ID:1aj7QM4O0氏:ブラック柊

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元ネタ的な物? つかさ「あのオタクきもいよね~ かがみ「あいつ、きっとあたしら以外に友達いないよね! つかさ「あはは。早くいじめたいなぁ☆ かがみ「もうちょっと仲良くしてあげてからでいいんじゃない?(笑) ブラック柊 つかさ「お姉ちゃん~あのオタクどうやっていじめる? かがみ「そうねー。あいつの彼氏奪っちゃおうかw つかさ「アハハ!あいつ友達すらいないのに彼氏とかいるわけないじゃん。お姉ちゃんひどいなぁ☆ かがみ「高校生で恋人いないとかありえないでしょ(笑)常識的に考えて・・・」 つかさ「あっ、じゃあお姉ちゃんがあのオタクにリアルラブ教えてあげたら?」 かがみ「えっ、そんなの・・・つかさに悪いよ。てかホント気持ち悪いし」 つかさ「そのむかむかがいいんじゃない。で調子のってきたころにガツンと振るの! きっと凄くダメージ喰らうだろうな~」 かがみ「つかさ黒すぎ(笑)まあつかさがよければいいよ」 つかさ「うん、じゃそんな感じでいこうね。あ~早くあのオタクの泣き顔みたいなぁ」 かがみ「お姉ちゃんこんな風につかさを育てた覚えはないんだけどなぁ」 つかさ「だってお姉ちゃんの妹だもん☆」 かがみ「つかさ…////」 かがみ「あんたほんとネトゲー好きよねー(ネトゲしか友達いないんじゃねのキモッ) こなた「うん、おもしろいよ。かがみんもしたまへー かがみ「考えとく(ねーよw)。今誰と狩りに行ってるの? こなた「うちの嫁と~結婚してるんだ~ かがみ「へぇーネット恋愛てヤツ?(コイツ彼氏いたのか?) こたな「そんなんじゃないけど・・・ かがみ「(なにを言ってるんだ!)リアルで好きな人とかいないの? こなた「いやぁねぇー、なかなかね。そういうかがみんは? かがみ「いるよ・・・(つかさとの打ち合わせ通りでいこっと) こなた「えっーだれだれ~?教えたまへー☆ かがみ「それは・・・んっ・・・(キモッ) こなた「アッレェ・・・これってファーストキス?ってかがみん!なにするのさ!アッー! 一時間後 かがみ「こなたー?ごめんね。でもこなたがかわいいかったから。 こなた「うん、いいよ…もう、びっくりしたけどかがみんは大切な人だし・・・ かがみんがそんな風に私を思ってくれてたなんて… かがみ「ね、つきあっちゃわない? こなた「・・・・うん」 かがみ「(つかさ!お姉ちゃんがんばちゃったよ!)」 あのオタクはもう私に夢中。あの後も可愛がってあげた。 オタクはまた来てね、とか言ってた。そっちのほうがつかさの目的に近付くだろうと思った。 だから、また遊びに行く約束をしてあげたのよ。 あ~ホント気持ちわるかった。ホントホント。 つかさのお願いだからってよりによってあんなオタクと…… 早くつかさに綺麗にしてもらいたい。 はやくつかさにご褒美を貰いたい。 だから私は帰路を急いだ。 「かがみちょっと遅いぞ。もう先に食べてるぞ。」 お父さんにやさしく諭される。私は荷物を放りながらつかさの隣に座る。 「ごめん、ごめん」 やっぱり家族が多いから肉はもうないか…… まっ、ダイエットになるからいいんだけどね。 「あっ、かがみお姉ちゃん。もうお肉あんまり残ってないね。私のお肉あげるー」 「あ、ありがとう」 つかさはえへ…とか言いながらスローペースで食べる。 こんなにおっとりとしたつかさがあんなに黒いなんて家族も知らない。 知ってるのは双子の私だけ…… そう考えるとなんか嬉しくなってつかさとお肉をはんぶんこした。 晩御飯が終わったあとさっそくつかさの部屋に飛込む。そして今日の報告をした。 「というわけでアイツもうわたしにメロメロ(笑) つかさは食卓と違ってけらけら笑う。 「あはは…流石お姉ちゃんすごいね」 その笑い方はさっきよりちょっとなまめかしい。 きっと茶色の飲み物のせいだとは、おもうんだけど。 