-ある朝
つかさ「ねぇねぇ、ゆきちゃん。最近こなちゃん調子乗ってると思わない?」
みゆき「そうですね。馬鹿なくせして。」
二人がこなたについて陰口をたたいていると、そこにつかさの姉、かがみがやってきた。
かがみ「おっす。ふたりとも何話してるの?」
つかさ「おっ、お姉ちゃん。なんでもないよ。」
みゆき「・・・コソコソ つかささん。こなたさんがきましたよ」
そこに、こなたが現れる。いつものようにハイテンションだ。
こなた「おっはよー。」
つかさ「・・・行こう、ゆきちゃん。」
みゆき「そうですね。」
二人は静かに教室に入っていった。
こなた「あっれ~?あの二人どうしたのかがみん?」
かがみ「しっらな~い。なんか暗いわよね。」
そして、昼休み。
こなた「お~い。つかさぁ~。昨日のTVみた~!?」
つかさ「・・・臭いよね~。」
みゆき「ああ、それですか。グルコサミンがいいですよ。」
徹底的にシカトする2人。それでもはなしかけてくるこなたにむかってつかさが一言。
つかさ「うるさいな~。こなちゃん邪魔なんだよ。」
みゆき「そうですよ。どっかいってください。」
この二人からは予想もつかない言葉が出てきた。
さすがのこなたもその場から立ち去るしかできなかった。
そして、一週間後。
親友を二人も失ったこなたに話しかける人はこのクラスにはいない。
つかさやみゆきさんのいじめもエスカレートし、上履きなどをかくされたり、教科書に落書きされたりした。
しかし、そんなこなたに意外な人物が話しかけてきた。
つかさ「ねぇ。今日こなちゃんちいっていい?」
みゆき「わたしも一緒にいってもいいですか?」
予想外の二人からの質問にこなたはただ首を立てに振ることしかできなかった。
その日のこなたの家。
今日も体操着に、「死ね、ちび。」「早く消えてください」「バルサミコ酢~」などのひどい落書きがされている。
こなたがそれを風呂場で洗濯していると。従兄弟のゆたかが
ゆたか「なにをしてるの?お姉ちゃん。」
と心配な顔で聞いてきた。
こなた「なんでもないよ。体育でふくにどろがついてさ~-」
いじめられていることを話すわけにはいかない。
こなた「それでさ、ゆうちゃん。今日私の友達が遊びに来るから私の部屋に来ないでね。」
ゆたか「う、うん。わかった。」
ピンポーン。家のチャイムがなった。
こなた「じゃ、ゆうちゃんお願いね。」
こなた「いらっしゃい。部屋に上がって。」
つかさ、みゆき「おじゃましま~す。」
3人が部屋に着くと。
つかさ「あ~あ。のど乾いちゃった。アンバサがのみたいな~。」
みゆき「私もです。アンバサおいしいですよね。」
こなた「ごめん。うちアンバサおいてないんだ。」
つかさ「ええ、ひどーい普通は買ってきてくれるでしょぉ~?」
みゆき「そうですよね。まぁ、普通の人じゃないんだからしょうがないんじゃないですか?」
つかさ「アハハハハハ。バルサミコ酢~」
こなた「ごめん。買ってくるよ。アンバサ二つでいいんだよね。」
みゆき「あと、マイルドセブンもよろしく。」
つかさ「あ~。わたしマルボロね。」
こなたが買いにいって戻ってきた。
つかさ「でそれがくさくってさ~。」
みゆき「グルコサミンがいいですよ~」
ガチャ。
こなた「ただいま。」
つかさ「遅いんだよ。もうアンバサなんていらないよ。」
みゆき「そうだよ。とっととマイルドセブンよこせよ」
こなた「ごっ、ごめん」
と言って、二人にタバコをわたす。
つかさ「ちょっと、わたしマルボロメンソールがよかったのに。」
こなた「ごめんね。つかさ。」
みゆき「ほんとに気が効かないですね。灰皿は無いの?」
こなた「うちは誰もタバコすわないから・・・」
みゆき「ちっ、しょうがねえな。右手だしてよ。」
こなたが右手を出すとみゆきはタバコをこなたの手で消した。
こなた「熱っ!!」
みゆき「うごくなよ。灰が散るだろ。」
つかさ「うわぁ~。こなちゃん手が真っ赤だよ。アハハ」
しかし、ここでこなたも怒りと勇気で質問した。
こなた「なんで・・・なんでわたしのこといじめるの?」
つかさ「おもしろいからだよ。ねー、ゆきちゃん」
みゆき「でも、もう飽きてきましたし、やめませんか。」
こなた「ほんとに!!?」
つかさ「ゆきちゃんがいいなら。わたしもいいよ。」
みゆき「ばーか。馬鹿じゃないの嘘よ嘘。」
こなた「・・・・・・」
つかさ「おもしろ~い。アハハハハ、バルサミコ酢~」
関係ないけど、影でゆたかが見守っていた。
ゆたか「・・・ひどいよ・・・」
fin
最終更新:2007年09月06日 22:51