ID:ekqDKcSO氏:詰め込みすぎたバレンタイン

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ID:ekqDKcSO氏:詰め込みすぎたバレンタイン」(2008/04/15 (火) 22:20:34) の最新版変更点

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<p>注意!<br> ・この作品のこなたとかがみは相思相愛です!<br> ・カオス過ぎる展開が嫌いな人は読まないことをオススメします。<br> ・それでもおkな人だけ、お読み下さい。</p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> 二月十四日、今日はバレンタインデー! 愛しのかがみんが私にチョコを持って来てくれる唯一の日! 早速、全裸で正座待機だ!!<br> 「wktk」<br> 「うにょ~ん、ってこなちゃん!? ここ教室だよ! まずいよ~」<br> 「大丈夫、教室の男子には見えない仕組みだから」<br> 「そ、そうなんだ……私ちょっとトイレ行ってくるね」<br> 「ゆっくりブリb(ry」<br>  つかさが来たということは、かがみももうすぐ来るぞ! もうwktkが止まらない!! 早く食べたいチョコレート!<br> 「こなたぁぁぁぁぁ!!」<br> 「キタ―(゚∀゚)―ッ!!」<br> 「待たせてごめんね? はい、チョコレート(はあと)」<br> 「ありがとう、このお返しはホワイトデーに……」<br> 「あん、こなたぁ……(///)」<br> 「じゃ、早速いただくよ。もぐもぐ……ぐっ、これは……!?」<br>  急に眠気が……、まさか、かがみん!? なぜ……………………。</p> <p>*</p> <p>「ここは……」<br> 「気付きましたか?」<br> 「みゆきさん……んっ!」<br> 「無駄なの」<br>  私はベットの様な物に寝かされていた。両手両足は鎖で縛り付けてあり、まったく身動きが取れない。因みにまだ全裸のままだ、ちょっと寒い。へくち!<br> 「ここはミッキー軍団の秘密基地。ミッキーと言っても”やったぁ! ははっ”のミッキーではなく、私みゆきの愛称のミッキーです」<br> 「そんな事どうでもいいよ。それより何で私ここにいるのさ。後、私にはかがみがいるから、みゆきさんとはヤらないよ」<br> 「なに勘違いしてるんですか?」<br>  おもわず「ひょ?」と言いそうになってしまった。動画の見すぎだね、少し控えるか。<br> 「ここに連れて来たのはかがみさんですよ。ですよねぇ? かがみさん」<br> 「イエス、マイロード」<br> 「か、かがみん……!」<br>  かがみの目は……光を失っていた、これがレイプ目というやつか。<br> 「かがみんに何をした!?」<br> 「ふふ、少しマインドコントールしただけですよ。今やかがみさんは私の手中にあります」<br>  そんな、かがみが……私のかがみんが……!?<br> 「かがみ! 私が分からないの!?」<br> 「イエス、ヒナミザワ」<br> 「無駄ですよ、彼女は私の声しか聞こえません。悔しいでしょう? 怖いでしょう? あなたの愛しい恋人は私の物!!」<br>  うぅ……、かがみん……!! みゆきさん、一体何故こんなことを……!</p> <p>「私をどうするつもり?」<br> 「改造します。そして我がミッキー軍団最強の改造人間になるのです。やりなさいミッキー!」<br> 「イーッ!」<br>  ミッキーと呼ばれた全身黒タイツの男達が私の周りに集まる。<br> 「み、見るなー!」<br> 「うるさいですね、ミュージックスタート!」</p> <p>モザイクカケラ、一つ、一つ繋ぎ合わせて~♪</p> <p> 曲と共に私の身体がモザイクに包まれる。