ID:fMk3W7jS0氏:それぞれの想いを馳せて

【Ep.01:候補】

こ「みんなでバンドやろうよ~!今年の学園祭で」
か「!!」
つ「!!」
み「!!」

突然過ぎる発言に驚く三人。

か「バンドって…私達楽器未経験なのよ!」
こ「大丈夫だよ~」
か「…てか、その前にアンタ楽器出来るの?」
こ「私? 一応ギター弾けるよ。」
つ「凄~い!」
か「弾けるって、あのゲーセンのゲームじゃなくて?」
こ「いやいや、ゲーセンじゃなくてホンモノ。ジャーンってね!
  って事でバンドしようよ!みんなどう?」
か「どうって……練習する時間あんの?」
つ「私は良いよ!楽しそうだし」
こ「流石、つかさは解ってるねぇ。みゆきさんは?」
み「面白そうですね。私も是非混ぜて頂けたら」
か「って!何賛成してるのよ!!」
こ「決まりっ!あれ?かがみはやらないの?」
か「(小声で)……私も…」

【Ep.02:役割】
こ「解ってるねぇ。よし、パート決めよう」
か「早速パート!?」
こ「パートだよ。パート。私はギターやるから!みゆきさんピアノとか習ってない?」
み「御恥ずかしながら、ピアノは習ってませんね…」
こ「そっかぁ…じゃあ、みゆきさんはキーボードで仮候補ね」
み「えっ!?勝手に決めちゃうんですか!?」
こ「大丈夫だって!今から練習すれば何とかなるよ!
  つかさは…ベースかな?」
つ「べー…ス?」
こ「ギターみたいなモンだよ。」
つ「えぇっ!?私無理だよ!指動かないし…」
こ「大丈夫って。みゆきさんがキーボード始めるみたいに今からやれば何とかなるよ。」
つ「今からって…」
こ「じゃあ、かがみは乱暴だかドラムで!」
か「ちょっと待て!乱暴とドラムは何の関係があるのよ?てか、勝手に私を乱暴者にしないでよ!」
こ「(……言い方が乱暴じゃん)」
か「…てかさ、じゃあ、アンタがボーカルしなさい!」
こ「私!?歌えないよ…」
つ「え?だってこなちゃん歌上手いじゃん」
み「そうですね、泉さんのボーカルならきっと上手くいくと思いますよ。」
こ「無理だよ……」
か「だってさ、アンタさっきから見た目で勝手に決めてんじゃん。」
こ「(小声で)……そうだけど…」
か「アンタ急に指摘されたら弱くなったわね」
こ「……」
み「かがみさん、ちょっと言い過ぎではないですか?」
つ「そうだy....って顔赤い!!」
こ「どたの?」
か「ギターやりたい……」

【Ep.03:始動】
そんなこんなで中途半端にパートが決まってしまった。
こ「じゃあ解ったよ。うんギターして良いよ。でもそこまで簡単じゃないから」
か「やっぱ、アンタに言われるとムカつく!」
こ「あ」
三「?」
こ「ドラム居ないや…」
全「……」
こ「仕方ないから、ドラムは打ち込みで… み「あのぉ…」
み「私で宜しければドラムをやらせて頂けないでしょうか?」
三「!!!」
こ「みゆきさん……ドラムは叩けば良いって問題じゃないよ」
み「解ってます。でもかがみさんがどうしてギターをしたいと言うのなら…
  キーボードが欠けるよりも、ドラムが欠けた方が問題じゃないですか?」
こ「そりゃそうだけど……」
み「私は楽器未経験ですので、どの楽器をやっても一緒です。ですからドラムに変えさせて貰えないでしょうか?」
こ「流石、みゆきさんだねぇ!」
つ「ゆきちゃん凄い」
か「ごめんね…私の我が儘で」
こ「よし!決まりっ!これから学園祭に向けて猛特訓だ~」

か「てか、アンタ歌いなさいよ」

こ「……はい…」

【Ep.04:習得】
こ「じゃあ、教えるね!これ、ストラップって言うの。これを肩にかけてぶら下げて演奏するんだよ。」
か「その位知ってるわよ」
こ「あ、そうそう。無闇に扱ったらマジで感電するから。取り扱い注意ね」
か「………(うわぁ…)」

こ「まずは簡単なものから。ここと、ここと、ここを押さえて!」
か「こう?」
こ「それ。コードって言ってね、それはCって言うコードなの。それでこことこことここで
  これはGってコード。基本だからね。」

こ「つかさ~ベースやろっか!」
か「って!アンタギターだけじゃなかったの?」
こ「バカにしてるでしょ?」

こ「私ベースは専門じゃないから、あんま解んないけどね。簡単な曲は上の弦か2番目の弦で弾けるよ」
つ「そうなんだ…」
こ「ただ、難易度が高くなると下まで使うし、指運も多くなるから」
つ「大変じゃない?」
こ「何とかなるって!」
か「(うわ…アバウト…)」
こ「どうした?重い?」
つ「ごめん…流石に…」
こ「ごめんね、友達からパクったのコレしかなかったの。今度女の子用のがあったら探しとくね。」
か「パクったって……」
こ「いやぁ、しかし同じ双子でもこんなに違うんだね! 流石、かがみん」
か「うるさいっ!!」


こ「(……解ってた。解ってたよ。 つかさは病弱って。ホントはそんな無理させたくなかった。
   でも、あの時どうしてもやるって言ったから…… いつ最期になるか解んないのに……
   悪いことしたかな? かがみとか怒らないかな? 柊気に何て言えば良いんだろう……)」

こ「みゆきさん、ドラム教えるよ!」
か「アンタ、ドラムまで!!?」
こ「だってゲーセンでやってたじゃん?あれからハマってね!」
か「じゃあアンタがドラムすれば良かったんじゃ?」
こ「いやいや、ゲーセンとホンモノを一緒にされちゃ困るよ。ハイハットのオープンとか無いしね。
  まぁ、いいや。ここ座って」
み「えっ……こう…ですか?」
こ「そうそう。あとリラックスね!」
み「……(突然、リラックスとか言われても落ち着けません…)」
こ「この丸いヤツがハイハットって言って、ここを右手で叩くんだよ。」
み「えっと…こうですか?」
こ「そうそう。んで、ここ!これスネアって言ってここでリズムを取るんだよ。
  みゆきさんがリズム崩したらみんながバラバラになっちゃうからね」
み「えっ!!?」
か「こなた…最初からプレッシャーかけすぎよ…」
こ「ここまでしないと、本気でやってくれないじゃん。ましてホントに叩くだけって感覚かも知れないし…」
み「そんなこと…」
こ「まぁ、みんな!基礎からゆっくりやって行こうよ!」
か「大丈夫かな……」

