「サスペンス劇場~消えたチョコレート~」


京太郎(今日はバレンタイン)

京太郎(ってことで逆チョコを用意してきた)

京太郎(よし、頑張って和にわたすぞー!)グッ



~朝の教室~

京太郎(お、和だ!いたいた…)

京太郎「のど…」ハッ

京太郎(あれ?何してるんだろ?)コソコソ


和「…」キョロキョロ


京太郎(咲の…机に近づいた…?)


和「…」ガサゴソ


京太郎(チョコを入れてる?)


和「ふぅ…」

和「…」スタスタ


京太郎(…)エーット

京太郎(…お、女の子同士で?)

174 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/02/14(木) 23:53:31.27 ID:lHSCuSlD0
京太郎(…あ、良く女子がやってるチョコレート交換ってやつか)

京太郎(…や、でもなんでコソコソと机に…?)ウムムム


咲「京ちゃん?」

京太郎「ほぅわぁ!」ビクゥ!

咲「うわぁ!」ビクゥ!

京太郎「よ、よう咲」

咲「びっくりしたー…急に大声出さないでよ」

京太郎「おう、すまん」

咲「そこでなにやってるの?」

京太郎「え、いや咲の机…」アッ

咲「私の机?」

京太郎「あ、いや、なんでもない!」ハハハ

咲「え、気になるんだけど」

京太郎「おっと、トイレ行っとかないと!またな!」ダッ!

咲「え、え~…?」

咲「なんだったんだろう?」

咲(私の机?)スタスタ

咲(…)ガサゴソ


咲「!」


咲(こ、これって…チョコ…だよね…?)

咲(京ちゃん…///)

咲(逆チョコってやつかな…?///)

咲(でも、コソコソ机に忍ばせるなんて、京ちゃんって意外に照れ屋さん?)フフフ

咲(…私もチョコ持って来て良かったー)

咲(お昼休みに渡そう…それで、京ちゃんと…///)テレテレ

175 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/02/14(木) 23:56:17.24 ID:lHSCuSlD0


~昼休み~

和(咲さん、喜んでいただけたでしょうか…)ドキドキ

和(あ、咲さん!)


咲「京ちゃーん」

京太郎「お、おう?」


和(…と、須賀君…?)コソコソ


咲「京ちゃん、お昼一緒に食べよう?」

京太郎「え…あ、えっと」アタフタ

咲(ふふ、京ちゃん照れてる…?)

咲「だめ?」ジー

京太郎「いや良いけど、珍しいな、咲から誘ってくるなんて…」

咲「えへへ、たまにはね~」

京太郎「じゃあ、学食…」

咲「中庭行こう!」グイッ

京太郎「お…おい!」


和(…あ、追いかけないと!)

176 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/02/14(木) 23:59:01.87 ID:lHSCuSlD0


~中庭~

京太郎「おい、どうしたんだよ?」

咲「京ちゃん」


咲「これ!」サッ!


京太郎「!」


和「!」


京太郎「これ、チョコ…?」

咲「うん、ちょっと早いけど逆チョコのお返し!」

京太郎「あ、あれ、逆チョコ持ってきたの知ってたっけ?」

咲「?…知ってるも何も///」

咲(京ちゃん、しらんぷりしててかわいい…///)

咲「これで、両想い…だね///」

京太郎「両想い?」


京太郎「!」

京太郎(まさか、朝のアレって…)

京太郎(和が照れて俺に直接渡せないから、仲が良い咲に頼んだってことか!)


京太郎「やっほーい!」

咲「そんなに喜ばないでも…///」

京太郎「いや、すっげー嬉しい!ありがとう咲!」

咲「///」

京太郎「咲!俺(和にチョコを渡すのを)頑張るからな!」

咲「うん!(私の彼氏として)頑張ってね!」


和「そん…な…」ガックリ




~放課後・部室~

ガチャ

和「おはようございます…」

京太郎「お、和!」

和「須賀君…だけですか?」

京太郎「おー、咲はちょっと用事で遅れるって」

和「そうですか」プイッ

京太郎「あ、あれ…?」

京太郎(はっはーん…恥ずかしくて目があわせられないんだなー?)

和「…」

京太郎(渡すタイミングはいつがいいかな?)

京太郎「…」ソワソワ

和「あの…」

京太郎「ひゃい!」

和「須賀君…咲さんからチョコを…受け取っていましたよね?」

京太郎「そのことなんだけどさ…」

和「…?」

京太郎(よーし!いったれー!)


京太郎「これ!」


和「!」


和「チョコ…ですか?」

京太郎「その…咲から間接的に渡されたから…お返しって言うか」

和「え、ええと…」


和(咲さんから間接的に…?)

和(!)

和(朝のお返しを、間接的に渡して欲しいと須賀君に頼んだということですか!)

和(お昼休みのアレはそういうことだったんですね!)


