ID:jwl6yKQ0氏:天邪鬼にご用心

「~♪」
私こと日下部みさおは、親友の峰岸あやのとともに大学からの帰り道を歩いていた。
調子ハズレの鼻歌なんか歌いながら晴れ渡る太陽の下、見覚えのある人影を見つけた。

「みさちゃん、あれ…」
「お、あいつは小早川だな。ちょっとからかってやるか…おーい!」
そう言って声をかけたその時だった。
「……」
あいつは私の呼びかけに応じる気配がない。
おかしい。様子がおかしい。どうも腑に落ちない私はもう一回呼びかけることにした。
それでも微動だにしない小早川を見て、私は苛立ち、つい食って掛ってしまう。

「おい!小早川、人が挨拶してんだぞー、返事ぐらいしろい!」
そう言って小早川の方に手をかけたその時だった。
「…」
そいつはいつもの目じゃなかった。…どこかうつろで、すべてを飲み込んでしまいそうな…。
本能が危険を告げる。逃げろ…今すぐに逃げなくっちゃ…!

「み…みさちゃん!?」
「あやの、逃げ――」
私はあやのと一緒に逃げ出そうとしたが、次の瞬間だった。
…私は何が起きたのかわからなかった。
目の前には切り離された私の腕、そして火花を散らしながらくずおれていく身体、それを構成していた部品たち…。
私は…最後ノ力…を、振り…シボり……あやの、ニ…告ゲタ……。
「あ…アや……ノ……逃…ゲ……」

――CYBernetic ORGanism System K-330 "MISAO"
――Fatality Damage...System ERROR...

「ふぅ、今日も一段落…」
私は雑誌の連載コラムの原稿を終了させて一息をついていた。
今日の飲み物は三ツ矢サイダー。この爽快感はいくつになってもやめられないよね。
そうして一息ついていると、ふいに玄関のドアをノックする音が響いてきた。

「泉ちゃん!大変なの!みさちゃんが、みさちゃんがぁっ!!!」
聞き覚えのある声は峰岸さんだった。酷く慌てた様子。
またみさきちのドッキリかな…でも、この慌てようは尋常じゃない。
私はとりあえずドアを開けてみることにした。
「…どうしたの、峰岸さん」
「みさちゃんが、みさちゃんがバラバラにされちゃったのよぉ!!」
「バラバラに…!?」
「…小早川さんが歩いているところに声をかけたらしいんだけど…次の瞬間バラバラにされて…」
「……ゆーちゃんに?」
「確か、私の見た限りでは小早川さんがみさちゃんをバラバラにしちゃったと思うんだけど…」

私は思わず我を忘れて怒り狂い、峰岸さんに飛び掛った。
「ちょっと峰岸さん?冗談言わないでよ!ゆーちゃんがそんなことするわけないじゃん!!」
「ホントなのよ、私はこの目でしっかりと見たの!!」
「嘘だ!ゆーちゃんはむやみに人を傷つけるような子じゃないよ!!いい加減にしないと怒るよ!?」
「どうしても信じてもらえないのね…」
「そんな話、信じられる訳な…」
私が反論しようとしたその時、峰岸さんは耳のカバーを開けて中から一本のメモリーカードを取り出した。
「…何これ?メモリーカードがどうかしたの?」
「どうしても信用できないなら、このメモリーカードの中身を見てみればいいわ。このカードの中身には、私が見た光景が記録されている筈なの」
「……わかったよ、そのかわりもし嘘だったらわかってるよね?」
「そのときはわかってる…でもね、これは真実の映像なのよ」
そう言って、峰岸さんは立ち去っていった。
私はすぐさま峰岸さんに渡されたメモリーカードをPCに入れて映像を見てみることにした。
どうせタチの悪い冗談だろう、そう思っていた。…そう、冗談であって欲しかった。