こ「そう!ツッタンツッタンって! みゆきさんは物覚えが良いねぇ。誰かさんと違って」
か「なんで私の方を見るのよ!!」
こ「事実じゃん~。あ、ちょっとトイレ~」

……
こ「ハァ...ハァ....もうちょっと....」

泉こなた(17) 難病を抱える。 それはまさしく彼女の“母”と同じものだった。

こ「おまたせ~!今日はこの辺にしといて何か甘いモンでも食べに行こっか?」
か「あら?アンタにしちゃあ珍しいわね」
こ「まぁね、これからバンドもするんだし、一致団結は必要だよ。」

「アハハハハ....」

み「あら?つかささん、どうされたのですか?浮かない顔してますよ。」
つ「………。」

つ「こなちゃん、トイレ行く前……いや、ゆきちゅんにドラム教えてる時から蒼い顔してた。
  何か…嫌な予感がする…」



【Ep.06:願望】
つ「そうそう!あれ臭くてさ~」
か「そう?あれはあんまり臭くないと思うけど……」

か「あれ?アンタから甘いモン食べようって言ったのに、コーヒー?」
こ「まぁね、私コーヒーとアニメは大好きだからね、」
か「アニメ関係ないだろ…」

つ「(こなちゃん、やっぱり……)」


……

こ「ただいま…」
そ「お帰り。先生に何か言われたか?」
こ「別に……
  ねぇ、お父さん」


こ「私、みんなとバンドやっていいかな?」



そうじろうは愕然とした。と言うのもこなたは激しい運動や食事など規制されている。
バンドと言うものの、演奏者も客も通常の運動以上に激しく体力を消耗してしまう。
ただでさえ、妻を亡くしてしまったのに娘まで……と言うワケにもいかない。

そ「先生には言ったか?」
こ「うんん、言ってない。だって……だって…」

こ「だって、先生に何言われるか解んないもん。絶対止められるし……
  私だってもう長くないって解ってる…… でも
  なにも無いまま終わるのは“私”が辛いし、みんなも辛い。
  私自信も何でバンドにしたか、解んないけどみんなと一致団結するならそれしかなかった…」

何年ぶりだろう。こなたは大粒の涙を流して泣いた。

そ「解った。しかしどうなっても知らないからな。それにもう18なんだし、決断は自分でしなさい。」


そうじろうもトイレに籠もり静かに泣いた。

【Ep.07:幻想】

朝、5時。こなたは目を覚ました。
昨日は泣き疲れて何があったか覚えてない。

こ「もうこんな時間か……私何してたんだろ?……」

ファイルから一冊の譜面を取り出した。
“空も飛べるはず”
ある有名なバンドの曲。比較的にどのパートも簡単で、誰もが知ってる有名な曲。

こ「あーあーっ 色褪せなーがらー ひび割れなーがらー♪
  ぅぇっ、音外しちゃったよ。」
こ「色褪せなーがらー♪ あれ?タイミングが…」

まだ少し寝惚けていた。


こ「!!?あれ?ここ何処!?」

カチッ チッ ・ チッ チッ チッ チッ
チャララーラーララ ラー ラ ラー

こ「あれ?ギター!?って、かがみ!何して!?つかさも!みゆきさんまで」

何故セッションしてるかは本人にも解らない。
いや、これはセッションではない。お客さんも……

こ「何コレ!!?」

どよめく会場
ギィーンとギターやベースの音がフェードアウトしていく。

こ「ホントに何これ!?どうなってんの?」
か「ちょっと!こなたどうしたのよ?」
つ「具合悪いの?」
こ「具合って……」
み「泉さん、今あなたが置かれている状況を理解されてないのでしょうか?」
こ「えっ……」

こ「はっ!!?」
なんとも嫌ううたた寝をしてしまった事か

こ「うーん…それにしても変な夢だ。まぁいいか。続きっと!」
そう言ってギターを手に取る。

バタン

大きな音を立ててギターと共に倒れるこなた。時刻は5時50分。
普段なら誰もは夢の中の時刻

こ「うぅ……力が入んないよぉ…
  痛い…痛い……全身が痛い…」
そ「こなた!!」
こ「あ、お父さん。起きてたの?」
そ「起きてたのじゃない。何があったんだ?」
こ「何もないよ」
そ「何もないじゃない!こんなに汗かいて…」
こ「恐い夢みてた(事実っちゃ、事実だけど)」
そ「さっき、ここからデカイ音がしたんだが」
こ「……」
そ「お前、やっぱり無理してるだろう」
こ「………」

こ「やっぱ、怖い。」

こ「(やっぱり怖いよ…)」


か「……なた……た………さい!」
こ「ん…」
か「起きなさいっつーの!!」
こ「ん…此処どこ?」
か「何処って、アンタが集まりなさいって言うから来たんじゃない!」

こ「(ここ何処だろう?スタジオっぽい……)」


か「それより、ほら、聞いて!」

かがみによる軽快なギターソロの調べを耳にする。
それはまさしく90年代のあのバンドを思わせるようなギターソロ。
こなた自信が驚くほど綺麗な指の動き、和音、

こ「おぉ!いつのまに!!」
か「へへっ、アンタにリードされたくないから、夜中もずっと練習したのよ。」
こ「やっば、かがみはギターでよかったかも~」

つ「ねぇ、こなちゃん!」

楽器所かリズム感も音感もないつかさが見事なまでにベースを操っている。
ボンボンと言う音の中に何かが弾けたようなバチンと言う音も入る。
それはまさしく、親指---------------スラップ奏法(チョップ)であった

こ「練習したの?」
つ「うん、お姉ちゃんが付き添ってくれてね、私も遅くまでやったよ。」
こ「つかさはいい子だねぇ」
つ「だってね、本読んだけど、ベースはリズム隊ってのらしくて、
  ボーカルやギターの纏め役なんだって!私がしっかりしないと…」


