ID:RMCgIkVt0氏:AOK団

ID:znHwr/2H0氏の1レスネタ
こなた「ひらめいた!!」
かがみ「なによ、昼ごはん食べている時急に」
こなた「今のアニメには盛り上がりが足りない!!」
かがみ「はあ?」
こなた「ここに『アニメを大いに盛り上げる(泉)こなたの団』略してAOK団を設立する!!」
かがみ「アオキ……メンズプラザか?」
みゆき「紳士服の販売でもなさるんですか?」
つかさ「なんかよくわからないや」
こなた「もうみんな団員だから」
かがみ「勝手に団員にするな!!」
こなた「あと、特別ゲストとしてアニ○イトの店員の杉田さんに来ていただきました」
杉田店員「おい! なんで俺がここにいるんだ!」
こなた「あ、杉田さんはこれからはキョソと呼ぶように」
つかさ「は~い」
キョソ「そこ、納得しない!!」
こなた「では、各自活動内容を放課後までに考えておくように」
かがみ「あんた全然人の話を聞かないな……」
キョソ「どこかの誰かとそっくりだな……」





「さーて、みんな。当然なんらかの案は考えてきたよね」
「まあ、一応はいくつか考えてきたけどね……」
「お恥ずかしながら私は一つです」
「私もひとつだけー」
「うんうん。上出来。あれ、キョンは?」
「仕事があるって言って、とっくに帰ったわよ」
「むぅ。まさか逃げ出すような軟弱者だったとは。アニメに対する愛が足りないよ!」
「こなちゃん落ち着いて。そんな逃げ出した腰抜け兵は放っておいて、活動内容について話そうよ」
「う、そうだった。それでは各団員、順番に一人ずつ発表するように」
「じゃあ私から。えっとね、有名な芸能人に声優として出演してもらえば、見る人も増えると思うの」
「うーん……芸能人やアイドルを起用か。そういえば、鬼太郎のねこ娘の役を小神あきらがやってたね」
「あのさ、いい考えかもしれないけど、私たちの力じゃ決められない範囲の事なんじゃ……」
「問題はそこなんだよね。とりあえず全部聞いてみようかな、次、みゆきさんどぞー」
「はい。文化祭で映画を撮るように、私たちでアニメを作ってみるのはどうでしょうか?」
「お、いいね! 私は一人で五役くらいの声を担当できる自信があるし。うん、決定」
「え、ちょっとこなた、本気なの?」
「本気、本気。じゃあ次の課題はどんな内容にするかだね。と、もう遅いし、続きはまた明日かな」
「おいおい、私の考えてきた案を聞きもせずに決定かよ」
「ああ、ごめんごめん。かがみは何を考えてきた?」
「う……あらためて訊かれると恥ずかしいんだけど、アニメの原作を作ればいいんじゃないかと思って」
「原作?」
「その、ラノベを書くとか。……別に、私の意見を採用して欲しいわけじゃないから、もういいわよ」
「いや。採用」
「え?」
「かがみんが脚本担当ね」


「あ、いたいた。ねえ、こなた。ちょっと質問なんだけど、時間はどれくらいを想定してるの?」
「さあ。そのあたりはまだ未確定だけど、かがみの考えるストーリー次第で変更するからご自由にー」
「相変わらず適当だな。というか暇なら、あんたにもアイデア出すの手伝って欲しいんだけど」
「んー……でも、ほら。私は団長だしさ」
「団長の腕章なら誕生日にくれたじゃない。AOK団のKも、かがみのKだって捉えられるでしょ」
「しまった。泉のIで、AOI団にしておけばよかった。うん……悔しいけど、かがみが団長でいいよ」
「いや、本気で団長になりたいわけじゃないんだけど……」
「団長になれば、団員の好きな女の子を無理やり脱がせて、コスプレ強制できたりするよ」
「…………別に、そんなのには興味ないけど。というか、そんな事させるな!」
「なんか間があったような。まーそれは冗談としても、私だって仕事してるよ? 作画チームの勧誘とかね」
「あ、そうなんだ。というか、脚本よりもそっちのほうが人手不足っぽいわよね。大丈夫なの?」
「ネットの知り合いにも声かけてみたけど、やっぱりひよりんが有力候補かな。それとアニ研の数人」
「なんだ。頑張ってるんじゃない。最初は無茶だと思ったけど案外、適材適所でうまくやってるのね」
「そうそう。だから、かがみにも期待してるよ?」
「う……それはあまり自信がないから、期待しないで」
「難しく考えなくていいんだって。余計なことは気にせず、自分の内なる妄想を爆発させればいいんだよ」
「妄想ねぇ……それこそ、あんたのほうが担い手として相応しい気がするんだけど。作家の親もいるしさ」
「やー、自分でも不思議なんだけど、作品って意識すると十行程度の文すら書けないんだよね」
「それは確かに意外かな。でも、意識するから書けないのなら、難しく考えずに書けばいいじゃない」
「うわ。自分で言った言葉が返ってくるとは。かがみ、呪詛返しは自分にもペナルティあるの知ってる?」
「呪詛って、難しく考えないように言ったアドバイスは悪意がこもってたのかよ……」
「まあ。好きに書けって言われて、昔の自由研究みたいな気持ちで困るのはわかるよ」
「わかるなら、テーマを与えるとかさー」
「でもほら。この役割は出来上がる作品に何を込めるのか決められる立場にあるんだよ」
「だから?」
「誰かに伝えたい想いとか、こうであって欲しいという願望が形になるって、考えたらやる気でない?」
「よくわからないけど……まあ一度引き受けたわけだしね。気楽な気持ちで何とか仕上げるわよ」