なんだこの魔法。<br> 「これで心置きなく改造できますね」<br> 「イーッ!」<br> 「かがみん! 助けて! ……助けてかがみん!!」<br> 「……」<br> 「無駄だと言ったはずですよ、やりなさい!!」<br>  私は覚悟を決め、ぐっ、と目を閉じた。その時だった!<br> 「待てい!!」<br> 「何者ですか!?」<br> 「イーッ?」<br> 「誰……?」<br>  パリーンと、窓ガラスを割り、颯爽と飛び降りてくる謎の仮面。状況から見て味方に見えた。<br> 「彩りましょう食卓を、皆で防ごうつまみ食い。常温保存を包み込むカレーなる愛のミコロッター! 柊つかさちゃん! 只今参上!!」<br> 「つかささん!?」<br>  正体ばらしちゃ仮面の意味ないよつかさ……。でもカッコイイ!!<br> 「ゆきちゃん、少しオイタが過ぎるよ」<br> 「うふふ、飛んで火に入る夏の虫とはまさにこの事。つかささん、あなたもミッキー軍団の仲間に入れて差し上げます。行きなさいミッキー!」<br> 「イーッ!」<br> 「つかさ! 逃げて!」</p> <p>「大丈夫だよ。ミコロット、転送!!」</p> <p> <ミコロット>それは、テクノロジーが生み出した全く新しいロボットである。TNTNと呼ばれた基本フレームに、人工知能バルサミコ酢を搭載。更に様々なお酢と組み合わせることによって、無限の力を引き出せるのだ!</p> <p>「いっけー! バルスー、お酢マシンガンだ!」<br> 「イーッ!?」<br>  つかさの操る兵器、ミコロットの『バルスー』によってミッキー達は溶けていった。恐ろしい兵器だね。</p> <p>バシュ、バシュ</p> <p>「鎖が……!」<br> 「大丈夫? こなちゃん」<br> 「うん、ありがとうつかさ。後さ、この曲停めてくれない? 身体がモザイクだと変な感じなんだよ」<br> 「任せて。バルスー、反応酢!」<br>  お酢がラジカセに向かって飛んで行く。そして当たると溶け、曲は停まった。<br> 「ふぅ、すっきりした……ん?」<br> 「寒いでしょ? このマントを羽織ってて」<br> 「つ、つかさ……カッコイイ(///)」<br> 「おのれ、あんなロボットは無視しなさい! 司令塔のつかささんを狙うのよ!」<br> 「イーッ!」<br>  それは不意打ちだった。ミッキーが銃をつかさに向けていた。<br> 「こなちゃんは離れて!」<br> 「つかさ!?」<br>  私はつかさに突き飛ばされる。そんなつかさ!!<br> 「……!」<br>  私の横を物凄いスピードで誰かが走った。そのツインテールには見覚えが……!</p> <p>「イーッ!」<br>  パンッ! 渇いた音が鳴り響く。同時にドサッと崩れ落ちる音。<br> 「お、お姉ちゃん……!」<br> 「かがみ!!」<br>  私はかがみを抱き起こす。かがみの瞳には光が戻っていた。<br> 「ごめんね、つかさ……こなた。迷惑かけて……」<br> 「かがみは悪くない!」<br> 「そうだよ! 悪いのはゆきちゃんだけ!」<br> 「違うわ、みゆきも悪くないのよ……」<br> 「どういうこと?」<br> 「みゆきも操られているの……あの眼鏡に」<br> 「眼鏡……」<br>  私はみゆきさんを見る。確かにいつもと違う眼鏡、あれはパーティ等でよく使われる『鼻眼鏡』じゃん! なんで今まで気付かなかったんだろう……。<br> 「お喋りは終わりましたか? かがみさんの行動は予想GUYでしたが、もう死んでしまうのですから意味は無かったですね」<br> 「許さない。こなちゃんを……お姉ちゃんを……ゆきちゃんさえも!! 魔神鼻眼鏡、お前は私が倒す!!」<br>  魔神鼻眼鏡? いつの間にそんな名前付けたんだ……。<br> 「ミコフォース、一斉射撃! バルスー、鼻眼鏡に撃ってぇ!」<br> 「はい! マスター!」