らきすたキャラでPSゾイド2リプレイ

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このSSはプレイステーション用ソフト「ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国」のリプレイをらきすたキャラを使って書いてみよう、というものです。大体、自分が実際、プレイしたように書いていますが、一部脚色、改変、捏造したシーンもあります。基本的に主人公のこなた視点です。主人公名「コナタ・イズミ」部隊名「ラッキースター」でスタートしています。 第一章第一話・始動 私は共和国軍所属のコナタ・イズミ少尉。今年の4月に士官学校を卒業したばっかりの取れ取れピチピチの新人・・・なんだけど・・・この8月、実践投入される羽目になりました。それも・・・そう、皆さんご存知の通り、本土に攻め込もうとするガイロス帝国を食い止めるため激戦・・・てか苦戦地帯のエウロペ大陸です。うぅ・・・実戦経験なしの私にあんな危険な所に行けだなんて、軍は私に氏ねって言ってるのだろうか。こっちの軍は第一次前面会戦(私は参加してないけど)じゃ、ボロ負けだったっていうし・・・生きて帰れんのかな・・・?でも、私達が頑張らないと、本土にいるお父さん達が危ないからね。私は頑張るよ、まぁ、死なない程度に。だからお母さん、私の事、天国から見守っててね。 クラッツ「来たな・・・コナタ・イズミ中尉。私が本日より君の上官となるオーダイン=クラッツ少佐だ。」 コナタ「よ、よろしくお願いします・・・。」 クラッツ「我が共和国機甲師団の一員として活躍を期待しているよ。早速で悪いが、これより君には実際のゾイド戦による戦闘テストを受けてもらう。驚いたかね?これは我が部隊に配属される者全てに行なわれる。例え、それがどんな戦績の持ち主だとしてもだ。」 クラッツ少佐の言うとおり、ここロブ基地に着いた途端、いきなり何の説明も無く、ゾイドの演習が始まった。クラッツ少佐っていうのは共和国の軍人で、年は40くらいかな。凄い貫禄と落ち着きがあって、頼りになりそうな人だ。ゾイドの操縦は勿論、生身での格闘術や、無人ゾイドについての知識も豊富という何者?って感じ。 コナタ「了解です。戦績も何も、ゾイドに乗るのだって、4ヶ月ぶりなもので・・・上手く動かせるかどうかも解りませんけど」そんな訳で支給されたゾイドに乗っている。それも・・・共和国の切り札といえるシールドライガーだ。士官学校で乗ったゾイドって言えば、ガリウスとかエレファンタスとか、所謂骨ゾイド。ゴドスにすら乗ったこと無い私が・・・シールドライガーって・・・こんなん、映像でしか見たこと無いよ。嬉しい以上に緊張する。とにかく壊さないようにしないと・・・。 クラッツ「謙遜するな。コナタ中尉。君の士官学校での整備実習などの実技、それもゾイド戦における成績は同期の中でも常にトップだったではないか。先ほど、格納庫から出てきた動きも素早く、とても始めてとは思えなかったぞ。最も他の成績は散々なだったようだがな。」 うぅ・・・卒業してそれは忘れてたのに・・・まぁ、ゾイドの整備と操縦は私の数少ない特技だし。 クラッツ「それではそろそろ始めるとしよう。エレファンタス、模擬戦闘準備」 兵士「中尉、よろしくお願いしますよ」 コナタ「はい!」 そして私はあっさりと、2機のエレファンタスを撃破した。相手が気の毒になるくらい、あっさりと。 コナタ「ふぃー任務完了です。」 クラッツ「良くやった、中尉。見事だ、とても初めてのゾイドでの動きとは思えん」 って、あれっ!? コナタ「少佐、今、私の事、中尉って呼びました?」 クラッツ「あぁ、さっきから呼んでいたが・・・君は本日付けで少尉から中尉に昇進した。伝達されてなかったのかね?」 コナタ「初耳ですが・・・」 クラッツ「そうか、実は君は本日より、新設される機動部隊の指揮官に任命されることになっている。おめでとう。」 コナタ「え?えええええええ!?」私は素っ頓狂な声を上げてしまった。新設される機動部隊の指揮官になる?誰が?私が。はい?私?こんな19歳になったばかりのガキンチョで実戦経験も無い青二才が? コナタ「あの・・・出来れば理由を・・・」 クラッツ「君には指揮官としての資質がある。私はそう思ったからこそ君を抜擢したのだ。士官学校の成績では測れないものを持っている。これでも人を見る目はあるつもりだ」そこまで買ってくれるのは嬉しいけど・・・ コナタ「拒否権は?」無駄と解ってて聞く私。 クラッツ「はっはっは、君は中々冗談が好きなようだな、話してて飽きない。とにかく格納庫似戻りたまえ。それと隊員と顔会わせくらいはしておくように。部隊名もまだ無いから決めておくようにな」 コナタ「とほほ・・・了解・・・」それで、私はここで思わぬ再開をする事になったのだ・・・! 第一章第二話・灼熱の砂塵 カガミ「え・・・コナタ?」 コナタ「あれ・・・カガミ・・・とツカサとミユキさん、何でここに?」そう、私はロブ基地の隊員が待つという部屋に行った時、士官学校の親友達の顔があったのだ。 ミユキ「私達は、新設される機動部隊の隊員になるようにとの辞令を受けてここに来たのですけど。さっき、お二方と会ったばかりなんですよ」 ツカサ「そう、それでね、ここでその新設部隊の隊長さんが来るのを待ってるんだ」 カガミ「でもまだ来ないのよねー。クラッツ少佐がここの部屋に行くように伝えたって言ってたけど。コナタはどうしてここに?整備兵にでもなったのか?あんたゾイドを弄るの好きだったしね」そうだったらどれだけ気が楽でしょうか-・・・。 コナタ「いやさーその隊長っての、どうやら私みたいなんだよね・・・」 カガミ「はぁ?何、詰まんない冗談言ってんのよ。」 コナタ「いやそれが・・・」 クラッツ「冗談ではないぞ。」クラッツ少佐の声が聞こえた。 ザッ!カガミとミユキさんが見事な敬礼を見せる。慌ててそれに続く私とツカサ。 クラッツ「今のは冗談ではなく、本日より、コナタ・イズミ中尉が、カガミ・ヒイラギ少尉、ツカサ・ヒイラギ少尉、ミユキ・タカラ少尉の指揮官となる。中尉、後で部隊名の登録と補給の手配を行っておくように。それと各員の搭乗ゾイド、そのセットアップも全て君が行うのだぞ。」 コナタ「りょ、了解・・・」うっひゃ~・・・やる事山積み・・・戦闘での指揮だけでなく、そんな事までやらないといけないのか・・・。 「では、後に司令部にて作戦のブリーフィングを行う。各員はそれまで全ての準備を完了させておくように。」そう伝えてクラッツ少佐は出て行った。 コナタ「だ、そうです・・・」 カガミ「嘘・・・なんであんたが?」あーなんて説明すれば良いのか・・・ コナタ「うーん、でも命令だから・・・」 ツカサ「で、でも、私はちょっと安心かな。」 カガミ「ツカサ・・・」 ツカサ「だって全然知らない人が指揮官になるより、こなちゃんが隊長になってくれた方が安心できるよ。それにこなちゃん、ゾイドの操縦、すっごく上手だったし、頼りになるよ!」 ミユキ「よろしくお願いします!イズミ中尉!」ミユキさんが表情を引き締め、姿勢を正して私に敬礼! コナタ「なんてしなくていいってば!それにやめてよ、イズミ中尉なんて!皆、士官学校の時と同じように接してよ!」 カガミ「はぁ・・・そう言うと思ったわ。でもその方があたし達らしいか」カガミがちょっと呆れたような、でも嬉しそうに言った。 ミユキ「ではコナタさん、これからよろしくお願いしますね」 ツカサ「よろしくね、こなちゃん」 カガミ「私もよろしく!」 