インターハイの団体戦と個人戦の合間、ぶっちゃけ和と咲以外の清澄部員は限りなく暇だった。
なので『和の活躍を見るまで帰らない!』とか言い出した阿知賀面子と交流を深めていたのは割と自然な流れであった

『深めた』程度で済んでいればという仮定に過ぎなければ、であるが。

玄「京太郎くん、見て欲しいのですこの私のお宝を!」

京太郎「おお、それが玄さん垂涎の!?」

憧「何見せてんのよ玄っ、それより明日の観光予定だけど、こっちのプランでいい?」

穏乃「私ラーメン巡りしたい!」

京太郎「んー、じゃあこっちに寄るついでにこのラーメン屋でどうだ?」

憧「しずはムードとか全然考えないんだから(……せっかくのデートなのに」(ボソ

京太郎「ん?なんか言ったか? ところで宥さん、いつまでくっついてるんですか?」

宥「え、あったかいからこのまま……だめ?」

京太郎「ダメなわけないじゃないですか!」(即答

すごく楽しそうにしている集団と、そこから少し離れて

まこ「あいつ、向こうの方がうちより馴染んでおらんか?」

久「そ、そんなことないわよ! ねえ須賀くん、ちょっとこの備品の買い出しを」

優希「犬、私は腹が減ったじょっ!」

さらに離れた場所から醒めた目線で二組を見る鷺森灼。レジェンドがいなければ大体デフォで興味ない分ツッコミは鋭い

灼「……清澄って一人の部員に雑用押し付けるんだ」

久優希「うぐっ」

京太郎「まあまあ、皆さんにもご馳走しますんで」

玄「なら私も旅館の娘として腕を振るいますのだ!」

憧「私は宥ねえ用に鍋作っとく。しず、このメモにあるもの超特急で買ってきて」

穏乃「わかったっ!」

なぜか即座にフォーメーションを築いて関わりに行く阿知賀女子の姿に、

優希「……なんでこうなったんだじぇ、咲ちゃんとのどちゃんには見せられない」

まこ「メンタル崩しそうじゃからなぁ」

久「あ、悪待ち、これも悪待ち、よね?」

清澄の絆は急速に塗り替えられようとしていた。


カン

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最終更新:2018年05月02日 16:51