私はぞくぞくした。 もう、我慢できない。 「うん、ありがとう。だからご褒美ほしーな……」 つかさは、にこりとした表情を変えずにコクりとだけ頷き私があのオタクにしたように顔を近付けてきた。 ……気をうしなっていたみたい。時計の短針がひとつ左に動いていた。 「お姉ちゃん起きた?ふふっ……もっとあのオタクと仲良くなってあげてね。あ~楽しみだよ~」 つかさは、笑顔で、言う。 ああ、この屈託のない、つかさが、つかさの、喜ぶ顔が、好き。 もっと、もっと、この顔をみてあげたい。だから私は なんだって出来る。 お姉ちゃんのお陰で私の目的は果たせそう。 一秒でも早くあのオタクを絶望の底に叩き落としてあげたい。 ちょっと助けてもらっただけで、あんなに調子に乗られてもね。 やっぱりこういう裏切られたっていうのがきくよ。 きっとあのオタクも涙目になったら可愛くなるとおもうんだよね。その日が楽しみです。 だから、しばらくはあのオタクにも楽しい毎日を送らせてあげようと思います。 「こなちゃんとお姉ちゃん…なかいいんだね」なんていうとオタクはへへ…と、哂う。 ああ、気持ち悪いしお姉ちゃんは私のものだし……本当許さない。顔も見たくない。 なぁんて、どこかの野球選手みたいなことを思うけど、ストレスをあえて貯めるのが気持い。 でも、気になることがあるの。お姉ちゃんもなんだか本当に嬉しそうに振舞ってること。 なーんか嫌な感じ。だけども、私はそういう風にしてってお姉ちゃんに頼んでるしね。 ああ、どんどん嫌になってくるよ……。そろそろぶっ潰そう……。 だから、お姉ちゃんにそろそろぶっ壊さない?って言ったみました。 お姉ちゃんはいつもどおり、困ったなって顔をしてる。でもいつも答えはイエスなんだよ。 「今回は…さ、辞めない?あのオタク気持悪いけど悪い奴でもないし……」 私は耳を疑った。変なものを食べたんじゃない?自分でも表情が変わってるのがわかる。 「そんなことないよ、こんなの辞めようよ…つかさは本当はこんな娘じゃないよ……」 私はそのままお姉ちゃんにぬいぐるみを投げて、自分の部屋に戻りました。 そう、これは夢、夢に違いない。明日になればきっと……早く眠りたい。 でも、結局その日は眠れませんでした。登校中おねえちゃんと一緒に出るけど会話は弾まない。 お姉ちゃんは一方的に何か言ってました。ああ見えても結構面白い、なんだかんで可愛げがある。つかさもわかる。 わかんない、わかんない。悩みながら学校に着きました。 凄く眠い…机にふしてるとあのオタクが話しかけてきます。 「おはよー、つかさー、あれどしたの?」うっとおしい。「あれ?つかさ……」 でも、お姉ちゃんが協力してくれない今悪態をつくわけにも行かない。 数的に不利だから……。「おはよー……こなちゃん。えへへ、昨日ラジオ聞きすぎちゃって……」 今はこいつよりも、裏切ったおねえちゃんのほうが許せない。 そうだ、お姉ちゃんからこなちゃん奪っちゃえばいいじゃん? 「ねえ、こなちゃん今日遊びに行ってもいい?」 食わず嫌いってあるじゃない? 見た目がアレでも、勇気を出してぱくっていっちゃうと結構いけるっていう。 あのキモオタ……いや、こなたの場合は本当にそうだった。 確かにあの趣味はあまりよろしくない。今だってその評価は変わらない。 でも、そういう偏見を取り除いて彼女の中身をみてみたらそんなに悪い奴でもない。 つかさもわかってくれると思ったけど、駄目だったみたい。 どうすればわかってくれるんだろう。アイツの良さを伝えられるんだろう。 つかさが私の部屋から出て行ったあとはずっとそんなことを考えていた。 わたし、ひとりじゃだめだ……そうだ、こなたにメールで……。 て、駄目じゃん。そしたら私が実はこなたを嫌ってたことがばれちゃう。 そんなの怖いよ。もしかしたらこなたに嫌われるかも……。 なんてループしていたら朝日が昇ってきた。 普段ならとても気持ちいい朝のはずだけど今日はそんな気分になれない。 