ID:dg6h1CmY0氏:タイトル不明

 髪の短い少女と髪にリボンを二つつけた少女が肩を並べて
 夜の道を歩いていた
 しばらくすると髪の短い少女が上を少し見た後喋り始めた
「あっ!お姉ちゃん、月出てるよ。きれいな満月が出てるね」
「あら、ほんとね」
「こんなきれいな満月最後に見たのはいつごろかなぁ…?」
「そうね…
 そういえば昔家族みんなでお祭に行った時つかさが迷子になったときあったわよねぇ…」
「えっ、そんな事あったっけ…?」
「あったわよ、覚えてないの?」
「う~ん…」
「お母さんやお父さん、お姉さんたちに聞いてもきっと同じ事言うわよ。
 でもそうね、あれは10年ぐらい前だから覚えてないのも無理ないわね
 だけど私の記憶の中にはちゃーんと全部残ってるから」
 そう言うと髪にリボンを二つつけた少女はゆっくりと話し始めた


10年前…

 街灯の光や屋台の光で祭はとても盛り上がってる状態だったわ…
「ねぇ…お母さん…つかさ大丈夫かな…?」
「大丈夫よ、かがみ。お父さんといのりとまつりが探してるわ。私たちも一緒に探そうね
 それにつかさならそんな遠くまで行かないわよ」
「うん…」
「あら、お父さんたちが戻ってきたようね。どう見つかった?」
「いやぁ…まだ全然見つからなくって…」
「そう…」
 あの時、つかさがいなくて私は泣きそうになったのよ…
「かがみ、泣かないの。今はつかさの方が辛いのよ。だから我慢しなさい。」
「いのりお姉ちゃん…うん、ありがと」
「リボンがあるからわかりやすいと思うんだけどね…」
「つかさの泣いてる声が聞こえればいいんだけど…」
「でもこんな人ごみの中で、しかも周りが騒がしい中で見つかれば苦労もしないわね…」
「迷子センターにいないかな?」
 お父さんとお母さん、お姉さんたちがみんなでずっと話あってる状態だったわ…
 でもみんなで色々考えてたようだけどいい案が浮かばなかったようね
「急いで探したって見つかる物も見つからないわ。ゆっくり探しましょう」
 お母さんがそう言うとみんなでゆっくり探し始めたのよ
 そしてしばらく歩いてたらどこからか私の耳に誰かが泣いてる声が聞こえてきたのよ
 でもなぜか他のみんなは聞こえてないみたいだったの
 その時につかさの泣き声だと確信したわ
 そこで私は泣き声が聞こえる方向へ向かって走ったわ
「かがみ!どこ行くの!」
 お母さんたちがびっくりしてその後すぐに私についてきたわ
 なんでつかさの泣いてる声が私にしか聞こえなかったのでしょうね。
 これも双子だからなのかな?
「つかさ!」
 私はその泣き声が聞こえる方向に走って向かった後にそう叫んだの
 つかさはすぐ私だとわかってくれたようですごく嬉しかったわ…その時…
「お姉ちゃ~ん!」
 つかさは泣きながら私に抱きついてきたっけ…
 本当は私も泣きそうだったんだけどね…
「あら、見つかったようね」
「でもなんでかがみだけ気付いたんだろう?」
「それはきっと双子だからよ」
 その時お姉さんたちはずっと不思議そうな顔してたわね
 その後すぐ家に帰ったわね
 つかさも家帰ったらすぐ寝ちゃったんだから…



「まぁ、その頃からね。つかさが私にずっとついてくるようになったのは」
「へぇ…そんな事あったんだ…」
「って、なんであんたそんな他人事の様に言ってるのよ。自分の事でしょ?」
「うん、そうだったね」
 髪の短い少女は照れた
「そこは照れる所なのか?別にいいけど」
「でもなんで急に?」
「まぁ、そうね…」
「…?」
「その祭の日に今日みたいなきれいな満月が出てたからよ」


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