コナタ「こちらこそ!」4人で手を重ね合わせる。うん、何かいいね、こういうの。 コナタ「さて、とりあえず、この部隊の名前を決めないといけないんだ。とりあえずあたしの案で“ブルーコ○モス”ってどうかな?青って共和国のシンボルカラーだし」 カガミ「何か可憐なようでいて、物騒で過激な匂いのする名前ね・・・」 コナタ「攻撃する時、青き清浄なる世界の為にー!って叫ぶんでさ。後、撃滅!とか、オラオラオラー!とか」 カガミ「却下」された。いいアイデアだと思ったんだけどな。 コナタ「えー!?何でー!?」 カガミ「そんな名前、嫌よ、あたしは。誤解されそうだし」 コナタ「むぅ・・・じゃあカガミンは何かいいアイデアはあるの?」 カガミ「あたし?うーん、そうね、ずっと使う名前なんだし・・・分かりやすくタスクフォースとかどう?」 ミユキ「英語で“機動部隊”ですね」ミユキさんが説明してくれた。何、その、そのまんまで色気もへったくれも無い名前。 コナタ「えー?何それ、そんなのつまんないよ。カガミはネーミングセンス無いなぁ」 カガミ「あんたに言われたくないわ!」 コナタ「ミユキさんはどう?何かある?」 ミユキ「そうですね。キュートアニマル隊とかどうでしょうか?ゾイドは無理に戦闘用に改造されてしまった動物、そんな彼らを愛でる意味と親しみやすさを込めたつもりです」 カガミ「わ、悪くは無いと思うんだけど・・・ねぇ」 コナタ「うーん・・・」想像してみる私が機動部隊を率いて戦場に到着する私。その時の台詞が・・・“キュートアニマル隊到着!”うわー恥ずいって、ソレ!嫌じゃないけど恥ずかしい。私、勘違いした魔女っ子くさい雰囲気纏ってるよ。さすが天然のミユキさん、侮れない。 コナタ「ご、ごめんミユキさん・・・それ止めよう、止めとこう」 ミユキ「そうですか?残念ですね・・・」うん、ごめんね。 ツカサ「ね、ねぇ・・・私も考えたんだけど・・・」するとツカサがおずおずと手を挙げた。 コナタ「うん?」 ツカサ「ラッキースター隊ってどうかな?」 カガミ「へー」 ミユキ「幸運の星ですか・・・いいかも知れませんね」おお、キター!それいい! コナタ「うん、それいい、いいね、ツカサ!縁起が良くて何か元気が出る名前だよ!それに決定!」 ツカサ「えへへ・・・」 コナタ「次は乗るゾイドだけど・・・」私は渡された部隊に支給されたゾイドのリストを確認する。シールドライガー、コマンドウルフ、ガイサック、ゴルゴドスが各一機ずつにグランチュラ2機。ライガーだけじゃなくウルフまで貰えたのか。新設される部隊にはかなり贅沢なゾイドだ。それだけ私達が期待されているって事なんだろうな。 コナタ「とりあえず私がシールドライガーに乗るよ。カガミはコマンドウルフ、ツカサはガイサック、ミユキさんはゴルゴドスに乗って」 カガミ「解ったわ」 ツカサ「う、うまく出来るかな・・・?」 ミユキ「解りました、私は電子戦用のゾイドで、戦闘の官制ですね」 コナタ「うん、じゃあ次は格納庫でゾイドのセッティングをしに行こうか」そして私達は続いて格納庫でセッティング。シールドライガーは格闘に特化させて猛進特攻のデータを入力しておく。ウルフは射撃特化、ガイサックも射撃特化、速射を付ける。ゴルゴドスは戦闘に参加しないので、補助オンリー。逃げやすくする為。さらに補給部隊に飛行ゾイドをまわしてもらうように発注。でも空軍戦力は貴重だから、グライドラーがくれば良い方かなぁ・・・下手すれば代わりに搭乗=死のガリウスとか来たり・・・。そして私達はブリーフィングルームでクラッツ少佐から作戦の説明を受ける。 クラッツ「オリンポス山が帝国の手に落ちた。我が軍が勝利するためには、何とかしてこのオリンポス山を取り戻さねばならない。そこでだ、軍部はゲリラ戦を展開し、奴らが態勢を整えるのを遅らせることにした。そしてその役目が諸君らラッキースター隊に与えられた。作戦場所まではグスタフで移動する。各員はそれまでに最終確認を終わらせておくように、それでは解散!」という訳で私達はやって来ましたレッドラスト。砂が赤いからレッドラスト。赤い彗星はレッドコメット・・・とかどうでもいい事を考えてる私。敵目標は赤い角、レッドホーン。スティラコサウルス型の大型ゾイドだ。初っ端からあんな大物をやれとは。でもクラッツ少佐も言ってたけど、整備中か何かで動かないらしい。 編成 コナタ小隊 シールドライガー(コナタ) コマンドウルフ(カガミ) ガイサック(ツカサ) ゴルゴドス(ミユキ) NPC シールドライガーダブルキャノンスペシャル×1 敵戦力 レッドホーン×1 ゲーター×3 モルガ×1 コナタ「私が中心になって戦うから。カガミとツカサは敵を待ち伏せて奇襲攻撃を繰り返して。ミユキさんは周辺の探索と細かい状況報告をお願い」私は指示を出す。こんな感じでいいのかな・・・? カガミ「了解」 ツカサ「う、うん(だ、大丈夫かな・・・?)」 ミユキ「了解」 そんな訳で作戦開始。私がオトリになって、モルガやゲーターをおびき寄せてカガミとツカサで奇襲攻撃!・・・しようとしたら、ゲーターのレーダーにあっさりと2人の機体が見つかった!げげっ!この時点で私の作戦は潰れました。この後はツカサのガイサックがゲーターの皆さんに大人気。最初の一機はツカサが倒してくれたけど、続く戦闘でガイサックが何とか離脱したけど瀕死!更にもう一機が襲っていった!駄目だ!私は周囲の状況も構わずツカサを襲うゲーターまでライガーを走らせる。そんな私の目の前にモルガが立ち塞がった。 コナタ「邪魔!」私は全力でモルガをレーザーサーベルで貫いて、そのままツカサを襲うガイサックに突撃した。ストライククローで殴り飛ばし、ゲーターを転倒させる。 ツカサ「こ、こなちゃん!?」 コナタ「このー!」私はそのまま、猛進特攻の構えに入り、レーザーサーベル構えて突撃。ゲーター撃破! コナタ「はぁ、はぁ・・・ツカサ、大丈夫!?」 ツカサ「う、うん・・・何とか・・・」 コナタ「はぁ・・・良かったぁ・・・」 カガミ「コナタ!ツカサ!2人とも無事!?」 カガミだ。カガミもゲーターを一機撃破してくれたいた。 ミユキ「皆さん、ご無事ですか!」 コナタ「う、うん、これもさんが敵機の位置データを逐一送ってくれていたお陰だよ」 ミユキ「そうですか・・・お役に立てて何よりです」 コナタ「さて、ミユキさん、何かお宝は見つかりりましたかな?」 ミユキ「はい、資金3000相当のレアメタルとグランチュラのグレネードユニットを発見しました」 カガミ「グランチュラ用の換装パーツか。何でそんなもんがこんなトコに落ちてたのかしら?」 コナタ「うーん、第一次前面会戦で負けて逃げる時に落っことしたんじゃないの?まぁ、折角だからもらっておきませう」 コナタ「さて、残った敵は・・・ボスのレッドホーンだね。ミユキさん、レッドホーンに動きは?」 ミユキ「整備中でまだ動けないようですね」ふーん、まだ動けないのか、チャンス。 コナタ「私とカガミで突っ込んで倒してくるよ。ミユキさんは敵レッドホーンのデータを送って」 ツカサ「わ、私は・・・?」 コナタ「ツカサのガイサックは損傷が大きいから戦闘は無理だね。だから南西にある小さな遺跡を探索してきてくれる?いかにもお宝がありそうだし」 ツカサ「うん、解ったよ」 そんな訳で4人とも行動開始。先ずレッドホーンにカガミのウルフがビーム砲で威嚇、牽制射撃。それに驚いて動きを止めたレッドホーンに猛進特攻のレーザーサーベルが炸裂!大破炎上するレッドホーン。 