ちょっとゆっくりめにリビングへ降りる。 「おはよー」無意識につかさを探す。「おはよう、かがみお姉ちゃん」 いた。いつもどおりのおっとりとした表情……私以外のヒトならそう映るだろう。 でも…・・・私には違いが分かる。こんなつかさみたことない。 登校中。私は出来るだけつかさの目を見ないように歩いた。 無言も怖かったのでこなたの良さをアピールしていた。 つかさは答えない。いやな汗がとまらない。 「じゃ、つかさ…またあとでね」 つかさの返事を聞く前に教室に駆け込む。 今日ほどクラスが違っていてよかったと思う日はない。 「おーっす、柊ー♪どうしたの?そんなに焦って」日下部か…。 ……そうだ、それとなく相談してみようかな。 「もし、私のことが嫌いなヒトに私と仲良くなってもらいたいとするならどうする?」 「そっだなー。失敗を恐れずどーんでしょ」 「どーんと?」 「本当に仲良くなりたいっていう気持ちがあればいつかは通じるんじゃねぇ?」 気持ち・・・…か、お礼を言って机に戻る。そうだね、私が言ってもしょうがない。 こなたのことをよくわかったのも、こなたとよく喋るようになってからだもん。 うん・・・・・・こなたに嫌われてもいいから、今までのことをぶちまけよう。 そして、こなたとつかさで話し合おう。 あ、こなたからメールだ。 「なんか今日つかさが遊びに来るんだってー。かがみんもくるー?」 え、つさか…どういうことだろ?ああ、これはわかってくれたっていうことなのかな? 今までの無言はつかさなりに考えていたってことだよね。 よかった……やっぱりつかさは悪い子じゃなかったんだ。 うん、だったら私がいるより二人で語らせたほうがいいよね。 私がいたら必要以上にこなたを擁護しちゃいそうだし…… 「ばーかw私今日はちょっと用事あるから二人で遊びなよw」 「いやー突然だたからちょっと汚いけど別にいいっしょー」 私はこなちゃんの部屋にあっさり招待されました。 お姉ちゃんが妨害してくるかな、と思いましたがそんなこともありません。 だったら早く実行しないと。 「わ~ここでいつもお姉ちゃんと仲良くしてるんだね」 「うん、でもなんかその仲良くて言い方凄いアレだね 何がアレなのかよくわからないけどこっちのが都合がいい。 「へー、お姉ちゃんとどんな風に仲良くしてるのか妹として知りたいなぁ… 「ちょ、つかさwいや、私かがみんい……・」 お姉ちゃんに落とせるなら私に落とせないわけがないよ。 最初はお姉ちゃんの名前を言ってたけど、最終的には私になついたみたい。 ……こなちゃんはもうネコのように甘えてくる。ほんと、脆いよね。 「えへへ、つかさー」「こなちゃんは可愛いね」「にゃーにゃー」 「お姉ちゃんと、私どっちが好き?」 「え……、そんな・・・・・・」「あはは、いいよ、いいよ。お姉ちゃんには秘密で付き合おうね」 「や……かがみに悪いよ」 「ばれなかったら大丈夫だよ」「そ……そうかな」 「そうだよー、こなちゃんだってさー知らなかったら悪い気持ちにならないでしょ」 「うん、そっかな……そうかもね」 「だから、今までどおりおねえちゃんともなかよくしてあげてね……」 うまくいったみたい。最近はみんなで仲良くやってる。 ただ、こなたとつかさの仲が必要以上に良くなってる気もするんだよね。 いや、いいことなのかもしれないけど……最近つかさもこなたに対して怖いこといわなくなったし・・・ 気になることがもうひとつ。こなたが付き合いが悪くなったこと。 でもこの理由は分かる。今まで私が占有してたこなたを今はつかさと共有しているから。 それが私の望んでいたことだから悪くはない。ただ嫉妬しているだけなのよね。 なーんてことが、妄想だと気づかされたのはある日の夜。 その日はつかさがあまりにも帰ってくるのが遅いので携帯に連絡を入れることにした。 発信音が嫌に長い。ワンコール、ツーコール、スリーコール… 「あ、もしもし。つかさ?今どこにいるの?」 つかさはいつものように朗々と答える。 