み「泉さん、私のも聞いてもらえますか?」

こなたは唖然とした。BPM100以下の曲しか叩けないみゆきが
BPM170位で“ドッドタ ドッドタ”と言うリズムを刻む。
その上ハイハットの開閉、ライドシンバル、タム廻しを上手に利用している。

こ「みゆきさん!やっぱ叩くだけじゃなかったんだねぇ!
  お姉さん感激だよ~」
み「はい。叩くだけと言われたので御恥ずかしながら
  学校が終わって猛練習しました。
  つかささんのベースだけではなく、私自身もリズム隊なので
  泉さんや、かがみさんの纏め役にならなければいけないのです。」
こ「やっぱりバンドでよかったかな?」

か「は?良いに決まってるじゃない!寧ろそれを提案してくれたアンタに感謝してるわ」
つ「私も。それにベースを選んでくれた事にもね!」
み「私はあなたの希望に答えれずキーボードではなく、ドラムを勝手に選んでしまったのですが…」
こ「良いんだよ」
み「泉さん、最初に『リズム崩したら全てが狂う』って言ったじやないですか。」
こ「あぁ、言ったよ。」
み「あれから、頑張りました。みなさんの声援にお応えできるように。」
か「ほら、歌えるでしょ?」

こ「うん、歌える。みんなが居る。かがみもいる、つかさもいる、みゆきさんもいる。
  そして、ここに私が居る。だからもう大丈夫!逃げない!」


こ『Lost my Music』

みゆきのカウントから始まり、かがみのギターが響く。
それに負けないようにつかさはベースを唸らせる。
そしてこなたも

こ「星空見上げ、私だけの光教えて♪」


こ「あれ?此処…」
目を覚ますと自宅のベッド。そして置き手紙

 『お父さんは原稿を渡しに行くので出掛けます。学校には連絡した。安静にするように
  ご飯は作ってあるから、食べれるときに食べれるだけ食べなさい』

こ「……あれ?」
放置していた携帯が光っていた。

21件。殆どはつかさのメールや広告だったのだが、
19件目
 『From:柊かがみ オッス!こなた!休むなんて珍しいね。今日はゆっくり休みなさい』
20件目
 『From:柊つかさ 風邪は大丈夫ですか?私でよかったらノートみせてあげるね!早くよくなってね』
21件目
 『From:高良みゆき あまり無理なさらないで下さいね。いつも元気な泉さんがいないと教室は淋しいです。』

こなたは再び泣いた。最初の悪夢もあり、幸せな夢もあり、
何より“バレていない”と言うことに安心が一気に放出した。

【Ep.08:嘘吐】

 「泉~泉~ 泉はまた遅刻か…」
教室の扉がスライドする。

こ「ハァハァ……先生!遅刻じゃないです!ほら!後一分残ってます。」
 「この時計は一昨日電池変えたばっかや。」
こ「まぁ…遅れたって、あれです。私のサブキャラレバ剣を」
 「嘘付かんでえぇ。昨日インしとらんかったやろ?それに今ネトゲの話はやめい」
こ「いやぁ…みんな、優しいですねぇ」
 「まぁ、えぇ。後でウチの所来ぃ」
こ「あうぅ…」

小数分

 「なぁ、泉。聞きたい事あるんやけどえぇか?」
こ「何ですか?」
 「隠してる事あらへん?」
こ「……無いです」
 「ホンマか?信じてえぇか?」
こ「……」


こ「うぅ……先生っ…」
不覚にもまた泣いてしまった。

 「そうか…そうやったんやな。」
前回も説明したが、 泉こなたは難病の持ち主。それも癌である。

 「実は、知ってたで。昨日お父さんから電話があったんや…」

 『泉ですが…』 『先生、こなたはこうみても癌患者で……』
   『娘のタメに周りに言い触らさないで…』 『本人も特に柊さんと高良さんには…』

 「どうりで最近インの数が減ったと思ったんや、ギルメンにはその事言ったんか?」
こ「言ってません……」
 「みんな心配しとるやろ?今日はインしてみぃ。」
こ「先生……かがみやつかさやみゆきさんには黙ってくれますか?」
 「せやなぁ……ウチにもレバ剣でどうや?」
こ「…(酷っ!どんだけ~)」
 「ハハハ!嘘や!嘘! まぁ、ええわ。そろそろ授業始まるで~」
こ「うぅっ…あっ!」

胸の内を明かしたこなたは気が楽になったような気がして
授業へと足を運んだ。

【Ep.09:共助】

さて、こなたの体力もほぼ順調になって来た。今日はセッションの日である。

こ「えっとね……、“真面目すぎる君へ”、“ギルド”、“猫に風船”、“夕暮れの紅”、“キズナ”
  どれにしようか迷っちゃうな~あ、そうそうそれと“空も飛べるはず”ね」
か「一部聞いたことない曲が混ざってたけど」
こ「まぁ、良いって事よ。所でみんなちゃんと覚えてきた?」
か「まぁ…一応……」
つ「えっ!?えっ!?ごめん…あんまり…」
み「何となくですが…勉強の合間とか帰りの電車の中で勉強した位です…」

