ID:aiP8WsAA0氏:忘却の此方

「ID:aiP8WsAA0氏:忘却の此方」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

ID:aiP8WsAA0氏:忘却の此方」(2007/10/15 (月) 22:58:00) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

「ん~、なんだったかな?これとこれをかけるんだっけ?」 数学のテスト、その内容は一夜漬けの範囲内であったにも関わらず、こなたは困惑していた。 「昨日やったはずなんだけどな~、いいや、次…」 次の問題は基本さえ覚えていれば難しくはない。いわゆるサービス問題だった。 しかし、こなたのペンは進まない。 結果は惨敗だった。 「全く、いつも言ってるじゃない、良い?これからはさぼってないで、ちゃんと勉強する!」 「ははははは、どしたんだろ?ちゃんと覚えてたんだけどな~」 苦しい言い訳、下らないお喋りの間にも、こなたに潜む『魔』は着実にこなたを蝕んでいた。 「あれ?」 家に着いてさっそう目に入った物。見慣れた様な、それでいて見覚えのない様な小さな靴。 「私のじゃ、ないよね…」 「お姉ちゃん、お帰り~」 「あ、ゆーちゃん。ただいま」 ま、いっか、と、こなたは自分の部屋に入って行った。 いつも通りPCの電源を入れ、それからボサッとベッドに倒れ込む。 眠い、異様なまでに眠い。いつしかこなたは闇の中にいた。 白くぼやけた人影が4つ、横に並んでいる。そのどれもが自分を呼んでいた。 誰だかわからない、でも、聞き覚えのある懐かしい声色であった。 「…んん…あ…あれ…」 「おーい、こなたー、ご飯だぞー」 夜7時、ドア越しに声をかけられ、こなたは目を覚ました。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。