<br>  バルスーの穴という穴からお酢が噴き出し、みゆきさんの鼻眼鏡に向かって発射される。凄い光景だね。<br> 「ちっ、ミッキーバリア!」<br> 「イーッ!?」<br>  ミッキーの半数をみゆきさん自らの前に集結させ身代わりにする。魔神鼻眼鏡、味方でさえも道具と思っているのか!<br> 「でも、これでミッキーは残り二匹だよ」<br> 「くっ」<br> 「つかさカッコイイ」<br> 「当たり前よ、私の妹なんだから」<br> 「あ、まだ生きてたんだ」<br> 「生きてるわよ!」<br>  それぐらいの元気があれば大丈夫だね! でも念のために隠し持っていたトマトを……。<br> 「おい、今どこから出した?」<br> 「気にしないで口移し♪」<br> 「んっ……」</p> <p> これで完全回復だね。さすがマキシムトマト、かがみの傷も消えちゃったよ。<br> 「これで勝ったと思わないでください。私は二匹のミッキーを生贄に、『日下部魔神らヴぁゴーレム』を召喚!」<br> 「みゅーん」<br> 「「「でかっ!?」」」<br>  『日下部魔神らヴぁゴーレム』は天井を突き破ってしまった。その衝撃でミッキー軍団秘密基地は崩壊した。私たちは外に逃げ出す。<br> 「ここは……!?」<br> 「体育館!?」<br> 「どんだけ~!?」<br>  なんと、今まで居た場所は体育館だったのだ! どこが秘密基地だよ、まったく。<br> 「日下部魔神さん? 先ずはその目障りなロボットを破壊してください」<br> 「おーし、任せろ! ヴぁヴぁヴぁヴぁヴぁヴぁヴぁヴぁ!!」<br> 「のぅわ!?」<br> 「バルスー!!」<br>  日下部魔神から発せられた『ヴぁ弾幕』によって、つかさのバルスーは破壊されてしまった。<br> 「しょ……しょんな、バルスー……うぅ……」<br> 「つかさ……よっぽど大事だったんだね」<br> 「つかさにとってバルスーは、産まれたときから一緒にいる最初の友達なのよ……」<br> 「私の……非常食が……」<br> 「「なんですとー!?」」<br>  非常食かよ!? どこまでお酢が好きなんだつかさは……。<br> 「うふふふふ、もう観念されてはいかがですか? やがて世界はミッキー軍団に支配されるのです。今のうちに仲間になれば色々と優遇して差し上げますよ?」<br> 「うるさいよ、せっかくのバレンタインデーをめちゃくちゃにして……私怒ってるんだからね! かがみのチョコにまで細工しちゃってさ! かがみがどんな気持ちで作ったと思ってるんだよ!」<br> 「こなた……(///)」</p> <p> 「バレンタインバレンタインバレンタインバレンタイン……馬鹿ですか? そんなものに浮かれている奴を見ると虫酸が走る! バレンタインなど無くなってしまえ!」<br>  言っても分からぬ馬鹿眼鏡……。<br> 「かがみ、やろうか?」<br> 「こなた……うん、やるわよ!」<br> 「「合体攻撃!!」」<br>  かがみと手を繋ぎ、意識を集中する。長きにわたり封印していた技が、まさかこんな形で使われるとはね……。<br> 「ならば私も……真の姿で決着を付けよう! フュージョン!」<br>  みゆきさんから鼻眼鏡が離れ、日下部魔神と融合する。あれがあいつの正体……!<br> 「みっみっみらくる♪ みーのるんるん!! 誕生! デビル白石!!」<br> 「なるほど、だいたい分かったわよ。あんたチョコが貰えないからってこんな事したのね!!」<br> 「そうだ! バレンタインなんぞ消えてしまえ! 俺は高翌良を操り、ミッキー軍団を作り、世界を征服しバレンタインを無くそうとした!! そのためにお前達を利用しようとしたのに!!」<br>  モテない男は可哀相だね……。でも……!<br> 「そんな勝手な野望に私達が協力する訳無いでしょ! 仮に洗脳されても、かがみみたいに自力で解かれるもんね!」<br> 「おのれー!」