ID:JM2PM3Y0氏:サイバー☆ゆーちゃん~警官王誕生!~

…ここは、一体どこだろう?
どこかぼんやりした風景、周りは白い光に包まれていて…。
その光は暖かく、でも、どこか哀しげで…。
その中に、見慣れた人物がいました。それは…。

「ゆいお姉ちゃん…ここはどこなの?」
「やぁ、来ちゃったネ…。でもここはゆたかがいるべき場所じゃないんだ」
「どう…いうこと?」
「私ね…死んじゃったんだ…相手のマシンに当て身食らわされてね…情けない話だよ…」
「そ…それじゃあ…」
「ゆたかに……お別れを言いに来たんだよ…」
「待って!待ってよ…お姉ちゃん…」
「ゆたか…こなたやおじさんに…よろしく…」
そう言って、お姉ちゃんは光の中へと消えていきました…。

「お姉ちゃん!?」
私が思わずそう叫んだとき、私は自分の部屋のベッドにいました。
じゃあ、あれは夢……なの?それにしても…嫌な夢見ちゃったなあ…。
そう、これは夢なんだ…と、安心しかけていたその時、誰かが激しくドアを叩く音が聞こえました。

「ゆたかちゃん!ゆたかちゃんはいるかっ!?」
その声の持ち主はどこかで聞いたような男の人の声でした。
えーっと、ガンダムのキャラに似たあの人は…。

「浜田さん!?どうしたんですか!?」
「大変なんだ…キャップが…ゆたかちゃんのお姉さんが…!」
そんな……夢じゃなかったの…?私は不安になりました。
浜田さんの話だと、お姉ちゃんは2日ほど前に関越道で暴走車を発見、これを追跡していたそうなんですが、いきなり暴走車がUターンしたため正面衝突、さらに近くを走っていたタンクローリーに激突して大爆発に巻き込まれたんだそうです…。
ほとんど全身が改造されている私と違ってお姉ちゃんは生身の人間…あれだけの爆発に耐えられるかどうか…。
「…とにかく早く病院へ行かなきゃ!浜田さん、急いで!」
「おうさ!」
私は浜田さんのパトカーに乗って、急いで病院へと向かいました。

「…お姉ちゃん!」
「キャップ!」
「あ…ゆたか、来てくれたんだー」
なんとか病院に辿り着き、病室のドアを開けると、そこにはケロっとした表情のゆいお姉ちゃんがいました。
「え…生きてる…?あれだけの爆発なのに…?」
「いやねぇ、あの時は本当に死ぬかと思ったよ~…おかげで今はこんな」
そう言ってお姉ちゃんは、右腕につけていた手袋を外しました。するとそこには…。
どこかで見たような…銀色に輝く機械の腕がありました…。

「お、お姉ちゃん…その身体……!」
「いやぁ、まだ右腕の外装がついてないからメカ剥き出しでね~」
「そうじゃなくって…」
「……処置が遅れてたら危うく死ぬトコだった…あの時私は、全身を炎に焼かれてね…」
「それじゃあ…あの時……」
「あの時はもう、本当にダメかと思った。冗談抜きにあの世へいくんじゃないかって。でも、私はまだ死にたくない。ここで死んだらゆたかにもこなたにも二度と会えなくなっちゃうし…きっとその思いが通じたのかな…」
お姉ちゃんがそう言いながら、機械の右腕を撫でていたその時でした。
「…あの、キャップ…」
「ん?どしたー浜田?」
「……俺は?」
「何が?」
「…『ここで死んだらゆたかにもこなたにも…』ってところに俺の名前が入ってないんですけどー?」
「…あぁ、素で忘れてた☆」
「そんなぁ~~~~~~!!!!!」
こんな話の中でも忘れ去られてる浜田さんには悪いけど、私とゆいお姉ちゃんは大笑い。
でも…何より、お姉ちゃんが生きていてくれたことが今は一番嬉しいです。

数日後…。
「なぁるほど、ゆい姉さんもサイボーグにねぇ?」
と、こなたお姉ちゃんが訊いてきました。
それにしても、まさか姉妹揃ってサイボーグになるなんて、思ってもみませんでした…。
「でもさ…ゆい姉さんのことだから、きっとポジティブに頑張って生きていけるよ」
「そうかもしれないけど…ちょっと不安かも…」
「何が不安なの?」
だって…『あの』ゆいお姉ちゃんのことだからきっと……。

その頃、埼玉県内某所
「な、なぁ…そんなに呑んでええんか?」
「いーのいーの、私の復活祭だと思ってジャンジャン呑みねぇ…ヒック」
「おい!今日あんた呑み過ぎやって…」
「……んぁ」
「なあぁぁぁぁぁっ!?全身にミサイルぅ!?」
―ドカァァァァァン

「…あー、そういうこと」
…だって、ゆいお姉ちゃんは酔っ払うと暴走しちゃうんだもん…。ましてや今は火器満載の身体なのに…。
やっぱり、『黒井先生と呑みに行く!』って言い出した段階で止めておくべきだったかなぁ…うぅ…。
「…こなたお姉ちゃん」
「ん?どしたのゆーちゃん?」
「今度もしゆいお姉ちゃんと呑みに行くようなことがあったら、爆発に巻き込まれないように十分気を付けてね…」
「うっ!?」
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