優希「お世話になります」

京太郎「帰って、どうぞ」


優希「え?」

京太郎「え、じゃなくて帰れ」

優希「そんなひどい・・・」

京太郎「そうか、帰れ」

優希「いやいやちょっと待つんだじょ」

京太郎「分かったから帰りなさい」


優希「うら若き乙女が野宿なんてしてたらレイプされちゃうぞ」

京太郎「お気の毒さまです」

優希「・・・・・・」

京太郎「お前をレイプするやつなんているわけねーから安心しろって」

優希「わたしの目の前にいるんだじぇ?」

京太郎「よし、そんな危険なやつからは一刻もはやく離れたほうがいいな」


優希「本当に家がなくなって困ってるんだじぇ・・・」

京太郎「またまたご冗談を」

優希「これがマジのマジ」

京太郎「咲から聞いたんだが嘘つきは胸が成長しなくなる呪いにかかるらしいぞ」

優希「うぇ!?それは困る・・・」

京太郎「だからアホなこと言ってないで今すぐ帰ったほうがいいぞ」

優希「でもこれはウソじゃないからわたしの胸の心配は必要ないじぇ」


京太郎「まだ言うか」

優希「こんなことで嘘つくわけないだろ、いいかげんにしろー!」

京太郎「お、おう・・・?」

優希「心細くて必死の思いで京太郎を頼ってきたのにこの仕打ち・・・よよ・・・」

京太郎「・・・悪かったな」

優希「ぐすっ、ひっく・・・」

京太郎「ごめんな、ごめんって」

優希「・・・反省してるか?」

京太郎「ああ」

優希「よし!それじゃあ今日からここに住まわせていただくのでよろしくなー」

京太郎「そうだな、火事で家が燃えたなら仕方な・・・いやダメだろおかしいから」

優希「ちっ」

京太郎「おい、今ちっとか聞こえたぞ?」

優希「こまかいことを気にしてると家が燃えるんだじぇ」

京太郎「どこからどう見てもお前がそんな繊細なタチには見えないんだが」

優希「まぁ住むとこがないのは困るから割と本気でお願いするんだじょ・・・」

京太郎「うーん・・・そうだな」

優希「もしアレならわたしのカラダで家」

京太郎「あ、そういうのはいいですいりません」


優希「つまんねーな」

京太郎「そういうところがアカンねん、恥じらいを持て恥じらいを」

優希「そんなに金が欲しいのか、金の亡者めー」

京太郎「どこから金の話が出てきた」

優希「だって・・・」

京太郎「はぁ、ったくしょーがねーな・・・なんとかしてやるからちょっと待ってろ」

優希「おお!さすが私の婿になる男だじぇ!」

京太郎「なんか急激にやる気がなくなったんだが」

優希「えぇー・・・」


優希「お、電話かけるのかー?」

京太郎「ちょっとな」

優希「お父さまとお母さまですか?」

京太郎「違う、あとそれ気持ち悪いからやめろ」

優希「ちぇっ」

咲『もしもし京ちゃん?」

京太郎「咲ーーー!!!出てくれて助かったぜ・・・」

咲『う、うん・・・どうかしたの?』

京太郎「それがだな、優希のやつ家が」

優希「ちぇすとー!だじぇー!」

京太郎「ぐえっ」

咲『京ちゃん!?どう・・・ブツッ』

優希「ふぅ、危ないところだったじぇ」

京太郎「なんで俺はいきなりタックルくらったんですかね・・・?」

優希「咲ちゃんの家にわたしを押しつけようとする悪意を感じたのでつい」

京太郎「ついじゃねーよついじゃ」

優希「どうどう」

京太郎「つーか善意だよ、咲の家に頼むのが一番いいだろ」

優希「話がちがうじぇ!わたしとの約束はどうなった!?」

京太郎「どんな約束?」

優希「なんとかして京太郎の家に住めるようにしてくれる約束」

京太郎「そんなやくそくをしたおぼえはない」


京太郎「咲の家でいいだろ」

優希「嫌だじぇ」

京太郎「いいだろ」

優希「嫌だじょ」

京太郎「なんでだよ」

優希「なんでも」

京太郎「じゃあ咲の家な」

優希「ここがいい」


京太郎「咲の家でも問題ないだろ」

優希「ずっと前から咲ちゃんのことは嫌いだったじぇ!」

京太郎「嘘をつけ嘘を、なかよくおしゃべりしてるだろうが」

