「仮想と現実」ID:RpQnqcfK0氏

「ふぅ・・・今日も学校で疲れたぜ。まったく毎日毎日なんであんなの行かなきゃらなねぇんだよ・・・」
なんて独り言をいいながら鞄を乱雑に置いた。
「さて・・・今日もやるか!!」
そう自室で叫ぶと、PCの電源をオンにした。そしてデスクトップにあるオンラインゲームのアイコンをダブルクリック!!
『らき☆すた オンライン』
こんな名前だがなかなか熱いオンラインゲームだ。是非みんなもやってくれ。
「えっと・・・konakonaさんいるかな?」
諸君のために説明しよう!konakonaさんとはこの『らき☆すた オンライン』のギルドのメンバーなのだ!しかも、なかなか拾えないと言うあの『レヴァ剣』を拾い当てた強運の持ち主なのだ!
「お・・・!いたいた」
さっそくkonakonaさんを発見したぜ!
「どうも、こんにちは。今日はソロ狩りですか?」
『こんちゃ~♪今日はギルハンの日じゃなかったっけ?(=ω=.)』


あ、そうか・・・今日はギルドメンバーで『らっきーちゃんねる』というダンジョンに行くんだったっけな・・・
確かダンジョンの最終部にはとてつもなく強くて恐ろしい者がいるって話だったな。
このゲーム最大難易度のダンジョンについに行くことになるなんてな・・・だけどギルメンがいれば大丈夫だぜ!百人力だぜ!!


「それじゃぁ、そろそろ行きますか?」
『おkおk~それじゃぁ nanakoさん そのほかの皆さんいきましょかー』
そうして俺達はダンジョンへと向かっていった・・・
「つ、ついにきましたね・・・」
『よーし、皆の者補助スキル前回で突入するぞー(=ω=.)』
『ほな行きますか!」
おお!!皆気合入ってるな!俺も負けじと気合入れていくぜ!!!
自分の持つ最大の防御スキル『超えられない壁』を発動させとくぜ!!
黒々と光る鉄の門を俺達は潜りその暗黒へと続く道を歩んでいった。

「ぐわ!!やっぱり敵がつえぇ・・・流石は最大難易度のダンジョンだぜ・・・」
部屋に入るなり何と上級モンスターの嵐!しかもその中にはあの『凶悪怪獣バルサ巫女酢』がいた。
巫女さんの格好をして世の中のありとあらゆる男子を誘惑する恐ろしい魔物だ!恥ずかしい話一時期自分も誘惑されたが・・・
「今の俺は違うぜ!!」
↓\→+Pのコマンドを入れてスキル発動!!
「波動剣!!」
『バ、バルサ巫女酢・・・』
「よっしゃ!バルサ巫女酢撃破!!」
『よくやったなぁ!負けられへんな!』
nanakoさん頑張ってるなー。
『私も頑張らないとねぇ(=ω=.)』
おお・・・!konakonaさんも頑張ってる!

む!!この気配は・・・
『それはですね。昔の人が間違っていったことが由来するらしいんですよ。』
やはりこいつだったか!!出たな!『情報集合体みwiki』!
こいつはありとあらゆる情報をコンプリートしている。言ってしまえば動く辞書である!!
「悪・即・斬」
一気に切り倒したぜ・・・
『何ぼさっとしとんねん!右来とるで!!』
「え?」
『ガアアア!!!』
のわ!これは、『ツンデレ魔人カガミン』じゃないか!!
ツンデレ好きの男子を誘惑し虜にする恐ろしい魔人だ・・・これまた恥ずかしい話一時期自分も誘惑されて虜になったが・・・
「これまた昔の俺とは違うぜ!!」
『い、いいかげん・・・にしなさい・・・』

