京太郎「え?みんな今日の遊園地に急に来られなくなったんですか!?」

久「ええ、せっかく須賀君が全国行きを決めて私たちの為に企画してくれたんだけど…」


咲『すす、すいません…どうしても家庭的な事情で行かれなくなってしまいまして…』

まこ『悪いんじゃが、パートさんが急に休んでしもうて家の手伝いをせんといけなくなってのぉ』

優希『商店街のタコス屋の新作フェアがあるんだじぇ!』

和『父の仕事先のパーティに出席しないといけなくなりまして…』





久「と、いうことらしいのよ」

京太郎「はぁ………あれ?ということはこれ……俺達だけじゃないですか!?」

久「そうねぇ……まぁせっかくチケットもあるし、私達だけで楽しみましょうか?」

京太郎「そうっすね、ふたりで……はて?」

久「どうかしたの?」

京太郎(休日の……遊園地……ふたりで……これらが意味することは………)

京太郎「なっ…いや、そそそそれは…二人でだなんて//////////」


久「そう…須賀君は私と二人で遊園地はイヤって言うのね……」シクシク

京太郎「なっ!?」

久「そうよね…須賀君は私なんかよりも咲や和と一緒のほうがいいわよね…」シクシク

京太郎「や、そういうわけではっ!」

久「では行きましょうか!」ケロッ

京太郎「嘘泣きダメ、絶対」


京太郎(………とはいえ…考えようによっては部長と二人っきりで遊園地デートとかこの上なくすばらなイベ

ントなのでは…?)

久「須賀くーん、行くわよー」

京太郎「は、はい!今行きます!」



久「さてさて、それじゃあ最初は何にしましょうか?」

京太郎「とりあえず…ちょっとそこの軽めのジェットコースターにでも乗りましょう!」

久「そうよね、遊園地と言えばやっぱりジェットコースターは外せないわよね!」

京太郎「あの爽快感がいいですよね~」

久「あ、ってことは須賀君はジェットコースター大丈夫なんだ?」

京太郎「ええ、任せてください!」

久「あら頼もしいじゃない」

久「それじゃあ行きましょうか」


京太郎「うっぷ……ぎ、ぎぼぢわるい……」

久「ありゃりゃ~さっきの任せてください!って言った時の威勢はどうしたのかしら?」

京太郎「何といいますか、スピードがあれば風とか気持ちいいんですけど…奴め、遅いくせにクルクル回るも

んですから……」

久「本当にヤバめならちゃんと言うのよ?」

京太郎「とりあえずは大丈夫なんで…」

京太郎(はぁ……せっかくの機会なのにしょっぱなからやらかしてしまったぞこれぇ……)

久「酔った須賀君に優しそうなものねぇ~」

久「おっ…じゃあ、あっちのウォータースライダーにでも乗って涼みましょうか」

京太郎「そうですね」

京太郎(あれなら水しぶきが気持ちよさそうだしいいかもな)


京太郎「部長はどっちに座ります?」

久「……ちょっと待ってね…………それじゃあ、須賀君は奥でお願い」

京太郎「わかりました!」

京太郎(しっかし部長…結構考えてたみたいだけど何かこだわりでもあるのかな?)

スタッフ「……それでは発車しまーす!」

久「ほら須賀君、ぼーっとしてちゃあぶないわよー」

須賀「あ、はい!」

ガコンガコン…ガコンガコン

京太郎「お、ぼちぼち、水のところですね!」

久「ええ、気を付けてね須賀君(ニッコリ」

京太郎「え?何がですk」

ばっしゃーーーーん!!!

京太郎「うっへぇ………ウォータースライダーってこんなにびしょびしょになるものでしたっけ?」ポタポタ

久「そっ、そうねぇ、私はそんなにだし、たまたまじゃないの?」ップクク…

京太郎「部長……もしかして知っててわざと俺を奥の席にしたんですか」ジトー

久「わりと有名だからてっきり知ってるものだと思ってたんだけど、まさかすんなり座ってくれるとは…」クッ

クック

久「そ・れ・に、女の子を濡らすのもアレでしょ?」

京太郎「濡らすのを躊躇いたくなるような女の子は自分でそんなこといいませんよ」ジトー

久「あら、言うじゃない」

京太郎「くっそー服がまとわりついて気持ち悪いなーこれ」

久「あ、須賀君、濡れて服が透けているわよ?」

京太郎「え?きゃあ!!見ないでくださいよ!!!」(裏声)