コナタ「や、やった・・・」呆然と呟く私。やった、私、やったんだ・・・作戦を成功させたんだ・・・誰も欠ける事無く・・・でも、私は・・・ コナタ「人と・・・ゾイドを・・・殺したんだ・・・」解っていたはずだった。覚悟していたはずだった、手を血に汚す事を。でも、私は・・・どうしようもなく悲しくて、コクピットの中で泣いていた。それはカガミとツカサも同じようで・・・通信機から2人のすすり泣く声とが聞こえていた。 クラッツ「どうした?もうゾイドから降りて休んで良いぞ」 コナタ「少佐・・・それが・・・その・・・」ロブ基地に帰還して、格納庫でクラッツ少佐が話しかけてきた。でも・・・私は・・・戦闘中にアレをやってしまっていた訳で・・・ クラッツ「・・・あぁ、そうか、すまんな。気が利かなくて。私は先に戻っているから諸君らはゆっくりしていてくれ。そう気にするな。初陣なら誰でもそうなる。ただし、シートの掃除だけはしておくようにな」そう言って少佐はシールドライガーDCSから降りて基地へ戻っていった。お見通しらしい・・・。 ツカサ「ね、ねぇ、こなちゃん・・・」 コナタ「う、うん、何?」 ツカサ「私・・・やっちゃったよ・・・」 コナタ「そ、そう・・・私もだよ・・・カガミは?」 カガミ「いちいち聞かないでよ・・・」 コナタ「ミ、ミユキさんも?」 ミユキ「お、お恥ずかしながら・・・」 そう・・・そうです、私達は4人とも・・・その失禁してしまっていたのです。いつまでももうしていられないので私達はコクピットから降りて野戦服から作業服に着替えた後、シートを洗剤と雑巾で綺麗にした。4人で、一緒に寄宿舎へ戻る、途中・・・ ???「皆、お帰りなさい」 カガミ「アマハラ教官・・・」優しそうな女性が声をかけてきた。この人はフユキ・アマハラ大尉。ラッキースター隊の救護、衛生部隊の隊長だ。仕官学校時代で、応急処置や、救護関連の教科、実技の教官だったとっても優しい人だ。本当は働く必要が無いほどのお嬢様らしいけど、クラッツ少佐の話では、私達教え子が新設部隊のメンバーになったと知って、駆けつけてきてくれたらしい。 ツカサ「ア・・・マハラ・・・きょう・・・かん・・・!うわああああ!私、私・・・人を・・・ゾイドを・・・!」ツカサがアマハラ教官に駆け寄って、泣き出した。 フユキ「よしよし・・・大丈夫、大丈夫だからね」そんなツカサを優しく抱き締め、頭を撫でてあげている。そして私達3人もつられて泣いて、4人で教官に泣きついてしまった。 フユキ「今はいっぱい、いっぱい泣いたらいいからね。戦場では泣く事は出来ないから、思いっきり今、泣いておきなさい・・・」そう言って私達の頭を撫で、顔を胸に埋めさせてくれたり・・・とても暖かかった。 ツカサ「あ、そうだ、こなちゃん。さっき遺跡でこれを見つけたんだ」たくさん泣いて落ち着いた後、そう言ってツカサは私に一冊の古ぼけた本を差し出した。 コナタ「本?ミユキさん、何が書いてあるか解る?」勿論、私には分かりません。 ミユキ「これは・・・ビガザウロについて書かれた古文書ですね。役に立つかもしれません。保管しておきましょう」 第一章第三話・反撃の狼煙 「中尉、新たな任務だ。本日、日没後・・・夜間に乗じてメルクリウス湖を奪回する」 「メリクリウス湖ですか・・・解りました・・・」 「どうした中尉、随分と元気が無いな」 「いえ・・・その・・・」 「・・・怖くなったのかね?」 「・・・っ!いえ・・・大丈夫です。問題ありません」 「ならばそれを周囲に悟られぬようにする事だ。それも指揮官たるものの務めだぞ。それに先の作戦では、指揮はともかく、カガミ少尉と君のゾイド操縦の技量は目を見張るものがあったぞ。ツカサ少尉あれだけのゲーターに襲われて良く耐えた。タカラ少尉のサポートも実に的確だった。君達は揃って優秀だ。確かに、君の作戦通りにはいかなかったが、それは敵機の能力確認を怠った君の落ち度だ。今後はこれを教訓にして、作戦を立てたまえ。そうだ、諸君の部隊に新たなゾイド2機と4名補充兵が間も無く来るはずだ。後で確認しておきたまえ」 「了解・・・」 はぁ・・・少佐はフォローしてくれたけど気が重いなぁ。正直、今すぐ軍に辞表を出して、本土へ逃げ帰りたい気分。でも、それはただ逃げるだけ。誰かがやらなければならない事を、自分から他人の手へ押し付ける事。解ってはいる・・・でも・・・気分は晴れない。 メガシャーン!と、考えながら歩いてたら、格納庫から物凄い音が聞こえてきた。な・・・何!?まさか帝国スパイの破壊工作?・・・の、割には妙だ。何か格納庫の壁に何かぶつかったような・・・急いで格納庫へ行ってみる。格納庫に着くと、壁をぶち破ったグスタフが上半身を中へ突っ込んでいた。グスタフのコクピットは無事なようでひとまず、それは安心。もっともパイロットは中で伸びてるみたいだけど。コマンドウルフの整備をしていであろうカガミが、その近くにいた。 コナタ「カガミ・・・一体何事!?」 カガミ「あ、コナタ。何でもあたし達の部隊への補給を乗せたグスタフが壁に突っ込んだらしいわよ」えぇ!?私達の部隊宛って・・・! コナタ「ちょ・・・おま・・・!」 カガミ「どうしたの?」 コナタ「アレには新しいゾイドとパイロットが乗ってるの!」つまり貴重な増加戦力が搭載されていた訳である。 カガミ「え・・・マジ!?てっきりリペアキットだけかと思ってた!」カガミも慌てた声を出す。ゾイドを修理するアイテム、リペアキットは少々乱暴に扱ったって問題ない。でもパイロットとゾイドは無事だろうか!?2人で大慌てで外に出る。グスタフに牽引されていた兵員輸送コンテナと、ゾイドを積むコンテナは・・・見た目は無事だ。中身は・・・?と思っていたら、兵員輸送コンテナが開き、中から4人、パイロットが出て来た。皆、頭を押さえたり、腰をさすったりしている。 ???「いてて・・・無事かぁ、皆?」 ???「な、何とかね・・・」 ???「うぅ・・・酔っちゃったよぉ・・・」 ???「大丈夫、ユタカ・・・?」その4人を見て、私とカガミは目を見張った。そう、彼女達は・・・ ???「あっ!コナタお姉ちゃん!」その内の1人。一番小さい子・・・ピンク色の髪をツインテールに結った少女が私に気付いて駆け寄って来た。その子は・・・ コナタ「ゆ、ゆーちゃん、どうしてここに?」そう、ユタカ・コバヤカワ。私の従姉妹で、本当の妹のように思ってる子だった。 ユタカ「コナタお姉ちゃん、私ね、軍に志願したんだよ。それでコナタおねえちゃんの部隊に配属されたんだ」 ミナミ「お久しぶりです、イズミ先輩・・・」そしてその後ろに立つ、長身の少女が静かに話しかけてきた。 コナタ「ミナミちゃん・・・ひょっとしてミナミちゃんも!?」 ミナミ「はい・・・ラッキースター隊のパイロットとして配属されました」 そういえばミナミちゃんは彼女の同期の中でも群を抜いて飛行ゾイドの操縦技量、適正が高かったっけ。でも・・・ コナタ「2人ともまだ、士官学校の2年生じゃ・・・?」 ミナミ「私もユタカも軍に志願しました。私達の大切なものを・・・守る為に。私はユタカが志願することには反対しました。でも、ユタカは聞かなくて」そっか・・・ゆーちゃんは普段、素直な分、こうと決めたことは曲げないからなぁ・・・でも、大丈夫かなぁ・・・? ミサオ「おーっす!ヒイラギィ!この私が来てやったからには百人力だぜ!」 アヤノ「久しぶり、ヒイラギちゃん」 カガミ「クサカベとミネギシじゃない!まさか2人と同じ部隊になれるなんて!」カガミも親友二人に会えて喜んでいた。