『……』
『ちょっ…一体どうしちまったんだよ、おかっしいぞ、今日のお前!』
映像に写っているのは恐怖に怯えるみさきち…そしてその目の前に立っていた人物を見て私は絶句した。
「嘘…でしょ……!?」
それは私の知っている人物。あのゆーちゃんがこんな酷いことをするなんて、信じたくもない…。
もしかしたらこの映像に偽りがあるのかもしれない。でも、だとしたらみさきちがこんなに涙を流して怯えたりはしないはず。
私は信じられなかった。信じたくなかった。あんなに優しいゆーちゃんがあんなことをするなんて…。

映像を巻き戻し、何度も何度も見てみる。
…ねえ、何でこんなことになっちゃったの?
何でこんな、酷いことするの?わからないよ…ゆーちゃん…。

…その映像を見て絶望していたその時だった。
「…この映像…何かがおかしい…?」
何度も何度も目を凝らし映像をよく見てみる。ゆーちゃんは目が虚ろで、いつもの輝いている目じゃなかった。
それだけじゃない、動きもどこかふらふらしていて、姿勢も猫背。まるで何かに憑かれているように…。

ん…『憑かれて』…?
まさか…ゆーちゃんは悪霊に憑かれちゃったの…!?
怖くなった私は、かがみにこの映像を見てもらうことにした。
「……」
「ど、どう?…かがみ…」
「……間違いないわね」
「?」
「これは間違いなく…悪霊の仕業ね」
いやな予感は的中した。まさか、ゆーちゃんが悪霊に操られているなんて…。
「それで、ゆーちゃんは助かるの?」
「悪霊を何とかしたいとこだけど、足取りを掴まないことには…」
ゆーちゃんの行方がわからなければ、悪霊を封印することは出来ない…。
でも悪霊を放っておいたら、さらに多くの被害者が出る危険が大きい。
一体どうすればいいのかと悩んでいたその時だった。
「お姉ちゃん、私に任せて」
「「つかさ!」」
「そ、そうか…つかさは広範囲の霊をキャッチできるのよね」
かがみの話によれば、つかさはかなり広い範囲の霊を見極めることが出来るらしい。
たとえば春日部につかさがいる場合、捜索範囲は群馬県の水上ぐらいなら軽く届いてしまうという。

「そ、それで!?ゆーちゃんはどこに?」
「……ゆたかちゃんはフライトユニットで移動…赤城山のあたりに着陸したよ」
「すぐに行くわよ!こなた、つかさ!」
「おっしゃ!自慢の愛車で…」
ゆーちゃんを助けようと、ガレージに向かったその時だった。

「……ない…」
「こなた?なんで車ないのよ…」
「しまったーっ!私のインプレッサ…車検に出してたんだった!!」
あぁ…こんなときにこんな事件が起きるなんて。自重しろよ悪霊。
そして車検出してることぐらい気づけ私。万事休すか…と思っていたその時、頭上から爆音が響いてきた。

「ヘーイ、コナタ!お困りのようでスネ」
「パティ!?」
「パトリシアさん…そのヘリ…何?」
ぽかんとした様子でつかさが訪ねる。
「Oh!ツカサは"412AP"をご存知ないノデスカ?」
いや、ヘリの機種名を聞いたんじゃないと思うんだけど…。
ちなみにパティの言っている412APというのは、ベル412の最新モデルだ。
「とにかくパティ、ゆーちゃんが大変なんだよ!今すぐ赤城山へ向かって!」
「What!?」
「ゆたかちゃんは悪霊に取り付かれているの。早く除霊しないと大変なことになるわ」
「OK!ユタカを助ける為ナラひと肌脱ぎまスヨ!さぁGet Ride!」

こうして私とかがみ、つかさはパティの操縦するヘリに乗り込んだ。

「ところでパトリシアさんって、ヘリの操縦できたっけ?」
「…つかさ、私に聞くな」
「お二人サン…喋ってると…舌噛むゼ」
…あれ?パティの喋り口調が変わってる!?一体どうしたの!?

「Helicopterなんてモンを操縦するのは…久しぶりダナ…OK!かっ飛ばしてGoダッゼ!!」
ちょ!?…パティ、もしかして車とかのハンドル握ると性格変わっちゃうタイプですかー!?