和「ありがとうございます!とても嬉しいです!」ニコッ

京太郎「よかった、喜んでくれて!」ホッ

和「ふふふ、本当にありがとうございます」ニコニコ

京太郎「しかし、まさか両想いだったとは…///」

和「///」


ガチャッ


優希「おっはよーだじぇー!」

咲「おはよう~」

優希「お!のどちゃん!チョコあげるじぇ~!」

和「あはは、ありがとうございます」

優希「ほい、咲ちゃんにもあげるじぇ~」

咲「ありがとー」

優希「…」

優希「きょ、京太郎にもめぐんでやるじぇ、ほれー///」

京太郎「サンキュー!」


咲(あれ、京ちゃんの分だけちょっと豪華な気が…)

優希「///」モジモジ


咲「京ちゃん」ニッコリ

京太郎「ん?」

咲「浮気しちゃダメだよ?」ゴゴゴゴゴゴ…

優希(咲ちゃんが怖い…)

京太郎「あったりまえだろー」ニヘラー

咲「うん、ならいいんだけど」

和「咲さんも浮気はダメですよ?」

咲「う、うん///」

和「///」


優希「???」


ガチャ


まこ「おは…ってなんじゃこのゆるーい空気は?」

優希「良く分からないじぇ…」

優希「あっ、染谷先輩チョコどーぞー」

まこ「お、おう、あんがとさん」



~帰宅後・京太郎の部屋~

京太郎「へへー和からのチョコ、どんなのかなー?」ニヘラー

京太郎「あれっ?」

京太郎「これ咲からじゃん」

京太郎「ははーん。和から預かったチョコと自分が好きな人に渡すチョコを間違えたんだな…?」

京太郎「相変わらずおっちょこちょいだなあ」

京太郎「…はっ!」

京太郎「ってことは、和のチョコはそいつが持っていると言うことに!」

京太郎「誰だ…俺以外で咲と仲の良い男子は…」

京太郎「…」ウーン

京太郎「はっ!嫁田か!」

京太郎「チクショー!あいつ勘違いしてなきゃいいけど…」

京太郎「明日嫁田に聞いてみるか…」



~帰宅後・咲の部屋~

咲「ふふ、京ちゃんからのチョコ、さっそくあけてみよう」ニヘラー

咲「あれっ?」

咲「これ和ちゃんのだ」

咲「え、どういうこと?」

咲「…まさか、私が来る前に和ちゃんが京ちゃんにチョコを渡してて」

咲「京ちゃんが間違えて、私の机に和ちゃんのを入れちゃったってこと…?」

咲「じゃあ…和ちゃんは京ちゃんのこと…」

咲「いやいや!ないない!きっと和ちゃんは京ちゃんと仲が良い誰かに渡してくれるように頼んだんだ」

咲「…はっ!」

咲「ってことは、京ちゃんのチョコはその人が持っていると言うことに!」

咲「誰だろ…京ちゃんと仲の良い男子は…」

咲「…」ウーン

咲「はっ!きっと嫁田くんだ!」

咲「じゃあ、嫁田くんが京ちゃんのチョコを受け取ったってことに?」

咲「まさか勘違いしちゃってたり…?」

咲「…それはそれで///」キュフフ…

咲「いやいや!ダメだよ!私のだからね!」

咲「明日嫁田くんに聞いてみよう…」



~帰宅後・和の部屋~

和「咲さんからのチョコ、楽しみです」ニヘラー

和「あれっ?」

和「これ須賀君のですね」

和「ということは、咲さんから預かったチョコと自分が好きな人に渡すチョコを間違えたんですかね…?」

和「…はっ!」

和「では、咲さんのチョコはその人が持っていると言うことに!」

和「誰でしょうか…優希は特に貰っていないそうですし…」

和「…」ウーン

和「はっ!きっと嫁田くんですね!」

和「二人ともたまに肩組んだりしていて仲がいいと思っていましたし!」

和「でも…咲さんのが嫁田くんに…?」

和「勘違いしていなければ良いですけど…」

和「明日嫁田くんに聞いてみましょう…」



~翌日・朝~

京太郎「お、いたいた、嫁田だ」

京太郎「って、誰かと話してるな」

……

咲「あ、嫁田くんいた」

咲「あれ、会話中か」

……

和「嫁田くん、見つけました」

和「…お話中ですね」

……

男子A「で、お前昨日いくつチョコもらえたんだよ?」


京太郎「!」

咲「!」

和「!」


嫁田「聞くなよ…。チクショウ…一個も貰えなかったよ…」

男子A「うははは!ドンマーイ!」バンバン


京太郎「…」

咲「…」

和「…」


 じゃあ…

 チョコはどこに…?



~部室~


京太郎「…」

咲「…」

和「…」


京太郎・咲・和「あの…」


京太郎「な、なんだ?」

咲「あ、別に…」

和「な、なんでもないです…」


京太郎(聞けねぇ…)

咲(聞けないよ…)

和(聞けません…)


京太郎「…」

咲「…」

和「…」


まこ「…なんじゃこのギクシャクした空気は?」

優希「さっぱりだじぇ…」

まこ「あっ、これ昨日のお返しじゃ」

優希「あ、ありがとうだじぇ」



その後しばらく麻雀部には変な空気が漂っていたそうです

人間、自分の都合の良いように解釈してしまいがちだよね!

おわり!