勿論、あの2人は私にとっても親友だ。 ???「やっほーい!皆元気だったー!」と、していたら、いきなり元気のいい声が聞こえてきた。 コナタ「ユイ姉さん・・・」あの豪快な突っ込み方。予想はしてたけど、運転してたのは・・・ユイ姉さんだったのか・・・。因みにユイ姉さん・・・ユイ・ナルミ大尉・・・は補給部隊の隊長をやってる。 ユイ「コナタこんちゃー!新米隊長コナタにプレゼントを持ってきたのだー!」 コナタ「あーうん、ありがとう。でもこれからは安全運転でお願いするね」 ユイ「だーいじょうぶだって!あたしは丈夫なんだから!」いや、それは解ってますから。積んでる物資と人員が心配なんです。 コナタ「でも、ユイ姉さん・・・ゆーちゃん・・・」 ユイ「うん・・・私も止めたんだけどね・・・どうせなら私の部隊にって思ったんだけど、本人が実戦部隊を強く希望しててね・・・」 コナタ「そっか・・・ユイ姉さん、ゆーちゃんは絶対死なせないから。私が絶対に守るから。姉さんは安心してて」 ユイ「どうしてだろうね?コナタにそう言われると安心できるよ。あ、そうそう、この書類にゾイドと人員の編入受諾のサインをお願いできる?」 コナタ「あ、うん」 ユイ「後・・・」 コナタ「え?」 ユイ「グスタフの修理、お願い出来るかな・・・?」 コナタ「はいはい・・・」 そしてその後、ユイ姉さんは乗せてきたみさきちに思いっきり文句を言われてたあげく、基地司令に呼び出されて叱られていた。自業自得だNE! 基地の一部屋に8人が集まって、簡単な入隊式。そうそう、あの後、確認したけどコンテナの中身のゾイドは無事だった。新しいゾイドはプテラスとグライドラー。グライドラーは来るかな・・・と思っていたけど。まさかプテラスが貰えるなんて! ミサオ「ミサオ・クサカベ少尉だ!よろしくな、ちびっ子隊長!」 アヤノ「アヤノ・ミネギシ少尉です。えっと・・・士官学校の時と同じイズミちゃんって呼んで良いかな?」 ユタカ「ユタカ・コバヤカワ曹長です!よ、よろしくお願いします!お姉ちゃんと先輩方!」 ミナミ「ミナミ・イワサキ曹長です・・・よろしくお願いします」改めて挨拶が終わった所で私達は8人でラグビーみたいに円形に肩を組む。 コナタ「皆!絶対に生きて帰ろう!そして共和国に勝利を!」 他全員「「「「「「「おーーーっ!!」」」」」」」 うん、もう落ち込んでる場合じゃない。私は隊長なんだ。頑張ろう!そして・・・絶対に皆で生きて帰るんだ!決意を新たに、戦闘準備に入った。新規に支給してもらったプテラスは飛行ゾイドが得意なミナミちゃんに任せた。グライドラーにはゆーちゃんに乗ってもらって戦闘には参加せずに周囲の探索と警戒にあたってもらう事に。みさきちとミネギシさんにはとりあえずグランチュラ。みさきちは不満を垂れていたけど、これしかないんだからしょうがない。それにグランチュラはステルス機能を持つ便利なゾイドなんだけどな・・・ カガミ「なるほど、妥当な編成ね」グスタフで移動中、カガミに今回の編成について話していた。 コナタ「さすがにゆーちゃんにいきなり戦闘は無理だろうしね。しばらくはグライドラーで探索と警戒、他の皆のサポートをしてもらうよ。」 カガミ「ミナミちゃんはいいの?」 コナタ「あの子の訓練の成績見たけど・・・空戦ゾイドの扱いが並外れて上手だよ。多分、いける。無理そうだったら、飛行ゾイドの速度で逃げてもらえばいいし。後、カガミには第2小隊の隊長をやってもらいたいんだけど。ミユキさんにはまだまだ私のサポートをして欲しい。」 カガミ「それで、あたしに?」 コナタ「うん、どうかな?」 カガミ「解った・・・コナタなんか総隊長だもん。頑張るね」 コナタ「ありがとう、だからカガミンって大好きだよー!!」がばっ!私はカガミに抱きついた。 カガミ「こ、こら!抱きつくんじゃないっ!!」そう言って振りほどかないカガミン。うーん、可愛いのぅ。 ミサオ「なぁーちびっ子、他にゾイドないのかぁ?」そうしていると、みさきちが私に話しかけて来た。 コナタ「うん、無い」(本当にありません) ツカサ「みさちゃん、グランチュラが嫌なら、私のガイサックと交代する?」 ミサオ「別にグランチュラが嫌なんじゃねーよ。もっとこうパワーがある奴に乗りたいんだよ」 アヤノ「例えばベアファイターとか?」 ミサオ「あーいいな、それ、アロザウラーとかも。なぁ、ちびっ子、次に補給されるゾイドは何なんだよ?」 コナタ「えーっと、グスタフとエレファンタスが回されてくるみたい」 ミサオ「ちぇーっ、何だよそれ。使うのか?」 コナタ「うーん、グスタフはミユキさんに使ってもらうかも。エレファンタスは・・・どうだろう?使いたい人どうぞって感じだし」 ミサオ「はぁーあ、ゴジュラスとか乗りてぇなぁ・・・やっぱゾイドつったらゴジュラスだろ。あの力強さ、たまんねーよなぁ」 カガミ「何言ってんのよ、軍にごく僅かしかいない、あの最強機獣がこんな新設部隊に回されてくるわけ無いじゃない」 ミユキ「・・・どうでしょうか?」 カガミ「・・・え?」 ミユキ「こんな新設部隊に共和国の切り札といえるシールドライガーや、貴重な航空戦力であるプテラスが支給された事を鑑みれば・・・」 アヤノ「可能性はあるってこと?タカラちゃん」 ミユキ「えぇ、もしかしたら・・・私達の戦果次第かと」 ミサオ「おっしゃー!そう聞けば俄然、やる気が出て来たぜ!」 カガミ「誰もあんたに任せるなんて言ってないけどな・・・」 ツカサ「それ以前に、来るかどうかも解らないんじゃ・・・」 そうやって話しながら、メルクリウス湖に着いた。ゆーちゃんとミナミちゃんは緊張しているのか、あまり話しに入ってこなかった。 編成 コナタ小隊 シールドライガー(コナタ) ガイサック(ツカサ) ゴルゴドス(ミユキ) グライドラー(ユタカ) カガミ小隊 コマンドウルフ(カガミ) プテラス(ミナミ) グランチュラグレネード(ミサオ) グランチュラグレネード(アヤノ) NPC シールドライガーダブルキャノンスペシャル×1 敵戦力 イグアン×1 モルガ×3 ブラキオス×4 ゲーター×4 作戦開始と同時に“それではゾイドファイト!レディー!ゴォーッ!”って叫んだらカガミに怒られた。そんな訳で戦闘開始。私の部隊は北上してゲーター、モルガの部隊を狙う。慎重に接近と位置取りを行い、ゴルゴドスのレーダーでモルガを発見。先ず、私のライガーが手近にいたモルガを一匹葬り、別のモルガが接近してきた所で砂に隠れたツカサのガイサックが奇襲に成功。尻尾のビームライフル2発で仕留めてくれた。 ツカサ「やった!」 コナタ「いいね!それこそガイサックの真骨頂!」 ユタカ「お姉ちゃんもツカサ先輩も凄い・・・」 コナタ「いやいや、ミユキさんが細かい敵データを調べてくれてるお陰だよ」 ミユキ「お役に立てて何よりです」 一方のカガミン達は陸に上がってくるブラキオス達を待ち伏せ。先ず、最初の一機はみさきちのグランチュラが奇襲攻撃で大ダメージを与えて、更にグレネードの効果で炎上させた。 カガミ「クサカベ、そのままやっちゃって!」 ミサオ「任しとけ!」と、グランチュラでブラキオス撃破!続いて上がってくるブラキオスをカガミ、アヤノさんが次々に奇襲、ちょっと倒しきれなかった奴もいるけど、それはクラッツ少佐のシールドライガーDCSが破壊してくれた。そして凄かったのがミナミちゃん。別のブラキオスの対空ビームキャノンの砲撃をかいくぐり、プテラスのミサイルとバルカンをぶち込んでアッサリと黙らせてしまった。