「お姉ちゃん?いま…こなちゃんの家だよ」 こなたの家なら安心。早く帰るように、とだけ告げて切ろうとした。 しかし、それをつかさが制止する。 「こなちゃんがお姉ちゃんにいいたいことあるってー・・・・・・」 私は電話を強く握り締め、こなたが何をいうのか注意深く聞いていた。、 「かがみ・・・・・・ごめん・・・・・・もう、わたしかがみと付き合えない・・・・・・」 自分の耳を疑った。昨日、いや今日もあんなに仲良くしていたのに・・・・・・。 「ど・・・・・・どゆこと?」私は驚きのあまり搾り出すようなような小さな声で尋ねた。 「つかさに心を捧げちゃったの・・・・・・ごめんね・・・・・・私・・・私・・・」 「いや、意味わかんないよ」間髪いれずに反応する。 「ちゃんと説明してちょうだい」 「もう、駄目なんだ。つかさじゃないと私駄目なんだ」 つかさの声が聞こえる。「こなちゃん、つかさ様でしょ」 「はい、つかさ様じゃないと駄目なんです・・・・・だからごめんね、かがみ」 「じゃあ、お姉ちゃん私もう帰るから、お母さんにそう伝えていてね」 ふざけるな、と言いたかったけどこの体に刻み込まれたつかさへの服従心がその台詞を駆逐した。 私は、はい、としかいえない。早くこの場から離れたかったけどまだ電話が終わらない。 「あ、あと、明日からお姉ちゃん学校でいじめるからよろしくね」 わかった?こなちゃんなんて後ろから聞こえてくる。更にこなたの嬉しそうな同意の声も・・・・・・ なんで・・・・・・?私はただみんなで仲良くしたいだけなのに・・・・・・。 もう、何も考える気が起きない。母へつかさの伝言を伝え、私は床へついた。
元ネタ的な物? つかさ「あのオタクきもいよね~ かがみ「あいつ、きっとあたしら以外に友達いないよね! つかさ「あはは。早くいじめたいなぁ☆ かがみ「もうちょっと仲良くしてあげてからでいいんじゃない?(笑) ブラック柊 つかさ「お姉ちゃん~あのオタクどうやっていじめる? かがみ「そうねー。あいつの彼氏奪っちゃおうかw つかさ「アハハ!あいつ友達すらいないのに彼氏とかいるわけないじゃん。お姉ちゃんひどいなぁ☆ かがみ「高校生で恋人いないとかありえないでしょ(笑)常識的に考えて・・・」 つかさ「あっ、じゃあお姉ちゃんがあのオタクにリアルラブ教えてあげたら?」 かがみ「えっ、そんなの・・・つかさに悪いよ。てかホント気持ち悪いし」 つかさ「そのむかむかがいいんじゃない。で調子のってきたころにガツンと振るの! きっと凄くダメージ喰らうだろうな~」 かがみ「つかさ黒すぎ(笑)まあつかさがよければいいよ」 つかさ「うん、じゃそんな感じでいこうね。あ~早くあのオタクの泣き顔みたいなぁ」 かがみ「お姉ちゃんこんな風につかさを育てた覚えはないんだけどなぁ」 つかさ「だってお姉ちゃんの妹だもん☆」 かがみ「つかさ…////」 かがみ「あんたほんとネトゲー好きよねー(ネトゲしか友達いないんじゃねのキモッ) こなた「うん、おもしろいよ。かがみんもしたまへー かがみ「考えとく(ねーよw)。今誰と狩りに行ってるの? こなた「うちの嫁と~結婚してるんだ~ かがみ「へぇーネット恋愛てヤツ?(コイツ彼氏いたのか?) こたな「そんなんじゃないけど・・・ かがみ「(なにを言ってるんだ!)リアルで好きな人とかいないの? こなた「いやぁねぇー、なかなかね。そういうかがみんは? かがみ「いるよ・・・(つかさとの打ち合わせ通りでいこっと) こなた「えっーだれだれ~?教えたまへー☆ かがみ「それは・・・んっ・・・(キモッ) こなた「アッレェ・・・これってファーストキス?ってかがみん!なにするのさ!アッー! 一時間後 かがみ「こなたー?ごめんね。でもこなたがかわいいかったから。 こなた「うん、いいよ…もう、びっくりしたけどかがみんは大切な人だし・・・ かがみんがそんな風に私を思ってくれてたなんて… かがみ「ね、つきあっちゃわない? こなた「・・・・うん」 かがみ「(つかさ!