う・・・やはりまだあの俺は誘惑されていたのか・・・俺の心が痛むぜ・・・なんて恐ろしいダンジョンなんだ!!おそるべし『らっきーちゃんねる』!
HP回復薬もMP回復薬も少なくなってきた・・・
これは大変だ・・・最後のボスを倒すことが出来るのか?
『だいぶ奥まで進んだけどほんまにつくんか?』
『nanakoさん任せてくださいよ~一通り調べてありますから(=ω=.)』
「そろそろ決着をつけないと回復薬なくなりますよ・・・」
しかし、さっきから使ってるあの顔文字は何なんだ・・・
っと・・・もうそろそろつくかな?敵もだんだん強くなってきたし、そろそろゴールだろ?
もういいよね?ゴールしても・・・?
『おお・・・つ、ついにきてもぉたな・・・』
「こ、これが最後の部屋ですね・・・」
『きましたねぇ・・・さぁ・・・はじまるでがんすよ!』
それにしてもこのkonakonaさんノリノリである・・・
そしてついに俺達はその扉を開いた・・・
『だあああ!!!なぁんであたしが主役じゃないのよ!』
こ、これは・・・
「あ、あきら様!!」
『ほほ・・・ごっつい敵やなぁ・・・』
『皆の者気合入れてかかれぇ!!(=ω=.)』


それはそれはとてつもなく凄まじい戦いだった・・・大地は揺れ、大気が振るえ、空間さえもが歪んだ・・・
そしてついに決着はついた・・・
『あ、あんた達・・・見てなさい・・・いつか、いつかこのあたしが主役になってみせるんだからあああ!!』
それが『大魔王あきら様』の最後の叫びだった・・・
「ふぅ・・・やっと終りましたね」
『やっぱり難易度最大はきっついのー・・・』
『ご苦労様~。今日のイベントはこれで終了!それじゃぁ解散!!(=ω=.)』
よし。ログアウトして寝るか・・・
『ちょっとまちーな!今まで黙ってたけどな・・・あんたら明日何の日かわかってるんか?』
え?明日?明日は学校行く日ですね・・・ってこんな事言ったら即PKされそうだからとりあえず・・・
「ちょっと解らないです・・・すいません」

『あぁ・・・nanakoさんの誕生日だよね~?ちゃんと覚えてたよー!えっへん♪』
『おお~!!konakona覚えてたか・・・(^O^)なんでお前は知らんねん!』
「す、すいません!でも、奇遇ですね。僕の身近にも明日誕生日の人がいるんですよ。」
『ほお~・・・そういう事あるんだな。よし!明日そいつにプレゼント渡したれ!!』
『おおー・・・これはフラグですな!』
「ええ!?その人女の人なんですよ?渡せるわけ無いじゃないですか!!」
『その女に惚れてるのか?だったらいいチャンスや!告白せや!!』
『nanakoさん?もしかしたら彼氏とかいるかもよ?』
「それに関しては大丈夫です。彼女今は独り身だって言ってましたから・・・」
『チャンス!チャンス!その女にプレゼント渡さなかったら怒るで?ついでに私にも持ってきてね~♪』
『頑張れ頑張れー!あたしも応援してるよー!!フラグ立ったら教えてねd(=ω=.)』
「じゃぁ!失礼します!お疲れ様でした!!」
と言って、一気にログアウトした・・・
しかし、先ほど言われたことは殆どあっている。実際その女性はとても魅力的である。
実際にプレゼントも買ってあるが、渡す勇気が無かった。
だけど、やっぱりこのままじゃ駄目だと思ってた。こうやって応援してくれる人がいるんだから頑張らなければ・・・
上っ面だけかもしれないけど、誰がなんと言おうと俺はあの人が好きなんだ・・



そんな事を考えてから風呂に入り寝ようとベットに入ろうとすると、パソコンにメールが来ていた。
先ほどまで狩りをしていた、『nanako』さんからだった。メールの内容はこんな感じ。
明日告白して来い!私と同じ独り身の女がいなくなるのは寂しいけど、お前の男気って言うもんを見て見たい。
だそうです。
そしてもう一通着てた。今度は携帯の方に・・・俺が思いを寄せる人から来ていた。
勇気を振り絞ってメールアドレスを交換したからな・・・これは俺の戦果!!メール内容はこんな感じ。
明日私の誕生日だからプレゼントよろしくね♪
多少美化されているかもしれないがこんな感じ。
もしかしてこれはフラグ立ってるのか?俺いけるのか?
くっそー!わかんねぇよ!!こんなの・・・一体どうすればいいんだろう・・・

考えているうちに朝になってしまった・・・

よし・・・もう時間はない・・・俺は今日思いを彼女に伝えるんだ!当たって砕けろ!
一人の男として・・・立派にやり遂げてみせるさ・・・



学校についた。授業頭に入らない。お昼ごはん、おいしい。
完全に脳の回転速度が遅い。緊張のせいで、考えが単調になってきた。
こ、このままではいかん・・・!彼女が帰ってしまう。こうなったら待ち伏せだ!