更に、私とツカサが残ったモルガとゲーターの相手をしていた所に颯爽と飛来し、ツカサを狙おうとしていたゲーターを葬った。被弾はビームガトリング一発のみ!今作戦のMVPは君だ! ミナミ「ご無事ですか?ツカサ先輩?」そしてクールな表情で通信。畜生・・・隊長の私よりかっこいいぜ・・・ゆーちゃんが惚れるのも解るな。 ツカサ「うん、ありがとう、ミナミちゃん!」 ユタカ「ミナミちゃん、すごーい!」ゆーちゃんは目を輝かせて喜んでる。あ、そうそう・・・ コナタ「ゆーちゃんは何か見つけた?」 ユタカ「あ、うん。資金2000相当のレアメタルと・・・これ、エンブレム?」 コナタ「それは・・・レオマスターの紋章!」 ミユキ「のレプリカですね」あら、やっぱり。(ゲーム中ではレプリカとかどうとかそんな表示はありません。 ミユキ「でも効果は変わらず、それを付けるとライガー系ゾイドの必殺技が使えるようになりますよ」へーそうなんだ。このシールドライガーに付けようかな。 コナタ「残った敵は島にいるぶんだけだね」残敵はゲーターとイグアンのみ。渋滞を起こしつつ、橋を渡ってミユキさんとゆーちゃん以外の“全員”で襲い掛かる(6対2)。先ず、私がゲーターを撃墜。すると、ゆーちゃんから通信が入った。 ユタカ「お姉ちゃん、湖の底に大きな影が見えるんだけど・・・何かな?」ゆーちゃんから映像が送られてくる。 コナタ「うーん・・・ゾイド?ミユキさん、解る?」 ミユキ「これは、旧大戦の大型ゾイド、ビガザウロでしょうか?もしかしたら戦力になるかも知れません。後で引き揚げてみては如何でしょう?」お、おおー!ビガザウロですと!?こんな所で思わぬ激レアな掘り出し、いや、引き上げもの!?早く見たい・・・だから! コナタ「全軍突撃―!」イグアンに。 他全員「「「「「りょ、了解・・・」」」」」イグアンをボコボコにして撃破!任務完了!パイロットは脱出していたから良いよね。 コナタ「サクラニワ教官、なんとかブラキオスを修理して使えませんか?」戦場跡で、私はゾイドの残骸の整理をしているサクラニワ教官に声をかけた。ブラキオス欲しいよー。あ、うちの部隊の整備部隊の隊長はヒカル・サクラニワ大尉。私やカガミが士官学校で、ゾイドの整備実習やメカニック関連の教科の教官だった人。この人も再会できた。それで、私達は仕官学校時代と同じく、サクワニワ教官って呼んでる。後、アマハラ先生と仲良しで、よく一緒にいる。 ヒカル「無理だな」サクラニワ教官はパイポでタバコをふかしながら一蹴してくれた。 ヒカル「見ろ、あれを」整備部隊のグスタフがクレーンをのばしてブラキオスやゲーターの残骸をつりあげ、牽引するコンテナの上にのせている。教官は腕をのばし、ブラキオスの残骸を指差した。 「見事に躯体がバラバラだ。ジャンク屋に売るしかない。それも足元見られて安く買い叩かれるだろうな。イズミ、倒したゾイドを編入したいなら、もっと上手い倒し方をしろ」 コナタ「どうやってですか・・・?」 ヒカル「知るか」 コナタ「じゃあ、ブラキオスの方は諦めるとしても・・・ビガザウロはどうですか?」 ヒカル「引き上げたやつを見た時はダメかと思ったが、この間、ヒイラギ妹が見つけたっていう古文書な。あれに古代の技術でビガザウロを修復する方法が書かれていた。あの程度の技術なら、今の最新の技術で十分再現できるどころか、強化すら可能だ。次の作戦に間に合うよう、急ピッチで修復させる。期待しておけ」そう言って教官はニヤリと笑った。 「はいっ!ありがとうございます!」やったー!ビガザウロ、ビガザウロッ! 第一章第四話・破滅の魔獣 「今回の任務はオリンポス山頂の制圧だ。あのポイントには帝国の仮設基地がある。我等の標的はその基地だ。」 「了解っ!!」 「ふむ、先日と違い、随分とよい顔になったな」 「いつまでも悩んではいられませんから」 「そうか、その気持ちのまま進むが良い」 「はっ!では作戦の準備をして参ります!」 「そうか、万全の体制で挑むように」 「はっ!了解でありまーす!!」そしてオリンポス山ふもとの仮説基地のブリーフィングルームを飛び出した私は、ゾイドの整備場に向かった。目的は勿論・・・!そして私と同じように、ビガザウロが気になるのか、7人もほぼ同時にそこへ駆けつけた。 ヒカル「来たか、お前ら。見ろ、完璧に仕上げてやったぞ」そう言って親指で背後を指差す、サクラニワ教官の後ろには、夏の太陽の光を浴びて輝くディプロドクス型の大型ゾイド、ビガザウロの勇姿が! 「「「「「「「「おおおーーー!!!」」」」」」」私達8人は揃って見上げながら、歓声を上げた。 「ちと装甲は薄いが、耐久力はゴジュラス、アイアンコング以上、3種類のビーム砲とジェネレーターは最新式に換装したから火力もレッドホーンやゴルドスに引けは取らんぞ。勿論、旧型同様、戦闘指揮、管制機能もある。ついでに重量物牽引機をくっつけてやったから、他のゾイド2機まで乗っける事が出来る。上手く使え。それと新しくグスタフとゴルゴドスも一応、使えるようにはしておいた。じゃあ、私は寝る」教官は2日徹夜の突貫作業でビガザウロを仕上げてくれたのだよねフユキ教官に支えられて、仮宿舎へ引込んでしまった。 「「「「「「「「ありがとうございました!!!」」」」」」」」そして全員で頭を下げて御礼を言う。 ツカサ「で、これは誰が使うの?」 コナタ「それは勿論・・・」実はもう決めているのです。 コナタ「ミユキさん!君に決めた!」そう言ってビシッとミユキさんを指差す。 ミユキ「え・・・?私ですか?」 コナタ「うん、ミユキさんにはこのビガザウロで引き続き、私の指揮のサポートをして欲しいんだ。それにこれなら、ゴルゴドスとは桁違いの戦闘力があるから、十分戦えるでしょ?」 カガミ「なるほど、それはもっともな判断ね。それにミユキは砲撃、射撃戦の実技で凄い優秀だったじゃない。適任だと思うわよ」 ツカサ「良かったね、ゆきちゃん」 ミサオ「頑張れよー!」 ミユキ「はいっ!皆さんのご期待に沿えるよう、全力で努力いたします!」 アヤノ「うーん、射撃は私も得意なんだけどね・・・私も乗りたかったかも・・・」 コナタ「そんなミネギシさんに朗報。実は、もうカノントータスがあったりするのです」 アヤノ「じゃあ、次の作戦で使えるの!?」 コナタ「ううん、残念だけどそれは無理。パーツとコアの状態で届いてまだ梱包も解いていないんだって」 ユタカ「組み立てないと駄目なんだ」 ミナミ「さすがに教官はビガザウロで手一杯だったみたい・・・」 コナタ「もう、間も無く出発だし、使えるのは次の次になるかな。おまけにゴルゴドスも付いてきてるけど、これは2機も要らないなぁ・・・」ゴルゴドスのスペック見てみたけど・・・正直、戦闘で使うにはキツ過ぎ。ハイッドカーとかエレファンタスの方が数段強い。 (実際のゲームでは、この作戦前に、作戦後に補給される部隊を選択します。今回、自分はカノントータスとエレファンタスを選びました) そんでもってビガザウロをセットアップ。HP再生、速射を付けて、後のスキルポイントは射撃オンリー。というわけでオリンポス山の山頂付近、ガイロス帝国の基地に到着しました。 編成 コナタ小隊 シールドライガー(コナタ) ガイサック(ツカサ) プテラス(ミナミ) グライドラー(ユタカ) カガミ小隊 コマンドウルフ(カガミ) ビガザウロ(ミユキ) グランチュラグレネード(ミサオ) グランチュラグレネード(アヤノ) NPC シールドライガーダブルキャノンスペシャル×1 敵戦力 レッドホーン×1 小型トーチカ×2 イグアン×2 ゲルダー×4 サイカーチス×2 ???