お姉ちゃんがんばちゃったよ!)」 あのオタクはもう私に夢中。あの後も可愛がってあげた。 オタクはまた来てね、とか言ってた。そっちのほうがつかさの目的に近付くだろうと思った。 だから、また遊びに行く約束をしてあげたのよ。 あ~ホント気持ちわるかった。ホントホント。 つかさのお願いだからってよりによってあんなオタクと…… 早くつかさに綺麗にしてもらいたい。 はやくつかさにご褒美を貰いたい。 だから私は帰路を急いだ。 「かがみちょっと遅いぞ。もう先に食べてるぞ。」 お父さんにやさしく諭される。私は荷物を放りながらつかさの隣に座る。 「ごめん、ごめん」 やっぱり家族が多いから肉はもうないか…… まっ、ダイエットになるからいいんだけどね。 「あっ、かがみお姉ちゃん。もうお肉あんまり残ってないね。私のお肉あげるー」 「あ、ありがとう」 つかさはえへ…とか言いながらスローペースで食べる。 こんなにおっとりとしたつかさがあんなに黒いなんて家族も知らない。 知ってるのは双子の私だけ…… そう考えるとなんか嬉しくなってつかさとお肉をはんぶんこした。 晩御飯が終わったあとさっそくつかさの部屋に飛込む。そして今日の報告をした。 「というわけでアイツもうわたしにメロメロ(笑) つかさは食卓と違ってけらけら笑う。 「あはは…流石お姉ちゃんすごいね」 その笑い方はさっきよりちょっとなまめかしい。 きっと茶色の飲み物のせいだとは、おもうんだけど。 私はぞくぞくした。 もう、我慢できない。 「うん、ありがとう。だからご褒美ほしーな……」 つかさは、にこりとした表情を変えずにコクりとだけ頷き私があのオタクにしたように顔を近付けてきた。 ……気をうしなっていたみたい。時計の短針がひとつ左に動いていた。 「お姉ちゃん起きた?ふふっ……もっとあのオタクと仲良くなってあげてね。あ~楽しみだよ~」 つかさは、笑顔で、言う。 ああ、この屈託のない、つかさが、つかさの、喜ぶ顔が、好き。 もっと、もっと、この顔をみてあげたい。だから私は なんだって出来る。 お姉ちゃんのお陰で私の目的は果たせそう。 一秒でも早くあのオタクを絶望の底に叩き落としてあげたい。 ちょっと助けてもらっただけで、あんなに調子に乗られてもね。 やっぱりこういう裏切られたっていうのがきくよ。 きっとあのオタクも涙目になったら可愛くなるとおもうんだよね。その日が楽しみです。 だから、しばらくはあのオタクにも楽しい毎日を送らせてあげようと思います。 「こなちゃんとお姉ちゃん…なかいいんだね」なんていうとオタクはへへ…と、哂う。 ああ、気持ち悪いしお姉ちゃんは私のものだし……本当許さない。顔も見たくない。 なぁんて、どこかの野球選手みたいなことを思うけど、ストレスをあえて貯めるのが気持い。 でも、気になることがあるの。お姉ちゃんもなんだか本当に嬉しそうに振舞ってること。 なーんか嫌な感じ。だけども、私はそういう風にしてってお姉ちゃんに頼んでるしね。 ああ、どんどん嫌になってくるよ……。そろそろぶっ潰そう……。 だから、お姉ちゃんにそろそろぶっ壊さない?って言ったみました。 お姉ちゃんはいつもどおり、困ったなって顔をしてる。でもいつも答えはイエスなんだよ。 「今回は…さ、辞めない?あのオタク気持悪いけど悪い奴でもないし……」 私は耳を疑った。変なものを食べたんじゃない?自分でも表情が変わってるのがわかる。 「そんなことないよ、こんなの辞めようよ…つかさは本当はこんな娘じゃないよ……」 私はそのままお姉ちゃんにぬいぐるみを投げて、自分の部屋に戻りました。 そう、これは夢、夢に違いない。明日になればきっと……早く眠りたい。 でも、結局その日は眠れませんでした。登校中おねえちゃんと一緒に出るけど会話は弾まない。 お姉ちゃんは一方的に何か言ってました。ああ見えても結構面白い、なんだかんで可愛げがある。つかさもわかる。 わかんない、わかんない。悩みながら学校に着きました。 