ID:+CavUcrAO氏:やみなべ!

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…いつか、こんな日がくるんじゃないのではと、考えていなかったわけじゃない。 高校を卒業して、私達四人は違う道を歩みだした。それは、何時合流するのかも何時離れていくかもわからない道。 …つまり、どんな人と付き合いができたりするのかとかも、どんな影響を受けるのかも、もはやわからないのだ。 私達四人と他数名が集うこの暗い部屋の中で、そんなことを考えていると、私達を集めた主催者である妹ーつかさが宣言した。 「闇鍋はじめるよ~」 『やみなべ!』 いつか誰か「やろう」と言い出すんだろうなぁと思ってた!けどてっきりこなたか日下部だと思ってた! まさかつかさが言い出すとは思わなかった。何でも「ある意味一回経験して損はないから」と奨められたらしい。…卒業してからこの子、一体どんな人と専門学校で知り合ったのよ。 「なんで峰岸まで賛同してるのよ…」 「だって楽しそうじゃない。不思議と食べられる物になる事が多いなんて聞いたら」 「大丈夫だよかがみん。ちゃんと食べられるものしか入れてないし」 「そうそう。薬味(胃薬)つかうか?」 「あんたたちは黙ってろ悪乗りコンビ!」 「一応、秘密兵器(カレールー)は持ってきたっス。いざとなればコレに頼れば何とかなります」 …ちなみに何故かこの場に田村ひよりさんがいる。こなた曰く、部活でやった事のある経験者だからだそうだ。 「それでは、今回の闇鍋のルールを説明させていただきます。闇鍋の基本は 1:全員で材料を持ち込む 2:それを暗い部屋で鍋に投入し煮込む 3:煮込み終えた品を食す となっています。よく 4:一度箸をつけたら必ず食べなければならない と言いますが、これは公式ではなくローカルルールです。 今回はそのルールも採用しています。また、今回は一人一品以上入っています。箸を入れる順番は峰岸さんから時計回りにお願いします」 「みゆき、それだとつかさが最後になるんだけど」 「主催者でもあるつかささんに鍋の煮加減をみてもらいましたから、つかささんは鍋の中身を知っています。ですから公平を期すためにこの順番となりました」 そういえば蓋開けて中をみてたっけ。 「誰が何を持ってきたのかについては、その品を誰かが食べた時でよろしいですか?」 「変なものだったら容疑者は二人に絞れるんだけどね」 「だからちゃんと食べれるものだって。信じろよ柊ぃ」 「信じられん」 「あやの~柊が冷たい~」 「大丈夫よ柊ちゃん。お菓子じゃないのは確認してあるから」 なら安心ね。峰岸が確認しているのなら。 「それじゃ電気消すよ~」 ~一周目~ 最後のつかさが取ったのは…唐揚げ?確かに食べ物だけど、鍋に入れるものじゃないだろ。 「あ、それアタシだ」 「日下部の?アンタにしちゃまともね」 「だから大丈夫って言ったじゃんか。それよかアタシのコレなんだ?」 「麩かな?にしちゃ形がおかしいけど」 「多分、私がいれたサンドイッチのパンだね」 「泉ちゃん、サンドイッチ入れたの?じゃ私のはそのハム?」 何入れてるんだこなた。というかそのハムもおかしいし。 「ハム?変だね、私BLTサンド入れたはずなのに」 「ハムは私っス。前の余りで」 前って言うのはアニ研でやった時かしら? 「田村さん、この米粒見たいなのは何?ハムについてるんだけど」 「それはわからないっス。おにぎりでも入っているのでは?それより私の…豆腐が途中で崩れて取れてないんですが」 「豆腐は私です。すみませんが取り直しは無しなので…次まで我慢して下さい。私のお肉はどなたですか?」 「それ私だよ。こなちゃんは何」 「もち巾着だね。かがみでしょ」 「…よくわかったな」 「ベタな鍋の具入れそうなの、みゆきさんかかがみくらいだもの」 …ちなみに私はアサリの佃煮だった… ~二周目~ 「ネギかぁ。これもお姉ちゃん?」 「あ、それは私」 「あやちゃんのかぁ。…あやちゃんのそれ、トマト?」 「BLTサンドのだね。私のはマグロの刺身かな?