久「………………須賀君、今のはなかったことしといてあげるわ」

京太郎「ええ、お願いします」


京太郎「そろそろお昼ですかね?」

久「そうね、お腹も空いてきたし食べましょうか」

京太郎「ふむふむ、何やらカップルランチとかで安いのもあるらしいですね…まぁ俺らには関係ないですけど


京太郎(まぁ一応年頃の男女だからカップルっていう体を装うことはできるだろうけども…流石にそれはな…

…)

久「……いえ、通常価格で食べるだなんてもったいないわ…これを利用しない手はないわね…」

京太郎「はぁとはいえ別にカップルというわけではないですし…」

久「そ・れ・は…こうするのよ!」ダキ

京太郎「なっ//////」

京太郎(役得!)

久「んっふっふ~………あ、店員さーーん!!このカップルランチってのお願いしまーす☆」

店員「はい、かしこまりましたーカップルランチですね、こちらの番号札をお持ち頂いてあちらのお席でお待

ちください」



華菜「キャプテーーーーン!!!こっちでお昼にしましょーーー!!!」

美穂子「そうね、行きましょうか文堂さん」

文堂「はいキャプテン」

華菜「ぬぬっ!カップル割とかやってるじゃないですかココ!!」

文堂「でも池田先輩…私達女だけですし関係ありませんよ」

華菜「カップルだけせこいじゃないか!憎い!カップルが憎い!爆発しろーーーーい!!!!」

美穂子「華菜!!声が大きいっ」アセアセ

華菜「ところでなんでカップルに爆発しろって言うんだろ?」

文堂「知らないのに言ってたんですか、まったく……」

華菜「それにしても、カップル云々は置いといて今日は人が多いですねぇ~」

美穂子「そりゃあもう夏休みだしね。私たちもそれのお陰で来れてる部分もあるしね」

華菜「なるほど~…しっかし、これだけ人が多ければ誰か知ってる顔の一つや二つありそうな……」

文堂「流石にそれはないでしょう…」


華菜「…と言ったそばから発見!華菜ちゃんでかしたし!」

文堂「え」

華菜「あれはー……なんだっけなーーーー……そう!清澄の」

美穂子「上埜さん!?」

華菜「ん??そんな名前でしたっけ???たしか竹井久とかだっと思うんですけど?」

文堂「いやぁ、世の中狭いですねー」

美穂子(まさかこんなところで上埜さんの姿を見れるだなんて…てっきり全国が始まるまでは会えないと思っ

てたから心の準備が出来て…)クネクネ

美穂子(というか、そんなつもりじゃなかったから服が地味だわ!ものすごく地味よ美穂子!こんな恰好で上

埜さんの前に出られないわ!)モンモン

文堂「どうかしましたか?キャプテン??」

美穂子「あ、いえごめんなさい…気にしないで」

華菜「隣にいる男は誰なんだろうか?」

美穂子「男ォ!?」

文堂「キャ、キャプテン!?」

美穂子「ご、ごめんなさい……華菜、続けて」

華菜「そーうーでーすーね~…歳はたぶんあたしらとそう変わらない感じなんで同じ高校か……もしかしたら

同じ麻雀部とかですかねー」

美穂子「そ、そう……ってことは麻雀部のみんなと夏休み、大会前に一息入れに来たってところねっ」

久「…テンインサーーーン」ダキッ

文堂「あ、腕に抱きついた」

美穂子「腕ですってぇ!!!!」

華菜「うわっ……ビックリしたぁ~もう~さっきからどうしたんですかーキャプテーン?」

美穂子「き、気にしないで…」

美穂子(上埜さんに腕を抱きつかれるだなんて……なんて、羨ましい………)ギリリ

美穂子(あ、でも…どうせなら私が上埜さんの腕に………)ウフフ

美穂子(そそそ、そんなことよりもあの隣の男は何なの!私の上埜さんと一緒に遊園地でランチとはつまりど

ういうことなんでしょう?)

