京太郎「なんだこれ?近所の雀荘で麻雀練習会無料のお知らせ?」ペラッ
京太郎(いつもパシリやタコスばっかで直接麻雀に関わってない俺もこれで...)
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おっさんA「兄ちゃんそれロンだ、三局連続で飛んだなこれで」

京太郎「あ、ありがとうございました・・・」ガタッ

京太郎(俺はこんなところでも勝てねえのか...)

おっさんB「おい待てよ兄ちゃん、金は?」

京太郎「え?でも今日は無料のはずじゃ...」

おっさんC「は?なに寝ぼけたこと言ってんだ?それは卓代の話でレート通り払うに決まってんだろ!さっさと払えや三十万!」

京太郎「さっ...!そんな馬鹿げた金額払えるわけないでしょう!」

おっさんA「じゃあてめえの臓器でもなんでも金に変えりゃいい話だろ!嘗めてんじゃねえぞクソガキ!二度と歩けねえ体にしてやろうか!?」

京太郎(マジでどうすりゃいいんだ...この剣幕冗談には聞こえねえぞ...)ダラダラ

「私が代わりに打ちます」

京太郎「さっ...咲!?どうしてここに!?」

おっさんA「お?なんだ可愛い女の子じゃねえか、マニア受けしそうな見た目だしもし負けたらそこの兄ちゃんの代わりに借金返済してくれるって言うんならいいぜ、正直臓器なんて売れる場所知らねえし女の方が都合良いわw」

京太郎「そんな条件呑めるわけ...『やります』

おっさんB「やけに威勢の良いお嬢ちゃんじゃねえか。そうと決まったら始めようか」

京太郎「お、おい馬鹿!なにもお前がそんなリスク背負うことねえだろ!取り消せ!」

咲「ううん、京ちゃん。これは私の意思だから...」

京太郎「でもそんなことお前にさせられるわけねえだろ...!」
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咲「カン!カン!もいっこカン!ツモ、チンイツトイトイサンアンコーサンカンツアカイチ、リンシャンカイホー。32000。これで京ちゃんの負けはチャラですよね?」

おっさんABC「」

咲「問題ないみたいだね、行こ?京ちゃん」

京太郎「あ、あぁ...」
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京太郎「咲...お前も恐かっただろうに本当にすまねえ...三十万円なんて大金を帳消しにしてもらったことに対しての見返りなんて今すぐには無理だけど時間をいくら掛けてでも絶対に返すから...」

咲「ううん、良いんだよ京ちゃん。私は京ちゃんがいなくなる方がずっと恐かったんだしいてくれるだけで」ニッコリ

京太郎「咲...お前って奴は...」

咲(ごめんね京ちゃん、恐い思いさせて。実はあの雀荘がどういう場所か知っていてチラシを目につくところに置いたんだ...でも京ちゃんが悪いんだよ?和ちゃんの方ばっかり見たり他の女の子にすぐヘラヘラするんだから...)
咲(誠実な京ちゃんなら少なくともお金の分くらいはこっちを見てくれるよね?)ニコッ

京太郎「!?」ゾワッ

カン!

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最終更新:2019年03月11日 01:37