…色が気味悪くなってるけど」 「あの、つかさ先輩?なんでもぅ麺を入れてあるんですか?というか私麺1本だけなんですか?」 「すみません、交換とかは無しなので…私も御飯粒のみですから」 「誰よおにぎりなんて入れたの」 というかこの鍋、既に麺入りおじやと化しているのか。 「おにぎりじゃなくて、みさちゃんが持ってきた唐揚げ弁当の御飯じゃないかな」 「ん、そうなのか?御飯ものって誰もいねぇの?」 おいまて、今弁当って言った?鍋に弁当? 「そうだけど?だって菓子類は禁止されてっからさ、できるだけウけ狙いしようとしたら弁当になったんだ。で、安かったこの唐揚げに」 「最初は釜飯のつもりだったんだよね…柊ちゃんはソレ、ホタテ貝?缶詰めのかな」 うん、峰岸は頑張ったのね。わかったわ。しかしなんでまた…。 ~三周目~ おいこら。さすがに三回連続は言わせてもらうわよ。 「さっきから私が取るのが貝類ばっかりなんだけど、誰が持ってきたの?」 今度はミル貝?私が貝類を嫌いなのはみんな知ってるはずよね。 「こなた、アンタ?」 「私じゃないよ。サンドイッチの他には白菜とホウレン草のおひたしなんだから。みさきちじゃない?」 「アタシは唐揚げ弁当だけだぞ」 「私は麺とネギとトナカイのお肉だし…ひーちゃんは?」 「私は兎肉とマグロとカボチャだけ」 「ちなみに私は豆腐とキノコ類とどじょうです。…母が羊羮を持っていくよう言っていたのですが無視しました」 …つまり貝類をもってきたのは… 「田村さん、どうゆうつもり?」 「というか皆さんが持ってきてる物にはスルーっスか?!トナカイとか兎とか言ってますよ!それにどじょうって!ほら私目があっちゃいましたよ!」 「何言ってるのよ!トナカイって北欧じゃ普通に食べてるし兎のサンドイッチもあるじゃない!柳川鍋がどじょうって知らないの!」 ちなみにラクダも美味しいらしいわね。トナカイは通販で輸入できるのよ。ロシアとかから。 「そんな事より貝を持ってきた方が大問題よ!人の嫌いな物を入れるなんて常識を疑うわ!」 「柊先輩の食の常識はグローバルなんですか?!その常識はどこの国の常識なんすか!」 「いやかがみ…トナカイは普通ひくと思うよ」 「てことはさっきあやのが食ったのが兎肉だったのか…」 こなたと日下部が何か言ってるけど、無視させてもらうわ。 「なんで貝を持ってきたの」 「じ、実は…カレールーを買いにいった時に」 『あら、田村さん』 『あ、お久しぶりっス』 『買い物?…その材料にカレールーって、何を作るの?』 『いえ、実は知り合いの先輩方と闇鍋を…』 『…それでカレールーなのね。ふぅん、それって柊かがみさんって人と?』 『ええ。お知り合いなんスか?』 『そう。だったらコレを持っていって』 『え、コレって』 『代金は私が払うから。必ず入れなさい』 「…という事がありまして。その人の差し入れっス」 「ほほぅ」 誰かしら?そんな厄介な真似してくれる奴って。話からすると、アニ研の人でもなさそうだけど。 「その人の名前は?」 「永森やまとさんです」 …誰?知らない名前だ。けど何故だろう、心底納得が行く。まるで「我関せず」な感じに頼み事を断り続けられたような相手に感じる。一方的に話を打ち切って、帰れと言われた気分になる相手だ。そうか、そいつなのか。 「あの女ぁ…やっぱりあの時深呼吸せず殴るべきだったかしらね」 「どういう関係なんスかお二人は」 「例えるなら、非協力な転校生とそれにむかつく隣のクラスの人ね」 「意味わかりません」 「とにかく田村さん、罰としてこの鍋が余った場合、一人で食べてね」 「えぇ!!」 問答無用。入れたことへの罰はしておかないとね。 私は目をつむり、貝を丸飲みしながらどうやって永森やまとに復讐しようかを考え始めた。 **コメント・感想フォーム #comment(below,size=50,nsize=50,vsize=3) - あんまし面白くない -- 名無しさん (2011-03-08 03:01:31)
