ID:pwji7lQ0氏:偶然

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 ある日の休日、天気は快晴、風も無く、気温も心地よい。太陽の光がさんさんと降り注ぐ。私はふらりと外に出かけた。 散歩には打ってつけの日和だ。私は何の目的もなくただ町を歩いた。待ち行く人々は私の存在なんか知らなように通り過ぎていく。 私も同じように通り過ぎていく。行き交う人、自転車、車、電車、飛行機、何をしに行くのか。それすらも忘れているように忙しい。 そんな私もいつの間にか駅の前に居た。切符を買って遠くに行くのもいいかな。片道切符になりそうだ。 「こなちゃん?、こなちゃんじゃないの」 突然後ろから声をかけられた。私をそんな呼び方をする人は一人しかしらない。返事をせず声をする方に振り向いた。 つかさ「やっぱりこなちゃんだ、久しぶりだね、こんな所であうなんて奇遇だね」 笑顔で私に語りかける。彼女の笑顔もそういえば随分見ていない。 つかさ「どこかに行くの?」 こなた「いや、別に用事があるわけじゃないんだけどね」 つかさ「それじゃ、お茶でもしない?」 断ることもできた。だけど断る理由もないので私は頷いた。私達はそのまま近くの喫茶店に入った。久しぶりにつかさと話した。 話す事なんか無いと思っていたけど自然に言葉が出た。おかしくもないのに自然と笑った。 つかさ「こなちゃん、変わらないね」 こなた「そうかな」 私はそう一言言った。 つかさ「そういえばお姉ちゃんがね……」 つかさは嬉しそうにかがみの話をしはじめた。つかさのいう事に相づちで答えた。 つかさ「今日は天気がいいから公園にでも行かない?」 頼んだコーヒーがもう空だ。結構時間をつぶしたようだ、私達は店を出て公園に向かった。公園に着くと私達は適当な場所を見つけて腰を下ろした。  さすがのつかさも気付いてきたのか言葉数が少なくなってきた。そして、沈黙が続いた。 つかさ「どうしたの?」 心配そうに私を見るつかさ。 こなた「つかさ、死にたいと思ったことある?」 これで折角の休日は台無しだ。久しぶりに会って始めて言った質問がこれじゃね、きっとつかさは怒って帰る。 つかさ「何度もあるよ、誰でも一度はそう思ったことあるんじゃないの?」 以外にまともな答えが返って来た。怒った様子もない。 つかさ「もしかして、自殺しようとしてた?」 こなた「……としたらどうする?」 つかさ「こなちゃん、それ本気なの?」 つかさはただ私を見てた。 つかさ「今日、家に泊まっていく?、お姉ちゃんも居るし楽しくなるよ、そうだ、ゆきちゃんも呼ぼうか」 にぎやかになりそうだ、でも私はそんな事はしたくなかった。 こなた「私、もう行くよ」 私は立ち上がりつかさに背を向けて歩き出した。 つかさ「会えてよかったよ、今日は楽しかった」 こなた「嘘だ、楽しいはずなんかない、つかさに楽しい話なんか一回もしてない」 思わず振り返り叫んだ。 つかさ「本当だよ、楽しかったよ、これで最後になっちゃうのは寂しいけど」 こなた「つかさ、止めないんだね」 つかさ「生きれるのに死にたい人がいる、でも生きたいのに生きられない人もいる……私みたいに」 こなた「生きられないって……つかさ、病気なの?」 つかさ「……もう会えないと思ってた、でも偶然に会えた、きっと最後に神様が奇跡を起こしてくれたんだね」 こなた「あど、どの位なの?、生きられるの」 つかさ「……生きられるまでだよ、そう、生きられるまで、私、こなちゃんより長生きできそうだよ」 そんな、つかさが死ぬなんて こなた「なんだよ、駅であった時の笑顔、喫茶店での笑顔……何でそんなに楽しいなんて言えるんだよ……なんで笑っていられるんだよ、バカよつかさ」 涙が出てきた。思わずつかさを抱きしめた。 つかさ「泣いてくれるんだね、ありがとう、でも私はこなちゃんに何もしてあげられない」 こなた「分った、つかさのお骨を拾うまで、私は……死なない」  つかさの葬式はしめやかに行われた、つかさの入った棺が火葬炉に入れられた。斎場の控え室に私達は移った。そこでかがみと久しぶりに会話をした。 こなた「つかさ、楽しい日々、ありがとう、最後まで笑ってたね……」 かがみ「こなた、この後本当に死ぬ気なのか」 こなた「つかさとの約束は果たした、もう何も思い残す事はない」 かがみ「そうだよな、百年も生きれば思い残す事もないだろ」 こなた「え?」 かがみ「気付けよ、ばか、もう八十年前の話だぞ」 私は笑った。 こなた「……もうとっくに気付いていたよ、つかさは私に嘘をついた、それでも五年間は騙されたけどね、その間に自殺する気なんか消えたよ」 まだ私は生きていたい。それを教えてくれた。ありがとう、つかさ。 終。 **コメント・感想フォーム #comment(below,size=50,nsize=50,vsize=3) - 作りが雑 -- 名無しさん (2010-11-30 10:05:27) - 秀逸のひとこと -- CHESS D7 (2010-11-29 21:23:54) - かがみがモンスターエンジンのアレみたいだ。 &br()惚れる。 -- モーリアオイ (2010-05-12 00:27:43) - 説明が足りなくて物語がうまく伝わらなかったようですので &br()修正しました。 -- 作者 (2010-05-08 22:20:37) - 100年ってどんだけwwww &br()ってかこなたもかがみも今何歳なんだwww -- 名無しさん (2010-05-08 18:10:27)