優希「咲ちゃんは京太郎の見てないところでわたしをボコボコにしてくるんだじょ」

京太郎「麻雀でな、あと日常茶飯事だから普通に俺も見てる」

優希「いやん」

京太郎「よしこの話は終わりな」


京太郎「それじゃあ咲にもう一回電話かけるから今度は邪魔すんなよ」

優希「フフフフフ・・・」

京太郎「あー、どうやって説明するか」

優希「実はお父さまとお母さまの許可はもういただいております」

京太郎「・・・は?あとその口調やめろ」

優希「事情を話したらちょうど家を空けているし使われてない部屋をどうぞと快くオーケーしてくれたじぇ」

京太郎「そんなオカルトありえません」


京太郎「で、他にはなんて?」

優希「一応京太郎に確認してく・・・あ」

京太郎「俺は許可しないぞ」

優希「鬼か」

京太郎「なんとでも言え」

優希「くそー、次の手を考えねばー・・・」

京太郎「そろそろあきらめてくださいお願いします」


優希「じゃあこうしよう」

京太郎「しょうがないから咲ちゃんの家にいくじぇ」

優希「はい」

京太郎「え?」

優希「でも今日一日だけでいいから泊めてくれー」

京太郎「・・・う、うーん?まあ一日くらいだったらいいか?」

優希「よーっしいー!やったじぇ!」

京太郎「それじゃあ・・・」

???「京ちゃーん!?」


京太郎「この声は・・・」

咲「京ちゃん!大丈夫!?」

優希「ぐはっ、ドアが・・・咲ちゃんやるな・・・!バタッ」

京太郎「咲・・・インターホンくらい鳴らして入ってきてほしいな」

咲「あはは・・・電話が変な感じで切れたからなにかあったのかと思って」

京太郎「話してたら優希のやつに無理やり切られちまってな」

咲「・・・ベットの上で?」

京太郎「へ?」

咲「メール出しても返事こないし心配したんだよ」

京太郎「メール?えーと・・・あっ、電源切れてる・・・」

優希「えへへ」

京太郎「こいつまじなんなんですかね」


咲「何事もなかったならひと安心だよー」

京太郎「心配かけてすまん」

咲「そういえば電話の話は・・・」

京太郎「そうそう、こいつの家が火事で焼けちゃったみたいでな、面倒かけるけど咲の家にお願いできないかなと思って」

咲「ふーん・・・多分大丈夫だと思うけど・・・」

京太郎「よかったな優希」

優希「う、うん」


咲「優希ちゃん水くさいよ、最初にわたしのところに来てくれればよかったのに」

優希「うっ」

咲「もしかして京ちゃんの家に住むーって駄々こねたりしてた?」

京太郎「おっ、よく分かったな!数少ない友達のことはさすがに詳しいか」

咲「どーせ友達いませんよ・・・優希ちゃん?」

優希「・・・えっと咲ちゃんこれはだな、とにかくそういうのじゃないんだじぇ!とりあえずタコスをたべて落ち着くことをオススメする」

京太郎「ふたりとも仲いいなーあはははは」


咲「来たばっかりだけど帰るね、いろいろ相談しないといけないこともできたし」

京太郎「よろしくお願いします」

優希「お願いしますだじょー」

咲「それじゃまたね、京ちゃん!」

京太郎「おうー、ありがとな」

優希「またなー」

咲「もー、優希ちゃんもいっしょに行くんだよ?」

優希「・・・・・・お?」


優希「わ、わたしはまだいいんだじぇ」

咲「でも泊まるとことか困るだろうし今日からうちに来なよ!」

優希「あーいや・・・」

咲「いっしょにいろいろ楽しもうよ!」

優希「実は今日泊まるあてはもうあるんだじょ」

京太郎「うちです」

咲「・・・は?・・・はあ?」

優希「やっぱり咲ちゃんについてくことにするじぇ・・・すまん京太郎・・・」

京太郎「ん、そうか・・・またタコスでも持ってくからな」

優希「ううっ・・・千載一遇のチャンスが」

咲「今度こそさよならー」


一週間後

咲「竜巻で家が全壊したので京ちゃんの家に住むことにしました」

優希「わたしはもどってきた!」

京太郎「よそに行って、どうぞ」


カン