美穂子(そうね、学校の後輩とかそんな感じよね!……もし、それ以上だっていうなら……)カッ

華菜「キャプテーン!もう注文のほう済ませたんで席にいきましょー!」

美穂子「あ、すぐ行くね!」


京太郎「ちょっ部長!さっきのはなんだったんですか!?///」

久「あらーいいじゃない、少しでも安くなるなら~…そ・れ・に、役得だったでしょ?」

京太郎「そ、それは否定しませんけども///」

京太郎(確かに、和あたりと比べると幾分か大きさは劣るかもしれないが部長もなかなかすばらなお餅をお持

ちで…あ、いやギャグとかではなく)

京太郎「それに部長は『まーす☆』なんて柄じゃないでしょうに…」ニガワライ

久「随分な言い様じゃない?」ジト

久「私にだってああいう感じになることも……たまに?」

京太郎「たまに?」

久「…極稀にくらいは~」メソラシ

京太郎「あるんですか?」

久「あ、あるわよ!たぶん!」

京太郎「あはは…そ、そういうことにしときます…」

京太郎「……でも、やけに手慣れた感じでしたけど、ああいうの良くやってるんですか?」

久「むふふ~それはご想像にお任せするわ~」

京太郎(おいぃぃぃってことは部長のお餅の感触を一身に……いや一腕に受けている輩がいるかもしれないの

か!?代われ!今すぐ代われ!!)

店員「お待たせいたしましたーこちらがカップルランチになります~ それではごゆっくりどうぞー」

久「ほう~これはこれは…またご立派な……」

京太郎「……ふんだんに散りばめられたハート型……それから一際目立つこの……」

久「これってあれよね?よくあるカップルで一緒のグラスの飲み物を飲む~って感じの」

京太郎「………そのようですね、ストローも枝分かれしてますし」

久「ねぇねぇ須賀君」スチャ

京太郎「はいなんですか部長………そ、それは…!?」


久「ふっふっふ……そう、それよ」

京太郎「いったいなぜそれを……」

久「折角カップルという体でこうしてこのテーブルに座っているんだからトコトンやってみない?って」

京太郎「折角だからってのもどうなんですか?」

久「あら?いやかしら?」

京太郎「そそ、そうですね…そしたらお言葉に甘えて……」

京太郎(こ、こんなチャンスおそらくもう二度とないぞ!京太郎!!しかと魂に刻み込むように挑むんだ!!

!!)

久「それじゃあいくわよー?……あー」

京太郎「あ、すいませんちょっと心の準備が!」

久「ありゃりゃ…」ガタ

京太郎「すみません…」

久「ダメよー?男の子がそんなんじゃ~」

京太郎「いやぁ~解ってはいるんですけども…どうしても…」

京太郎(女性の顔を正面からまじまじと見るってのは想像以上に……)すーはーすーはー


美穂子「ちょおおおおおおおおおお」ガタァッ

文堂「うわぁやりますねぇ…」

華菜「しっかしあそこで日和るとは男のほうは相当なヘタレなんだしっ!」

華菜「とはいえ、これで"ただの"部活の先輩後輩ではなさそうですねー」

美穂子(ううううう、上埜さんに、ああ…あーんですって!?私ですらそんなことしてもらったことないとい

うのに!まぁ夢の中でなら…キャー!)

美穂子(あ~休日に二人っきりでピクニックにでも出かけて、そこで私の手作りお弁当を上埜さんに食べても

らってそして上埜さんが「美味しいわよ」って言われて)

美穂子「キャーーー!」

文堂「部長なんか漏れてますよ?」


京太郎「よっし」パンパン

京太郎「オーケーです!……あーーーー」

久「はい」ソー

京太郎「ーーーん」モグモグ

久「どうかしら?」

京太郎「ふぁい……ゴクン……えーっとですね、変な感じですねー、こう…フワッっとした」

京太郎(実は緊張で味覚的なことは何も感じられませんでした……)

久「へぇー」

京太郎「あ、あと部長の綺麗な顔が良く見えました」

久「なっ//////そういうことで年上をからかっちゃダメよ/////」

京太郎(あれ?意外と初々しいな………そうだ!)

京太郎「部長、折角して貰ったんですから今度は俺が部長にしますよ」


久「えっ…」

京太郎「まぁまぁ、ほら"折角"ですから……ほら、あーって」

久「やー私はいいわよ」メソラシー

京太郎「まぁまぁ、ものは試しですよ」ニッコリ

久「そ、そうね!折角だもんね!