凄く眠い…机にふしてるとあのオタクが話しかけてきます。 「おはよー、つかさー、あれどしたの?」うっとおしい。「あれ?つかさ……」 でも、お姉ちゃんが協力してくれない今悪態をつくわけにも行かない。 数的に不利だから……。「おはよー……こなちゃん。えへへ、昨日ラジオ聞きすぎちゃって……」 今はこいつよりも、裏切ったおねえちゃんのほうが許せない。 そうだ、お姉ちゃんからこなちゃん奪っちゃえばいいじゃん? 「ねえ、こなちゃん今日遊びに行ってもいい?」 食わず嫌いってあるじゃない? 見た目がアレでも、勇気を出してぱくっていっちゃうと結構いけるっていう。 あのキモオタ……いや、こなたの場合は本当にそうだった。 確かにあの趣味はあまりよろしくない。今だってその評価は変わらない。 でも、そういう偏見を取り除いて彼女の中身をみてみたらそんなに悪い奴でもない。 つかさもわかってくれると思ったけど、駄目だったみたい。 どうすればわかってくれるんだろう。アイツの良さを伝えられるんだろう。 つかさが私の部屋から出て行ったあとはずっとそんなことを考えていた。 わたし、ひとりじゃだめだ……そうだ、こなたにメールで……。 て、駄目じゃん。そしたら私が実はこなたを嫌ってたことがばれちゃう。 そんなの怖いよ。もしかしたらこなたに嫌われるかも……。 なんてループしていたら朝日が昇ってきた。 普段ならとても気持ちいい朝のはずだけど今日はそんな気分になれない。 ちょっとゆっくりめにリビングへ降りる。 「おはよー」無意識につかさを探す。「おはよう、かがみお姉ちゃん」 いた。いつもどおりのおっとりとした表情……私以外のヒトならそう映るだろう。 でも…・・・私には違いが分かる。こんなつかさみたことない。 登校中。私は出来るだけつかさの目を見ないように歩いた。 無言も怖かったのでこなたの良さをアピールしていた。 つかさは答えない。いやな汗がとまらない。 「じゃ、つかさ…またあとでね」 つかさの返事を聞く前に教室に駆け込む。 今日ほどクラスが違っていてよかったと思う日はない。 「おーっす、柊ー♪どうしたの?そんなに焦って」日下部か…。 ……そうだ、それとなく相談してみようかな。 「もし、私のことが嫌いなヒトに私と仲良くなってもらいたいとするならどうする?」 「そっだなー。失敗を恐れずどーんでしょ」 「どーんと?」 「本当に仲良くなりたいっていう気持ちがあればいつかは通じるんじゃねぇ?」 気持ち・・・…か、お礼を言って机に戻る。そうだね、私が言ってもしょうがない。 こなたのことをよくわかったのも、こなたとよく喋るようになってからだもん。 うん・・・・・・こなたに嫌われてもいいから、今までのことをぶちまけよう。 そして、こなたとつかさで話し合おう。 あ、こなたからメールだ。 「なんか今日つかさが遊びに来るんだってー。かがみんもくるー?」 え、つさか…どういうことだろ?ああ、これはわかってくれたっていうことなのかな? 今までの無言はつかさなりに考えていたってことだよね。 よかった……やっぱりつかさは悪い子じゃなかったんだ。 うん、だったら私がいるより二人で語らせたほうがいいよね。 私がいたら必要以上にこなたを擁護しちゃいそうだし…… 「ばーかw私今日はちょっと用事あるから二人で遊びなよw」 「いやー突然だたからちょっと汚いけど別にいいっしょー」 私はこなちゃんの部屋にあっさり招待されました。 お姉ちゃんが妨害してくるかな、と思いましたがそんなこともありません。 だったら早く実行しないと。 「わ~ここでいつもお姉ちゃんと仲良くしてるんだね」 「うん、でもなんかその仲良くて言い方凄いアレだね 何がアレなのかよくわからないけどこっちのが都合がいい。 「へー、お姉ちゃんとどんな風に仲良くしてるのか妹として知りたいなぁ… 「ちょ、つかさwいや、私かがみんい……・」 お姉ちゃんに落とせるなら私に落とせないわけがないよ。 