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今日はいつもの四人が集まりこなたの家でなにやら会合を開いていた。
かがみ「ふあー」
大きく欠伸をするかがみ、それをじっと見つめるつかさ。
かがみ「なによ、欠伸がそんなに珍しいか……昨日ちょっとレポートで徹夜しちゃったのよ」
少し顔を赤らめた。
こなた「ふあ~」
こなたもかがみに負けず劣らずの大あくびをした。つかさはこなたをじっと見つめた。
こなた「いや~かがみのがうつっちゃかな……昨日ちょっとレポートをね……」
かがみ「……嘘を付くな、嘘を」
こなた「まぁね、今回はみさきちがやる順番だよ」
かがみ「あんた達、まだそんなのやってるのか、いつまでも小学生だな」
頭を抱えてため息をするかがみ。そこにみゆきまで大あくびをしだした。
みゆき「……すみません、私とした事が……」
こなたはふと時計を見た。午後一時頃だった。
こなた「お昼食べ終えて一番眠くなる時間だね……いっその事すこしお昼寝する?」
かがみ「バカ……折角四人集まったのに昼寝かよ……それにまだ決まってないだろう」
みゆき「……それも良いかもしれません……十五分~三十分のお昼ねは脳の活性にも良いとされいます」
かがみの反論とは裏腹なみゆきの提案。
こなた「それじゃお昼ねたいむ~三十分間ね~~」
こなたは早速横になって眠り始めた。それに釣られる様にみゆきも座ったまま目を閉じた。かがみはこなたをたたき起こそうとしたがみゆきまで寝たとあれば無理押しはできない。
かがみ「しょうがないわね……三十分だけ、ぴったりになったら起こすわよ……」
諦めたかがみも背もたれに体重を預けて目を閉じた。
突然ドアが開いた
ゆい「遊びにきた……」
つかさ「しー」
つかさの制止でゆいは話すのを止めた。そして皆が寝ているのを気付くとゆっくりとドアを閉めた。つかさは忍び足でゆっくりと部屋を出た。
つかさ「お邪魔してます」
ゆい「びっくりした~こなたはお客さんが来るなんて言ってなかったから……何でみんな寝ちゃってるの?」
つかさ「なんか昨夜みんな徹夜したみいで……」
その答えに妙に納得したゆいだった。
ゆい「ところで、何の会合を?」
つかさ「ゆたかちゃん達の卒業お祝いのプレゼントの話を……あ、しまったこれ内緒だったんだ……」
つかさは慌てて口を両手で塞いだがもう遅かった。そんなつかさを見てゆいは笑った。
ゆい「ふふ、そのくらいの話なら黙ってるよ、安心しなって」
つかさ「ありがとう」
つかさは深々と頭をさげた。しかしゆいは気付いた。
ゆい「ところでつかさちゃんは何で一緒に寝なかったの?」
つかさ「それは……」
つかさは言葉を詰まらせた。表情も一気に暗くなった。
ゆい「あら~何か悩み事でもあるのかな……良かったらこのゆい姉さんにはなしたまへ……」
ゆいは胸を叩いた。つかさはしばらく躊躇していた。
つかさ「ゆたかちゃん達もみんな大学に進学しちゃって……こなちゃん達もあと二年も大学生……でも私は……もうすぐ社会人になっちゃう」
ゆい「それはそれは、つかさちゃんのお祝いもしなといけないね……もしかしてこなたは……その気がないとか」
つかさは首を横に振った。そしてもっと表情が暗くなった。その時ゆいはこの相談に乗ったのを後悔した。もっと複雑な悩みなのかもしれない。
つかさ「こんなの誰も思わないかな……社会人になってからもこなちゃん達と会えるかなって」
ゆいは腕を組んで考え出した。
ゆい「そうだね、こればっかりは私にも分からない……今後こなた達がどんな進路を歩むのか、この街を離れるのかもしれない、私みたいに地元で働くのかもしれない」
つかさもそれに合わすように話し出した。