京太郎「はい、と言うわけで…」スッ

久「えっと…………あ、あーーーーーん」モグモグ

京太郎「どうですか?」

久「ま、まぁ普通よ!」

久「別に味が変わるわけでもないから何もないわよ/////」

京太郎「そんなもんですか?…でも、『あーーー』ってしてる部長はかわいかったですよ?」

久「なっ/////…もう!ほら、普通に食べるわよ!!」

京太郎「はーい」


美穂子「なあああああああああああああああ!!!!!」ガタァ!!

華菜「今度は逆からなんだし!」

美穂子(あああああの男……上埜さんにしてもらうだけでは飽き足らず自分から上埜さんにするだなんて!)

美穂子(なんて羨ましい………)ギリリ

美穂子(私が作ったものを食べさせてあげて上埜さんは『おいしいわ、でも美穂子が食べさせてくれたからも

っとおいしいわ』)

美穂子(とかなんかも……)ポッ

文堂「キャプテーン?」

華菜「上の空ってやつだし…」


京太郎「………さて、残るはこのカップル御用達のドリンクですか…」

久「なかなか手ごわいのが残ってしまったわね…」

京太郎「しかし、残すのはもったいないですしね…」

久「兎に角、さっさと片づけましょ!」

京太郎「そうですね…では…//////」チュー

久「…//////」チュー


美穂子「ふぉああああああああああああ!!!」カッ!

華菜「キャ、キャプテン!?」

美穂子(そんな!いけないわっ!男女で同じ飲み物を同時に飲むだなんて)ズズズ

美穂子(ふとした時に視線をあげたらそこには相手の顔がすぐ近くにぃぃぃぃぃいいい!!)

美穂子(あ~見えるわ!上埜さんの顔が!恥ずかしくなって顔をそらす私をそっと静止する上埜さん!)ポー

美穂子(そそそ、それからどちらからとなく自然と唇を重ねる、ふ・た・り)ウットリ

美穂子「ぶつぶつ……」

文堂「キャプテンが……」

久保「うぉい!!!池田ァ!!!!!!!いつまでちんたら飯食ってるんだ!!!福路と文堂もだ!!!!!

早く集合しろ!!!!!」

華菜「あ、やべ、コーチがお怒りだしっ!これは華菜ちゃん戻らずにはいられないな…」

文堂「ほら、キャプテン!行きますよ!」

美穂子「ウフフ…ダメヨウエノサン……ソンナ……ダイタンナンデスネ……」ズルズル...


京太郎「というわけで、お昼タイムは終わったわけですが」

久「辛く険しい道のりだったわ…」

京太郎「そ、そうですね…まぁ俺としては安くもできたし」

京太郎(…それに、部長の顔が間近で見られたし)ボソッ

久「ん?なんか言った?」

京太郎「あぁああ、いえ何でもないです!と!ところで、次はどこにしましょうか!?」

久「そうねぇ…流石に食べた直後に乗り物系ってのはNGとして…」

京太郎「まぁ妥当ですよね」

久「そうなると、ここはやっぱり遊園地のもうひとつの定番でもあるお化け屋敷にでも行きましょうか」

京太郎「いいですね~!日差しも暑くなってきましたし、ちょっと涼みがてら行きますか!」

京太郎(お化け屋敷と言えば、女の子の方が『キャー!』って感じで男の方に抱きついたりってのが期待でき

るが……)