何がって? 譜面の読み方である。

こ「まぁ良いよ。学園祭までまだまだあるしね。」
か「まだまだって、もう7月よ」
こ「うっ…」
か「期末テストもあるじゃない」
こ「しまったぁ…」

なんとなく『エヘヘ』で済ましてみる。

【Now Playing:空も飛べるはず】

こ『幼い微熱(ぅ)を~♪「ありゃ?」』
こ「う~、みんなそれぞれの悪い点を上げて行こう。まず、みゆきさんから!」
み「えっ…私ですか……」
沈黙の時間が長い

こ「みゆきさん、遠慮しちゃダメだよ。お互い文句無しで指摘しあって悪いところを直さなきゃ」

み「そうですね…泉さん。ギターとボーカルのバランスが取れてませんね。」
こ「(うぅ…)」

み「つかささん。落ち着いてください。」
つ「(えーっ!?)」

み「かがみさん。人のこと言えませんが少し早いです。」
か「(夜中までやったのに……)」

こ「流石に凹むなぁ…次、つかさ!」
つ「えぇ…怒らないでね…」

つ「こなちゃんね…どっちか一つにした方が…」
こ「(私も出来たらそうしたいよ…)」

つ「お姉ちゃんね、慌てすぎ」
か「(弾けたと思ったのにぃ……)」

つ「ゆきちゃん、あのなんだっけ?丸いヤツ。あれがバラバラ…」
み「(もっと練習した方が良いでしょうか…)」

こ「……次、かがみはパスとして」
か「殴っていいかな?」
こ「はい、冗談です…」

か「反省点と言えば…こなたは、ホントバラバラね。後歌い出しが把握出来てない」
こ「(こんな時に長々と言うなよ)」

か「つかさね、挙動りすぎ。もっと落ち着いて」
つ「(そう見られてるんだぁ…)」

か「みゆきは何か空白の時間が長かったような…」
み「(空白!?)」

こ「ついに来た!私の時代が!!」
か「時代って何よ?時代って……」

こ「長くなるから覚悟しなよ!」

こ「まずかがみ。イントロの運指がまだなってないね。特に歌い出し前。それと
  何を安心しきってるか解んないけどAメロ-2に入るのがワンテンポズレてる
  後はバレーコードを中心に練習すれば良いよ。」
か「(意外にも出来たと思ったのに……こんなにボロクソと…)」

こ「つかさ~イントロは良かったよ。でもAメロのドゥドゥドゥンって8分が3つくる所で
  確実に落としてる。後は大丈夫かな?てかこの曲のベースは簡単だからね
  サビを練習すればいいと思うよ?あ、まだ重い?このベース」
つ「(折角頑張ってやったのに…結果が…)」
つかさ、涙目

こ「みゆきさんは、裏バスが拾えてないね。そこ中心にやっていこうか?
  あとBメロでハイハット16分の3連打って表記してあったけど
  今は無理矢理叩かなくて良い。逆にリズムがおかしくなるからさ、
  それとタム廻しが厳しいな。そこをやってこう。」
み「(裏バス…ハイハット…タム廻し……)」

こ「今、色々言ったけど、別に『パート降格しろ』とか『クビじゃあ!』とか『辞めろ』
  って言ってるんじゃないよ。指摘された部分中心に練習して行こうって事。
  初心者が1ヶ月とちょっとで完璧にマスターしたら誰だって出来るワケよ。
  さぁ、そろそろ帰ろうか。これ 糖分はとっておいた方が良いよ。」
例のカフェオレが入っているペットボトルを渡す。

つ「あのさぁ…」
こ「どした?」
つ「こなちゃん…凄い汗だけど…大丈夫?」
こ「えっ!?」
み「(つかささん!それ、NGワードです)」
つ「!!!」
こ「あー、大丈夫!大丈夫!もう6月だしね」

こ「(どうしよう…バレた…かな?)」

つ「そっか…もう暑いもんね。」
こ「そうだよ、じゃあまた明日ね」

別れる一同。そして謀ライトノベル(アニメ)にように
こなたが完全に消えたことを確認し、
つかさはかがみとみゆきを呼んだ。元はと言えばかがみが真の目的だが

つ「実はこなちゃんの事なんだけど…」

かくがくしかじか

か「えっ!?……そんなまさか…」
み「残念ながら、嘘ではないんです…」
か「だって、今日だってあんなにピンピンしてたのに…」
つ「今日の演奏…あれ…」

つかさは徐にベースを取り出し、1サビまで弾いてみせた。

か「そんな…!」
つ「基本的には簡単なんだよ。ただギターは難しいから仕方ないんだって。
  私のミスはずっとこなちゃんの事が気になって集中出来なかったの。
  お姉ちゃん、リズム感あるからきっとすぐマスターできるよ」
か「それじゃない。こなたの事…」
み「実は、その事でお話があるんですが……」

【Ep.10:真実】

その日、みゆきはとなり街に用があると言い、用を済ませた。
その時、偶然中の偶然、泉家の前を通りかかった。
泉家では……

そ「おい、こなた!」
こ「何?」
そ「何じゃない、お前は寝てろ。暫く家事はお父さんがやってやるって」
こ「別に大丈夫だよ~」
そ「大丈夫って…つい昨日倒r   バタン
  あぁ、いわんこっちゃない」
こ「あううぅ」
そ「どうだ?」
こ「全身が……痛い…」
そ「これが抗癌剤の副作用ってヤツか…」

一方外では

み「そんな……泉さんが…」

何という丸聞こえ、そして、何という盗聴。
みゆきは泣いた。自分の近くで大切な人がこんな目に遭っているのに
私は何もしてやれないなんて不甲斐ない……と

帰りの電車、人は皆理由も解らず、泣いているみゆきを心配そうに眺めてた

その夜…

 「はい、柊です。」
み「高良です。こんばんは。つかささんはご在宅でしょうか?」
 「はい。 ……つかさ~みゆきちゃんからお電話よ~」
つ「んー はい、お電話替わりました…ってゆきちゃんか~」
み「こんばんは。実は昨日の件でお話があるのですが……」
つ「ん、良いよ。」
み「泉さんの体調がよろしくないとおっしゃってましたが……
  泉さんは…泉さんは…ウッ ウッ」
つ「ゆきちゃんどうしたの?」
み「泉さんは…」

それから5分くらい沈黙

み「泉さんは…うっ…癌なんです…それも…悪性の」
つ「はっ!?」
み「うぅ…」

つい、受話器を落とすつかさ

つ「そんな…あの……こなちゃんが…癌…」
泣きたい気持ちを抑える。

つ「うん…報告ありがとう。」
つ「(お姉ちゃんには内緒にしとかないと…)」

か「つかさ!受話器落としたりして、何かあったの?」
つ「うぅん、何でもない。ただ滑っただけ」
か「なら良いけど…電話自体には問題なさそうね、
  あ、みゆきかららしいけど何のこと?」
つ「E組の事~気にしないで~」

部屋に戻るつかさ、“早めに寝る”と言いベッドに潜り泣いた。
今まで一緒だった人に最期がくる事を想像すると苦しくなる。
ちなみにみゆきににメールで「お姉ちゃんには黙ってて」
とちゃっかり送っていたのは言うまでもない。

それから話はEp9に戻る

【Ep.11:暗転】
みゆきの突然の真実から、かがみは珍しく部屋に籠もり考え込んでた。

か「(アハハ…冗談だよ…ね…。つかさも…みゆきも……あんな嘘ついて…
  どうせ、こなたに抱いた所、百合フラグ~とか言って笑うんだよ
  やっぱ意地悪されてんのかな…)」
か「(……でも、癌って…)」

バタン

か「!!!」
 「おい!誰か居ないか!?救急車呼べ!」
か「そんな…」

(turrrrrrr....
か「もしもし?
   …
   …
   …
   はい。至急、救急車を。妹が危ないんです…」)

数分後

か「何で……何で…私の周りから大切な人が消えてくの?何で?何で!? あっ!!」

turrrrrrr....