つかさ「お姉ちゃんは家族だからよっぽどの事がない限り別れないよね、でもこなちゃんやゆきちゃんは……」
高校と言う同じ場所で出会った。しかし状況が変れば付き合い方も変っていく。その行き着く先をつかさは憂いていた。
ゆい「つかさちゃんらしくないな~いつもの笑顔は?」
つかさ「え?」
ゆい「こなたもみゆきちゃんもきっとその笑顔に誘われたんだね……」
つかさ「笑顔……」
たしかにつかさの取り得と言ったらそのくらいしかない。でもつかさは意味がよく分からなかった。
ゆい「楽しいから笑うんじゃない、笑うから楽しいんだよ」
つかさ「そうなのかな……」
ゆい「笑ってればきっとこなた達だって別れたくないとおもうんじゃないかな、社会人なったって同じ、そんな顔してたら仕事なんて出来ないぞ」
ゆいは人差し指でつかさの額をツンと突いた。つかさは思わず笑ってしまった。
ゆい「……そうそう、その笑顔」
笑っていると自然と今までの不安が取れていった。
つかさ「……なんとなく分かったような気がします……ありがとうございました……成実さん」
ゆいは親指を立ててウインクをした。
つかさは腕時計を見た。もう昼寝の時間は三十分を過ぎていた。
つかさ「あれ、お姉ちゃん達起きない……もう三十分過ぎてるのに……」
ゆい「さあ、つかさちゃんの出番だよ、一足先に社会人になった先輩である所見せてあげなさい!」
つかさ「はい!」
満面の笑みで返してつかさは部屋に戻っていった。
ゆいは思い出した。最近のゆたかの表情がさっきまでのつかさと似ていることに。
ゆい「また近々来ないとダメかな……」
終
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- つかさがシッカリしてる作品も良いですね~ -- チャムチロ (2014-03-16 23:47:15)
今日はいつもの四人が集まりこなたの家でなにやら会合を開いていた。
かがみ「ふあー」
大きく欠伸をするかがみ、それをじっと見つめるつかさ。
かがみ「なによ、欠伸がそんなに珍しいか……昨日ちょっとレポートで徹夜しちゃったのよ」
少し顔を赤らめた。
こなた「ふあ~」
こなたもかがみに負けず劣らずの大あくびをした。つかさはこなたをじっと見つめた。
こなた「いや~かがみのがうつっちゃかな……昨日ちょっとレポートをね……」
かがみ「……嘘を付くな、嘘を」
こなた「まぁね、今回はみさきちがやる順番だよ」
かがみ「あんた達、まだそんなのやってるのか、いつまでも小学生だな」
頭を抱えてため息をするかがみ。そこにみゆきまで大あくびをしだした。
みゆき「……すみません、私とした事が……」
こなたはふと時計を見た。午後一時頃だった。
こなた「お昼食べ終えて一番眠くなる時間だね……いっその事すこしお昼寝する?」
かがみ「バカ……折角四人集まったのに昼寝かよ……それにまだ決まってないだろう」
みゆき「……それも良いかもしれません……十五分~三十分のお昼ねは脳の活性にも良いとされいます」
かがみの反論とは裏腹なみゆきの提案。
こなた「それじゃお昼ねたいむ~三十分間ね~~」
こなたは早速横になって眠り始めた。それに釣られる様にみゆきも座ったまま目を閉じた。かがみはこなたをたたき起こそうとしたがみゆきまで寝たとあれば無理押しはできない。
かがみ「しょうがないわね……三十分だけ、ぴったりになったら起こすわよ……」
諦めたかがみも背もたれに体重を預けて目を閉じた。
突然ドアが開いた
ゆい「遊びにきた……」
つかさ「しー」
つかさの制止でゆいは話すのを止めた。そして皆が寝ているのを気付くとゆっくりとドアを閉めた。つかさは忍び足でゆっくりと部屋を出た。
