こなたん達が3次元に来てしまったようです 第3話 異変

「ただいまー」
あの後かがみたちと別れ、私は自分の家へ帰って来た。
玄関に靴があることからお父さんもゆーちゃんもいるようだ。
すぐに「おかえりー」と返事があるのだが、シーンとしていた。
不審に思いながらもリビングに入る。
そこではお父さんがテーブルに突っ伏して寝ていた。
なーんだ寝てたのかと思ってそのまま自分の部屋へと帰る。
ああ、やっぱ3次元とかと違って2次元・・・いや私にとっては3次元だけど、落ち着くなぁ。
ベッドに寝転がると途端に睡魔に襲われた。
3次元に行ったせいかちょっと疲れたのかな。
私はそのまま眠りに落ちた。
・・・。

・・・・。

「んぁ?」
携帯のバイブが鳴り、私は目を覚ました。
窓を見ると既に薄暗く、時刻は午後5時をまわっていた。
「あれ、私いっぱい寝てた・・・って・・え!?」
携帯を見ると不在着信が8件。メールも何通かきている。
発信者はかがみ、つかさ、みゆきさん・・・。
何でこんなに私に電話してるんだ?
ていうか家に電話くれればお父さんかゆーちゃんが出て起こしてくれただろうに。
とりあえず急いでかがみに電話をかける。

プルルルル・・・プルルルル・・・・

「あ、もしも『ばかっ!!!』
私が声を発しかけたところでやたらとでかいかがみの怒声が響いた。
『あんた、今まで何してたのよ!?心配したじゃない、もう家に行こうかとも思ったくらいよ』
「え?いや、ちょっと寝ちゃって・・・」
『こんな一大事に何寝てんのよ!!!』
「一大事・・・?何かあった?」
『寝惚けてんの?あんたは何も違和感を感じなかったわけ?』
「違和感って?」
『言ってたでしょ?3次元で、オタクの人たちが・・・オカシイって』
「うん・・・」
『やっぱりオカシイのよ。家族の様子が何だかいつもと違うの。元気がないというか、活力がないというか・・・』
それを聞いてお父さんが眠りこけていたのを思い出す。
「え、たまたまとかじゃなくて・・・?」
『家族全員がそうなんて考えられないわよ』
まさか・・・ゆーちゃんも?
携帯をベッドに放り投げて私は部屋を飛び出し、ゆーちゃんの部屋をノックした。
「ゆーちゃん!」
返答はない。
「いる!?・・・開けるよ?」
返答はない。
しょうがなく、私はドアの取っ手に手をかけ、部屋に入った。
中は薄暗い。電気がついていないから当たり前なんだけど。
「ゆーちゃん・・・?」
ベッドの上でゆーちゃんは寝ていた。
私は体をゆすった。
「起きて、ねえ」
ゆーちゃんはうっすら目を開けて、眠そうに私の顔を見上げた。
「おねーちゃん・・?んー・・どこ行ってたのぉ?おじさんが心配してたよ・・・」
「ん、いや、ちょっとね・・・。ゆーちゃん大丈夫?」
「うん、平気・・・。ただ、すごく眠くて・・・ぅ~ん・・・むにゃむにゃ」
そう言うとゆーちゃんはまた寝てしまった。
何だ?何が起こってる?お父さんもゆーちゃんもみんな寝ていて・・・。

私は部屋に戻り、放置しっぱなしだった携帯を耳に当てた。
「私の家族もそうだったよ。お父さんもゆーちゃんも・・・」
『やっぱり3次元で言ってたオカシイことって、このことよね、きっと』
「多分・・・他のみんなもそうなのかな」
『恐らくね。というか私たちに関連のある人たちばっかり・・・』
「それはらきすたの登場キャラってことだよね。私も誰が出てるのが知らないけどさ」
『・・・とりあえず、落ちあいましょ。これからどうするか考えなきゃ』
「う、うん、分かった」

1時間後、こなた宅に4人が揃った。
爆睡しているお父さんの横でみんなが深刻な顔をして向き合った。
「やはり、もう1度3次元に戻るべきではないでしょうか」
みゆきさんが出した提案がこれだった。
「うん、私も賛成かな・・・」
「気が引けるけど、やっぱ1番それが妥当よね・・・」
つかさがちょっぴり手をあげて賛同し、かがみは嘆息しながら頷いた。
「何でまた3次元に?せっかく戻ってこれたのに」
私はきょとんとした顔でみんなを見渡した。
「だって目が覚めたら3次元に居たのよ?あんたも言ってたじゃない。私たちが3次元にいたっていうのは、きっと何か理由があったからでしょ?」
「うーん、確かにそうだけど・・・。でも、3次元に行ってどうすればいいわけ?」
「普通に考えますと、3次元である何かをすれば、2次元が元通りになる・・・ということでは?」
「何かゲームみたいだねぇ。ワクワクしちゃうよ~ww」
つかさがのん気に微笑んだ。フィギュアを買ってもらったことにより、つかさは3次元に対し少し好意を抱いたようだ。
「つかさ、笑い事じゃないでしょ」
「でも確かにゲームと考えたらワクワクしてくるね」
「まったく、類友め・・・」
ニヤニヤする私にかがみがじと目で睨みをきかせた。