…いつか、こんな日がくるんじゃないのではと、考えていなかったわけじゃない。 高校を卒業して、私達四人は違う道を歩みだした。それは、何時合流するのかも何時離れていくかもわからない道。 …つまり、どんな人と付き合いができたりするのかとかも、どんな影響を受けるのかも、もはやわからないのだ。 私達四人と他数名が集うこの暗い部屋の中で、そんなことを考えていると、私達を集めた主催者である妹ーつかさが宣言した。 「闇鍋はじめるよ~」 『やみなべ!』 いつか誰か「やろう」と言い出すんだろうなぁと思ってた!けどてっきりこなたか日下部だと思ってた! まさかつかさが言い出すとは思わなかった。何でも「ある意味一回経験して損はないから」と奨められたらしい。…卒業してからこの子、一体どんな人と専門学校で知り合ったのよ。 「なんで峰岸まで賛同してるのよ…」 「だって楽しそうじゃない。不思議と食べられる物になる事が多いなんて聞いたら」 「大丈夫だよかがみん。ちゃんと食べられるものしか入れてないし」 「そうそう。薬味(胃薬)つかうか?」 「あんたたちは黙ってろ悪乗りコンビ!」 「一応、秘密兵器(カレールー)は持ってきたっス。いざとなればコレに頼れば何とかなります」 …ちなみに何故かこの場に田村ひよりさんがいる。こなた曰く、部活でやった事のある経験者だからだそうだ。 「それでは、今回の闇鍋のルールを説明させていただきます。闇鍋の基本は 1:全員で材料を持ち込む 2:それを暗い部屋で鍋に投入し煮込む 3:煮込み終えた品を食す となっています。よく 4:一度箸をつけたら必ず食べなければならない と言いますが、これは公式ではなくローカルルールです。 今回はそのルールも採用しています。また、今回は一人一品以上入っています。箸を入れる順番は峰岸さんから時計回りにお願いします」 「みゆき、それだとつかさが最後になるんだけど」 「主催者でもあるつかささんに鍋の煮加減をみてもらいましたから、つかささんは鍋の中身を知っています。ですから公平を期すためにこの順番となりました」 そういえば蓋開けて中をみてたっけ。 「誰が何を持ってきたのかについては、その品を誰かが食べた時でよろしいですか?」 「変なものだったら容疑者は二人に絞れるんだけどね」 「だからちゃんと食べれるものだって。信じろよ柊ぃ」 「信じられん」 「あやの~柊が冷たい~」 「大丈夫よ柊ちゃん。お菓子じゃないのは確認してあるから」 なら安心ね。峰岸が確認しているのなら。 「それじゃ電気消すよ~」 ~一周目~ 最後のつかさが取ったのは…唐揚げ?確かに食べ物だけど、鍋に入れるものじゃないだろ。 「あ、それアタシだ」 「日下部の?アンタにしちゃまともね」 「だから大丈夫って言ったじゃんか。それよかアタシのコレなんだ?」 「麩かな?にしちゃ形がおかしいけど」 「多分、私がいれたサンドイッチのパンだね」 「泉ちゃん、サンドイッチ入れたの?じゃ私のはそのハム?」 何入れてるんだこなた。というかそのハムもおかしいし。 「ハム?変だね、私BLTサンド入れたはずなのに」 「ハムは私っス。前の余りで」 前って言うのはアニ研でやった時かしら? 「田村さん、この米粒見たいなのは何?ハムについてるんだけど」 「それはわからないっス。おにぎりでも入っているのでは?それより私の…豆腐が途中で崩れて取れてないんですが」 「豆腐は私です。すみませんが取り直しは無しなので…次まで我慢して下さい。私のお肉はどなたですか?」 「それ私だよ。こなちゃんは何」 「もち巾着だね。かがみでしょ」 「…よくわかったな」 「ベタな鍋の具入れそうなの、みゆきさんかかがみくらいだもの」 …ちなみに私はアサリの佃煮だった… ~二周目~ 「ネギかぁ。これもお姉ちゃん?」 「あ、それは私」 「あやちゃんのかぁ。…あやちゃんのそれ、トマト?」 「BLTサンドのだね。私のはマグロの刺身かな?…色が気味悪くなってるけど」 「あの、つかさ先輩?なんでもぅ麺を入れてあるんですか?というか私麺1本だけなんですか?」 