来るな、来るなー!うわぁ!」
キィィィン、キィン!
「ンギギギ……、もう、もたないネ!」
ズダダダダッ!カンッ!
「かがみさん、早く!もう、もちません!」


『搭乗員を確保した!攻撃開始!』
ヒュン、ズドォォ!ヒュンズドォォ!
《《《!》》》
《味方の地上部隊っス!》《いつの間にか包囲してたデスね!》
《《それだけではありませんよ!》》
ヒューン……
「敵のYFが……」
《機能停止していく……》《《こちら、ホワイトストーン。ラッキー☆スター隊、応答を》》
「もう、今まで何をされていたんですか!」
《《すいません。敵のコンピュータに潜りこんで妨害するのに時間がかかってしまいまして……》》
カチャン……
「か、かがみさん!」
《……どいつがつかさを撃ったの?》
「あ、あの、そ、その……」
《アイツね……少し、頭冷やそうか……》
ズドンッ!
《あーあー、相当かがみん怒ってるよ》
《……撃墜1ですね》
「なにはともあれ、これにて一件落着ですね」
……
「良かった……本当に良かったぁあぁぁ……ヒック……エック」
「泣きすぎです、少将」





予告だけ☆
《……あらかた片付けたな》
《ああ、張りのねぇ作戦だぜ……っと、レーダー反応、敵機だ》
《敵機?今更かよ?》
《なんだこりゃ、IFFの故障か?反応は4つだけだ》

─ Lucky☆Stars ─

『こちら空中管制機ホワイトストーン、ラッキースター全機へ。敵は既に祝杯を上げている、お邪魔してぶっ壊してやってください』
「──ったく、好き勝手言いやがって。無理な作戦だってわかってんなら早く呼びなさいよ」
『まあまあかがみん、クールにクールに。黒井司令官もよく言ってるじゃん?』
「……あんたに言われたくは無かったわ」
──戦場に咲く4輪の華
『お姉ちゃん、いつも通りにやれば大丈夫だよ』
『そうですね……いつもと変わりません』
──戦況がどんなに悪くても、たった4機でひっくり返してみせるその姿を……
「いつも通りね……そうね」──人は「戦場の幸運の星」、
「ただ……敵を撃破する、それだけ」
──「ラッキースター」と呼んだ……


「……ミサイルアラート!?──おかしい、そんなはずは」
『レーダー反応、……国籍不明機!?──まさか……』

──戦場の異変

『敵のECMです!ホワイトストーン、ECCMを──』
『ゆきちゃん、後ろっ!』

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最終更新:2007年10月16日 19:18
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