ID:dg6h1CmY0氏:私たちの文化祭

「イイ事思いつきマシタ!文化祭は皆さんでダンスをしてみまショウ!」
 パティちゃんのこの一言で始まった文化祭のダンスの練習。
 こなちゃんに誘われて私はダンスをやるまでは結構楽しみにしていたけど…
 私はその文化祭で一番最初にみんなでやるダンスの振り付けが私だけ全然覚えられなかった…
 私は…
 また私はみんなに迷惑かけてる…
 なんで私はこんなだめなんだろう…
「つかさ、大丈夫?」
「うん…大丈夫だよ」
「無理しなくてもいいわよ、つかさ」
「でももう時間がないよ…」
「つかささん、」
「ごめんね…みんな…」
「先輩、あまり無理をすると」
「先輩…もっと自信を持って…」
 私が自信もてたらどんなに楽になるんだろう…
 みんなのおかげで私は元気を取り戻せてきてた
 えっと…あそこはこうで…ここはこうで…
 とにかく私はイメージトレーニングと深呼吸を繰り返した
 みんなには休んでもらっていた。もうみんな踊りを出来るから…
 けどまだ出来ないのは私だけだった
 でも私は体の事を心配しないでずっと練習をし続けていた…
「つかさ、さっきからずっと練習してるじゃない。
 休憩しないとそのうち倒れちゃうわよ…」
「大丈夫。みんなに迷惑かけたくないから…」
「だからってもし倒れたら余計に迷惑かける事になって元も子もないじゃない」
「うん、大丈夫だから。もうちょっとで全部出来そうだから…お姉ちゃん…続き…を…や…」
 私の目の前が真っ暗に…
「つか…!」
 お姉ちゃんの声が遠く…
 また私はみんなに…
「…っ!」
 …
「つかさ!しっかりして!」
 目を開いたらお姉ちゃんに抱きかかえられていた
「お姉ちゃん…?」
「つかさ…いきなり倒れるから…」
「ごめんね…」
「私に謝るよりみんなに謝りなさい」
「うん…みんなごめんね…」
「つかさ、私たちは大丈夫。気にしてないよ」
「まだ時間はあるので大丈夫ですよ」
 なんで私は…
「そうです、先輩気にしなくて大丈夫です」
「…コクコク」
「ツカサ、本番より練習がイチバンの思い出作りデスヨ」
 こんな励まされたりしてるのに
「妹ちゃん、ゆっくりやろうね」
「あんまり力を入れてやるから失敗するんだってヴぁ!力を抜けば楽になるぜ!」
 いつも失敗をしてしまうんだろう…
「みんな、ありがと…少しだけ元気出てきたよ…今度は頑張るよ」
「そうッス!先輩!その意気ッス!」
「でももうそろそろ時間が遅くなってきたわね。
 次ぐらいで最後ね、今度はみんなで通しで踊ってみましょう
 その前につかさ、少し休憩しなさい。倒れそうになったばかりだからね」
「うん、そうだね…」
 みんなの言葉やお姉ちゃんのおかげで出そうになった涙もなんとか収まってくれた

 しばらく休憩してから私たちは踊る時の定位置についた
 力を抜いて…自信を…持たなきゃ…
 私は…必ず…
 リハーサルでも本番でもないただの練習だけで私の心臓は大きい音を出していた
 それもみんなに聞こえてしまいそうなぐらいに…
 周りはとても緊迫した雰囲気でに私は押し潰されそうだった…
「それじゃ、みんな最後行くわよ」
 お姉ちゃんの声とともにみんなが構える
 それに続いて私も構えた

 終わったの…?
 私は何も考えないで踊っていた
 ちゃんと踊れたかもどうかも分からなかった
「つかさ、全部ちゃんと踊れたじゃない」
 お姉ちゃんが私の方に来てそう言った
「え…?ほんと…?」
「え…?ほんと…?じゃないわよ、自分でわからなかったの?」
「うん…何も考えてなくて何もわからなかった…」
「でもよかったじゃん」
「うん…みんなのおかげだね…」
「じゃあそろそろ帰りましょう。明日はリハーサルね。その次の日が本番だからね」
「ここで緊張するのもあれだけど緊張してきたねー。それにいよいよっていう感じが強くなってきたね」
「そうですね…これで最後かと思うと悲しいですね…」
「大丈夫ッスよ!高良先輩!みんなが居ればまたいつかこういう事も出来るッス!」
「そうデスネ、マタこういう事ヤリタイデスネ。今度はハレ晴レのヨウナ…」
「パトリシアさん、ハレ晴レってなんですか?」
「ユタカ、ソレハデスネ、…」
「すと~っぷ!それ以上ゆーちゃんが知ったらゆい姉さんになんて言われるか…」
「アッ、スミマセン」
「…」
 いつもの様なやりとりが交わされ後にみんなは着替え終わったようだった

「じゃ、みんなまた明日ね」
「またね~」
「さようなら、みなさん」
「みなさん、Good Byeデス」
「先輩たちさようならッス!」
「…」
「ふぅ~…疲れたぁ…」
 みんなはそれぞれの帰路についた
 明日はリハーサル…か…
「つかさ、明日頑張りなさいよ」
「うん、大丈夫だよ。失敗しちゃったら練習の意味ないもんね」
 でも私は逃げたい気持ちでいっぱいだった


翌日…
 
 なんでこういうときって授業終わるのが早く感じられるんだろう…
 踊るのは楽しいけど…踊って失敗するのがとても嫌だった
 私は…
「つかさ!ほら、行くわよ!」
「うん…」
 みんなは…
「つかさ?」
 なんでみんなは…
「つかさ、また失敗するなんて思ってるんでしょ?
 大丈夫、人は誰だって失敗するし、なんでも出来る人なんて存在しないのよ。
 現に私たちがそうじゃない。私は料理できない、つかさは料理上手いじゃない。
 それを考えれたらつかさが考えてる事なんてほんのちっぽけな事よ」
「だよね…お姉ちゃんごめんね、こんな私で…」
「今更そんな事私が気にすると思う?そんな事気にするなら文化祭の事気にしなさい」
「うん…」

 文化祭…か…
 ついにきちゃったんだなぁ…
 みんなに負けないように頑張らないとね…
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