ID:55UFRLQ0氏:みゆきと桜と馬鹿な俺。あとついでに嘘

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<p> クズのような自分なんかとは、ちっとも釣り合わない彼女ができたら、どうする?wwwwww<br />  考えてみ?wwwwwwwwwwww<br />  頭が良くて、美人で、スタイルが良くて、運動も出来てさwwwwwwww<br />  全然、もう全然自分なんかとは毛色の違う人なんだよwwwwwwww<br />  君だったらどうする?wwwwwwwwwwww<br />  俺の場合は、有頂天になったねwwwwwwwwwwwwww</p> <p> 朝、通学路を歩く俺は、目の前に愛しの彼女を見つけたwwwwwwwwww<br />  テンションが一気にMAXwwwwww思わず駆け寄って、その細い背中に声をかけたwwwwwwww<br /> 「みゆきさんwwwwwwwwwwwwドゥフッwwwwwwドゥフッwwwwwwwwww」<br />  肩をぽんっと叩くwwwwwwww<br />  桃色の髪を跳ねさせて、彼女は振り向いたwwwwww<br />  大きなめがねと、ぱっちりとした瞳wwwwww<br />  そして、弾むような爆乳wwwwwwwwww<br />  そう、皆のアイドルwwwwww<br />  みゆきさんだwwwwwwww<br /> 「ああ、おはようございます」<br />  みゆきさんはふわりと笑ったwwwwww俺も釣られて笑うwwwwwwエフッwwwwエフッwwwwwwww<br /> 「珍しいですね、今日は遅刻しないんですか」<br /> 「みゆきさんに一刻も早く会いたかったからさwwwwwwビックバーンwwwwww」<br />  というと、みゆきさんは照れたように笑って、顔を伏せたwwwwww<br />  その頬は紅く染まっているwwwwwwww俺もつられて紅くなるwwww自分で言っといてwwww自分で言っといて紅くなるからwwww<br />  みゆきさんと俺は、最近付き合いだしたwwwwwwwwwwww<br />  ある日、突然みゆきさんが、俺に告白してきたのだwwwwwwww<br />  それはもう驚いたねwwwwwwwwなんてったって、憧れの女性から告白されたんだからwwwwww<br />  俺はもうはしゃぎまくりでOKしたwwwwwwww<br />  そして今に至るwwwwwwww<br />  そうそう、とみゆきさんは俺に顔を向けたwwwwwwww<br /> 「この間ですね、こなたさんと面白い出来事がありまして」<br /> 「泉の野郎がどうかしたんですか?」<br /> 「こなたさん、突然『私、かがみんと付き合うことになったから』と言い出しまして」<br /> 「ありえそうですね」<br /> 「私驚いてしまって、動揺するやら、おめでとうと言うやら、それはもう、慌てたのですが」<br /> 「慌てるみゆきさんも可愛いですよ」<br /> 「実は、それは嘘だったんですね」<br />  オチも何もない話wwwwwwwwだが、俺はげらげら笑ったwwwwwwみゆきさん可愛いよwwwwww<br /> 「だけど、泉の野郎、太い奴ですね。みゆきさんに嘘を吐くなんて」<br />  と俺が言うと、みゆきさんはぼそぼそ唇を動かしたwwwwwwww<br /> 「あの、私だけ抜け駆けしてしまったから、こなたさん、ちょっと驚いてしまったようで……」<br /> 「抜け駆け? どういうことですか?」<br />  あの、その、とみゆきさんはしどろもどろwwwwwwドロヘドロwwwwww面白いよねwwwwwwww<br /> 「私だけ、恋人ができてしまったから……」<br />  心臓が跳ね上がったwwwwwwそういう彼女は、とても美しかったwwwwwwwwwwww<br />  ひらりと桜が待ったwwwwwwwwwwそういえば、もうそんな季節だwwwwwwww<br />  みゆきさんの頭に、桜の花びらがついたwwwwww俺はそれを目で追いながらwwwwww<br /> 「俺は、みゆきさんに絶対、嘘なんか吐きませんよ」<br />  と言ったwwwwwwwwww言ったったwwwwwwww<br />  みゆきさんの顔は、桜よりも紅くなって、はい、と呟くと、さらに俯いたwwwwwwwwwwww</p> <p> 学校に到着して、俺とみゆきさんはそれぞれのクラスに向ったwwwwwwwwww<br />  机のうえに鞄を置くと、勝手に顔が笑ってしまうwwwwwwww<br />  何て幸せなんだろうwwwwwwふわふわして、現実感がないwwwwww<br />  ずっとこんな日々が続けばいいのになぁwwwwwwwwwwwwwwww</p> <p> と、思っていた矢先、腹に激痛が走ったwwwwwwww<br />  ぐるぐると腹が鳴るwwwwwwwwぐるぐるぴーぴーwwwwwwww<br />  どうやら、腹を壊しているwwwwwwww<br />  