ID:FSp6WlWt0氏:私の心の中で

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あいつがいなくなって、どれくらいたっただろう? 私の頭には毎日あいつの事ばかりだった。 でもあいつは、私の前からいなくなった。 あれは、突然だった。 いつもの用にお昼を食べようとクラスに行く。 「おーすってあれ?こなたは?」 「うん、今日はお休みなんだ。どうしたんだろう?」 「風邪でもひいたんじゃない?それかまたネトゲーのやりすぎでしょ」 私はその時、なんで、なんでもっと真剣にあいつの事考えてあげなかったんだらう。 今の私は、悔やむばかりだ。 私はこなたにお線香をあげた。涙が止まらなかった。 「なんで?なんで?こなたは死んじゃったの?」 私はおじさんに尋ねた。 「…こなたは、とても重い病気だったんだ。自分でも気付いていたみたいだった。でも、かがみちゃん達には言わないでくれって頼まれたんだ。きっと心配かけたくなかったんだろう」 私は何も言えなかった。 何で、何でこなたの病気に気付かなかったんだろう。 一番近くにいたはずなのに、私には何もしてあげられなかったんだろう。 それから私は家から出なくなった。 学校にも行かなくなりつかさやみゆきとも話さなくなった。 毎日、毎日こなたの事を考える。そして、泣く。 もう嫌だ。私もこなたの所にいこうかな… 私はこなたに逢いたくてしょうがなかった。 「こなた…今…いくからね…」 私はカッターを取り出して手首に近づけ、切りつけようとした。 その時、声が聞こえた。 (かがみ!何してんの!) 「え?こなた?こなたなの?」 こなただ!こなたの声が聞こえる! 「本当に…こなたなの?」 (そうだよ、あたし。こなただよ。かがみに逢いに来たよ) 「こなた!どうして私に言ってくれなかったの?私はそんなに頼りない?」 (ごめんね。でも、かがみに心配かけたくなかったんだ) 「こなた…」 (かがみは寂しがりやさんだからあたしがいないと駄目でしょ?でもあたしにはもう…) 「…」 (でもね、神様が今日一日だけかがみと逢ってもいいって言ったの。だからあたし、かがみに逢いに来たんだよ) 「こなた、ごめんね。私、気付いてあげられなくて。それで…それで…こなたは…」 (謝らないで。かがみは悪くないよ。あたしの病気はもう時間がなかったんだ…) 「こなた…」 私はこなたの優しさと自分のもうしわけなさでまた泣いた。 (かがみは泣き虫さんだね。ほらあたしの胸で泣いていいよ) こなたは初めて姿を見せてくれた。 「ううっ…こなたぁぁぁ!!」 私はこなたの胸で泣いた。姿は見えるけど実体がない。 だけど、こなたが抱きしめてくれている気がした。 (かがみ、泣きすぎだよ…) 「だって、こなたが、こなたが私の前にいるんだもん。」 (あたしは悪者ですか!?) こなたはそういうと私から離れた。 (そろそろ時間みたい…かがみ、あたし、上からずっと見てるからね。死のうなんて思わないでね) 「こなた…行かないで」 (それは駄目だよ。かがみはあたしの分も生きて。ね?) こなたは私に笑いかけて言った。 「うん。また、逢えるよね?」 (あたしはいつでもかがみの側にいるよ…) そう言ってこなたは消えていった。 「こなた…私の心の中で…生きて…」 私はそれから学校にも行く用になり、こなたのお墓参りにも行った。 そう、こなたは生きてるんだ。私の、心の中で! 終わり

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