み「こんばんは。高良です。」
か「みゆき?」
み「はい、そうですが…」
か「大丈夫?変わった所無い?怪我してない?」
み「はい?……私は大丈夫ですよ。」
か「……良かった…」

突然泣き出すかがみ

み「かがみさん…落ち着いて!」
か「うぅ…ごめん…… 何かね、みゆきまで…消えちゃいそうな気がして…」
み「消える…ですか?」

しばらくの沈黙の後、落ち着きを戻すかがみ。

か「ホントにごめん、言うよ。 実は…今さっき、つかさが倒れて
  病院に運ばれた」
み「えっ!?ホントですか?」
か「嘘付いてどうすんのよ?こんな大事な時に…」
み「解りました。すぐ向かいます。」
か「え!?向かうって、何処に?」
み「つかささんの元に!私から泉さんにも連絡しておきます!」
か「いや、良いよ。私から連絡するし、みゆきも無理して来なk……」

電話は切れていた。

か「冗談じゃない…」
急いで電話を掛ける

こ「はい、泉です~」
か「あ、こなた?」
こ「おう!かがみん。どうしたんだい?こんな時間に」
か「……つかさが倒れた。」
こ「は?」
か「つかさが…倒れたのよ…」
こ「マジすか?」
か「こんな時に嘘ついてどうするのよ……」
こ「つかさが……」

か「アンタはm....って!切れてる!」


病院ではつかさの検査が行われた。
それから数十分後の事

 「はい…つかささんの事ですが…」
 「先生、つかさは大丈夫なんですか?……」
 「この様態だと、今の所命に別状はありませんし、
  検査入院も終われば通常通りの生活は送れるでしょう。ただ…」
 「いつ再発するか解りません。」
 「……」
 「それとですね、今回の診断で癌と言うわけではないのですが…
  まだ、完全に言い切れたわけでも御座いません。しばらくの間、
  激しい運動は控えさせて貰えませんか?特にマラソンなど…

……

か「つかさ…どうだった?」
 「命には別状は無い様だ。ただ、暫く入院する。それから再検査だ。
  それと、一時は激しい運動は規制されている……」
か「じゃあ…バンドは…」
 「それについてはつかさ本人にも話しておく。
  ただ、お前ももうちょっとで高校三年生だ。自己判断くらい出来るだろう。
  それで、万が一かも知れないけど、
  つかさが死んでも良いと言うn....か『勝手な事言わないでよ!!』

かがみは病室を飛び出した。“現実”ってヤツが非常に悔しいものだったとは……
何処に行くかあてにならない中、こんな時間なのに待合室に電気がついている。
聞き慣れた声……

 「……私はね、そう言う所が好きだよ~」
 「そうなんですか。実は私…陰でそう言う所…」

部屋に入るかがみ

こ「おっす!」
み「あら、かがみさん。どうですか?つかささんのお具合は?」
か「どうしたんじゃないよ…アンタ達、何しに来たのよ?」
こ「何って?つかさが心配で来たに決まってんじゃん」
か「……来なくて良いって言ったのに…」
こ「は?それって正気?」
み「そうですよ。私達、一年生の頃からずっと一緒でしたのに
  ここでつかささんを見捨てるなんて、とてもじゃなければ出来ませんよ。」
こ「何?かがみは妹想いって事は解ってるけど、私達は空気?」
か「いや…そうじゃなくて…」

か「大体、日曜の11時半に高校生が自分の親族じゃない家の病院で何してるの?
  明日…学校なのに…… みゆきはもうとっくに寝てる時間でしょ?」

こ「かがみ…」

か「ホントバカよ。アンタ達。ホントに愛すべきバカよ。夜遅くまで付き添おうとしてくれて
  つかさ絶対喜んでるよ。 こういう人、都会には絶対居ないって…」
み「かがみさん、私達はつかささんもある意味家族の人だと思ってます。
  そんな家族同然の人を見捨てる鬼畜な生涯は送りたくないですから。」
か「みゆき……」
こ「そうだよ。つかさが居ない生活なんてちっとも面白くないよ。
  この4人が居てから生活が面白いと思ってる。
  いつも呑気にネトゲーとかの話ばっかしてるけど、ネトゲーなんて
  単純作業の繰り返しで、私達の会話と比べたら比にならないよ。」

か「あっ!……アンタ達、その折り紙は何?」(微妙な怪しい笑みで)
こ「なぁ!こんな単純にバレるとは!」
み「残念です。実は柊さん御一家に内緒で泉さんと千羽鶴どちらが500羽折れるか
  競ってたんです。つかささんの復帰祈願も兼ねてですけど。」
か「……その、ラノベとかジュースとかは…」
こ「うん、鶴折ってるのがバレないようにね。」
み「ごめんなさいね」
か「……」

かがみはまた泣いた。そして一言

か「つかさ…こんな人想いな友達持ってて、ホントアンタって幸せ者よね…」


【Ep.12:逃避】
あれから一週間、明日は期末テストの日である。
 「それでさー」
 「アハハ、そうだよね~」
 「所でさぁ、最近柊が元気ないんだけど」
 「あー、妹ちゃんが入院してかねー」
 「チビっ子もなんかねー」
 「ほら、高良ちゃんもじゃない?やっぱり妹ちゃんがいないと……」

あれからの事、こなたもかがみもみゆきも何かに取り憑かれたように全く元気がない。
そのままテストを迎えた。そしてテストも無事(?)終わった。
つかさと言えば、徐々に体調を取り戻した。しかし事件は起こる。

今日は順位の発表の日である。

こ「うう……やっちゃったか…」
何と78位

こ「かがみー……って、あっ!」
かがみは21位

こ「何か、私は関係ないのにやっちゃった感が……みゆきさんは…」
9位

こ「!」
こなたの後ろの方で暗いオーラを出すかがみとみゆきの姿が

か「順位……落ちちゃったね…」
み「仕方ないですよ。今月は色々あったし…」
か「うん、色々あったね。バンドの事とかつかさの事とかそれにk...」
み「ストップ!」
か「あ!そうね…」
み「それに、つかささんは悪くないですよ……」
か「そうよね…つかさのせいにしちゃダメよね…」