最初はお姉ちゃんの名前を言ってたけど、最終的には私になついたみたい。 ……こなちゃんはもうネコのように甘えてくる。ほんと、脆いよね。 「えへへ、つかさー」「こなちゃんは可愛いね」「にゃーにゃー」 「お姉ちゃんと、私どっちが好き?」 「え……、そんな・・・・・・」「あはは、いいよ、いいよ。お姉ちゃんには秘密で付き合おうね」 「や……かがみに悪いよ」 「ばれなかったら大丈夫だよ」「そ……そうかな」 「そうだよー、こなちゃんだってさー知らなかったら悪い気持ちにならないでしょ」 「うん、そっかな……そうかもね」 「だから、今までどおりおねえちゃんともなかよくしてあげてね……」 うまくいったみたい。最近はみんなで仲良くやってる。 ただ、こなたとつかさの仲が必要以上に良くなってる気もするんだよね。 いや、いいことなのかもしれないけど……最近つかさもこなたに対して怖いこといわなくなったし・・・ 気になることがもうひとつ。こなたが付き合いが悪くなったこと。 でもこの理由は分かる。今まで私が占有してたこなたを今はつかさと共有しているから。 それが私の望んでいたことだから悪くはない。ただ嫉妬しているだけなのよね。 なーんてことが、妄想だと気づかされたのはある日の夜。 その日はつかさがあまりにも帰ってくるのが遅いので携帯に連絡を入れることにした。 発信音が嫌に長い。ワンコール、ツーコール、スリーコール… 「あ、もしもし。つかさ?今どこにいるの?」 つかさはいつものように朗々と答える。 「お姉ちゃん?いま…こなちゃんの家だよ」 こなたの家なら安心。早く帰るように、とだけ告げて切ろうとした。 しかし、それをつかさが制止する。 「こなちゃんがお姉ちゃんにいいたいことあるってー・・・・・・」 私は電話を強く握り締め、こなたが何をいうのか注意深く聞いていた。、 「かがみ・・・・・・ごめん・・・・・・もう、わたしかがみと付き合えない・・・・・・」 自分の耳を疑った。昨日、いや今日もあんなに仲良くしていたのに・・・・・・。 「ど・・・・・・どゆこと?」私は驚きのあまり搾り出すようなような小さな声で尋ねた。 「つかさに心を捧げちゃったの・・・・・・ごめんね・・・・・・私・・・私・・・」 「いや、意味わかんないよ」間髪いれずに反応する。 「ちゃんと説明してちょうだい」 「もう、駄目なんだ。つかさじゃないと私駄目なんだ」 つかさの声が聞こえる。「こなちゃん、つかさ様でしょ」 「はい、つかさ様じゃないと駄目なんです・・・・・だからごめんね、かがみ」 「じゃあ、お姉ちゃん私もう帰るから、お母さんにそう伝えていてね」 ふざけるな、と言いたかったけどこの体に刻み込まれたつかさへの服従心がその台詞を駆逐した。 私は、はい、としかいえない。早くこの場から離れたかったけどまだ電話が終わらない。 「あ、あと、明日からお姉ちゃん学校でいじめるからよろしくね」 わかった?こなちゃんなんて後ろから聞こえてくる。更にこなたの嬉しそうな同意の声も・・・・・・ なんで・・・・・・?私はただみんなで仲良くしたいだけなのに・・・・・・。 もう、何も考える気が起きない。母へつかさの伝言を伝え、私は床へついた。 家ではいつも通りに接して来るのつかさ。 でも、家の外に一歩・・・・・・いや家族がいないと態度はにわかに豹変する。 こなたと合流してもその空気は止まらない。本格的なイジメが始まる。 私は出来るだけ自分を空にして受け流すようにする。 あ、もう学校か・・・ 「じゃ、かがみんちゃんとお昼休み来るんだよ~☆」 今までならとても嬉しい言葉だったけど今は違う。 4時間目終了のチャイムが鳴る。 今日はやっぱりいけない・・・・・・私はクラスメイトと食べようとした。 「ねー日下部、峰岸?一緒にご飯食べない?」 日下部はにぱぁと顔を緩ませその前にトイレに行かないかと尋ねてきた。

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