×1 先ず、私が左へ行って、手近にいたイグアンを撃墜。ツカサは別のイグアンと撃ち合って辛うじて勝利。ガイサック脆いし、回避能力も低い(汗)砂漠以外じゃキツイって。リペアキットで回復しませう。ミナミちゃんにはうるさいカブトムシ(サイカーチス)を叩き落してもらった。流石見事な腕前で。期待のビガザウロはレッドホーンとの撃ち合いを制して損傷は受けたもののアッサリ勝ち。流石、サクラニワ教官、いい仕事してます。ミユキさんの腕もいい。これは大きな戦力アップになったNE!そして大活躍が我らがカガミ様。先ずスモークディスチャージャーで暗闇状態になって待ち伏せ、奇襲攻撃でゲルダーを撃破。そして立て続けに戦闘を仕掛けたゲルダー2機の攻撃を避けて避けて避けまくってビームで2体とも倒してしまった。無傷で。 カガミ「まぁ、ざっとこんなもんね!」 ツカサ「さすがお姉ちゃん!」 コナタ「さすがカガミン、すでに凶暴さの片鱗を見せつつあります」 カガミ「なんだと!?次はお前を撃ったろか!」 コナタ「少佐ぁ~カガミ少尉が凶暴化してますよぉー」 クラッツ「・・・楽しそうだな、お前ら」因みに2機のグランチュラは足場が悪くて移動に難儀。ゆーちゃんのグライドラー一緒に探索、警戒に当たってもらうことしました。3D電子式レーダーと資金2500相当のレアメタルを見つけてくれた。後は端っこのサイカーチスと小型トーチカ2個か。さ、さくっと終わらせちゃいましましょう、と思っていたら・・・ ゴゴゴゴゴゴゴ・・・!突然、大地が鳴動し・・・ ???「グゥオアアアアアアアアア!!!」遺跡の中から何かの巨大な咆哮が上がった。自然と敵味方全員の注意がそこへ注がれる。遺跡の外壁が内部から破かれ、中から黒い、巨大な何かが歩み出て来た。 ミサオ「ででででででででででで、でけぇ!何だ、ありゃあ!?」みさきち、声が裏返ってるよ。 ツカサ「か、怪獣・・・?」 コナタ「ううむ・・・遺跡に眠っていた古代怪獣が目覚めてしまったようですな」 カガミ「んな訳あるか!あれどう見たってゾイドでしょうが!」 ミユキ「あれは・・・デスザウラー。旧大戦の最強ゾイドの一つに数えられる機体です」 アヤノ「でも、どうしてこんな所にいるのかしら?」 コナタ「さぁ・・・?何にせよ、友軍には見えないね。帝国製のゾイドだし」 ユタカ「こ、怖いよ、コナタお姉ちゃん・・・」 コナタ「私だって怖いよ・・・」だって、このライガーすらビビってるんだもん。 クラッツ「なんてことだ。奴を復活させるとは・・・。だが、どうやら奴はまだ不完全のようだ。全員で集中攻撃すれば倒せるはず!かかれ!」えぇー!?少佐、逃げないの!? そしてデスザウラーの隣に更に帝国の増援部隊。最初は焦ったけど、ミユキさんのビガザウロが傍受した通信から察するに、どうやらデスザウラーはプロイツェンとかいう人が復活させたもので、増援部隊は帝国正規軍の討伐部隊だったらしいよ。その中のアイアンコングMkⅡ・・・多分、指揮官機。パイロットはガーデッシュ・クレイドというらしいね・・・が、デスザウラーに拳を振り上げて突撃! ガーデッシュ「魔獣よ! 今一度、眠りにつけッ!!」でもアイアンコングMk2がハンマーナックルを叩き込む寸前、その怪獣・・・もとい魔獣・・・の口腔から恐ろしいまでの光の奔流が放たれた。コングは至近距離でその・・・なんだっけ?破壊光線?をまともに浴びる。 ガーデッシュ:「う・・ぉぉぉぉぉぉッ!!」消滅するアイアンコングMk。その他の討伐部隊のゾイドもデスザウラー口からまた吐いた破壊光線一発でほとんど消滅。って、ちょっと、ちょっと・・・。 ミサオ「み、味方のゾイドを消し飛ばしちまったぜ・・・?」 カガミ「お、おいおい・・・」 ユタカ「うん、あれ、どう見たって・・・」 ミナミ「暴走してる・・・」 アヤノ「・・・なんていう破壊力なの・・・」 ミユキ「あれはデスザウラー最強の武装、大口径荷電粒子ビーム砲・・・長大な射程距離と攻撃範囲、小型、中型ゾイドを一撃で消し飛ばし、大型ゾイドに大きな損傷を与える威力を誇る、とんでもない兵器です。あれを撃てるほどに復活しているとは・・・しかし・・・」(デスザウラーの大口径荷電粒子ビーム砲は全ゾイド中の射撃武器の中で最高の攻撃力と射程距離を持っています。MAP兵器としての使用も可能で、その攻撃範囲は信じられないほど広いです) そして辛うじて生き残ったセイバータイガーがデスザウラーに仕掛けていくが、傷付いた機体では敵う筈も無く、その巨大な尾で殴り飛ばされてしまった。あれを倒せっての・・・? ミユキ「先ほど分析してみましたが、あの機体は損壊部分が多く、クラッツ少佐の言うとおり、不完全、未完成な状態のようです。撃破は不可能ではない筈」 コナタ「・・・私とミユキさんで倒してくる、皆は下がってて。多分、あの怪獣へは大型ゾイドじゃないとまともなダメージを与えられない」(デスザウラーとその強化型のデスザウラーMkⅡはゲームに登場するゾイド中、最高の装甲値を誇ります) ミサオ「で、でもよ・・・」 カガミ「・・・解ったわ」 アヤノ「ヒイラギちゃん・・・」 カガミ「その代わり、絶対倒してきなさい!この部隊の隊長はあんたなんだから!ミユキがいないと駄目駄目なね!さぁ、皆、コナタとミユキの邪魔にならないよう、下がるわよ!」 コナタ「おK!」 ミユキ「了解です!」その返事と同時に、6人のゾイドが後退する。そして私のシールドライガーとミユキさんのビガザウロがデスザウラーに挑むように前に出る・・・その前に先に基地のトーチカ2つを壊しておく。内部探査はゆーちゃんのグライドラーにお任せ。ミナミちゃんのプテラスはリペアキットで耐久力を回復してから、端っこのサイカーチスを落としに行ってもらう。 デスザウラー「グルルルルル・・・ガアアアアア!!」ひぃええええ!近くで見るとさらに迫力・・・何という威圧感。でもびびってる場合じゃない。 ミユキ「作戦は?」 コナタ「もうシンプルに。ミユキさんがあいつと撃ち合って動きを止めたところで、私が突っ込んで“必殺技”で倒すヨ」 ミユキ「了解」ミユキさんのビガザウロがデスザウラーと撃ち合い。重装甲のレッドホーンに大ダメージを与えた、マクサー30ミリビーム砲ですら、効果が薄い。2機で数回撃ち合い、やがて、デスザウラーは空気中から粒子を集め・・・大口径・・・なんだっけ、とりあえずあの破壊光線を発射!でも、機動性の低いビガザウロは回避できない!(ていうか攻撃してたし) ミユキ「きゃああああ!」 コナタ「ミユキさん!」 ミユキ「だ、大丈夫です・・・!サクラニワ教官に助けられましたね・・・」見ると、ミユキさんのビガザウロは無事ではなかったが、撃破はさていなかった。ビガザウロの豊富な耐久力のお陰だろう。細い足で焦げた身体を支えて何とか立っている。 コナタ「もういい!十分だよ!後は私に任せて!」デスザウラーも無傷ではない。ビガザウロのビーム砲で少なくない損傷を受けている。 ミユキ「はい!」見れば奴は粒子砲を撃った反動で、動きが鈍っている。チャンスは・・・今しかない!すぐさま、シールドライガーに猛進特攻の構えを取らせ・・・こういう時のお約束の台詞! コナタ「俺の鬣(たてがみ)が光って唸る!お前を倒せと輝き叫ぶ!砕け!必殺っ!シールドアターック!!」前回の作戦でゲットしたレオマスターの紋章(レプリカ)を装備したライガーは、使えるようになったシールドアタックで突撃!!私のライガーはEシールドを展開しまたま、デスザウラーの腹へぶち当たり、そのまま背中を突き破った。 