「すみません、交換とかは無しなので…私も御飯粒のみですから」 「誰よおにぎりなんて入れたの」 というかこの鍋、既に麺入りおじやと化しているのか。 「おにぎりじゃなくて、みさちゃんが持ってきた唐揚げ弁当の御飯じゃないかな」 「ん、そうなのか?御飯ものって誰もいねぇの?」 おいまて、今弁当って言った?鍋に弁当? 「そうだけど?だって菓子類は禁止されてっからさ、できるだけウけ狙いしようとしたら弁当になったんだ。で、安かったこの唐揚げに」 「最初は釜飯のつもりだったんだよね…柊ちゃんはソレ、ホタテ貝?缶詰めのかな」 うん、峰岸は頑張ったのね。わかったわ。しかしなんでまた…。 ~三周目~ おいこら。さすがに三回連続は言わせてもらうわよ。 「さっきから私が取るのが貝類ばっかりなんだけど、誰が持ってきたの?」 今度はミル貝?私が貝類を嫌いなのはみんな知ってるはずよね。 「こなた、アンタ?」 「私じゃないよ。サンドイッチの他には白菜とホウレン草のおひたしなんだから。みさきちじゃない?」 「アタシは唐揚げ弁当だけだぞ」 「私は麺とネギとトナカイのお肉だし…ひーちゃんは?」 「私は兎肉とマグロとカボチャだけ」 「ちなみに私は豆腐とキノコ類とどじょうです。…母が羊羮を持っていくよう言っていたのですが無視しました」 …つまり貝類をもってきたのは… 「田村さん、どうゆうつもり?」 「というか皆さんが持ってきてる物にはスルーっスか?!トナカイとか兎とか言ってますよ!それにどじょうって!ほら私目があっちゃいましたよ!」 「何言ってるのよ!トナカイって北欧じゃ普通に食べてるし兎のサンドイッチもあるじゃない!柳川鍋がどじょうって知らないの!」 ちなみにラクダも美味しいらしいわね。トナカイは通販で輸入できるのよ。ロシアとかから。 「そんな事より貝を持ってきた方が大問題よ!人の嫌いな物を入れるなんて常識を疑うわ!」 「柊先輩の食の常識はグローバルなんですか?!その常識はどこの国の常識なんすか!」 「いやかがみ…トナカイは普通ひくと思うよ」 「てことはさっきあやのが食ったのが兎肉だったのか…」 こなたと日下部が何か言ってるけど、無視させてもらうわ。 「なんで貝を持ってきたの」 「じ、実は…カレールーを買いにいった時に」 『あら、田村さん』 『あ、お久しぶりっス』 『買い物?…その材料にカレールーって、何を作るの?』 『いえ、実は知り合いの先輩方と闇鍋を…』 『…それでカレールーなのね。ふぅん、それって柊かがみさんって人と?』 『ええ。お知り合いなんスか?』 『そう。だったらコレを持っていって』 『え、コレって』 『代金は私が払うから。必ず入れなさい』 「…という事がありまして。その人の差し入れっス」 「ほほぅ」 誰かしら?そんな厄介な真似してくれる奴って。話からすると、アニ研の人でもなさそうだけど。 「その人の名前は?」 「永森やまとさんです」 …誰?知らない名前だ。けど何故だろう、心底納得が行く。まるで「我関せず」な感じに頼み事を断り続けられたような相手に感じる。一方的に話を打ち切って、帰れと言われた気分になる相手だ。そうか、そいつなのか。 「あの女ぁ…やっぱりあの時深呼吸せず殴るべきだったかしらね」 「どういう関係なんスかお二人は」 「例えるなら、非協力な転校生とそれにむかつく隣のクラスの人ね」 「意味わかりません」 「とにかく田村さん、罰としてこの鍋が余った場合、一人で食べてね」 「えぇ!!」 問答無用。入れたことへの罰はしておかないとね。 私は目をつむり、貝を丸飲みしながらどうやって永森やまとに復讐しようかを考え始めた。 **コメント・感想フォーム #comment(below,size=50,nsize=50,vsize=3) - もういい加減桜藤祭ネタ使うのはやめなイカ?(←彼は既にイ●娘に侵略されています) -- 名無しさん (2011-03-24 14:23:56) - あんまし面白くない -- 名無しさん (2011-03-08 03:01:31)

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