こ「かがみも…みゆきさんも…」

こ「やっぱり、順位のこと気にしてた?」
か「あ、こなた」
み「あら、偶然ですね。泉さんも順位の事でお悩みでしたか?」
こ「う~ん…色々あるけど…」

こ「ごめんね……私のせいで……二人の順位落としちゃった…」
か「いやいや、もう終わった事だし!それにまだ二学期も三学期もあるし」
こ「かがみもみゆきさんも、進学でしょ?進学にはやっぱ成績は響くと思うんだよね…」

こ『バンド……辞めよっかな?』

か「!!」
み「!!」

こ「だってさ、バンドの事もあって授業に集中出来なくてふたりの順位落としちゃったじゃない?
  私ってホントバカよね。こんな事予知出来たのに……思いつきでみんなを巻き込んで…」
か「いや、でも…… こ『いやいや、バンドなんて高校出ても出来るしね。』

か「アンタそれ本気で言ってんの?」
こ「えっ!?」
か「だから、アンタ辞めるってマジ事で言ってんの?」
こ「(小声で)……一応」
か「ハッキリ言うよ。“巫山戯んな。”」
こ「うっ…」
か「自分から巻き込んでおいて、その責任者が辞める?」
こ「……」
み「かがみさん、それはちょっと言い過ぎでは… か「みゆきは黙ってて」
か「ここで辞めたら、今までの私達の時間はどうなるのよ?
  寝る間を惜しんで、コードのひとつ、ひとつ覚えて
  勉強する時間を省いてまでギターに専念して来たのに……

  それでも?」
こ「もういいよ!ふたりには関係ないよ!!」

そう言うとこなたは足早と帰ってしまった。
険悪なムードが来ると思ったが次の日、こなたは普通に接してきた。
二人は敢えて、バンドの話は口にしなかった。


【Ep.13:鍛錬】
さて、明日から夏休みだ。心は晴々している。

か「ねぇねぇ、聞いてよ!」
こ「どたの?」
か「明日つかさが退院するのよ!」
み「ホントですか?」
こ「おお!つかさ復活キタコレ!んで、何で早く言わなかったのさ?」
か「いやいや、サプライズにしようとしてたんだけど、つい口が…」
み「それはそれは、おめでとうございます。明日みなさんで病院に行きましょう。」
こ「良いねぇ!じゃあ私も珍しく早起きするかな?」
か「アンタ…」

 「……で、充実した夏休みを過ごすように。特に今少年少女の犯罪が…」

朝10時、病院にて柊家と合流。

こ「おぉ!つかさ!退院おめでとう。しかしアレだなぁ。暫く見ないうちに痩せたねぇ」
つ「えへへっ…そこ、笑う所じゃないけど…」
こ「かがみも入院したら?見違える程痩せると思うけど」
か「うるさい!!」

こ「────っ!」
か「どうしたの?」
こ「いや、なんでも…」

それから四人はいつもの喫茶店で軽食を取った。後解散
その後、今度はかがみとみゆきがつかさを呼び出した。

つ「話って何?」
か「良い?落ち着いて聞いてね」

か『こなたがバンド辞めるとか言い出した。』

つ「は?」
か「ハハ…私も嘘だと思いたいよ。あいつ、巫山戯てるよね。ホントに」
つ「だって、やるって言い出したのこなちゃんじゃあ…?」
か「うん、そうだけど…」
つ「酷いよ……そんなの…酷すぎる…折角頑張って練習したのに…」

今にも泣きそうなつかさ
場の空気は重い

しばらく沈黙が続く中、ようやく開かれた口。

み「あの……泉さんがそのような事をおっしゃるなら、私達から積極的に取り組めば良いのではないでしょうか?」
か「へ?」
み「ですから、明日から私達で積極的に練習しましょう。」
か「積極的にって……」
み「積極的は積極的なんです!
  つかささん、体調の方は如何ですか?」
つ「んー、なんとか大丈夫っぽいー」
み「それでしたら、明日の10時にスタジオに行きましょうか。
  私の親戚の兄に聞いておきますので。」
か「もう……」
か「(みゆきって暴走する時は暴走するんだ…)」

その夜
turrrrrrr....
か「はい、柊です」
み「高良です。あ、かがみさんですか?」
か「そうだけど」
み「兄から許可を得ましたので、明日の9時45分に私の家で。
  つかささんには早く起きるように伝えておいて下さい。」
か「えっ!?あっ…うん…」
み「では、失礼します。」
か「はぁ…」

そして7月謀日

つ「お姉ちゃんー眠いよー」
か「我慢しない!それもこなたの為よ!」
つ「うん、頑張る…」

か「すみません、今日はよろしくお願いします。」
 「いえいえ、僕も運送するだけであまり役にたてないと思うけど」

暫くして

 「そう言えばみんなバンドやるんだってね。」
み「えぇ、そうなんですよ。」
 「三人のヤツ……んーと…」
み「いえ、実はボーカルの方がいらっしゃるのですが…」
 「病欠?」
み「いえ、彼女を説得するためにこれから猛練習するんです。」
 「成る程ね。僕は楽器なんか出来ないから何も言えないから。みんなは何やってんの?」
み「私は、ドラムです。元々泉さんにキーボードを薦められたのですが、かがみさんがギターに
  候補されてドラムが欠けてしまったので、自らの意思でドラムに変えたのです。」
 「きっ…きーぼーど…… パソコンですか?」
み「あ、遅れましたがこのロングヘアの方がかがみさんで、こっちのショートの方がつかささんです。」
か「すみません、紹介遅れましたが柊かがみです。で、こっちは妹のつかさです。」
 「宜しく。僕は 【ミーミー】「らきすた!」
か「みゆきさんから聞いたと思いますが、私は我が儘でギターしてます。あまり上手くないですが…」
 「いやいや、弾けるだけで羨ましいよ。」
か「そうですか?ありがとうございます……ほら、つかさ、」
つ「えっ…えーと…あ、うん。よろしくおねがいします。」
 「はい、宜しく」
つ「私は…ベースですが…あんま解んなくて…」
 「まぁ、僕が言うことじゃないけどきっと上手くなるよ」
つ「ありがとうございます…」