デスザウラー「ゴアアアアアアア・・・」断末魔の咆哮をあげて、地響きを立てて倒れる巨大怪獣、デスザウラー。 コナタ「やった・・・!た、倒せた・・・」 ミユキ「やりましたね・・・!」 「「「「「「いやったああああああああ!!!!」」」」」」全員の歓声が上がる クラッツ「諸君、よくやった。いかに不完全とはいえ、あの『破滅の魔獣』を倒したのだ。君は間違いなく共和国屈指の勇者であろうな。デスザウラーのコアをロブ基地に持ち帰ろう」 カガミ「少佐、何もやってないんじゃ・・・」上官にもツッコむカガミ。 クラッツ「さぁ、ひとまず仮説キャンプの設営を開始するぞ」スルーですか、少佐。因みにミナミちゃんは最後のサイカーチスを無事撃墜。ゆーちゃんが敵の基地で改造パーツのコマンダーセットを見つけてくれたよ。 偵察兵「なぁ、知ってるか?クラッツ少佐は帝国が混乱してたってような事を言っていたが、ありゃデタラメだったらしいぞ。あれだけ帝国の奴らを引っ掻きまわしたのに、実際には大きな影響は無かったらしい。たまたま今回は上手くいったから良かったようなものの・・・でなきゃ今頃、全員エウロペの肥やしになってたんだぜ」オリンポス山の仮説キャンプの設営中、私はチョココロネを咥えて、何処でサボろうかとうろついていたら、話し声が聞こえてきた。見ると若い通信兵の兄ちゃんと、熟練した感じの偵察兵のおっちゃんが話をしていた。折角だから加わろうかね。 コナタ「だろうね。まぁ、一部が混乱してたのは事実だろうけど」 通信兵「あ、イズミ中尉!」 コナタ「うぃーっす」 「「コナタ・イズミ中尉に敬礼!」」2人は私に敬礼した。 コナタ「おお!そうされたこと無いから、なんか新鮮・・・でも、嫌じゃないの?私みたいなガキンチョが上官で」 通信兵「何を言ってるんですか!今まではそう思ってた奴もいますけど、先日の化け物・・・デスザウラーを倒した、あんな戦いを見せられちゃ、そんな気もなくなりますよ」 「あぁ、俺達じゃあぁは出来ねぇな。偶然にしろ何にしろ嬢ちゃん達はあの重要な基地を落とした。こいつはすげぇよ」 「中尉達は我らがエンジェルっす!」 「い、いやぁ~」照れますなー。うん!この私に任せたまへー! 第一章第五話・炎の復讐者 クラッツ「我らは、かの『破滅の魔獣』を倒し、そのコアを持ちてロブ基地を目指すわけだが、各地ではまだ戦闘が繰り広げられている。少々危険かもしれんが最短ルートで基地へと帰還する・・・ともかくこのコアは本部に届けんとな」 「そうですね。でも、まさか敵部隊に運悪く遭遇なんて事は無いですよね?」 「だと良いがな。ここは敵の勢力圏内だ。何が来るか解らん。移動中、いつでも出られるようにしておき給え」これはひょっとして襲撃されるフラグですか? 「了解でーす」そして私は仮説キャンプのゾイドの整備場へ向かう。 ヒカル「おお、イズミ。聞いたぞ。デスザウラーを倒したそうだな。褒美だ、カノントータスを組み上げといてやった。正真正銘のド新品だからな。誰が使うのか知らんが、慣らし運転ぐらいはしておけよ」 コナタ「んじゃあ、ミネギシさん、早速訓練してみようか」私はすでにカノントータスの組み立てを見学していたミネギシさんに言う。 アヤノ「うん」 何回かカノントータスで訓練をこなし、経験値を稼ぐ。特殊能力の速射と行動予測を付けようか。しかし、液冷式荷電粒子ビーム砲の破壊力は強烈。これ、あのデスザウラーが口から吐いてたやつと同じタイプの武器なんだって。更に装甲がやたら滅多ら頑丈で少々の攻撃ではビクともしない。 アヤノ「実際使ってみると凄い火力と防御力ね、カノントータス」 コナタ「気に入った?カメバ○ーカ?」訓練をグスタフのトレーラーに座って眺めていた私は通信機でミネギシさんに呼びかける。 アヤノ「うん、ありがとう、イズミちゃんって、え?カメバズ・・・?」 カガミ「カノントータスだろ・・・まぁ、似てるけど」隣で一緒に見ていたカガミが突っ込んだ。 コナタ「おお?このネタが解るカガミンはやっぱり・・・」 カガミ「オタクじゃない!」 そんでもって、オリンポス山を降りてグスタフで移動中、暇なんで皆で兵員輸送コンテナの中でのんびりまったり。カガミはラノベを読んでて、ツカサは料理の本、ミユキさんは戦術書を読んでる。ミネギシさんは訓練で疲れたのか、シートに体を横たえて休んでいる。みさきちは筋トレ。ゆーちゃんは酔ったのかミナミちゃんに膝枕してもらって寝転び、ゆーちゃんの頬をミナミちゃんが撫で撫でしていた。ひよりんが見たら喜びそうなシーンだね。私は携帯ゲームで遊んでたら・・・いきなり敵襲警報!?あぁもう!今セーブポイント近くに無いのに!あ、スリープ状態にしておけばいいや。全員でコンテナを跳び出して我が愛機の元へ走る!思ってもみなかった遭遇戦!?かと思ったけど・・・ 編成 コナタ小隊 シールドライガー(コナタ) ガイサック(ツカサ) プテラス(ミナミ) グライドラー(ユタカ) カガミ小隊 コマンドウルフ(カガミ) ビガザウロ(ミユキ) グランチュラグレネード(ミサオ) カノントータス(アヤノ) NPC シールドライガーダブルキャノンスペシャル×1 敵戦力 セイバータイガー×1 ヘルキャット×2 シーパンツァー×3 マルダー×4 マーダ×2 クラッツ「敵だと!?ど・・・どうしてこんなところに!とにかく突破するしかない。私が血路を開く。皆、後に続け!!」何故か今回はヤケに少佐が張り切ってくれている。 クラッツ「落ちろ!」マーダを撃破してくれた。 コナタ「あ、一番弱い奴を・・・」 カガミ「要らんこと言うな」 ミユキ「私達も行きましょう」 そしてこちらから敵へ接近開始。前衛に配置されたマルダーどもがサビ効果のあるミサイルの範囲攻撃(MAP兵器)をドカドカ撃ってくる。あー!鬱陶しい!早く距離を詰めて潰しちゃる!移動移動!突撃突撃! クラッツ「次は貴様だ!」またマーダ撃破。 コナタ「やられメカばかり倒しても格好よくないですよ?マルダー潰してくださいよー」 カガミ「だから要らん事言うな」 クラッツ「ぐ・・・!・・・今ので駆動系がいかれたか!」へ?せ、整備不良っすか? クラッツ「中尉、私はいったん戦闘レンジより離脱する。後の指揮は中尉に任せる!」 コナタ「いつも私が指示してますけど・・・了解」少佐のシールドライガーDCSは戦闘場所から離脱した。 レイハルト「来たな、奴らめ・・・!聞こえるか!卑怯者の共和国軍め・・・!我が名はレイハルト!レイハルト・ギリアン!!隊長の・・・ガーデッシュ隊長の仇、今こそ取らせてもらうぞ!!」 ミサオ「誰だ、あれ?誰かの知り合いか?」みさきちの問いに全員が首を振る。 コナタ「あの・・・何が何やらさっぱりなんですが・・・?」今まで何度か帝国の部隊を撃破したから、恨まれてないとは言えないけど・・・ レイハルト「む・・・なんだ、子どもに用は無い!そっちの部隊の隊長を出せ!」 コナタ「一応、私がそうなんだけど・・・」 レイハルト「ふざけるな!貴様のような子どもが隊長な訳があるか!」 コナタ「私、これでも19歳で中尉だよ?さっきから子ども子どもって失礼な!ロリと言え!」 カガミ「それもどうなのよ・・・」 レイハルト「どうでもいい!名を名乗れ!」 コナタ「人に名を尋ねる時は、先ず自分から・・・」 レイハルト「名乗っただろ!」あ、そうだっけ? コナタ「じゃあ、教えてあげよう!私の名前はキョウちゃんだ!」 カガミ「ちょっと待て!」いきなりカガミが通信に割り込んで来た。びっくりしたぁ・・・。 