恐らく、朝にカレーを食べたせいだろうwwwwww<br />  調子に乗ってコーラとか飲んだからwwwwwwwwww俺の馬鹿wwwwww<br />  俺は慌てて、トイレに向ったwwwwwwwwwwww<br />  だが、トイレは全部空いていなかったwwwwwwwwww<br />  朝にうんこする奴多すぎwwwwww家で済ませろやwwwwwwって俺もかwwwwwwww<br />  一人つっこみをいれてる間も、腸内運動は激しいwwwwwwwwww<br />  元気なそれは、もう入り口まで迫っていたwwwwwwwwww<br />  俺は、やむをえず、女子トイレに駆け込んだwwwwwwww</p> <p> 幸い、女子トイレには誰もいなかったwwwwwwww<br />  俺は個室に飛び込んで、臨戦体勢wwwwwwww<br />  うんこは軽やかに飛び出たwwwwwwwwww<br />  えも言われぬ快感の後、さあっと血の気が引いたwwwwwwww<br />  これ俺変態じゃんwwwwwwww女子トイレでうんこするとか完全なる変態じゃんwwwwwwww<br />  俺は、慌ててトイレから脱出を試みたwwwwwwww<br />  だがそのとき、がやがやと、誰かがトイレに入ってきたwwwwwwww<br />  俺は慌てて個室に隠れたwwwwwwww<br />  女子ってのは、何でこうも集団でトイレに行くのかwwwwwwww<br />  聞くつもりもないが、自然に会話が聞こえてきたwwwwwwww<br /> 「ねー、くさいよねー。……って、本当に臭くない?」<br /> 「ハンバーグみたいな匂いがするねぇ~」<br /> 「ちょっ、つかさ、表現が生々しい……」<br />  どうやら、トイレに入ってきたのは、みゆきさんたちと仲が良い、泉と、柊姉妹の三人のようだったwwwwwwwwww<br />  三人はトイレはしないで、洗面台のところで雑談しているwwwwwwwwww<br />  俺は何となくその会話に聞く耳を立てたwwwwwwだって気になるんだもんwwwwwwww<br /> 「みゆきさんもやるよねー。まさか本当にするだなんて」<br /> 「ね、私、すっごく驚いたよぉ」<br />  どうやら、みゆきさんのことを話しているwwwwwwww<br />  ますます聞く耳を立てた俺の鼓膜に、衝撃的な言葉が飛び込んだwwwwwwwwww<br /> 「罰ゲームとはいえ、まさか本当に告白するとはねー」<br />  罰ゲーム?wwwwwwwwwwwwww<br />  どういうことだ?wwwwwwww<br />  みゆきさんは、俺に罰ゲームで告白したのか?wwwwwwwwww</p> <p> その瞬間、頭の中で、ジグゾーパズルが完成したみたいな感覚がしたwwwwwwwwwwww<br />  そうだwwwwwwwwww考えれば、当たり前だwwwwwwww<br />  俺のような劣等生を、みゆきさんが好きになって、あまつさえ彼女から告白してくるなんてwwwwwwww<br />  ありえないんだwwwwwwwwそんなことwwwwwwww<br />  俺は、がちゃりと扉を開けたwwwwwwwwひぃっ、という短い悲鳴が上がって、三人はこちらを見たwwwwwwww<br />  俺は彼女たちには一瞥もせず、溜息をついて、トイレから出たwwwwwwwwwwww</p> <p> その日の帰り道、後ろから声をかけられたwwwwwwww<br />  みゆきさんだwwwwwwwwww<br />  笑顔で、駆け寄ってきたwwwwww俺は、その笑顔に、胸が痛んだwwwwww<br />  全部、嘘の癖にwwwwwwww頭が良い人は、演技も上手いのかなwwwwwwww<br />  みゆきさんは言ったwwwwwwwwww<br /> 「今日の夜、暇ですか? お話したいことがあるんです」<br />  ほらきたwwwwwwと、俺は心の中で言ったwwwwwwwwww<br /> 「坂の上の、桜の木の前で待っていて欲しいんです」<br />  その場所は、俺がみゆきさんから告白を受けた場所だwwwwwwww<br />  よりにもよって、そんなところを選ぶなんてwwwwwwwwww<br />  嫌味な人だよwwwwwwまったくwwwwwwww<br /> 「来てくださいね」<br />  みゆきさんは、暗い顔の俺を覗き込んだwwwwwwwwww<br />  俺は、無理に笑顔を作って、<br /> 「ええ、行きます」<br />  と言ったwwwwwwwwww<br />  みゆきさんは照れくさそうに笑うと、ぽてぽてと、走り去ってしまったwwwwwwww<br />  俺はその後ろ姿を見ながら、自嘲的に笑ったwwwwwwww<br /> 「振られるってわかってるのに、行くかよ」</p> <p> 次の日、みゆきさんは学校に来なかったwwwwwwwwwwww<br />  ぽっかり空いている机を、廊下から見て、俺は苛立ったwwwwwwww<br />  何であんたが、逃げるんだよwwwwwwww<br />  逃げたいのは、俺だwwwwwwww<br />  ぬか喜びさせて、本当は嘘だったなんてwwwwwwww<br />  俺は馬鹿みたいじゃないかwwwwwwwwwwいや、馬鹿なんだけどwwwwwwww</p> <p> そのとき、がつん、と後頭部を殴られたwwwwwwww<br />  驚いて振り向くと、柊姉妹の、姉が俺を睨んでいるwwwwww<br />  その後ろには、妹と、泉がいたwwwwwwww二人も、俺を睨んでいるwwwwww<br /> 「なんだよ」<br /> 「なんだよじゃないわよ。