それから暫くして、私たちは赤城山の麓についた。
「…つかさ、反応はどう?」
「強い怨念を感じるよ…だんだん近付いてくる…」
つかさが感じている霊波動がだんだん強くなってきて、私にもその波動が伝わってきた。
一体ゆーちゃんに何が…そう思ったその時だった。
私の背後にあった大木が一瞬にして寸断されていたのだ。こんなことが出来るのは…。
「ゆーちゃん!?」
そこにいたのは紛れもなく、私の従妹の姿であった…。

「…」
「ゆーちゃん、私だよ…こなただよ!?こんなことはやめてよ!ねぇ!」
私は必死に説得をしようと試みるが、ゆーちゃんは微動だにしない。
ただ虚ろな目でこちらを睨みつけているだけだ。
「危ない、こなた!」
かがみの声が響く。ゆーちゃんは太腿からビームサーベルを抜き放ち、こちらめがけて突進してきたのだ!
「…っ!ゆーちゃん、一体どうしちゃったのさ!」
私はたまらず叫んだ。…すると、彼女の口から出てきたのは信じられない言葉だった。
『ククク…楽しい、楽しいねえ…人をおちょくるのってホント楽しいよ』
…そんな、ゆーちゃんは人をむやみに傷つけることを望んだりしない…
でも今、目の前にたっているそれはそんないつものゆーちゃんとはまるで正反対だった。
「こなた…『コイツ』はゆたかちゃんじゃないわ!」
「でも…!」
目の前にいるのがゆーちゃんじゃない?…でも、私の目の前にいるのはどう見ても…!
私には何がなんだかわからなかった。頭がおかしくなりそうだ。夢なら覚めて…。

そう思った刹那、一条のビームが飛んでくる。
『ウガッ…!?…貴様ァ…あの時の!』
「峰岸さん!?」
「みさちゃんの…みさちゃんの仇ッ!!」

「こなた!峰岸!危ない!そいつから離れて!!」
かがみの声が響く。目の前のゆーちゃんはビームサーベルを振りぬいて突進してくる。
峰岸さんはすかさず応戦するけど、どうもダメだ。力で押されている…。

次の瞬間、峰岸さんの左腕が吹っ飛んだ。
「…な、なんなのコイツ…一体!?」
峰岸さんは火花の飛び散る左腕の切り口を押さえながら、かがみとつかさに尋ねた。
つかさはいつにない真剣な瞳で答える。
「…ゆたかちゃんに取り付いている妖怪はね…『天邪鬼』だよ…」
「そ…そんな……」
天邪鬼。
人間に取りつき、その性格を正反対にしてしまう妖怪のことだ。
つかさの話によると、ゆーちゃんはその天邪鬼にとり憑かれておかしくなってしまったらしい。
『ケッケッケ…よく気付いたなぁ、そうだよ、いかにもアタシが天邪鬼…』
「…っ!」
「どうして…ゆーちゃんの身体を乗っ取ったんだっ!!」
『ちょうどコイツがのほほんと歩いていたんでな、アタシはそんな油断だらけの人間に取り憑くのが好きでね…』
「…なる、ほどな…」
聞き覚えのある声が、峰岸さんの背負っているリュックの中から聞こえてくる。
声の主は…3日前にバラバラにされてしまったみさきちだった。
「リュックりしていってね!!!…なんてな」
「日下部!?…生きてたの!?」
「当たり前だろ、あんぐらいで死ぬ身体じゃねえよ。…それより、これで全部わかったぜ…一連の騒動はてめえが元凶か!天邪鬼!!」
『いかにもいかにも…アンタはちょいとイジメ甲斐がありそうだったんで、バラバラにしてやったのさ』
「ヴぁカかっ!下手すりゃ私は死ぬトコだったんだぞ!?」
「そうだっ!」
『…んー、何のことかな?ちょうどいい、折角集まってくれたんだ、たっぷり可愛がってやるよ!』
そう言って天邪鬼は私たちに攻撃を仕掛ける。かがみたちは必死になって応戦する。
「つかさ!護符を!!」
「うん!」
つかさが巫女装束の中から護符を取り出すと、目の前に結界が出来た。
流石に天邪鬼は怯んでいるようだ…。
ん?待てよ?相手は天邪鬼…ということは、まさか!?
「つかさ!罠だァ!!」
「えっ…」
…次の瞬間だった。
つかさは天邪鬼の強力な一撃を喰らい吹き飛ばされてしまった。
「つかさ!!」
「うっ…うぅ…」
『ヒャッハッハッハ、ダマされてやんの、バカでぇ~』
「ぐっ…よくもつかさを…!」
かがみの瞳は怒りに燃えていた。
『さてさて、次のお相手は誰かな~?』
天邪鬼がかがみに向き直ったその時だった。