コナタ「どうしたの、カガミン?」 カガミ「そ、その名前は・・・その・・・」 コナタ「あれー、カガミはこのあだ名嫌なんじゃないの?だったら私が使ってもいいじゃん」 カガミ「それは・・・その・・・コナタが私に付けてくれたあだ名だから・・・その・・・」 コナタ「私が使っちゃ嫌?もう、カガミンは可愛いんだから。素直に言えばいいのに、キョウちゃん♪」 カガミ「うるさぁーいっ!」通信が切られた。あらら。 レイハルト「無視してコントをしてるんじゃない!さっさと名乗れ!」 コナタ「うん、私の名前はひーちゃんなのだ!」 レイハルト「・・・冗談だな?」 コナタ「冗談です」 ツカサ「(どんだけ~)」 ミユキ「お話中失礼します。コナタさん・・・相手の方は真剣なようです。こちらも真摯な対応をしてこそ誇り高き軍人というもの。そのような態度では相手の方に失礼では?」敵に失礼もへったくれも無いと思うけどな。まぁ、名乗ってあげようか。 コナタ「私はコナタ・イズミ。共和国のオタクパイロット!コナタ・イズミだ!」 レイハルト「行くぞ、コナタ・イズミ!貴様は我が手で地獄に送ってやる!」 コナタ「遠慮しとく!」 そういう訳で戦闘再開。先ずはカタツムリを黙らせないと! ミナミ「私が一つ、潰します」 コナタ「え?ちょっと、大丈夫?装甲の薄いプテラスじゃ、一発被弾しても結構痛いんだけど・・・」と私が言っている間にミナミちゃんのプテラスはマルダーの一機に急接近。自衛用の加速ビーム砲と電磁砲で迎撃するマルダー。しかし、ミナミちゃんはそれを全て回避しつつ、対地ミサイル3発を撃ち込んで撃破してくれた。 ミナミ「問題ありませんでした」 コナタ「さすが!これでゆーちゃんが惚れ直すこと間違いなしだね!」 ミナミ「・・・(耳まで真っ赤)」あ、赤くなった赤くなった。さぁ、私も負けてらんないね!行けぇライガー!私も別のマルダーに突撃!いつもの攻撃!猛進特攻レーザーサーベル! コナタ「怯えろ!すくめ!ゾイドの性能を活かせぬまま死んでゆけぃ!」撃・滅!更に別のマルダーは新戦力カノントータスに撃ち合いを挑み、撃ち負ける。武器の命中率はマルダーが上だけど、攻撃力はカノントータスの方が明らかに上。こういうどっちも遅くて(回避能力無し)カタイ場合、攻撃力がある方が勝つのだよ。最後の一機は格闘型にセッティングしなおしたカガミのコマンドウルフのエレクトロンファングに食べられた。 コナタ「美味しかった、エスカルゴ?」 カガミ「聞かれても解るか。ていうか、あんただってライガーに食わせただろ」 2機のシーパンツァーは勝手にのこのこと陸に上がって来てくれた。このヤドカリはビガザウロに撃たれ、プテラスに撃たれ・・・大分片付いたかな。リペアキットで各機の損傷を治す。ヘルキャットは勝手に近づいてきて、砂に隠れたツカサック(ツカサのガイサック)に奇襲を喰らって昇天。もう一機が撃ち合いを挑んで返り討ち。そしてお約束のようにツカサックの損傷が限界。 ツカサ「さようなら~」また砂に隠れるツカサック。さてさて、これで後はあのセイバーだけ・・・なんだけど、さっきから総司令機のくせにどんどん突っ込んでくる。こいつ倒したら、アイテム探しと経験値稼ぎが出来ないジャン!よって襲われたゾイドは防御と回避で離脱の成功率を高めて離脱・・・を繰り返す羽目に。 レイハルト「どうした!?臆したか!」もうちょっと待ってって! コナタ「ゆーちゃん、みさきち!」探索をしていた2人に通信を入れた。 ミサオ「おうよ!ブースターパックを遺跡で拾ったぜ!」 ユタカ「うん、エネルギータンクとビームキャノンセットを見つけたよ!遅くなってごめんね!」おお、今回のアイテムは豪華だ!ありがとうございました! コナタ「待たせたね、ええと・・・」なんだっけ・・・レイ・・・何とか・・・ コナタ「レイ・ザ・バ○ル!勝負!」 レイハルト「誰だそれは!?私はレイハルトだ!!」対峙する2機の高速戦闘大型ゾイド!一騎打ちだ!まぁ、危なくなったら逃げてミユキさんに倒してもらおう。え?卑怯?やだなぁ、知的って言ってYO!先ず猛進特攻の構えに入る。ビーム砲をもらったけど、それくらいじゃライガーの装甲は貫けない。レーザーサーベル!命中!タイガーの耐久力がごっそり減る。もう一度猛進特攻の構え、次はミサイルでサビさせられた。サビの効果は攻撃速度、命中、回避率の低下・・・でも甘い!猛進特攻は命中率も100パーセントになるのだよ。 コナタ「耐えられるものなら耐えてみよ!シールドアターック!」Eシールドを張ったままセイバータイガーに全体重を乗せた一撃を見舞う。遂にセイバータイガーは地面に倒れた。 アヤノ「強敵だったね・・・」 コナタ「そうかな?」 カガミ「猛進特攻が強すぎ・・・一ターンパスするだけで格闘武器のダメージ2、5倍、命中率100パーセントって、アリかよ、こんなの・・・」ありですよ。 レイハルト「命拾いしたなっ!」あ、セイバータイガーが復活した!どういう仕組みか解らないけど復活したセイバーは高速で離脱して行った。 コナタ「ふぃー、とりあえず、クラッツ少佐に連絡を取ろうか」 ミユキ「コナタさん!クラッツ少佐のDCSがレーダー上から消えました!完全にロストです!!」 コナタ「えぇ!?」 ユタカ「ま、まさか撃墜されちゃったのかな・・・?」 ツカサ「どうしよう、お姉ちゃん」 カガミ「・・・とにかく今の指揮官はコナタよ。私達はあんたの指示に従うわ」 コナタ「では、早速ですがカガミン」 カガミ「何?」 コナタ「自分をツンデレと認めなさい」 カガミ「こんな時にお前はアホか!」 ミサオ「イズミにヒイラギ~漫才は後にしてくれよ」 カガミ「私は漫才なんかしてない!」 ミユキ「あの・・・イズミさん・・・」いけない、そろそろ真面目に行こう。 コナタ「もう一度辺りを全員で探索してみよう。撃墜されていたら残骸くらいあるだろうし。全機散開」全員から了解との返事が返り、辺りを探してみる。 ミユキ「コナタさん」探索中、ミユキさんのビガザウロが近づいてきた。 コナタ「あ、ミユキさん。何か見つかった?」 シールドライガーにビガザウロが並んで歩く。 ミユキ「いいえ・・・それと今回の敵の襲撃・・・妙に思いませんか?」 コナタ「そうだね・・・敵の編成は長距離支援型にステルス機、ご丁寧に近くの湖には水陸両用ゾイドまでいた。しかも展開済みで。これは偶然遭遇したんじゃなくて、“ここに”“私達が通る事”が解ってたって事だろうね。それは敵の指揮官の言ってた事からも明らかだし」もし、遭遇したのなら敵だって慌てて出てくるだろうから、あんなに広く部隊展開は出来ないはずだ。 ミユキ「やはり、コナタさんもそう思いますか。これはつまり私達の通るルートが敵に解っていたと考えるべきでしょうね」 コナタ「尾けられていたのかな?」 ミユキ「その可能性もありますが、もっとも確立が高いのが・・・」 コナタ「スパイがいた?」 ミユキ「ええ。そしてこの状況で一番怪しいのは・・・」 コナタ・ミユキ「「クラッツ少佐」」2人の声が重なった。 で、結局何もみつからなかった。 ミナミ「反応がありません。それどころか電波障害が起こっています。これではまともに連絡が取れません・・・」心なしか不安そうなミナミちゃん。はぁーあ、長距離通信も出来ないのか。 コナタ「仕方ないね・・・とにかく基地へ向かおうか」 ツカサ「そう・・・だよね。きっと、少佐も同じ事を考えているに違いないよね・・・」

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