<br> 「行くよ、かがみん。準備は良い?」<br> 「いつでもオーケーよ!」<br>  これで、終わる。終わらせるんだ!</p> <p>「「二人のこの手が真っ赤に萌える!」」<br> 「幸せ掴めと!」<br> 「轟叫ぶ!」<br> 「こなた!」<br> 「かがみ!」<br> 「「ラーブラブ、天驚けぇぇぇん!!」」<br> 「馬鹿な……! ありえないぃぃぃぃっ!!」</p> <p>*</p> <p>「大丈夫? つかさ。落ち着いた?」<br> 「うん、非常食はまた作れば良いもんね……」<br>  そーゆー問題なのか……? でもそれで済むなら良いよね。バルスーも分かってくれるさ!<br> 「すみません、私が迷惑かけたようで……」<br> 「みゆきは悪くないわよ、悪いのは全部白石みのるなんだから」<br>  白石みのるは仰向けに倒れていた。まったく、ただの脇役と思ってたのに……まさかボスキャラになるとはね。<br> 「う~ん……はっ」<br> 「目が覚めましたか?」<br> 「さぁ~て、覚悟は良いでしょうね?」<br> 「あはは、バルサミコ酢~♪」<br> 「私の裸を見てタダで済むと思ってないよね?」<br> 「い……いや、実は僕も操られ……」</p> <p>「「「「嘘だッ!!」」」」</p> <p>「ヒィィィ! ごめんなさぁい!!」</p> <p><br>  こうして、長い長いバレンタインデーは終わった。その後、私は風邪を引いてしまったんだけど……かがみがチョコを持ってお見舞いに来てくれたから良しとしよう。……でも、次からは全裸でwktk待機はやめておこう。もうあんなことはないと思うけどね。</p> <p><br> Fin<br></p>
<p>注意!<br /> ・この作品のこなたとかがみは相思相愛です!<br /> ・カオス過ぎる展開が嫌いな人は読まないことをオススメします。<br /> ・それでもおkな人だけ、お読み下さい。</p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> 二月十四日、今日はバレンタインデー! 愛しのかがみんが私にチョコを持って来てくれる唯一の日! 早速、全裸で正座待機だ!!<br /> 「wktk」<br /> 「うにょ~ん、ってこなちゃん!? ここ教室だよ! まずいよ~」<br /> 「大丈夫、教室の男子には見えない仕組みだから」<br /> 「そ、そうなんだ……私ちょっとトイレ行ってくるね」<br /> 「ゆっくりブリb(ry」<br />  つかさが来たということは、かがみももうすぐ来るぞ! もうwktkが止まらない!! 早く食べたいチョコレート!<br /> 「こなたぁぁぁぁぁ!!」<br /> 「キタ―(゚∀゚)―ッ!!」<br /> 「待たせてごめんね? はい、チョコレート(はあと)」<br /> 「ありがとう、このお返しはホワイトデーに……」<br /> 「あん、こなたぁ……(///)」<br /> 「じゃ、早速いただくよ。もぐもぐ……ぐっ、これは……!?」<br />  急に眠気が……、まさか、かがみん!? なぜ……………………。</p> <p>*</p> <p>「ここは……」<br /> 「気付きましたか?」<br /> 「みゆきさん……んっ!」<br /> 「無駄なの」<br />  私はベットの様な物に寝かされていた。両手両足は鎖で縛り付けてあり、まったく身動きが取れない。因みにまだ全裸のままだ、ちょっと寒い。へくち!<br /> 「ここはミッキー軍団の秘密基地。ミッキーと言っても”やったぁ! ははっ”のミッキーではなく、私みゆきの愛称のミッキーです」<br /> 「そんな事どうでもいいよ。それより何で私ここにいるのさ。後、私にはかがみがいるから、みゆきさんとはヤらないよ」<br /> 「なに勘違いしてるんですか?」