「雨と私と彼女」 ID:7yJC5kP40氏

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六月、梅雨の時期だ。私は雨は嫌いだ。 服は濡れるし、ジメジメして湿気がたまる。 今日も雨が降っていた。私は帰ろうとつかさのクラスに行く。 かがみ「お~す、帰りましょ」 つかさ「あ、おねえちゃん。うん帰ろう」 こなた「いや~雨はいいねぇ~」 かがみ「何でよ?」 こなた「いや~野球中継が中止になって深夜アニメが かがみ「はいはい、そっち方面はわからないから」 つかさ「ははは、私は雨嫌いだな~。洗濯物とか乾かないし、濡れちゃうしね」 かがみ「私も。雨降ってるとなんか憂鬱なのよね~」 かがみ「それになんかイライラしちゃうのよ」 こなた「かがみはいつも怒ってるけどね」 かがみ「う、うるさいわね!」 こなた「ほらまた~ツンデレですな~」 かがみ「ツンデレじゃないって言ってるでしょ!!」 つかさ「ふ、ふたりとも落ち着いて…」 こんな会話をしながらいつもの用に帰った。 私が雨が嫌いなのは本当は雨女だから。 私達の誕生日には雨が降ったり、遊園地に行く日に雨が降ったりする。 雨がひどく降ってくるのもきっと私のせいだ。だから私は自分が嫌いだった。 こなた「あ、雨が強くなってきた」 つかさ「わ、本当だ!急ごうおねえちゃん!」 かがみ「…」 つかさ&こなた「?」 この雨も私のせいだ。私が楽しいと思うと雨が強く降る。 私達はびしょ濡れになりながらも雨の中を走った。 次の日私とつかさは学校を休んだ。 昨日の雨でみんな風邪をひいたみたい。 体が熱い、息が苦しい。私は死ぬと思うほど辛かった つかさは一日で回復したみたいだけど私は熱がさがらず、また学校を休んだ。 下からにぎやかな声が聞こえる。こなたの声だ。 階段を上がって来る音と声が近付いてきた。 こなた「おーいかがみー大丈夫かーい」 かがみ「だ、大丈夫なら苦労しないわよ…」 こなた「お、今日はかなり辛いそうですな。そんなかがみもカワイイよ」 かがみ「私は辛いのにいいわねあんたは…」 こなた「いやーかがみがうらやましいよ。学校休めるしね今日なんて黒井先生がさ~」 そして少し話すした後に、こなたは帰って行った。 つかさ「今日ね、こなちゃんさびしそうだったよ」 かがみ「え…!?」 つかさ「お昼の時も授業中もずっとボーっとしてた。こなちゃんおねえちゃんがいなくてさびしかったみたいだね」 かがみ「あ、あいつが?そ、そんなの気のせいよ!今日は調子が悪かったんじゃないの?」 つかさ(素直じゃないなあ) 私はまた熱が上がっていた。こなたのせいだ。でも私はうれしかった。 次の日、私は熱が下がって学校に行った。 でもこなたはいなかった。風邪で休んだらしい。 かがみ(私の風邪がうつったんだ) そして帰りにお見舞いに行く事にした。 ピンポーンとチャイムをならす。おじさんが出てきた そうじろう「やあ、かがみちゃんつかさちゃん。こなたのお見舞いに来てくれたのかい?ささ上がって」 こうして私達はこなたの部屋に向かった。 ガチャ。そこには顔が真っ赤のこなたがいた。 こなた「あれ?かがみ風邪は?」 かがみ「こなた、ごめんね私の風邪うつして」 こなた「いいよ~別に。私も風邪ひいてみたかったし」 かがみ「こなた…う、うわああああああん!!」 私はこなたに抱きついて泣いた。 こなたの優しさと私の無力さに申し訳なくて泣いた。 こなた「おーおーよしよし。かがみんは泣き虫だなぁ」 かがみ「うぅ、くすん、こなたぁごめんね!ごめんね!私が雨女だから、だからいつも雨になって風邪うつして」 こなた「雨女?かがみが?」 かがみ「そうよ、この前だって買い物の時雨降ってきたり、雨が強くなったりして迷惑かけて…」 こなた「何言ってんのかがみん?かがみんが雨女だとしてもあたしの中では晴れ女なんだよ?」 かがみ「え…!?」 こなた「かがみと一緒にいるとあたしは楽しいし、うれしいんだよ?かがみはあたしといるとつまらないの?」 かがみ「そんな事ない!こなたと一緒にいると楽しいし、嬉しいよ!」 こなた「だからもう泣かないであたしが守るから。ね?」 かがみ「うん…!」 その後私はまたこなたの胸で泣いた。 涙が枯れるまで泣いた。こなたは熱があるのに私を抱きしめてくれた。 こなたの胸はとてもあたたかかった。 終わり

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