『やめて!』
『…!?ったく、なんだオマエは…』
『これ以上好き勝手するのはやめてよ!…私の身体から出て行って!!』
『…うるさい!うるさいうるさいうるさい!!お前の声なんて聞きたくねえんだよ!!』
ゆーちゃんの様子が変だ。…一体、何が起こっているの…?
「…てるんだ」
「?」
つかさがよろめきながらも立ち上がり、今の状況の説明を始める。
「ゆたかちゃんの心が…天邪鬼と戦ってるんだよ…!」
「そうか…!…こなた!峰岸!日下部!ゆたかちゃんを応援するのよ!」
「合点承知だぜ!」
「任せて!」
「ゆーちゃん、がんばれ!こんな妖怪になんか負けるなー!」
『グッ…』
「小早川!…私のライバルはお前だー!こんな妖怪なんかじゃねえ!!」
「そうよ!あなたの精神力で、こんな鬼追い出しちゃいなさい!!」
『キ…キ・サ・マ・ラ……!』
「だから…」
「そうだよ…だから…!」
「戻ってきてよ!ゆーちゃぁぁぁぁん!!」

『ぐぅあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!』
天邪鬼がすごく苦しんでいる様子だ。そしてゆーちゃんの身体から、黒い何かが飛び出した。
…それを奇跡と呼んでいいのかどうかはここにいる誰にもわからなかった。
だがそれは実際に起きたのだ…。実際に。
「…あ…こなた、お姉ちゃん?」
「ゆーちゃん!戻ったんだね!?」
「うわぁぁぁん!お姉ちゃぁぁぁぁぁん!!」
「ま、ひとまず一件落着だな」
みさきちが締めようとしたその時だった。

「まだよ!日下部!」
「みゅ!?」
『…おのれ…人間ふぜいがこのあたしをコケにしやがってぇ…!』
そこにたっていたのは、ゆーちゃんと瓜二つの姿をした少女だった。
厳密には、少女の姿をした鬼。よく見ると髪の毛の色もちょっと暗いし、目つきも悪い。
『こんな気持ちは初めてだ…!てめえら全員生きて帰れると思うな!!!!』
壮絶なバトルが始まった…。

「あやの!お前のボディ貸してくれ!!」
「え!?」
「こいつには借りがあるんだ…だったらこの手で返さなきゃ気がすまねえ!」
みさきちはスイッチを操作して峰岸さんの首を外す。そして私に向かってこう言った。
「ちびっ子!私を峰岸の胴体めがけて投げろッ!!」
私は言われるがままに、みさきちの頭を掴んで思いっきり放り投げた。
そして、みさきちは…片腕だけになった峰岸さんのボディを借りて、天邪鬼に戦いを挑むのだった。
「お前の相手は私だッ!喰らえ『バーニングダークフレイムオブディッセンバー』!!」
わけのわからない必殺技を叫びながら飛び蹴りをかますみさきち…だったが。
「はうぅ…」
「馬鹿かー!そっちは本物のゆたかちゃんよ!」
「えっ!?」
かがみの突っ込みは正しかった。みさきちは間違ってゆーちゃんの頭を蹴ってしまったのだ!
「痛いなぁ…どこを見てるんですか!!」
「い、いや、ごめんよ、これは事故で…」
「後ろだみさきち!」
「みゅ!?」
次の瞬間みさきちは、天邪鬼に吹っ飛ばされてしまった。
「…つかさ、ライフルを!」
「了解!」
間髪入れずに柊姉妹が攻撃態勢に移る。天邪鬼がゆーちゃんから切り離された今、本体を狙えばうまくいくはず…。
しかし天邪鬼の動きは速い。何回弾を当てようとしても外れてしまう。
気がつけば、陰陽弾の残りは一発きりになってしまっていた。