「――柊。ノート貸して欲しいって、さっきから頼んでるんだけど」
「あ、ごめん……考え事してて。どのノート?」
「世界史。ところで考え事って、恋の悩みとか?」
「ちーがーうーって。あんた、本当にそっちに持ってくの好きだな、ほらノート」
「さんきゅ。いや、だってすごい真剣な顔してたしなぁ。表情もころころ変わるし、てっきり……」
「だから誤解だって。説明は面倒だから省くけど、シナリオを考えてるのよ」
「そっか、文化祭の劇用だったら、あやのに相談したほうが適任かもなー……今日は休んどるけど」
「演劇とはちょっと違うんだけど……いや、似たようなものか。そうね。お見舞いがてら力を借りようかな」
「おう。でも、どうせ書くなら自分の好きな内容で書けばいいんじゃね? 好きな本を参考にするとか」
「……戦う少年少女モノで恋愛要素もあり、みたいな感じかな」
「あるいは誰かに読ませるために書いてるのなら、そいつの喜びそうな内容とか」
「それならゲームやアニメのパロディネタを詰め込んだ方がいいのかな……そこまで詳しくないけど」
「はたまた、禁断の同性愛の世界か」
「じゃあ、私とこなたの……って、私は真面目に考えてるの!」
「嘘くせー。やっぱり柊は、ウチらよりあのちびっ子が好きなんだ」
「あんたねぇ、私に何回違うって言わせる気よ」
「んなこと言ったって、誰のために書いているのか丸わかりだし」
「う……」
「あーあ、友達甲斐のないやつだな。どうせ今日の昼もあいつらの所で食べるんだろうな」
「それは、その……集まって相談しなきゃいけないと思う事があるからで」
「いいよいいよ。実は、部活の連中と学食に行く予定が入ってるし」
「あ、そうなんだ?」
「あやのが来てないからなー。柊もたまには一人になって、寂しさを身をもって知ればわかるだろうけど」
「寂しい、か。そういえば、こなたは…………」

「やっぱり、今日は向こうのクラスに行かないことにする」
「お、一緒に学食で食べる?」
「ううん。悪いけど少しでも時間が欲しいから、そっちも無理そう。何を書くか決まったから」




AOK団@作中劇

それはとても小さな頃に聞いた話。
てんしのはねさえあれば、天国のお母さんに会いに行ける。
その話を教えてくれたのが誰なのかは覚えていない。
お父さんも知らなかった。
だけど私は、お父さんとふたりで旅をする。
てんしのはねを探して。


旅を始めてから3回目のクリスマスを迎えたある日、その街で出会った子供が家を訪ねてきた。
お母さんに会うためにてんしのはねを探している、と教えたことがある、私と同じ年齢の女の子だ。
友達と呼べるくらいに仲良くなったが、もうこの街から離れるのも近い。
だから別れが辛くないように、これ以上は会わないでおこうと思っていた。
何の用事かはわからなかったが、会話は早めに切り上げる――そのつもりだった。

「思いついたことがあるの。この間、てんしのはねを知らないかって、私に訊いたよね」

女の子の発した単語によって、呼吸が一瞬停止した。
続いて喉の渇いていく感覚があり、私は慌てて「うん」と答える。
私が続きを促すと、彼女は質問を重ねた。

「それがあれば天国の人に会えるというのは、お母さんから聞いた話?」

わからない。
私は、もしかしたらそうなのかも、とだけ答えた。
断言はできないが、私も過去に何度か考えた可能性だった。

「そっか、やっぱり最初は悲しまないように。そして、そのうち納得出来るようになるって考えたのかな」

その子が何を言っているのか、わからなかった。
けれど今はそんな事はどうでもいい。
どこにあるの、と私はたずねた。
それさえあれば、お母さんのところへ行けるから。
それなのに、女の子は首を振った。