京太郎(部長にそれはきたいできないな)ガックシ


久「何を堕ち込んでいるのかしら?」

久「ところで、須賀君はお化けとかダメなほう?大丈夫なほう?」

京太郎「ん~、特にそういうのを信じていたり、霊感が強かったりするわけでもないんでそんな面白い反応は

しないと思いますよ?」

久「あら、それはそれでつまらないわね~」

京太郎「あ~でもあいつら、たまにただ急に出てきて素直に「うおぉぉっ!?」ってビックリすることはある

かもしれないですね」

久「そうよね~ お化け屋敷と言うくらいなんだから、もっとこう…お化けやゾンビの本質的な怖さで勝負し

たらいいのにとは思うわ」

京太郎「そうっすね~」

久「ではでは~行きましょうか」

京太郎「はい」


スタッフ「ようこそいらっしゃいました!入口はそちらになりますので、中で走らないよう足元に注意してお

進みください~」


京太郎「お~中は結構涼しいもんですね~」

久「そうねぇ、かな~り暑かったものだから気持ちいいわ」

ひゅ~~~~~どろどろどろ

京太郎「あ、人魂ですね」

久「そうね」

京太郎「あっちには例の井戸のやつですね~」

久「良く出来た仕掛けね~」

京太郎「ところで、部長」

久「あら、なにかしら?」

京太郎「こういったお化け屋敷で期待以上というか期待通りに怖いことってあります?」

久「私はまだ期待未満のものしか出会っていないわ…」

久「でもこの広い世の中きっとどこかには存在していると思うわ」

京太郎「そうですね~いつかはそういった本物のお化け屋敷も行ってみたいですねー」


久「きゃっ」がしっ

京太郎「と、と……大丈夫ですか部長?」

久「ええ、大丈夫よ……」

久「でも躓いた拍子に顔のパーツが取れちゃった見たい」のっぺらぼー

京太郎「ぎ、、ぎゃあああああああああああああああああああああ!!!!!!」ドタドタドタ....

久「あらら~」



京太郎「でたあああああああああああああ!!!!!」ドタドタドタ.....

スタッフ「お客様!!走られては危険です!!!」

久「お騒がせしてしまってごめんなさ~い あーもう!待ちなさーい須賀くーん!」タッタッタ....



京太郎「はぁはぁ……ここまで来れば……はぁはぁ………ふぅ~」

久「やっと追いついたわ…ほら、疲れたでしょう?アイス買ってきたから食べなさい…」

京太郎「すいません、気を使わせてしまって…」

京太郎「でも、部長は無事だったんですか?なんか部長似ののっぺらぼうがいましたけども…」

久「これのことかしら?」のっぺらぼー

京太郎「ひっ」ベチャ

久「なんちゃって☆」

京太郎「あ、アイスが…」

久「あら、もったいない」

京太郎「もう………本当にッビックリしましたよ……」

久「やぁごめんごめん、まさかあそこまでいいリアクションを取ってくれるとは思ってなくって」

京太郎「まったくもう…」



久「私もちょっと疲れたし、少しだけここで休憩しましょうか」

京太郎「あ、はいそれではお言葉に甘えて…」

久「いやぁ、いたずらしといてなんだけど須賀君があそこまでの反応をしてくれるとはいたずらのし甲斐って

ものが…」

京太郎「………」zzz

久「あらあら…慣れないことをして疲れたのかしらね……」

久「そうね、今日私に付き合ってくれたご褒美ってことで…たまにはいいかしらね」コト

久(でもこれって実際硬かったりしないのかしらね?)

久(クスッ…それにしてもかわいい寝顔ね…)アタマナデナデ

久(咲や優希達にも見せてあげたいわね………そうだ!)ニヤ


京太郎「ん……ふぁ……」

久「あ」

京太郎(はて?何やらいつの間にか寝ていた見たいでして……しかも頭にはひと肌でやわらかい感触が……そ

して目の前には部長の顔…)

久「お目覚めかしら?」

京太郎「……えーと、この状況はまだ夢でも見ているんでしょうか、そうに違いない、でなければこんなシチ

ュになるわけが…ってなわけでおやすみなさい」

久「ってちょっと待ちなさいな」ドスッ

京太郎「ぐふぉっ!? み、みぞおちにパンチは……お、お昼のやつがリバースしますよ…」

久「先輩の折角の好意を夢扱いは酷いんじゃないかしら?」ムス

京太郎「で、ではこれは夢ではない……とおっしゃるわけですか……ってすすす、すいません!すぐにどきま

っあ…わわわっ…」ドーーン

京太郎「イテテ…」

久「あらら~…大丈夫?」

京太郎「ええ、たぶん……ちょっとお尻を打った程度で……」

久「フフッ…そんなに驚かなくてもいいじゃない…」

京太郎「そ、そりゃあ驚きますよ………目を開けたらー…ねぇ?」

久「あら、飛びあがるくらいイヤだったかしら?」

京太郎「いえいえ!!そんな!むしろありがた………」

久「ありがた…?」ニヤニヤ

京太郎「…なんでもないです!」/////

久「おやおや~?」ニヤニヤ

京太郎「な・ん・で・も・な・い・で・す!」/////

久「因みに、かわいい寝顔はしっかりと撮っておいたわよ☆」

京太郎「えっ…ちょ、消したくださいよ恥ずかしいじゃないですか!!!」

久「ん~~消してもいいけど、もう部員にメールで送っといたわよ?」

京太郎「え、うそ…マジッすか?」

久「マ・ジ」

京太郎「うわあああああああああああ!!!!」


ココロノスイッチオンニシーテーナミダヲ-フリキーロ-

咲「あ、メールだ…部長からか……」

From:竹井久
件名:須賀君の寝顔
本文:須賀君の間抜け面をみんなにね☆

咲「ウフフ、京ちゃんったら…」(京太郎の顔だけがドアップです)



