・「悪霊退散」と同じ時間軸です。無論大人こなた。ID:MiYUGto0氏:「悪霊退散☆柊姉妹」・今回、みWikiさんが出てきますが代わりにつかさが出てきません。(どんだけ~ byつかさ)・かなーりディープな鉄道ネタが入っています。鉄道は全て実在の会社名で表記しておりますのであしからず。「…ふぅ」ふと溜息が漏れる。今日は小田原取材であっちこっち行ってたからなぁ。よく頑張ったな、わが相棒デジカメくんよ~。
「さて…と、明日からまた休みだし、どこでネタ探そうかな?」そんなことを思いながら、私こと泉こなたは小田急で移動していた。すっかり空は暗い。…無事に家まで辿り着けるんだろうか。
あの☆あと~One day on the ODAKYU line~
『間もなく、秦野、秦野です』
こなた「…んぁ」無機質な自動放送で目が覚める。…なんだまだ秦野か…だいぶ前じゃん…こんな調子で無事うちまで帰りつけるんだろうかと思っていると、話し声が聞こえてきた。
「…それで、どうしてもラノベ研究会の会長が放してくれなくってさぁ」「…それは大変ですね」聞き覚えのある声。片方はかがみだ。そしてもう片方もまた…聞き覚えがある。そうだ、これは…
こなた「かがみ!みゆきさん!」みゆき「泉さん、こんなところでお会いするなんて奇遇ですね」かがみ「こなた、なんであんたが小田急に乗ってんのよ!?」こなた「いやぁ、ちょっと取材がらみでね。かがみんは?」かがみ「あたしは明日は講義がないから鷲宮まで帰るけど…みゆきは?」みゆき「これからビナウォークでお買い物をしてから帰ろうと思いまして」こなた「ビナウォークかぁ…」かがみ「こなた?言っとくけどアニメ関係のお店はないわよ」こなた「いや、それは知ってるよ。…限定キット売ってないかな…」みゆき「ビナウォークでしか手に入らない限定のグッズがあるんですか?」こなた「おっ、よくぞ聞いてくれたみゆきさん!そうなのだよ、ビナウォークにはここでしか売ってない限定パーツがわんさとあるのだよ!」かがみ「限定パーツって…パーツ?」こなた「うん、Nゲージの」かがみ「え、Nゲージって…あんたまさか!?」
こなた「オタクをなめちゃいけなーい!」かがみ「ついにテツの世界にまで…ダメだこいつ…」みゆき「テツってなんですか?」こなた「あー、テツというのはだね…」かがみ「はいはい、もういいから黙れ」そんな、せっかく自信満々に語ろうとしていたのに!つれないなぁ、でもそんなところが大好きさ☆
かがみ「うるさい!」
さて、本厚木に着いたところで私たちはみゆきさんと別れる。ロマンスカーに乗って帰らなきゃ間に合わないからだ。ホントは行きたかったんだけどね、ビナウォーク。
『新宿、新宿です。ご利用ありがとうございました…』かがみ「や、やっと着いたわ…あぁ~」こなた「あとはここから長い長いJRをひたすら鈍行で」かがみ「…気が滅入るわね…」うん、まったくだ。激しく同意。
こなた「…それにしても、さ」かがみ「ん?」こなた「私達って、大人になってもずっとこんな調子だよね」かがみ「何言ってるのよ。私だって勉強一筋よ?こなただってラノベ作家になったんだし」こなた「そういうことじゃなくって、さ」
こなた「今だってこうして気楽に話していられるんだもん」かがみ「え…?」こなた「私、かがみやつかさ、みゆきさんが友達でいてくれて本当によかったって思ってる」かがみ「まぁ…それもそうよね。こうしてこなたとずっと一緒にいられるんだし」こなた「かがみ…?」かがみ「やだ…何言ってるのよ私!……でも、ありがと…」こなた「いや、お礼を言いたいのは私のほうだよ。かがみたちがいなけりゃ私は…」そうだ、私は何のとりえもないダメ人間だった。かがみたちと出会うまでは。もしあの時、陵桜学園でかがみやつかさ、みゆきさん達と出会ってなかったら…きっと、今の私はいなかっただろう。…持つべきものは友達って、本当なんだな。
かがみ「って、ここで話してるのもいいけど、そろそろ電車乗らないとね」こなた「そだね。さぁ~これから通勤地獄だ~」かがみ「とか言いながらウキウキしてるんじゃねぇ!」
ありがとう、みんな。
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