ID:CvQXUNc0氏:みWik外伝

931 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 23:12:34.67 ID:CvQXUNc0
コンクール作品ができあがりましたので、投稿を開始いたします。
様々な矛盾、また破綻等を感じられるかもしれませんが、気になされない様お願いいたします。
以下4スレほど消費いたします。


ーみWik外伝ー

ある所に、神医(カムイ)の異名を持つ医師がおりました。
いかなる病も確実に治してしまうその技は、まさに神の技、神医の名に恥じぬものだったのです。
彼女は自身の医院を持っていませんでした。
いえ、かつては持っていたのです。
都会の一角にひっそりと、敢えて過大な宣伝等することなく、影に潜むかの様に構えていたのです。
医院の評判は人づてに語り継がれ、数年もしない内にすっかり街の名医としてその地位を確実のものとしておりました。

ですが悲劇は起きてしまいました。

医療事故です。
移植する臓器を取り違え、結果患者は死亡、そういった事例が幾度となく繰り返され、
彼女の医院は閉鎖、免許も剥奪され、彼女は放浪する事を余儀なくされてしまったのです。
しかし、彼女は生まれながらの医師でした。
傷ついた者がいればすぐ様治療にあたる、例え報酬がなくとも、怪我人を放ってはおけない。
それが彼女の生きる理由であり、使命だったのです。

そんな彼女ですから、飲まず食わずの日が続く事も珍しくありませんでした。
人から施しを受ける事も間々でしたし、野草の類も口にした事だって何度もありました。
彼女は高貴な家に産まれ、医師を目指す以前は様々なお稽古事を嗜み、将来は約束されていた、
と言っても過言ではない身分に身を置いておりました。
柔らかな物腰、落ち着いた雰囲気、溢れる知性、どれも完璧なまでに彼女は身につけておりました。

ある街のレストランに立ち寄った時の事です。
そこで彼女は久しい医院の名を耳にしました。
金髪の若い女性と彼女と同年代に思える緑髪の女性の会話が彼女の耳に飛び込んできたのです。
「そいや知ってるか?あのタカラクリニックの件、あれ、助手の仕業らしいな?」
「え、あれ?機密情報なのに、何で知ってるんですか?」
「2ちゃむや。2ちゃむねる。あそこのVIPスレでな、関係者言う奴が話してん。まとめサイトもあるねんで?」
「本当ですか?」
「ホンマや。ああ、ググっても出てけーへんで?まあ知る人ぞ知るってヤツやからな。ちょい待ち、携帯にURL送ったる」
「……あ、来た来た。何々?タカラ疑惑まとめWiki?うわ、ホントだ!何々?看護士2名が……えー?何でこんな情報まで載ってるの?」
「ああ、スレにな、警察名乗るヤツも書き込んでたで?」
「身内のリーク……ですか。バレたら大変ですよ……もう」
今に至るまで彼女は委細についてまるで知りませんでした。
全ては身から出た錆、己の技術の未熟が生んだ悲劇、今の今までそう思っていたのです。
「とんでもない黒幕がおる話やけど、マジなん?」
「う~ん、どうでしょう?ははははは」
「なぁなぁ、知ってるなら教えてくれてもええやん?毒女連盟に隠し事はなしやで?」
「な、何ですか?毒女連盟って?それにまだ捜査段階ですので……確定していないのにバラすのは……」
「ケチやなー、まったく。そんなんじゃ一生結婚なんてできへんで?」
「いや、ですから私は」
「ぷはぁ、おねーさん!こっちビールもう一杯や!」
(どう言う事でしょう?2名の看護士……あの頃は確か……)
彼女はいても立ってもおられず、カウンターの2人に向かって歩いていきました。
「あ、あの、申し訳ありませんが、今のお話、もう少し詳しく教えていただけませんでしょうか?」


教えてもらったURLを辿ると、そこは彼女の知らない情報で溢れておりました。
(何故この様な情報が……ですが、想像にしてはできすぎています。もしかしたら本当に……)
噂に聞く2人とは、ある医療機関から遣わされた女性2人組みでした。
(確か、あの方の恋人が機関の上役で、更にもう1人の方の実兄だという……、でも、私しか知らない情報まで……何故?)

