ID:DQeBrxFnO氏:続 金魚姫

~前回のあらすじ~
かがみと金魚ぎょぴちゃんはフュージョンしてしまいました。
こーして誕生した新生命体かぎょぴんを狙う巨悪みゆきを親子愛で倒したのが前回です。

しかし彼等はその後のことを考えていませんでした。

かぎょぴん「いつになったら元に戻れるのかしら」
こなた「そんなことより海に行こう」
お盆過ぎるとクラゲが出てたりしますけどね。
つかさ「あははいいね~」
プリティーリボンつかさが承認したので全然おkです。

早速荷物をまとめるとゆい姉さんの車に四人と一匹が乗り込みました。
こなた、つかさ、運転手ゆい姉さん、かぎょぴん。
そしてかなたです。

車の後部座席につかさ、こなた、助手席には誰も座っていません。……多分。
ゆい姉さんがバックミラーをいじります。
ゆい「あれ……?こなたが二人?」
気のせいですよ。きっと。
かぎょぴんは金魚鉢に収まりつかさの膝の上です。
つかさ(窓から放り投げてえ)
ゆい姉さんはこなれた動作でエンジンをふかします。
地獄のドライブのはじまりはじまり。
ゆい「GO!バックブレーダー!」
湘南の海を目指してアクセル全開です。
横揺れ縦揺れ斜め揺れの殺人的な乗り心地を実現する、ゆい姉さんのドライブテクニックは芸術的ですらあります。
芸術は理解されにくいのです。

ところがどっこい、夏休み名物の交通渋滞に巻き込まれてしまいました。
ゆい「ここは……!」
ゆい姉さんは腰のランタンに手をかけます。
こなた「ゆい姉さん!それは……」
ランタンに蒼い火が灯りました。スイッチオンです。
ゆい姉さんは恐れることなくアクセルを踏み込み、反対車線に飛び出しました。
ゆい「901ATT舐めんな!」
対向車を華麗に回避して進むドケドケハイウェイ走法です。
国家権力のパンダが迫ります。当然だろ。
ゆい「くっ!ここまでか!エマージェンシーセブン!エアロジャッキ!」
ハンドルのボタンをぽちると車体から羽が飛び出しました。
道路交通法違反です。

こなた「飛んだあっ!」
タイヤが地面から離れ、ゆい姉さんの車が空に羽ばたきます。
かなた「私も飛べるのよ!」
幻聴です。ストレス溜まってるんじゃないの?
飛んだ車は私立真白学園へと向かいます……。

快適な空の旅、成実エアラインズ
是非ともご利用ください。


車は飛びに飛んで真白学園に不時着することに成功しました。よかったね。そーすけみたいにならなくて。
海とは程遠い場所にたどり着きましたが、死ななかっただけ結果オーライです。
つかさ「もう日も暮れちゃったね~」
かぎょぴん「私いつになったら元に戻れるの」
ゆい「あっはっは!エンジンがかからないや~!」
さあ、みなさんご一緒に

「あっはっは!あっはっは!」

こなた「で、どうやって帰るの?」
かなた「私は空に帰ります」

ゆい「タクシーでも呼ぼうか!」
車は真白学園のグラウンドに放置するようです。いい迷惑っ!

しばらくして現れたタクシーの運転手をしていたのは、きよたかさんでした。なんて世知辛い世の中。

ゆい「なんできよたかさんが運ちゃんしてるの?」
きよたか「ゆいに会いたくなったから」
ゆい「きよたかさん……大好きだよ!」
それにしてもこの夫婦、いちゃいちゃしすぎである。
きよたか「夜まで我慢できない!今からでも……いいかな?」
ゆい「…………いいよ」

こなた達は別のタクシーを探すことにしました。
きよたかさんのタクシーは激しく揺れています。ガラス張りなので中は丸見えです。
ゆたかに甥や姪ができるのも、そう遠くはないでしょう。

二人と一匹はそれぞれの家へと帰ります。

『刹那的な美しい夏の一ページでした。
車から眺めた入道雲。夕時のオレンジに染まる町。アツアツのバカップル。金魚になった姉。

やがて思い出になる一日は、意外にもあっさりと過ぎていくんだなと感じました。』

つかさの日記より。
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。