<br />  おもわず「ひょ?」と言いそうになってしまった。動画の見すぎだね、少し控えるか。<br /> 「ここに連れて来たのはかがみさんですよ。ですよねぇ? かがみさん」<br /> 「イエス、マイロード」<br /> 「か、かがみん……!」<br />  かがみの目は……光を失っていた、これがレイプ目というやつか。<br /> 「かがみんに何をした!?」<br /> 「ふふ、少しマインドコントールしただけですよ。今やかがみさんは私の手中にあります」<br />  そんな、かがみが……私のかがみんが……!?<br /> 「かがみ! 私が分からないの!?」<br /> 「イエス、ヒナミザワ」<br /> 「無駄ですよ、彼女は私の声しか聞こえません。悔しいでしょう? 怖いでしょう? あなたの愛しい恋人は私の物!!」<br />  うぅ……、かがみん……!! みゆきさん、一体何故こんなことを……!</p> <p>「私をどうするつもり?」<br /> 「改造します。そして我がミッキー軍団最強の改造人間になるのです。やりなさいミッキー!」<br /> 「イーッ!」<br />  ミッキーと呼ばれた全身黒タイツの男達が私の周りに集まる。<br /> 「み、見るなー!」<br /> 「うるさいですね、ミュージックスタート!」</p> <p>モザイクカケラ、一つ、一つ繋ぎ合わせて~♪</p> <p> 曲と共に私の身体がモザイクに包まれる。なんだこの魔法。<br /> 「これで心置きなく改造できますね」<br /> 「イーッ!」<br /> 「かがみん! 助けて! ……助けてかがみん!!」<br /> 「……」<br /> 「無駄だと言ったはずですよ、やりなさい!!」<br />  私は覚悟を決め、ぐっ、と目を閉じた。その時だった!<br /> 「待てい!!」<br /> 「何者ですか!?」<br /> 「イーッ?」<br /> 「誰……?」<br />  パリーンと、窓ガラスを割り、颯爽と飛び降りてくる謎の仮面。状況から見て味方に見えた。<br /> 「彩りましょう食卓を、皆で防ごうつまみ食い。常温保存を包み込むカレーなる愛のミコロッター! 柊つかさちゃん! 只今参上!!」<br /> 「つかささん!?」<br />  正体ばらしちゃ仮面の意味ないよつかさ……。でもカッコイイ!!<br /> 「ゆきちゃん、少しオイタが過ぎるよ」<br /> 「うふふ、飛んで火に入る夏の虫とはまさにこの事。つかささん、あなたもミッキー軍団の仲間に入れて差し上げます。行きなさいミッキー!」<br /> 「イーッ!」<br /> 「つかさ! 逃げて!」</p> <p>「大丈夫だよ。ミコロット、転送!!」</p> <p> <ミコロット>それは、テクノロジーが生み出した全く新しいロボットである。TNTNと呼ばれた基本フレームに、人工知能バルサミコ酢を搭載。更に様々なお酢と組み合わせることによって、無限の力を引き出せるのだ!</p> <p>「いっけー! バルスー、お酢マシンガンだ!」<br /> 「イーッ!?」<br />  つかさの操る兵器、ミコロットの『バルスー』によってミッキー達は溶けていった。恐ろしい兵器だね。</p> <p>バシュ、バシュ</p> <p>「鎖が……!」<br /> 「大丈夫? こなちゃん」<br /> 「うん、ありがとうつかさ。後さ、この曲停めてくれない? 身体がモザイクだと変な感じなんだよ」<br /> 「任せて。バルスー、反応酢!」<br />  お酢がラジカセに向かって飛んで行く。そして当たると溶け、曲は停まった。<br /> 「ふぅ、すっきりした……ん?」<br /> 「寒いでしょ? このマントを羽織ってて」<br /> 「つ、つかさ……カッコイイ(///)」<br /> 「おのれ、あんなロボットは無視しなさい! 司令塔のつかささんを狙うのよ!」<br /> 「イーッ!」