ID:x6W5j1050氏:井戸端会議は続く。 ~Believing My Justice

今日はみんなで、勉強会をかねてこなたん家にお泊りをすることになった。
こなたはいつも通り私に愚痴をこぼしながらノートに落書きみたいな文字を書き、つかさはうとうとしながらも必死に目をこすって頑張っている。
みゆきは私もちょっとわからなさそうな問題をまるで小学生の足し算でもするような勢いでこなしていた。正直、もっと努力しないとみゆきには追いつきそうもない。

みんなでご飯をよばれて、みんなでお風呂に入って、みんなで勉強して。
こういうのって何かいいわよね。


みゆきはいつも11時には床についている、という言葉どおり真っ先に眠りに落ち、つかさは勉強疲れからみゆきの後を追うようにしてすっと寝てしまった。
私はというと、先に寝た2人に極悪非道ないたずらをかまそうとするこなたを抑えるので精一杯。ったく、あいつは小学生か!

でも、何だかんだでこなたが先に寝てしまい、私だけが一人、寝そびれてしまって。
ったく、アイツがあんな暴れまわるからそれを抑えてた私まで目が覚めちゃったじゃない!オマケに気の赴くまま暴れまわったこなたは先に寝ちゃうしさ。



でも、そんな時だった。

うめき声が聞こえる。何かが這い上がってきそうな呻き。
背筋が震える。気持ち悪い。何これ。


「アタシ、オタクじゃ、ない、もん‥‥‥」

うめき声が止まった。その代わりに耳に忍び込んできた言葉は、普段のアイツとはかけ離れすぎで想像もつかないような言葉。

こなた。
自分のことを「オタク」だと自称し、日頃からその名に恥じぬオタクっぷりを発揮しているアイツの言葉だった。

「なんで、ただ、漫画が、すきなだ、け‥‥なのにぃ‥‥みん、な‥‥待って、ぇ」

隣の布団を見る。
歪む顔。苦しそうな声。
それは普段こなたが見せない闇の部分だった。

「ひどいよ、あた‥‥し、なん、でぇ、なのっ」

過去の記憶。つらい経験だったんじゃないかな、って思う。

「待ってよ、まって、誰‥‥か、さみし、よぉ、なん‥‥で」

聞いてる私まで泣きそうになってきた。だって、コイツ本当に悲しそうな顔して話すんだもん。

‥‥そうだよね、こなただって最初からこんなにオープンな「オタク」じゃなかった筈。
だって人に嫌われるのは誰だって怖いと思うし、増してや子供の頃にそんな迫害を受けてしまったら一生モノの精神障害だって起こしかねないと思う。

こなたの強さがなかったら、いまの「こなた」はここにいなかったんじゃないかな。
周りの目を気にせず、堂々と自分の好きなものを「好き」と言える強さ。そう考えるとこなたって案外凄いのかも。
そう思うと、急にいつも見ているコイツのことがいとおしくなってきた。まだ苦しそうにぶつぶつ言ってるこいつの頭をなでてやる。やっぱり寝ぼけたままだ。

でもどうしたことだろう、コイツの顔を見ているとだんだん眠くなってきて。
何にせよチャンスだ。このまま寝てしまおう。

「オタク、じゃない、って‥‥言ってる、じゃん‥‥‥かがみんっ!!!」
「私かよ!!?」

私はまた眠れなくなった。




井戸端会議は続く。
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