数分後

 「あれ?ここ……どこだっけ?」
三「はあぁっ!!!?」

み「違います!そこはひだr...って!あ!過ぎた! って、何でバックしてるんですか~
  !危ない!!」

本気で死ぬ思いをした三人プラス一人

 「アハハ…ごめんね…。じゃあ、僕は友人と約束があるから…」
三「どんだけ…」

か「それにしても大きいスタジオなんですけど…」
み「いえいえ、気にしないでください。」
か「で、どうするのよ?私達あんまりお金もってないけど…」
み「心配なさらないでください。料金の方は私の方で負担しますので」

か「(クソ……こいつ…下流民族をコケにしやがって…)」
つ「どんだけ~」

早速中に入る。手続きはご想像にお任せする。

か「ここさぁ、凄く広くない?」
つ「ホントだ。もうステージで良いんじゃない?」
か「うん……それより…」

持ってきた(と言っても今はこなたから借り物)のギター(かがみ)とベース(つかさ)
をアンプに繋ぎ、必死で覚えたチューニングをする。

か「多分、大丈夫だとは思うけど」
つ「何か心配よね」
み「えぇ、解ります。後で気づいたら訂正すれば良いと思いますよ。」
か「うん…」

【Now Playing:CROSS ROAD】
これは謀バンドが初のミリオンを出したと言う記念すべき曲であり
謀ドラマの主題歌でもある。
それとゲーセンでお世話になった方も少なくはない筈。
比較的に簡単だと言われるが……

か「どうだった?」
つ「何か前より動かなかったー」
か「前より?ちょっとサビの部分だけでもやってみなさい」
つ「うん…」

演奏中

か「なんでアンタそこまで弾けてんのよ!?」
つ「お姉ちゃんベースじゃないから解んないじゃないかな…」
か「いや…なんとなく曲になってる気がする…
  次、みゆきやってよ」
み「わっ…私がですか?」
か「そうよ。サビの部分。」
み「解りました…」

演奏中

み「御恥ずかしながら結構失敗してしまいましたが…」
か「こんだけ叩けて失敗の内!!?」
み「多分、泉さんだと完璧主義だと思いますが…」
か「みゆきってほぼ完璧なんじゃない?」
み「そうですか?」

つ「あのさ……何ならお姉ちゃんもやってよ」
か「は?」
つ「お姉ちゃんさっきから人のことばっかりで自分のことは全然やってないじゃない」
か「うっ……」
つ「前のパート決めの時の事考えたらそれってムジュンじゃないの…」
か「あー、解った解った。やるから!」

演奏開始

か「ちょ…ちょっと練習が足りなかっただけよ!」
つ「(お姉ちゃん、何やってたんだろ…?)」
つ「ううん、結構良かったよ」
み「えぇ、お上手でしたよ」
か「バカにしてない?」
つ「ほっ…ホントだよ!」
か「……」
み「とっ、取り合えず、かがみさんが納得いかないのでしたら、何度も合わせましょう」
つ「そっ、そうだよ…」

か「(やっぱ私が足引っ張ってんのかな…?)」

それからと言うと三人は定期的にスタジオに通うことになった。
勿論高良家の負担というオマケ付き。
こなたは午前中に爆睡してる事を期にし、猛練習が行われた。

(さっき記したよう、個人演奏で評価して貰う感じで)
か「つかさーもっと滑らかに出来ない?」
つ「ここって、こんな感じかな?」
み「かがみさん!遅れてます!」
か「あー!ズレた!」
つ「ゆきちゃん…落ち着こうか…」

さぁ、夏休みも2週間消費してしまった。

タンタタタンタタンタタタタタタ…~
か「出来た…んじゃない?」
み「解らないですね。でも音にはなってたような…私は私のドラムで精一杯でしたので…」
か「曲になってなかったら?」
み「……あ、こうしましょう。」

親戚にお兄さんに早めに迎えに来てもらった。

み「CROSS ROADって曲ご存じですか?」
 「あぁ。【チョメチョメ】チルドレンの方?」
み「はい、そうです。ご存じなら聞いて頂けませんか?」
 「うん、良いよ。」

演奏中
演奏終了

 「おお!凄いね」
み「どうでしたか?辛口で評価お願いします。」
 「良いの?じゃあ…
  まずは…かがみさんだっけ?」
か「はい…」
 「演奏の技術は非常に高いと思う。」
か「ありがどうございます。」
 「ただ、あれなんだっけ?人差し指伸ばす…まあいっか。
  あの時に少し間が空くよ。楽器の出来ない僕が言うことじゃないけど…」

 「ベースの…つかささんだよね?」
つ「はい…」
 「ベースも良かったよ。ただ…」
つ「ただ…?」
 「ドゥドゥドンみたいな、所でアタフタしてたよ。」
つ「えぇ!?そんな所まで見てたんですか?」
 「うん…自信を持った方が良いよ。ごめんね。楽器の出来ないオッサンがこんな事言って…」
つ「気にしないでください」

一瞬お兄さんの目が変わった。
 「さて、みゆきさん行こうか?」
み「なっ…なんですか?」
 「イントロ~ハイハットにつられてバスドラがズレてる。後Aメロは良かったけど
  Bメロでおかしくなってる。
  それとサビ以降は~(以下延々)」

みゆき涙目

 「まぁ、でもこれで行けば充分通用出来ると思うよ。
  あのボーカルの人の事だから、此処まで演奏出来たら充分じゃない?」
み「すみませんが、私達の感覚と泉さんの感覚はちょっと解んないので…」

そして帰宅路

か「ねぇ、みゆき」
み「何ですか?」
か「アンタの親戚のお兄さん、いつから音楽に詳しくなったの?」
み「!! わっ…私も知りたいです…」

初日に音楽が解らず、その日から必死こいて勉強したと言うことは
内緒にしろ との事だ。

【Ep.14:再開】
み「……という事になります。何か質問はございませんか?」
か「……」
つ「……」
か「いや、アンタのミッション凄すぎ。兎に角この通りにすれば良いんでしょ?」
み「はい、少し強引ですが、このようにすれば大丈夫だと思います。」
か「……」