『ほらほらどうした?動きが遅いぜ?』
「くっ…」
もはやみんなの疲労は限界に達していた。万事休すか…。
すると私の持っていたペンダントが光った。
そう…これはお母さんの形見。肌身離さず持っているお気に入りのペンダント。
このペンダントが光ったということは…。

「おやめなさい!もう気は済んだでしょ?」
『だ、誰だ貴様は…!』
「お母さん!」
光と共に現れた一人の人物。私の母、泉かなただった…。
「かわいそうに…人を傷つけることでしか快感を得られないなんて…」
『うるさい!だまれだまれだまれだまれだまれだまれ!貴様にあたしの何がわかる!!』
「悪い子は…お仕置きしなきゃ、ね…」
そう言うとお母さんは何か呪文のような言葉を呟き始める。
「…闇より生まれし彷徨える申し子よ、汝のあるべき場所此方にあらず、汝あるべき場所彼方にあり…」
その呪文を唱えると、天邪鬼は光の帯に縛られ身動きが取れなくなってしまった。
ねえ、お母さん…死んでから一体何があったの?天国であなたはどーやってそんな力を手に入れたの?
「…かがみちゃんに、つかさちゃんだっけ?」
「「は、はいっ!」」
「私の力は悪霊を一定時間縛り付けることしか出来ない…あなたたちの手で、導いてあげて」
「わかりましたっ!!」
元気よくつかさは答えると、神楽を舞うときに使う鈴を取り出した。
「色即是空…空即是色…天よ地よ、彷徨える魂よ、全てのもの在るように在れ!」
『オ…オノ…レ…』
「今よ!かがみちゃん!」
「今だよ!お姉ちゃん!」
お母さんとつかさが同時に叫ぶ。
それに応えるように、かがみは銃を構え、引き金を…引いた。
「狙い撃つぜぇぇぇぇぇっ!!!」
『ぐぅわぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!』


「…これでよし、と」
「ふぅ…なんとか一件落着だね、お姉ちゃん」
「そうね…まったくとんだ迷惑だったわ」
天邪鬼を封印して一段落。ゆーちゃんも元に戻ったし、ひとまず安心…かな。
「ヘーイ!Cool Girls!!」
遠くからヘリの爆音と共にパティの声が聞こえる。
「乗りナヨ、家まで送ってってヤルゼ?」
…まだハンドル握ったまんまだったんですか…。
「…こなた、あれも悪霊の仕業なの?」
「いやぁ…パティはただ『ハンドル握ると性格変わるタイプ』なだけだよ。ゆーちゃんもヘリ乗る?」
「ううん、私は大丈夫。いつの間にか背中にフライトユニットが着いてるし、空飛んで帰るよ」
「ま、ひとまず安心だな」
再び頭だけになったみさきちがニッコリ微笑む。
「でも、身体が直ったら改めてお前と勝負な」
「ふぇ!?」
「今回の事件はこれで終わった。でも、これはこれ、勝負は勝負だ。手抜きなしで来いよな!」
「…はぁ…」
おいおい、みさきち。せっかくのいい場面で無茶振りはよくないよ。
ともあれ、ちょっとオカルトじみたこの事件、ひとまずこれで一件落着。
…はぁ、ちょっと疲れちゃったよ。今日はもう、アニメの録画予約だけして早めに寝るかな…。

 

 

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