ID:3wLantc0:今、明かされる真実

 放課後、今日も今日とて4人で談笑。
 さて、今日もここらでひとつネタをかましますかネ。

「ねぇ、みんな……実は私、みんなに黙っていた重大な秘密があるんだ…」
「何よ改まっちゃって。また何かのネタかぁ?」
「……かがみ、これでも私は真剣に話してるんだよ?」
「本当かぁ~?そんなこと言って実は――」
「本当だよ。もうすぐ卒業なのに、みんなに隠し事をしたままってのは嫌なんだ……」

 はい、重苦しい沈黙きました。
 でも、実はこれって私の計画どおり。
 重苦しい雰囲気にしといて『実は私ってオタクなんだヨ♪キラッ☆』と軽く決めるわけだ。
 ゆるい日常にちょっとしたスパイス的なものを与えるのだヨ。
 きっと、かがみんってば思いっきりつっこんでくれるんだろうなぁ……くふふ。楽しみだネ。

「実は私って――」
「ちょっと待って!」
「ふぇ?」

 ありゃ、何か感づかれたカナ?
 かがみんったらいくらなんでもつっこみ早すぎだよー、やんなっちゃう。
 ん?
 なんかかがみの表情が恐いね……もしかしてふざけすぎだったかな?かな?

「こなただけに辛い思いはさせないわ。私も隠し事をバラすわ」
「お、お姉ちゃん!」
「いいのよ、つかさ。こなたとみゆきにはいずれ話そうと思ってたし、いい機会だわ」

「ちょ、ちょっと、かがみ。そんなのいいよ、別に私そんなつもりじゃ――」
「気にしないで。私が話したくて話すんだから……実は私って“柊かがみ”じゃないの」
「か、かがみさん、それは一体どういうことですか?」
「本当の“柊かがみ”は今から13年前に死んだの。私はその代わり。私はもともと柊家の親戚で、つかさとは従姉妹だったの」
「……お姉ちゃん……うぅ……ぐすっ」
「詳しい話は言えないんだけど、とある事情で私はつかさの姉である“柊かがみ”として生きる事になったのよ」
「……ごめんね。私が呪われた家系に生まれたせいで……ぐすっ」
「いいのよ。あんたの姉ってのも結構楽しいんだから。あ、ちなみにこの髪は染めてるのよ?いちおう双子って設定だからさ」

 全然望んでない展開キターーーー!
 何、その本気で重大な秘密。
 何、このなんとも言えない空気。
 今更『重大な秘密なんて冗談でしたー。てへっ☆』とか口が裂けても言えないよ、コレは。

「私も言うよ、お姉ちゃん。私実は……男の子なんだ」
「ええっ!?そうだったのですか!?」
「つかさ、あんた……」
「いいの。私もみんなには本当のことを話しておきたいの。お姉ちゃんの事とも関係あるから」
「わかったわ。あんたがそうしたいのなら、私は止めないわ」

 いや、頼むから止めてよ。

「……私は柊家の呪いのせいで13年前に死ぬはずだったんだ。でも、お姉ちゃん…えっと、“本物の柊かがみ”が身代わりになったの」
「そう。尊い犠牲のおかげでつかさは生き残ることができたの……でも、それによって呪いが消えたのかどうかは誰にもわからない」
「私はまたいつ呪いで死んでしまうかわからない。でも、死んだお姉ちゃんの為にも私は生きていきたいと思った。一族に懇願した」
「柊の一族はつかさを女の子として育てることにしたの。少しでも呪いを回避するためにね……馬鹿みたいな話よ。笑っちゃうでしょ?」
「……その呪いというのは柊家の男児に死をもたらす何か、といったところですか?」
「ご名答。さすがみゆきね。そして私はつかさを呪いによる死から護るため、つかさに寄り添って生きる道を与えられた。正直、最初は苦痛だったわ」

 ずっと柊姉妹のターン!!

「……」
「ああ、そんな顔しないでよ、みゆき。さっきも言ったように今は楽しんでるんだから」
「しかし、それでも……」
「そうね、所詮私は身代わり、はっきり言ってつかさの為の捨て駒だわ。……でもね、それでもいいの」
「……お姉ちゃん……」
「こうして、つかさの、私が愛する人の一番そばにいられるんだから」
「……お姉ちゃん……ううん。かがみ、大好きだよ。心から愛してる」
「ふふっ。ありがと」

 何というか、穴があったら入りたいというか、自然消滅したいというか。
 ドラ○もんがいるなら、タイムマシンで少し昔に戻って『変な話題を振るな』と私を注意してやりたい。
 或いは、地球破壊爆弾で森羅万象と共に木っ端微塵に消えてなくなりたい。

「お恥ずかしながら、私もみなさんにずっと秘密にしてきたことがあります」
「えっ!?ゆきちゃんも!?」
「へえー、みゆきが隠し事だなんて以外ね」

 おお、みゆきさん。
 さすが神がつかわした歩く萌え要素。
 ここで『実は私、歯医者が嫌いなんです』級の天然ボケをかまして場を和ませてくれるという訳ですナ。
 いやいや、実にすばらしい。

「実は私、地球外生命体なんです」

 


 そのあと、かがみに『次はこなたの番よ』といわれたので、わたしはぜんそくりょくでにげました。
 けいたいのちゃくしんは、ぜんぶむししました。
 わたしは、あしたがこわいなあ、あしたにならなきゃいいのになあ、とこころからおもいました。

 おわり。

ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。