あんた、昨日みゆきの約束ほったらかしたわね」<br /> 「ああ、そうだよ」<br /> 「そうだよ、って、あんたねぇ」<br /> 「うるさいな」<br />  俺は、きつい口調で言ったwwwwwwww<br /> 「全部、嘘だったんだろ。罰ゲームだったんだろ。何で行かなきゃいけないんだよ。どうせ、振られるのによ」<br />  俺よりもきつい口調で、柊姉は怒鳴ったwwwwwwww<br /> 「馬鹿!」<br />  廊下を歩く人たちが、皆一斉に俺たちを見たwwwwwwww<br />  そんなこともお構い無しに、柊姉は言うwwwwwwww<br /> 「みゆきみたいに初心な子が、例え罰ゲームでも、好きでもない男に本当に告白すると思う?」<br /> 「ど、どういう意味だよ」<br /> 「あの子はね、前からあなたのことが好きだったのよ。それを、いつまでも悩んでいるから、私たちが無理矢理告白させたの!」<br />  ぐらりと頭のなかが回ったwwwwwwww<br />  天地がひっくり返ったようだったwwwwwwwwww<br />  心臓がばくばく鳴って、ぐるぐる混乱するwwwwwwww<br />  柊姉は教室を覗き込むと、言ったwwwwwwww<br /> 「みゆき、来てないの?」<br /> 「あ、ああ、今日は、来てない」<br /> 「昨日連絡したときは、もう帰る、って言ってたのに。まさか、あの子……」<br />  俺は、柊姉の次の言葉を待たずに、走り出したwwwwwwwwww<br />  みゆきさんはきっと、まだ、あそこで待っているwwwwwwww<br />  俺は確信を持って、そう思ったwwwwwwwwww<br />  何故なら、俺はみゆきさんに言ったからだwwwwwwww<br />  俺は絶対に、嘘なんか吐かない、とwwwwwwwwwwwwww</p> <p> 桜が雨みたいに舞っているwwwwwwww<br />  その下に、みゆきさんはいたwwwwwwwwこちらに背をむけて、ぼうっと立っているwwwwww<br />  坂を全力で疾走した俺の心臓は、はちきれそうだったwwwwww<br />  ぜいぜいと息を吐きながら、俺はみゆきさんの細い背中に、声をかけたwwwwwwww<br />  毎朝、そうしているようにwwwwwwwwww<br /> 「みゆきさん」<br />  みゆきさんは振り返ると、少し驚いて、それから、ふわりと笑ったwwwwwwww<br /> 「来てくれたんですね」<br /> 「すみません、みゆきさん。俺」<br /> 「謝らないでください」<br />  ぴしゃり、と遮られるwwwwwwww<br />  みゆきさんの目の下には、隈ができていたwwwwww<br />  昨夜から、今まで、彼女はずっと、俺を待っていたのだwwwwwwww<br />  胸がずきりと痛んだwwwwwwwwww<br />  深呼吸するみたいに、あるいは桜の香りを楽しむみたいに呼吸して、それからみゆきさんは話し出したwwwwww<br /> 「昨夜、私はあなたに別れ話を持ちかけようとしていました」<br />  当然だwwww俺のような馬鹿男wwwwwwふられて当然だwwwwww<br />  だけど、何でだ?wwwwww当然だと思うのに、すごく、悲しいwwwwwwww<br />  みゆきさんは、言葉をつむぐwwwwww<br /> 「そして、また、正式に告白しようとしていました」<br />  みゆきさんの桃色の髪が、桜の花びらに混じって、風に流れたwwwwwwww<br /> 「だって、私は、いつだって正直なあなたに、嘘を吐きたくなくなかったんです。きっかけの罰ゲームは、私の意志ではない。だから、この関係は、一旦リセット。そして私は、罰ゲームでなく、あなたに、本当の気持ちを伝えたいのです」<br />  聞いてくれますか……?<br />  みゆきさんは静かにそう言ったwwwwwwww<br />  ぱっちりとした、だけど少し疲れた目が、俺を真っ直ぐに見据えるwwwwwwwwww<br />  俺の答えは、決まっているwwwwwwwwwwwwww<br />  桜が、頑張れ、とでも言うみたいに、風に傾いだwwwwwwww</p> <p> 終わり</p>

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