つかさ「お邪魔してます」
ゆい「びっくりした~こなたはお客さんが来るなんて言ってなかったから……何でみんな寝ちゃってるの?」
つかさ「なんか昨夜みんな徹夜したみいで……」
その答えに妙に納得したゆいだった。
ゆい「ところで、何の会合を?」
つかさ「ゆたかちゃん達の卒業お祝いのプレゼントの話を……あ、しまったこれ内緒だったんだ……」
つかさは慌てて口を両手で塞いだがもう遅かった。そんなつかさを見てゆいは笑った。
ゆい「ふふ、そのくらいの話なら黙ってるよ、安心しなって」
つかさ「ありがとう」
つかさは深々と頭をさげた。しかしゆいは気付いた。
ゆい「ところでつかさちゃんは何で一緒に寝なかったの?」
つかさ「それは……」
つかさは言葉を詰まらせた。表情も一気に暗くなった。
ゆい「あら~何か悩み事でもあるのかな……良かったらこのゆい姉さんにはなしたまへ……」
ゆいは胸を叩いた。つかさはしばらく躊躇していた。
つかさ「ゆたかちゃん達もみんな大学に進学しちゃって……こなちゃん達もあと二年も大学生……でも私は……もうすぐ社会人になっちゃう」
ゆい「それはそれは、つかさちゃんのお祝いもしなといけないね……もしかしてこなたは……その気がないとか」
つかさは首を横に振った。そしてもっと表情が暗くなった。その時ゆいはこの相談に乗ったのを後悔した。もっと複雑な悩みなのかもしれない。
つかさ「こんなの誰も思わないかな……社会人になってからもこなちゃん達と会えるかなって」
ゆいは腕を組んで考え出した。
ゆい「そうだね、こればっかりは私にも分からない……今後こなた達がどんな進路を歩むのか、この街を離れるのかもしれない、私みたいに地元で働くのかもしれない」
つかさもそれに合わすように話し出した。
つかさ「お姉ちゃんは家族だからよっぽどの事がない限り別れないよね、でもこなちゃんやゆきちゃんは……」
高校と言う同じ場所で出会った。しかし状況が変れば付き合い方も変っていく。その行き着く先をつかさは憂いていた。
ゆい「つかさちゃんらしくないな~いつもの笑顔は?」
つかさ「え?」
ゆい「こなたもみゆきちゃんもきっとその笑顔に誘われたんだね……」
つかさ「笑顔……」
たしかにつかさの取り得と言ったらそのくらいしかない。でもつかさは意味がよく分からなかった。
ゆい「楽しいから笑うんじゃない、笑うから楽しいんだよ」
つかさ「そうなのかな……」
ゆい「笑ってればきっとこなた達だって別れたくないとおもうんじゃないかな、社会人なったって同じ、そんな顔してたら仕事なんて出来ないぞ」
ゆいは人差し指でつかさの額をツンと突いた。つかさは思わず笑ってしまった。
ゆい「……そうそう、その笑顔」
笑っていると自然と今までの不安が取れていった。
つかさ「……なんとなく分かったような気がします……ありがとうございました……成実さん」
ゆいは親指を立ててウインクをした。
つかさは腕時計を見た。もう昼寝の時間は三十分を過ぎていた。
つかさ「あれ、お姉ちゃん達起きない……もう三十分過ぎてるのに……」
ゆい「さあ、つかさちゃんの出番だよ、一足先に社会人になった先輩である所見せてあげなさい!」
つかさ「はい!」
満面の笑みで返してつかさは部屋に戻っていった。
ゆいは思い出した。最近のゆたかの表情がさっきまでのつかさと似ていることに。
ゆい「また近々来ないとダメかな……」
終
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- あぁ~^ -- 名無しさん (2017-05-15 15:05:29)
- つかさがシッカリしてる作品も良いですね~ -- チャムチロ (2014-03-16 23:47:15)