ダイタイキミノコトバカリキニナッテー

まこ「ほぉ…メールか……って京太郎のやつ、なんで寝とるんじゃ…」



カワイタノードニーナーガーシコーンダアマーイカオーリー

和「メール…部長から?………これは…まぁ容量の無駄なんで削除ですね」ピッ


ハーテーシーナークツヅクーカク-ゴ-ヲカクシンニカエテー

優希「メールだじぇ!………何々…相変わらずのとんだバカ面だじぇwwwwwww」



京太郎「明日の部活で絶対弄られるじゃないですか…」

久「まぁいいじゃない、どうせ1日だけよ~」

京太郎「はぁ……まぁ普段とそんなに変わらないような気がしないでもないのでいいですけど…」

久「まぁ~いつも通りよね」

京太郎「いや、そこは多少なりとも否定してくださいよ……」ジー

京太郎「……しっかし寝といてなんですけども、もう結構暗くなってきましたね…」

久「そうねぇ…次のアトラクションで最後ってところかしら?」

京太郎「そうっすね~」

久「じゃあ、夜の遊園地で〆といったらやっぱりアレよね」

京太郎「ですね!」


店員「それでは足元にお気をつけてくださーい」

久「ふぅ~…ちょっと落ちつくわねー」

京太郎「そうですね」

久「でも観覧車ってちょっと揺らしたくならない?」

京太郎「ダメですよ!部長!」

久「ちぇー」

久「ねぇ須賀君」

京太郎「なんです?」

久「今日はありがとうね」

京太郎「あ、いえ、そんな…」

京太郎「俺はただ、みなさんに全国の前に一つ気分転換でも~と思っただけで」

久「結局、"みんな"じゃなくなったけどね~」

京太郎「あはは……じゃあ、まぁ部長お疲れさまでしたってことで?」

久「いや~ありがたいんだけど、それだと私引退しちゃったみたいじゃない?」

京太郎「はは…それもそうですね…」


京太郎「とはいえ…なんだかんだで、これまで実績の全くない清澄が全国に行けたってのは」

京太郎「やっぱり部長のおかげってのが大きいですから」

久「…照れるじゃない」

京太郎「まぁ、後は全国がんばってくださいってことで一つ…」

久「ええ、充分楽しめたわ…これであとは全国に向けて頑張るだけね」

久「……ねぇ…須賀君は麻雀部に入ってよかった?」

久「何分…男子部員が須賀君だけだから何かと肩身の狭い思いをさせてきたかもしれないし…」

京太郎「そんなことはありません!!」

京太郎「俺はこの麻雀部に入って良かったと思ってますよ」

京太郎「たしかに今は雑用ばっかりですけど…いつまでも雑用の座に甘んじているつもりはないので」

京太郎「それこそ次の大会で咲たちと一緒に全国出場だってやってやりますよ!」

久「あら、大きくでたわね」

京太郎「まぁやっぱり夢は大きく……というよりもやっぱり他の部員と対等に打つってのが当面の目標ですか

らね」


京太郎「それがやっぱりこの部活に誘ってくれた部長への恩返しになるかなーって」

久「そう、それは険しい道かもしれないけれど…須賀君ならきっとやれると思うわ!」

久(ただ単に男手が欲しかっただけで誘っただなんて言えないわね……)

京太郎「はい!」

京太郎「……っと、もうぼちぼち1周ですかね…」

久「そうね、楽しかった時間もお終い……」

京太郎「はい」

久「ねぇ…須賀君」

京太郎「なんですか?」

チュ……


京太郎「あ………/////」

久「今のはお姉さんからのご褒美ってとこかしらね」

久「また、誘って頂戴」

久「その時も二人っきりでね」

久「それじゃあまたね、須賀君」ッタン



京太郎「………………………………………………………………………………………………………」

京太郎「ぃよっしゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」


京太郎「ふぅ……なんだか観覧車からの夜景がより一層綺麗に見えるぜ…」

京太郎「…………………あ、俺だけ乗り過ごした………」


カン!