<br />  それは不意打ちだった。ミッキーが銃をつかさに向けていた。<br /> 「こなちゃんは離れて!」<br /> 「つかさ!?」<br />  私はつかさに突き飛ばされる。そんなつかさ!!<br /> 「……!」<br />  私の横を物凄いスピードで誰かが走った。そのツインテールには見覚えが……!</p> <p>「イーッ!」<br />  パンッ! 渇いた音が鳴り響く。同時にドサッと崩れ落ちる音。<br /> 「お、お姉ちゃん……!」<br /> 「かがみ!!」<br />  私はかがみを抱き起こす。かがみの瞳には光が戻っていた。<br /> 「ごめんね、つかさ……こなた。迷惑かけて……」<br /> 「かがみは悪くない!」<br /> 「そうだよ! 悪いのはゆきちゃんだけ!」<br /> 「違うわ、みゆきも悪くないのよ……」<br /> 「どういうこと?」<br /> 「みゆきも操られているの……あの眼鏡に」<br /> 「眼鏡……」<br />  私はみゆきさんを見る。確かにいつもと違う眼鏡、あれはパーティ等でよく使われる『鼻眼鏡』じゃん! なんで今まで気付かなかったんだろう……。<br /> 「お喋りは終わりましたか? かがみさんの行動は予想GUYでしたが、もう死んでしまうのですから意味は無かったですね」<br /> 「許さない。こなちゃんを……お姉ちゃんを……ゆきちゃんさえも!! 魔神鼻眼鏡、お前は私が倒す!!」<br />  魔神鼻眼鏡? いつの間にそんな名前付けたんだ……。<br /> 「ミコフォース、一斉射撃! バルスー、鼻眼鏡に撃ってぇ!」<br /> 「はい! マスター!」<br />  バルスーの穴という穴からお酢が噴き出し、みゆきさんの鼻眼鏡に向かって発射される。凄い光景だね。<br /> 「ちっ、ミッキーバリア!」<br /> 「イーッ!?」<br />  ミッキーの半数をみゆきさん自らの前に集結させ身代わりにする。魔神鼻眼鏡、味方でさえも道具と思っているのか!<br /> 「でも、これでミッキーは残り二匹だよ」<br /> 「くっ」<br /> 「つかさカッコイイ」<br /> 「当たり前よ、私の妹なんだから」<br /> 「あ、まだ生きてたんだ」<br /> 「生きてるわよ!」<br />  それぐらいの元気があれば大丈夫だね! でも念のために隠し持っていたトマトを……。<br /> 「おい、今どこから出した?」<br /> 「気にしないで口移し♪」<br /> 「んっ……」</p> <p> これで完全回復だね。さすがマキシムトマト、かがみの傷も消えちゃったよ。<br /> 「これで勝ったと思わないでください。私は二匹のミッキーを生贄に、『日下部魔神らヴぁゴーレム』を召喚!」<br /> 「みゅーん」<br /> 「「「でかっ!?」」」<br />  『日下部魔神らヴぁゴーレム』は天井を突き破ってしまった。その衝撃でミッキー軍団秘密基地は崩壊した。私たちは外に逃げ出す。<br /> 「ここは……!?」<br /> 「体育館!?」<br /> 「どんだけ~!?」<br />  なんと、今まで居た場所は体育館だったのだ! どこが秘密基地だよ、まったく。<br /> 「日下部魔神さん? 先ずはその目障りなロボットを破壊してください」<br /> 「おーし、任せろ! ヴぁヴぁヴぁヴぁヴぁヴぁヴぁヴぁ!!」<br /> 「のぅわ!?」<br /> 「バルスー!!」<br />  日下部魔神から発せられた『ヴぁ弾幕』によって、つかさのバルスーは破壊されてしまった。<br /> 「しょ……しょんな、バルスー……うぅ……」<br /> 「つかさ……よっぽど大事だったんだね」<br /> 「つかさにとってバルスーは、産まれたときから一緒にいる最初の友達なのよ……」<br /> 「私の……非常食が……」<br /> 「「なんですとー!?」」