「それはきっと見つけちゃいけない、だから教えてあげられない。もう探すのは終わりにして」

どうしてそんな事を言うのだろう。
私は必死に頼んだけれど、少女は黙って首を振るだけだった。

「嘘つき、本当は知らないくせに」

私は彼女を押しのけると、泣き叫びながら逃げ出した。
悔しくて、悲しくて、お母さんに会いたくて。
どこをどう走ったのだろうか。
私はいつの間にか街で一番高い、時計塔の階段を昇りきっていた。

空が近い、風が強い。
身体を揺さぶる大きな風につられて下を見ると、とても遠い世界があった
とても高くて、とても怖い、それでわかった。
てんしのはねは私の背中についている。
空を見て、そこを目指せばたどり着ける。
あとは羽ばたくだけでいい。
お母さんに会えるのだ。
私はその事実が嬉しくて、泣いて、この街で出会った少女のことを思い出して、また泣いた。

てんしのはねは動かなかった

「もう、旅は終わりにしよう」
私が言うと、お父さんは驚いた。
今まで散々わがままにつき合わせてきたのに、本当にいいのかと聞き返される。
お父さんが私のために何を犠牲にしてきたのかはわからない。
それを気にして謝ることは、逆にお父さんに悪い気がした。
だから私は、笑顔で最後のわがままを言った。
「うんいいよ。だけど、この街からは出て行かない」

探していたものは見つかったけれど、お母さんには会えなかった。
私の夢はこの街で終わる。
ようやく見つけたはねは、きっと一度も使わない。
新しい夢はこの街で始まる。
一緒に始めたいと思える人と、この街で。

私はそっと手を背中に回す。
あたたかい柔らかなものに触れた気がした。




「…………」
「いやー、自分の絵が動いているのは感動ですが、なんだか少し恥ずかしいッス」
「すごいねー田村さん。手伝ってる間も絵が上手だと思ってたけど、動いているのを見て更にそう思ったよ」
「……背景も綺麗だった……」
「あはは、私は原画担当だから。それはどちらかというと、こーちゃん先輩達のおかげで」
「あれ。誰か、かがみ知らない?」
「かがみさんなら途中で抜け出していたのは見ましたけど、最後まで戻ってこられませんでしたね……」
「お姉ちゃん、恥ずかしくなって逃げ出したのかな?」
「そっか……私、探してくるね」
「あ、こなたお姉ちゃん。探すなら手伝うよ」
「いいよ。ゆーちゃん達は待っててくれれば。たぶん、すぐに見つかるから」

「なんだ、やっぱり屋上だった。空に近い場所にいるんじゃないかと予想はついてたけど」
「え、こなた……?」
「折角みんな揃っての試写会なんだから、一緒に見れば良かったのに」
「んー、だってねえ。普通は恥ずかしいじゃない。自分の書いたストーリーを見せられるのなんて」
「確かにそうかも知れないけど」
「まあ、建前はそんな感じ。本当はこなたと顔を合わせるのが怖かったから」
「……そっか」
「脚本を渡した段階で主人公のモデルが誰かは気づかれたと思うんだけど、反応ないしさー」
「そりゃ気づいたけど、他の全員にこれでいいか確認を取った後は、急に忙しくなって」
「でも、感想を言うくらいの時間はあったでしょ? どういうつもりで書いたのかも訊かれなかったし……」
「そうだね」
「ねえ。夢でもいいから、母親に会わせてあげるべきだったのかな。お墓に行って報告するだけじゃなくて」
「ううん。あの親子は、昔住んでいた場所に戻ってないよ」
「え?」
「一度は自分の目で見ないとダメだね、かがみ。ストーリーの一部を変更したのに、知らないでしょ」
「なにそれ、聞いてないわよ。変更したなんて話」
「感想というか、返事みたいなものを改編で組み入れたんだけどね。今いる街に留まるエンディングを」
「……どうして、帰らないことに?」
「主人公は、自分の話を真剣に考えてくれた友人を思い出して、飛ばないんだよ。会いたかった人を諦めて」
「…………」
「主人公がどう考えるかはともかく。私なら、真剣に心配してくれる友達のために街に残りたいって思うよ」
「そうなのかな……。友人の心配はお節介じゃなくて、ちゃんと想いは伝わって、支えになれたのかな」
「うん。きっとそうだよ。実際にどうなのかは、私達には想像もできないことだけど、さっ」
「ひゃああ! なんで抱きつくのよ! ちょっと、こなた。こなたってば」
「かがみの背中、あったかいね。見えない羽でもあるのかな。……って、泣いてる?」
「な、泣いてないわよ。その主人公は、今は普通に幸せなのかなって、思って少し涙ぐんだ程度で」
「大丈夫、もう悲しい事は何も起こらない。あの二人は、ずっと互いを大切にする親友になるよ」











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