彼女が校門から出てきたのは夕方から夜に変わる丁度前だった。
すらっとした体つき・・・そのしなやかで美しい髪・・・

やばい!見惚れてる場合じゃない!!こ、ここで出なければ!!!

「あ、あの!!」
思わず力が入りすぎて声が裏返ってしまった・・・とてつもなく恥ずかしい・・・赤面してるのがわかる。
「どうした?」
彼女は少し笑いながらこちらに体を向けて俺を見つめている・・・
「た、誕生日お、おおお、オメデトウございます!!」
日本語が危うくなってきたぞ俺!頑張れ!!渡すんだ!!!
「これ!プレゼントです!!」
全身に力がこもる。体中から汗が吹き出てきた。
「ありがとう」
彼女はそう微笑みかけてくれた・・・
「そ、その・・・自分は前から・・・あなたの事が好きでした。だから・・・だから・・・その・・・」
言えない・・・最後の言葉が・・・好きまでいったんだから出ろよ!!
「つ、付き合ってください・・・」
ち、ちくしょー!ここで声を小さくする馬鹿がどこにいる!ここにいるじゃねぇか!!
「・・・」
彼女は押し黙ったままだった・・・俺は答えを聞くのが怖くてその場から逃げてしまった。


「と、まぁこんな感じでした」
『こりゃぁまた不器用な告白の仕方だねぇ(=ω=.)』
「初めてだからすんごい緊張したんですよ!ところでnanakoさんは?今日誕生日って言ってましたよね?せっかくプレゼント用意したのに・・・」
『なんかリアルで事情ができたらしいよー。なんか誕生日祝ってくれる人が出来たらしくて今から家に突撃するらしいよ!』
「そうなんですか?それは良かった・・・」
ピーンポーンその時家のベルがなった。そういえば今皆出かけてるんだった・・・仕方ないでるか。
「今訪問者が来たのでちょっと退席します」
『いってらー!『hakuishi』幸運を祈る!(=ω=.)ゝ』
相変わらず『konakona』さんは大げさだな。戦うわけじゃないのに・・・
ちなみに『hakuishi』って言うのは俺のキャラクター名。
本名が白石って言うから『hakuishi』ひねりがたりないとか言うなよ?
結構この名前気に入ってるんだからな!
しかし・・・なんであそこで帰っちゃったんだろう・・・
あれでも相当優しく書いたつもりだったけど実際はもっと酷かった・・・


「じゃまするでー!」
「え?」
俺はその場に立ち尽くした・・・自分の家に憧れの女性『黒井ななこ』が来たのだから
「な、なんでここに・・・?」
「付き合う女がいるのに家でのんびりする男がおるか?」
「付き合う?だってさっき告白した時押し黙ってたし・・・」
「あのな?あん時はお前が告白した後にすぐにどっか飛んでったやないか・・・」
まったくそんな記憶がない・・・それほど緊張してたのか・・・
「じゃ、じゃぁ・・・付き合ってくれるって事ですか?」
「だから言ってるやろ?でも・・・一つ言わなきゃいけないことがある・・・」
いきなり真剣な表情になってるよ・・・冷静になれ俺!
「うち・・・他にも好きな人おるんよ・・・」
ガーン!!それで告白OKってないでしょ・・・
「その人の名前『hakuishi』って言うんだけど・・・」
彼女は俺の事を見つめながらそう言った。
そして俺はこう呟いた・・・

「俺にも好きな人がいます。『nanako』さんが好きです。そして誕生日おめでとう・・・」
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