ID:ULS8+TfwO氏;小早川☆アゲイン

ねむい。
昨日の晩はやけ酒あおったからね…
でも二日酔いとかはないね……けっこう飲んだのに。
ゆい姉さんびっくりだ。

「ゆーちゃん!朝だよ!起きなよ!」

あーそっか、ゆたかは学校かー。
私は今日は休みだからもーちょい寝てようっと。再びおやすみ。

「ゆーちゃん!?どうしたの!?遅刻するよ!?」

うるさいなあこなた…ゆい姉さんは寝てるの。
仕方ないなー、私がゆたかを起こすか。

「こなたおはよう。ゆたかまだ起きないの?」

あれ?
なんで目の前にこなたがいるの?
どうして私は体が縮んでんの?

「ゆーちゃん…何言ってんの…?」

こなた、なにその怪しい物を見る目は。
これでも姉さん婦警なんだよ。あ、別に関係ないか。

「何?私なんか変?」

「ゆーちゃん…それは新手のギャグ?」

「ゆい姉さんは本気で正気だよ。顔になんか付いてる?」

「体ってか頭の具合悪いの?大丈夫?」

「大丈夫大丈夫。えーっと眼鏡眼鏡…」

眼鏡を探して部屋を見渡した。
あれれー、私どうしてゆたかの部屋にいるの…?
パジャマもゆたかのだね…自分の手もちっちゃい。

「ねえこなた…私は誰?」

「見た目はゆーちゃんだよ…」

なんだかやな予感がしたので洗面所にダッシュ。

「…びっくりだ」

しっかり磨かれた泉家の鏡には私のちっこい妹、
ゆたかの姿が映っていた。

「あわっ!あわわわっ!ゆたかが私で私がゆたかでゆたかでゆたかいゆいゆたかいっ!」

「落ち着いて!自称ゆい姉さん。まずは落ち着いて」

こなたよりちっちゃい体、ぺったんな胸、かわいい声、今の私はゆたかの体になっている…!

とりあえずホットミルクをごっくんして頭を整理しよう。

私はゆたかの体になった。

「わわ、私が…なんで?」

ゆたか…起きたんだね。

「ゆい姉さんゆたかになっちゃったよ」

「…え!?」

思いっきり驚くと私こんな顔になるのか。自分の顔まじまじと見つめるのも変な気持ちだね…

「本当に入れ替わったんだ…こなたびっくりだ」

真似しないの。

「それより、時間大変だよ!学校遅刻しちゃう!」

こなたーそんなに焦らなくても…って今私高校生だーっ!

「うわっ急げ急げ!ゆたか、セーラー服ってどう着るの!?私わかんない!」

「えっとえっとまずそのファスナーを…」

できた!髪結んで出来上がり!
ゆたかのちっちゃな靴を履いて外に飛び出した。

「…ゆい姉さん、学校であんま変なことしないでよ」

「大丈夫。ゆい姉さんにまかせたまえ!」

久々の高校生生活だ!電車に揺られながらわくわくてかてかしてきたよ…!

