眠い。ただひたすらに眠い。 泉こなたは必死に睡魔と戦っていた。 今寝てしまえば、確実に黒井先生のゲンコツをもらうだろう。 何とか気を紛らわそうと周りを見ると、友人のつかさがウトウトと舟をこいでいるのが見えた。 そして、授業中の居眠りなど今まで見た事がない、もう一人の友人であるみゆきまでもが、眠そうに欠伸をしていた。 みゆきさんまで眠いなら仕方ないやと妙な言い訳を自分にして、こなたは睡魔に負けることにした。
僕を手に取って。
何か、声が聞こえた気がした。
僕の引き金の引けるのは、多分キミだけなんだ。
何を言ってるのか分からない。眠いんだから、大人しく寝かせて。 こなたはしっかりと目を瞑り、深い眠りに落ちていった。
- わいるど☆あーむずLS プロローグ -
いつか、この砂の大地が緑に染まればいい。 いつか、誰もが笑顔でいられる世界になればいい。 それは、そんな無邪気な願いだったはず。 夢想することでここらが安らぐ、ささやかな幸せだったはず。
どこで、おかしくなったのだろう? 誰が、こんなことを願ったのだろう?
少女の目の前に広がるのは、緑の災禍。 聖女の目の前に広がるのは、力だけの世界。
こんなはずじゃない。 そう思っても、誰にも…自分にすら止めることは出来ない。
願うことは唯一つ。 どうか、この悪夢に終焉を…。
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