<br />  非常食かよ!? どこまでお酢が好きなんだつかさは……。<br /> 「うふふふふ、もう観念されてはいかがですか? やがて世界はミッキー軍団に支配されるのです。今のうちに仲間になれば色々と優遇して差し上げますよ?」<br /> 「うるさいよ、せっかくのバレンタインデーをめちゃくちゃにして……私怒ってるんだからね! かがみのチョコにまで細工しちゃってさ! かがみがどんな気持ちで作ったと思ってるんだよ!」<br /> 「こなた……(///)」</p> <p> 「バレンタインバレンタインバレンタインバレンタイン……馬鹿ですか? そんなものに浮かれている奴を見ると虫酸が走る! バレンタインなど無くなってしまえ!」<br />  言っても分からぬ馬鹿眼鏡……。<br /> 「かがみ、やろうか?」<br /> 「こなた……うん、やるわよ!」<br /> 「「合体攻撃!!」」<br />  かがみと手を繋ぎ、意識を集中する。長きにわたり封印していた技が、まさかこんな形で使われるとはね……。<br /> 「ならば私も……真の姿で決着を付けよう! フュージョン!」<br />  みゆきさんから鼻眼鏡が離れ、日下部魔神と融合する。あれがあいつの正体……!<br /> 「みっみっみらくる♪ みーのるんるん!! 誕生! デビル白石!!」<br /> 「なるほど、だいたい分かったわよ。あんたチョコが貰えないからってこんな事したのね!!」<br /> 「そうだ! バレンタインなんぞ消えてしまえ! 俺は高良を操り、ミッキー軍団を作り、世界を征服しバレンタインを無くそうとした!! そのためにお前達を利用しようとしたのに!!」<br />  モテない男は可哀相だね……。でも……!<br /> 「そんな勝手な野望に私達が協力する訳無いでしょ! 仮に洗脳されても、かがみみたいに自力で解かれるもんね!」<br /> 「おのれー!」<br /> 「行くよ、かがみん。準備は良い?」<br /> 「いつでもオーケーよ!」<br />  これで、終わる。終わらせるんだ!</p> <p>「「二人のこの手が真っ赤に萌える!」」<br /> 「幸せ掴めと!」<br /> 「轟叫ぶ!」<br /> 「こなた!」<br /> 「かがみ!」<br /> 「「ラーブラブ、天驚けぇぇぇん!!」」<br /> 「馬鹿な……! ありえないぃぃぃぃっ!!」</p> <p>*</p> <p>「大丈夫? つかさ。落ち着いた?」<br /> 「うん、非常食はまた作れば良いもんね……」<br />  そーゆー問題なのか……? でもそれで済むなら良いよね。バルスーも分かってくれるさ!<br /> 「すみません、私が迷惑かけたようで……」<br /> 「みゆきは悪くないわよ、悪いのは全部白石みのるなんだから」<br />  白石みのるは仰向けに倒れていた。まったく、ただの脇役と思ってたのに……まさかボスキャラになるとはね。<br /> 「う~ん……はっ」<br /> 「目が覚めましたか?」<br /> 「さぁ~て、覚悟は良いでしょうね?」<br /> 「あはは、バルサミコ酢~♪」<br /> 「私の裸を見てタダで済むと思ってないよね?」<br /> 「い……いや、実は僕も操られ……」</p> <p>「「「「嘘だッ!!」」」」</p> <p>「ヒィィィ! ごめんなさぁい!!」</p> <p><br />  こうして、長い長いバレンタインデーは終わった。その後、私は風邪を引いてしまったんだけど……かがみがチョコを持ってお見舞いに来てくれたから良しとしよう。……でも、次からは全裸でwktk待機はやめておこう。もうあんなことはないと思うけどね。</p> <p><br /> Fin<br /></p>

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