「優希からの扱いがひどい?」
「確かに口は悪いですが、優希も女の子ですし、京太郎君も女心を理解していない節がありますし……」
「冗談ですよ。少しからかっただけです」
「…………」
「……そうですね。私は二人の親友ですし……」
「よかったら、この後、付き合ってくれませんか?」
「……女の子のこと、私が教えてあげますから」
「優希? どうしたんですか?」
「京太郎君が最近デートに出かけてくれない、と」
「京太郎君も忙しいみたいですし……そうだ。家に向かってみてはどうでしょう?」
「事前に言ってなくても大丈夫ですよ。だって、京太郎君は彼氏なんですから」
「そうです。はい、頑張ってくださいね。それでは」
「…………」
「……どうしますか、京太郎君。優希、今からここに来ちゃうみたいですよ?」
「今からなら、まだ間に合いますよ」
「それとも……また私と女の子についてお勉強をしますか?」
「……ふふっ。ダメですね。彼女が来るって言うのに、こんなに……」
「いいですよ。じゃあ、彼女に見せてあげましょう」
「本当の恋人の関係を、ね?」
最終更新:2018年05月02日 20:48