へーっ、陵桜って大きいんだねー。
げた箱びっしり並んでてびっくりだ。

「ゆーちゃんのげた箱はここ。他の人のと間違えないでよ」

「だあーい丈夫。これでも人妻だよ」

「人妻と警察は関係ないし学校では封印ね。今はゆーちゃんなんだよ」

ああそうだった。

「一年生の教室はそっち。なんかあったら上の私の教室に来てよ」

いつの間にか頼れる子になったね。こなた。
きっとおじさんも、向こうにいったかなたおばさんも幸せだよ。


「小早川さんおはよう」

「おはよう…ゆたか」

教室に着いたら二人の子が挨拶してくれたよ。前お見舞いに来てくれた子達だね。
たしかみなみちゃんと田なんとかさん。

「おはようみなみちゃん、田中さん」

今日は一日ゆたかだからね。ゆたかっぽくしゃべらなきゃ。

「ゆたか…熱あるの?」

「私田村だよ?具合悪いなら無理しちゃ駄目だよ?」

あれ…ゆたかっぽく振る舞ったつもりなんだけど。ごめん田村さん。

「私全然大丈夫だよ!チアダンス踊れるくらい大丈夫だよ!」

ぴとって私の額に手を当てるみなみちゃん。あったかい。

「…熱はない」

「じゃあ…大丈夫…なのかな?」

もろ心配されてるよ…ゆたか…てか私。
でも、ゆたかも幸せだね。こんなにも心配してくれる友達がいるんだからね。

「今日は具合がいいんだよ。体育も出られるよ!」

「そこまで言うなら…」

そうゆうことだよゆたかの友達達。

授業…難しいなー。
私のしてた勉強より大分難しいねこりゃ…さすがは陵桜、進学校。

何ですか階差数列って。
何ですかドップラー効果って。

そんなことより体育だ!なんと今日はバレーボールだ!
ゆい姉さんこう見てもスパイクの名手でね!
スパイカーゆいってね!

「ゆたか…バレーボール、気をつけてね…」

「私達と同じチームになれればいいんだけど…」

久々のブルマはスースーするね。心配ご無用だよみなみちゃん、木村さん。

試合が始まった。
二人とは同じチーム。よかったよかった。
敵チームのサーブをみなみちゃんがアンダーで打ち上げた。
こ れ は チャンス!

「ていっ!」

タイミングバッチリ、高さよし、位置よし!

私の打球が相手コートに突き刺さった。やった!

「…………」

「……………」

相手チームも味方チームも静まり返ったよ。
や り す ぎ た

「ま、まぐれだよ…」
ナイスフォロー眼鏡の野村さん。ありがとうサンキュ!

結果私達のチームが接戦を競り勝ったよ。友情の勝利だね!

……うえ…体だるい…ゆたかの体じゃ無茶はできないんだね…疲れた…

机くっついて友達と弁当食べれば元気回復だ!なおるよ!

「いやーびっくりしたよ。小早川さんがあんなスパイク打つなんて」

誉められると照れるよ田島さん。
私も昔はきよたかくんに誉められたくてハッスルしてたなー。
でも結局デートで張り切りすぎて帰りの電車で疲れて寝ちゃうんだよな……
ゆたかもそのうちそんな経験、するのかな。

「じゃあその紙に名前を書いてください」

どうやらこの時間は席替えをするらしいね。あの二人と一緒になれるかな?
いや、してやらねばならない。ゆい姉さんの幸運パワーを込めて名前を書けばきっと…

できた!

『小早川 ゆい』

ま ち が え た

「はい後ろの人集めてー」

ああっ、ちょっと、持ってかないで!

結局持ってかれた。
先生が名前の書かれた紙を集めて袋に入れ、一枚ずつ取り出している。
くじ引きか。

…どうなるんだろうね。

私の隣は…
『田村』
私の後ろは
『岩崎』

よかったね。私のパワー通じたよ。後ろみなみちゃんだよ。
ほくほく幸せモードのまま下校だ。隣には
ちょっぴり無口だけど本当は優しい女の子と
時々視線が怪しいけど親しくしてくれる女の子。

ゆたか、陵桜に来て良かったね。ゆたかのまわりにはこんなにも素敵な人達がいるよ。






「ただいまー」

「おかえりゆーちゃん、の体のゆいちゃん。ゆーちゃんから聞いたよ」

そうじろうおじさんただいま。まさか私に変なことしてないよね?

「お姉ちゃんおかえり~」

うんおかえりゆたか。あ、ただいまだ。
自分の体におかえりって言われるのもなんだかなー。

「学校、どうだった?」

「楽しかったよ!小早川ゆいの頃に戻ったみたいで!」

こなたが休み時間に尋ねてきて一言言ったんだ。
『きっと今晩寝て起きたら元に戻ってるよ。よくあるパターンだからね』
そうなんだろうな。
こんなことしてられるのも今日限り。
でもラッキーだったよ。ゆたかの学校生活を知ることができて。
ゆたかはもう独りじゃない。私がついていなくても……きっと大丈夫。

私もそろそろ、妹離れする頃なのかもね……

晩ご飯をみんなで食べて、風呂入って、テレビ見て、うだうだして。
今日もこうして終わる。
ベットに横たわって布団かぶって瞼閉じて。

すーっと湧き上がった睡魔に身を任せ、ゆっくりと夢の中に。



ねむい。
目が覚めたら体が大きくなってた。
あ、元に戻ったのか。
今日もまた、いつもと同じ日常が始める。
変わった日がたまにはあってもいい。でも、

毎日びっくりだは勘弁だよね!


おしまい
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