お昼過ぎ

こ「おっーす!来たよ」
つ「いらっしゃーい」
こ「あれ?かがみは?」
つ「今…お部屋に…」
こ「そうなんだ。ま、上がるよ」

こなたを部屋に招く

こ「あれ?みゆきさんまで何してるの?」
み「いえ…まぁ…その…」
こ「まぁ、折角だからゲームでもしよっか?」

か「……ねぇ、こなた…アンタには悪いけどさ…」

後ろからつかさとみゆきがこなたを羽交い締めにしている。

こ「!! ちょっと!つかさもみゆきさn...qあwせdrftgyふじこlp」

なぜだか解らないが、こなたの視界はアイマスクで塞がれ、耳はヘッドホン
(流れてる音楽はそんじょそこらのアニソン)で塞がれている。

こ「やめろ!やめろ!離...離してよぅ!」
か「……いっその事眠らす?」
み「それは…流石に…強引ではないのでしょうか…」

(ヘッドホンを外して【以下“★”】)
か「良い?30分位待ちなさい。30分」
こ「はぁ?何言ってんのよ?巫山k...うー!うー!」

か「口塞いどったけど?」
つ「……」
み「……」

そして車で運送する。

か「しかし、つかさもみゆきも格闘技経験者であるこなたをよく抑えてたもんだわ」
つ「えへへ…」

そして拉致る事30分、例の場所に着く。
しかし、アレだ。
人間と言うのは最大限の恐怖に達すると言葉も出ないとはこの事だったのか、やけに静かだったこなた。


★か「さぁ、着いたわ。暫く私が誘導するから黙って着いてきなさい」
こ「(小さな声で)……うん…」
(再びヘッドホン装着【以下“☆”】)

少し声が震えていた。

★か「さ、ここに座りなさい」
こ「ねぇ?電気流れるとか言うオチは無いよね?」
か「は?アンタ何言ってんの?」
こ「別に…私は何も悪いこと…してないよ…多分…」
か「ホントか?まぁ、待ってなさい」

少し間をおいて今度は着席しているこなたをロープで縛る

こ「ちょっと!!!何すんだよ!!?あ゛ーもう!止めてったら!!」

か「(小声で)もうちょっとの辛抱よ…」
つ「うん…」

つ「(お姉ちゃん、以外にSっ気が…)」

………
か「これで良いの?」
み「えぇ、これ位でしたら大丈夫でしょう。」
か「良い?失敗なんか気にしてたらダメよ」

★か「こなた?」
こ「……」
か「(なっ…!完全にイッてるかも…)」
か「とっ…取り合えず見てもらいたいモンが…」
こ「……好きにしてぇ…」
か「はぁ…まぁ、良いわ。兎に角アンタに関わる事だから、
  しっかり目に焼いておきなさい」
こ「ん?私?」

アイマスクを取る。
そこはこなたにとって見た事の無い場所、風景。
そして、つかさとみゆきは定位置でスタンバイ。みゆきの(スティックによる)カウント
定位置に戻りながらイントロのメロディーを弾くかがみ。それに応えるかの様に響くつかさのベース

【Now Playing:CROSS ROAD】 by:チョメチョメ.Children

こ「何…これ…」

口はパクパクしているものの、ギター一台に、ベースとドラムと言い、ボーカルの無い
抜けた音楽だが、予想もつかない姿にただ唖然とするこなた。

そして演奏は終わる

こ「どうなってんの……?」
か「どうって、アンタが寝てる間に必死に練習したのよ。ね、」
つ「うっ…うん…」
み「はい、泉さんも誘ったのですが。気持ちよくお休みになっている所、
  御邪魔するのは申し訳ないと思いまして…」
こ「何だろう…これ…… 取り合えず紐解いて!」
か「あ、ゴメン」

こ「しかし、まぁアレだね。いきなり変わっててビックリしたけどさぁ
  全然進歩が見えてないよ。大きいこと言うかも知れないけど」
み「!!」
つ「!!」
か「ハァ!!?」

こ「かがみねぇ、時々正確なリズム取れてないよ。
  つかさは、運指がなってないね、
  みゆきさんはスネアの音ちっさ過ぎ。時々リム入ってたし」

こ「何かサプライズなフラグが有りそうだからって来てみたけど、コレですか。おめでてーなw」
か「こなた!!」
こ「まぁ、バンドってこんなモンだったんだよ。」
一歩下がり、本気で殴りにかかったかがみ、


それを拳で止めるこなた。
か「なっ!!」
こ「そうそう、それと言い忘れたけど」


こ「ギターに音の厚みがないし、ボーカルが居ないってどうなってんの?」

三「へ?」
こ「いやぁ、あの辛口評価は私も言い過ぎたと思うよ。半分冗談でね
  とっさに思いついた逆ドッキリごめんね。それとかがみ、素晴らしいパンチありがとう。」
か「アンタ…如何にもバンドなんてどうでも良いみたいな…」
こ「いやね、でもみんなよく頑張ったよ。夏休み入って急に成長してんだもん。
  誰かスコア見せて~、ここってギター借りれたっけ?」
つ「こなちゃん、横からごめん。」
こ「ちょ!それ私のギターじゃん!!」
つ「あのね、今日の朝おじさんに内緒で持ってきてもらったの。ごめん。
  これもミッションのうちだったの」
こ「(つかさの癖に生意気な…… と言うよりこれはみんなからハメられたと言うことか…)」

譜面を瞬時に解読するこなた。
そしてチューニング

こ「よし、もう一度合わせよっか。バンドらしくなった、私達バンドの再始動」
こ『Lookin' For Love 今立ち並ぶ 街の中で口ずさむ~♪』

そのスタジオにはある少女の天使のような歌声が響いていた。




勝手にすまんが作者さんへ
まだこのスレみてくれてるのかな?
いろいろ言われてたけどそろそろ続き読んでみたいなぁ
失礼しました


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勝手ながら俺です。こんばんわ
バイト辞めてフリーダムな上、ヤツと縁切ったのでフリーダムです。
どうにか精神病院送りは間逃れました。

さて、本題。
最近ニコ中になってたのと自重タイムで全然スレ行ってなっかたのですが、どうですか?
俺の事で騒がれてないですか?
かなり職人気取って馬鹿騒ぎしていたことは反省します。暗黙のルールもきちんと守ります。
一応作品の続きは書いてあります。投下準備もばっちりです。

本当は本スレに書きたかったんですけど、スレ立ってないようでしたのでここに書かせてもらいました。
では、また日が昇ってから。

追記:もう少し投下まで時間を頂けたら幸い。20話まで済。

by:バンドのひと◆9y1tJXpU/k 本人。
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