彼女は当事者であり、また、1人の傍観者として事件を追い求めました。
まとめサイト自体闇に近いサイトでしたので、多くの人は知りませんし、事件の一件で彼女は名を名乗れない身分でもありました。
それでも彼女は数少ない人脈を通して、闇に迫っていったのです。
数年が経ったある日、彼女の電話に一報が入りました。
「やふ~、久しぶり~。そいやニュース見た?あの2人、ついに捕まったみたいだね。
 よそでやったのがバレちゃったらしくてさ、んで余罪追及しているうちに発覚しちゃったんだって」
「えぇ、今ニュースで見ています。まさかとは思っていましたが、本当に峰岸さんと日下部さんだったとは」
「お父さんがさ、今回の事件で本出したいって言ってるんだけど……後で連絡行くと思うけどさ、どう?」
「本、ですか?……そうですね。少し考えさせて頂けませんか?とだけお伝えして頂けますか?」
「まあいきなり聞かれても困るもんね。うん。そう言っとくよ。あ、そう言えばさ、セバスチャンがさ……」

そう言えば……、何の因果でしょう。
それから夕暮れ時街を歩いておりましたら、彼女は偶然、ある人物と出くわしてしまいました。
「あら、久しぶりね。随分痩せたんじゃない?」
「ええ。……色々、ありましたから。そちらはもう、ダイエットはなされないのですか?」
「う、煩いわね。そだ、私、あいつらの弁護受け持つ事にしたわよ」
「そう、なのですか?」
「私なりのけじめってヤツ?これで無罪とかなったら、私、あんたに殺されるかもしれないわね」
「ええ。私だけではありません。被害者や遺族達の怨念で、必ずや……」
「ちょ、マジで寒気がするわね」
「あなたの活躍と、法の正しい裁きに期待しております」
それから夕食の誘いをお受けして、旧友とのささやかな時間を過ごしたのでした。


日曜日、彼女はとある大きな公園に出かけます。
「おはようございます」
吹き出しの準備をしているボランティアに挨拶をし、青いビニールテントの方へ向かって行きます。
木陰に立ち並ぶテントの群れを一件一件周り、簡単な健康診断を行う、これが彼女の日曜日の日課でした。

今この街に、かつて神医と呼ばれた名医がいる事など誰も知りません。
全てを亡くした彼女は、この街で許される限りの技をもって人々の健康を守り続けているのです。
(明日は3件隣の方の回診、あと2丁目のあの方の手術、あ、縫合用の糸が切れていますね。
 5丁目のあの方は出産間近、ずっと喫煙を続けている様ですが、お腹の子は大丈夫でしょうか?心配です)
回診がてら、彼女は今後のスケジュールを思い返しておりました。
「おじいさん、薬はコレとコレ、食後に一錠づつ飲んでくださいね?」
「いつもすまないねぇ、ひなたさん」
「いいえ。それに私はみゆきですよ?それではおじいさん、お大事に」
「ありがとうございます、先生」
老婦人に見送られ、彼女は古いアパートを後にしました。
「あとは隣町の……確か彼女は自殺を望まれているのですよね。……医学を志す者、人を救う者として、見過ごすわけにはいきません!」
人を救う為、今日も彼女は生きています。がんばれ、みWikさん!
医師免許?そんなの関係ねー!

ーおわりー


936 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 23:16:48.95 ID:CvQXUNc0

みゆき外伝、以上にて終了です。
御拝読ありがとうございました。
しかし『がいでん』を変換いたしますと、『が遺伝』とまず出るのは嫌がらせでしょうか?
Vistは馬鹿なのでしょうか?死ぬのでしょうか?


937 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/11/02(日) 23:19:21.58 ID:CvQXUNc0


こなた「>>936みゆきさん乙www」
かがみ「>>936明日からよ?みゆきwww」
つかさ「>>936ゆきちゃんテラワロ酢www」

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