ID:Vg01A9wF0氏:まけるなかがみん

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朝一番の授業、こんなにも憂鬱なものはない。 これが終わっても後にいくつも授業が残っていると思うと鬱陶しいかぎりである。 先生「で、あるからしてやな~・・・・・・」 先生も昨日、あんなに遅くまでネトゲしてたのになんであんなに元気なんだ。 先生「っと、こなたー教科書見るんはええけど、ちゃんとノート取ってるかー?」 こなた「も、もちろんです」 先生「おーちゃんとやりやー、って教科書逆やないか!」 こなた「うぐ・・・」 そういうと先生は黒板のほうに向き直って授業を続けた。 危ない危ない、一瞬ばれたかと思ったよ。 さて、続き続き。 それにしても助かったよ、昨日買った小説が教科書の大きさとピッタリで。 おっと、このままだとまた先生に叱られちゃうからカバーの向きを合わせとかないとね。 キーンコーンカーンコーン 学校中に一時的な安息を告げる音色が鳴り渡る。 賑わう教室。雑談するものもいればゲームの貸し借りをする男子もいる。 ガラガラ・・・教室の扉が開いた。 おや、どこか見慣れた顔が・・・。 かがみ「おーっす、こなたー」 こなた「かがみんおはよ、昼休みでもないのにどしたの?」 かがみ「いやー次世界史の授業なんだけど教科書忘れちゃってさ、つかさいる?」 こなた「つかさならさっきトイレいったよ、私が貸そうか?どうせ家持ってかえんないしね」 かがみ「相変わらずね~ホント、でも今回はありがたく貸してもらうわ」 こなた「素直にありがとうでいいのに、ほんとこれだからツンデレは・・・」 かがみ「んじゃ借りてくわね、昼休みに返しにくるわね」 キーンコーンカーンコーン 2限目は国語。同じ活字読むんだし小説でも大差ないよね。 さてさっきと同様に教科書のカバーだけはずして、と。 えーと小説はさっきの世界史の教科書にいれたままだから・・・ ってしまった、間違えてかがみんに貸しちゃったよ、どうしよう。 あぁ今頃かがみん怒ってるだろうね・・・。 先生「はい、んじゃ授業はじめるで~」 先生「えーと、どこまでやったんかいな、そやそや75ページ終わったとこやな」 先生「じゃあ・・・柊。76ページから読んでや、区切りいいとこで先生がとめるさかい」 かがみ「はい」 すっとイスを後ろにひき、立ち上がり、姿勢を正す。 コホンと咳払いを一つして、教科書を開いた。 かがみ「美しく、それでいて可憐な足を大きく広げ、有希は仰向けになっている。     有希の指は、己の一番敏感である突起を弄っており、堅くなったそれは     まるで生きているかのごとく指に合わせて震えている。     あ、そこ、そこはらm・・・」 かがみ「・・・・・・」 な、なんじゃこりゃあああああああああああああ!! みるみるうちに体中の血液が頭に上ってくるのが分かる。 教科書、じゃない、小説!?か、官能小説・・・。 背中から変な汗がにじみ出ているのを感じる。 周りの反応を見たいがそれどころではない。 教科書を盾にして顔を伏せる。 よりにもよって官能小説とか、こなたのやつなんてものを・・・。 きっと私は今教室中の視線を独り占めしているに違いない。 どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう。 ざわざわ・・・。 先生「柊、ちょっとその教科書見せてみー」 やばいやばいやばいやばい。 コツ・・・コツ・・・。先生の足音がどんどん近づいてくる。 ど、ど、どうしようあああああああああああああああああああああ!! かがみ「き、き、気分が悪いんで早退します!」 鞄を右手に、教科書を左手に持ち、なるべく顔は伏せたままで教室を勢いよく飛び出した。 先生が何か叫んでいたがそんなこと気にしてはいられない。 教室を出てくる際、数名の男子が前かがみになっていたのは気のせいだろう。 今日はもう戻ることはできないな・・・。 憎らしい教科書を鞄に投げ入れ、学校を後にした。 つかさ「じゃーねー、こなちゃん」 こなた「あ、そうだ、これかがみんに渡しといて」 つかさ「なーにこれ?」 こなた「いいからいいから、そんじゃまた明日~」 なんだろうこれ、本かな?包装されてて中が見えない。 でもかってに見るのはだめだよね、うん、我慢しよう。 それにしてもお姉ちゃん今日はどうしたんだろう、熱でも出たのかな。 つかさ「ただいまー」 あれ?誰もいないのかな。 かがみの部屋の前まで足を運ぶ。 ドアが少し開いていて隙間からベッドに寝そべるかがみの姿が見えた。 どうやらうつ伏せで何か本を読んでいるようだ。 2回ノックをした後、返事をまたずにドアを引いた。 つかさ「お姉ちゃん大丈夫ー?」 バタン、と勢いよく本を閉じるかがみ。 かがみ「お、お、おかえり」 つかさ「なーにそれ?あ、世界史の教科書?」 かがみ「そ、そうよ、途中で帰ったから復習しとかなきゃって思って」 つかさ「そうなんだ、さすがお姉ちゃん」 つかさ「あれ?でも大分後のほう読んでなかった?」 やはり風邪でも引いているのだろうか、どことなく顔が赤い。 しばしの沈黙が流れた。 かがみ「・・・き、きのせいでしょ、ちょっと疲れちゃった、寝させてくれる?」 つかさ「あ、そうだね、安静にしといたほうがいいよ」 かがみ「うん、それじゃおやs」 つかさ「あ、そうだ、こなちゃんからこれ渡してくれって頼まれてたんだった」 そういって、こなたから預かっていたものをかがみに手渡す。 かがみはそれを手に取り、それとつかさを交互に2回見た。 つかさ「あ、私、自分の部屋いってるね、えへへ、おやすみ」 かがみ「あ、うん、ありがとね」 キィー・・・バタン。 ドアが閉まったのを確認してからプレゼントらしきものの包装を解いた。 「快楽の泉 下巻」 本と一緒に小さい手紙のようなものが同封されていた。   ごめんね、わざとじゃないんだよ~。   でもきっとかがみんのことだから読んでるんじゃないかと思って   ちょうど今頃上巻が読み終わったんじゃない?   ということでこれは私からのプレゼントなのだよ(ハート)   返却はいつでもいいからね♪ 今日のお姉ちゃんちょっと変だったな、どうしたんだろ。 っといけないいけない、明日までの宿題あったんだった。 えっと教科書は・・・あ・・・学校忘れてきちゃった。 お姉ちゃん寝ちゃったかな~。 かがみの部屋の前で2回ノックを鳴らす。返事はない。 ドアノブを回して半分ほどドアを開く。 つかさ「お姉ちゃん起きてる?」 返事はない。ベッドのほうに目をやるがそこにかがみの姿は見当たらない。 トイレでもいったのかな? 教科書借りるだけだしちょっとくらいかってに入ってもいいよね。 えーと世界史の教科書は・・・。 ぐるりと部屋を見渡す。ベッドの上の一冊の本に目が止まる。 つかさ「あ、あったあった。よいしょっと」 小走りにベッドのほうに向かい、本を手に取る。 つかさ「え・・・これって・・・」 教科書と思って拾い上げたそれに思わず息を飲んだ。 続く。

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