「泉さん、3次元でどのようなことをすれば2次元を元に戻せるか、心当たりのようなモノはありますか?」
「ふぇ?わ、私?」
「ええ。泉さんはそのようなことに詳しいと思いまして」
「そのようなことって・・・んー・・・(=ω=.;)」
3次元でどうすればいいか?んなの私がわかるわけないじゃん。
だって2次元とは別次元だもん。どうやって3次元から元に戻せるんだヨ・・・。
「頼むぞ、こなた。私たち、そっち系疎いんだから」
全然私に期待してませんというような顔で見られてもね・・・。
ていうかそっち系とか関係ないと思うんですけど・・・。

「ねえねえ、私たちの周りの人たちはオカシくなっちゃってるけど、私たちは平気だよね。何でかなぁ?」
つかさは今ふと思いついたようにみんなに聞いた。
「そんなこと聞かれても、現にオカシくならないんだから、それにこしたことはないわよね」
かがみは適当に返しながら、うんうん唸っている私を眺めていた。
「そうですね・・・。3次元から帰って来たばかりなので、2次元の影響を受けるのが遅かったからじゃないですか?」
そう言いながらみゆきさんは目がトロンとしてきた。
「3次元に行ったからでしょうか・・・私、少々眠いですね」
ふぁあと欠伸をして、そのままテーブルに突っ伏して寝息をたて始めた。
「ちょ、ちょっと、みゆき!?」
「ゆきちゃん、眠いの?」
あまりに突然だった。突っ込む間もなくみゆきさんは既に気持ち良さそうに寝てしまったのである。
「ちょっとこなた・・・、これって・・・」
「うん、まさか私たちもこのまま2次元に居たらヤバイのかな・・・」
「嘘ぉ!?じゃ、じゃあはやく3次元に戻ろうよっ!」
つかさがあわあわと立ち上がった。
「こなた、3次元からどうやったら2次元を元に戻せるか・・・方法思いついた?」
「わかるわけないよっ!!そんなの・・・この、この2次元の世界を作った人にでもっ・・・」
つかさと同じように慌てながら立ち上がって、投げやりに発言した。
しかし、自分で言った後にピコンと豆電球が光った。

「らきすたの原作者・・・、そうだよ!!らきすたの原作者に会いに行けばいいんだ!」

そう、この・・・私たちと私たちの世界を作り出した人・・・らきすたの原作者。
その人がこの世界を動かしてるんだ。だからこの世界がオカシイのは原作者に何かが起こったってことだ。

「でも、どうやって3次元に戻る?らきすたの単行本ないじゃない」
かがみがみゆきさんを抱えて立ち上がりながら聞いた。
「3次元でいう、2次元への入り口がらきすたの単行本だったんだから・・・」
私は頭をフル回転させながら、むー(=ω=.;)と考えた。
「2次元から3次元は・・・んー、2次キャラが出てきそうなところは・・・えっと・・・」
2次元やら3次元やらこんがらがってきたつかさが慌てるのも忘れてぽかんとした( ゚ω゚)
「そうだっ、それは・・・」
私はたっと部屋の方へ大股で歩き出した。
「ちょっと、こなた!待ちなさいよ!ほら、つかさ先行って」
私、つかさ、みゆきさんを抱えたかがみの順で私の部屋にみんなが入った。
「パソコンだ!」
私はフィギュアをガッと掴んで確信を持って言った。
「ぱそこん・・・?」
「本当にそれであってるんでしょうね?」
各々がフィギュアを持ち、無理矢理みゆきさんにも持たせた。
「うん、普通に考えたらそうかなって・・・でも、試してみないとなんとも言えないでしょ」
私は覚悟を決めて、自分のパソコンに手を伸ばした。
辺りが真っ白になったと思ったら、私は秋葉原に居た。
フィギュアは私の右手に握られたまま。

「戻ってきたの・・・?」
後ろで声がして、振り向けばかがみ、つかさ、みゆきさんが居た。
「・・多分」
私は頷いた。

3次元と2次元は時間の進みが同じなのか違うのか分からないが、日は既に落ちていた。
そう、私たちは夜のアキバに居たのだ。けれど、アキバは明るいのでそれといって問題もないが。

「ん・・・」
かがみが抱えていたみゆきさんが目を開けた。
「あっ、わ、私ったら・・・いつの間にか寝てしまって・・!?」
「あ、ゆきちゃん起きたー」
「やっぱり3次元に戻れば2次元での影響は消えるのね」
「すいません、私としたことが・・・あ、ごめんなさい、かがみさん。ご迷惑をっ・・・」
「いいっていいって。気にしないで」
かがみが笑いながら手を振った。
私はその様子を見て、一段落したところで言った。

「それじゃ、原作者を見つけに行こうっ」

 

 

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