 ある日の休日、天気は快晴、風も無く、気温も心地よい。太陽の光がさんさんと降り注ぐ。私はふらりと外に出かけた。 散歩には打ってつけの日和だ。私は何の目的もなくただ町を歩いた。待ち行く人々は私の存在なんか知らなように通り過ぎていく。 私も同じように通り過ぎていく。行き交う人、自転車、車、電車、飛行機、何をしに行くのか。それすらも忘れているように忙しい。 そんな私もいつの間にか駅の前に居た。切符を買って遠くに行くのもいいかな。片道切符になりそうだ。 「こなちゃん?、こなちゃんじゃないの」 突然後ろから声をかけられた。私をそんな呼び方をする人は一人しかしらない。返事をせず声をする方に振り向いた。 つかさ「やっぱりこなちゃんだ、久しぶりだね、こんな所であうなんて奇遇だね」 笑顔で私に語りかける。彼女の笑顔もそういえば随分見ていない。 つかさ「どこかに行くの?」 こなた「いや、別に用事があるわけじゃないんだけどね」 つかさ「それじゃ、お茶でもしない?」 断ることもできた。だけど断る理由もないので私は頷いた。私達はそのまま近くの喫茶店に入った。久しぶりにつかさと話した。 話す事なんか無いと思っていたけど自然に言葉が出た。おかしくもないのに自然と笑った。 つかさ「こなちゃん、変わらないね」 こなた「そうかな」 私はそう一言言った。 つかさ「そういえばお姉ちゃんがね……」 つかさは嬉しそうにかがみの話をしはじめた。つかさのいう事に相づちで答えた。 つかさ「今日は天気がいいから公園にでも行かない?」 頼んだコーヒーがもう空だ。結構時間をつぶしたようだ、私達は店を出て公園に向かった。公園に着くと私達は適当な場所を見つけて腰を下ろした。  さすがのつかさも気付いてきたのか言葉数が少なくなってきた。そして、沈黙が続いた。 つかさ「どうしたの?」 心配そうに私を見るつかさ。 こなた「つかさ、死にたいと思ったことある?」 これで折角の休日は台無しだ。久しぶりに会って始めて言った質問がこれじゃね、きっとつかさは怒って帰る。 つかさ「何度もあるよ、誰でも一度はそう思ったことあるんじゃないの?」 以外にまともな答えが返って来た。怒った様子もない。 つかさ「もしかして、自殺しようとしてた?」 こなた「……としたらどうする?」 つかさ「こなちゃん、それ本気なの?」 つかさはただ私を見てた。 つかさ「今日、家に泊まっていく?、お姉ちゃんも居るし楽しくなるよ、そうだ、ゆきちゃんも呼ぼうか」 にぎやかになりそうだ、でも私はそんな事はしたくなかった。 こなた「私、もう行くよ」 私は立ち上がりつかさに背を向けて歩き出した。 つかさ「会えてよかったよ、今日は楽しかった」 こなた「嘘だ、楽しいはずなんかない、つかさに楽しい話なんか一回もしてない」 思わず振り返り叫んだ。 つかさ「本当だよ、楽しかったよ、これで最後になっちゃうのは寂しいけど」 こなた「つかさ、止めないんだね」 つかさ「生きれるのに死にたい人がいる、でも生きたいのに生きられない人もいる……私みたいに」 こなた「生きられないって……つかさ、病気なの?」 つかさ「……もう会えないと思ってた、でも偶然に会えた、きっと最後に神様が奇跡を起こしてくれたんだね」 こなた「あど、どの位なの?、生きられるの」 つかさ「……生きられるまでだよ、そう、生きられるまで、私、こなちゃんより長生きできそうだよ」 そんな、つかさが死ぬなんて こなた「なんだよ、駅であった時の笑顔、喫茶店での笑顔……何でそんなに楽しいなんて言えるんだよ……なんで笑っていられるんだよ、バカよつかさ」 涙が出てきた。思わずつかさを抱きしめた。 つかさ「泣いてくれるんだね、ありがとう、でも私はこなちゃんに何もしてあげられない」 こなた「分った、つかさのお骨を拾うまで、私は……死なない」  つかさの葬式はしめやかに行われた、つかさの入った棺が火葬炉に入れられた。斎場の控え室に私達は移った。そこでかがみと久しぶりに会話をした。 こなた「つかさ、楽しい日々、ありがとう、最後まで笑ってたね……」 かがみ「こなた、この後本当に死ぬ気なのか」 こなた「つかさとの約束は果たした、もう何も思い残す事はない」 かがみ「そうだよな、百年も生きれば思い残す事もないだろ」 こなた「え?」 かがみ「気付けよ、ばか、もう八十年前の話だぞ」 私は笑った。 こなた「……もうとっくに気付いていたよ、つかさは私に嘘をついた、それでも五年間は騙されたけどね、その間に自殺する気なんか消えたよ」 まだ私は生きていたい。それを教えてくれた。ありがとう、つかさ。 終。 **コメント・感想フォーム #comment(below,size=50,nsize=50,vsize=3) - 同じ作品でここまで違ったコメントがあると &br()作者としては戸惑いながらも嬉しい限りです。 -- 作者 (2010-12-05 16:38:22) - 作りが雑 -- 名無しさん (2010-11-30 10:05:27) - 秀逸のひとこと -- CHESS D7 (2010-11-29 21:23:54) - かがみがモンスターエンジンのアレみたいだ。 &br()惚れる。 -- モーリアオイ (2010-05-12 00:27:43) - 説明が足りなくて物語がうまく伝わらなかったようですので &br()修正しました。 -- 作者 (2010-05-08 22:20:37) - 100年ってどんだけwwww &br()ってかこなたもかがみも今何歳なんだwww -- 名無しさん (2010-05-08 18:10:27)

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