ID:Y4lZA7dnO氏:タイトル不明

雨上がりの葉っぱの上には雨粒が残っていた。ベットに横になって、窓の外を見ながらつかさは言った。
「最近昔のことばっか思い出すんだ。」
突然別のことを話し出したのを少し疑問に思いながらもかがみは聞いた。
「昔のこと?」
笑顔で振り向いて言う。
「うん、教室でこなちゃん達とした他愛もない話とか、海に行ったこととか、あっ、ゲームセンターにも行ったねー。」
いつもと変わらない明るさに、かがみは少し笑った。「どうしたのよ?急に?」
今度は天井を見つめて言う。
「いや、産まれてきて良かったなーって。もうすぐ死ぬとしても幸せだったなーって思って。」
ドキッとした。つかさの死を全く受け入れたかのような言葉に不安を覚えながらも平静を装い、
「まだ治んないと決まったわけじゃないんだから、そんな弱気になるんじゃないわよ。」
と、かがみは言った。

つかさは少し悲しそうに微笑んで、
「わかるよ、お姉ちゃん。だって、自分のことだもん。」
「………。」
「私はあの雨粒のように短い人生だったけど、とても楽しかったよ。幸せだった。お姉ちゃんの妹でほんとに良かった。っ……う…うぅ…でも、もう…それも続かないんだね…。…お姉ちゃん…今まで…ありがとう。うっう…。」
かがみは何も言えなかった。何もしてあげられなかった。
「そんなこと…言わないで。」
一緒に泣いてあげることしかできなかった。

それから一週間後つかさは…死んだ。


それから数年が経った…。かがみは医学部に進学し、今はかがみ医院を経営している。ちなみにそこの外科医はみwikiさんだ。みwikiさんとの仲は学生の頃と変わっていない。かがみをサポートしてくれる心強いパートナーだ。

こなたはこなこなのペンネームで漫画家デビューし、そこそこ売れているらしい。
いつか飲みに行ったときに「早く引退して、同人誌描いたり、ネトゲしたりしながらのんびり生活したいよ。」と言っていた。相変わらずな性格だ。これでよく漫画家なんてやってられるな、とかがみは思った。

つかさが死んだ直後は、胸に穴が空いた様なと言うんだろうか、すさんだ時期もあった。
でもそんなときに二人は励ましたり、諭したりしてくれた。
そのときのことを思い出すたびに、かがみは感謝の心で胸が一杯になるのだった。

「つかさ、見てる?私あのとき何も出来なかったね。日に日に弱っていくつかさを見て私辛かったよ、悔しかったよ。だから頑張ったんだ。今はあのときとは違う。目の前の弱ってる人に手を差しのべることができるんだ。私これからももっと頑張るよ。」
「つかさ元気~?私はすごい元気だよ~。でも〆切が大変だ~。つかさ助けて~。」
「つかささんお久しぶりです。つかささんがお亡くなりになられたときはいろいろと大変でしたが、今はみんな立ち直り始めています。
これからもいろいろあると思いますが、どうか見守っていてください。つかささんと過ごした年月は、とても楽しかったですよ。」
三人は目を瞑って話しかけていた。
「みんなありがとう。これからも頑張って。」
空から声が聞こえた気がして、三人はハッと空を見上げた。空はぬけるほど晴れ上がっていた。END
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