咲「はい京ちゃん、誕生日プレゼント」
図書カード<たんとお読み
京太郎「おう、サンキュー」
咲「漫画ばっか買うのはなしだかんね」
京太郎「わーってるって。せっかくだし、この間勧めてもらったサスペンス物でも買ってみるよ」
咲「あ、いいね」
和「……須賀君、今日誕生日なんですか」
京太郎「おう! 部長たちに店の半荘無料券とか麻雀の教本貰ったり、タコス貰ったり……いいもんだなあ」
和「そうでしたか……」
和(ち、ちっとも知りませんでした。優希も教えてくれればいいのに)
和「ええっと、その……」
咲「みんなまだ来ないみたいだし、どうする? 三麻でもする?」
京太郎「おー、そうだな!」
和「あ、あの……」
咲「和ちゃんもそれでいい?」
和「あ、はい」
(少年少女、三麻中・・・)
咲「ん、ロン。跳びだね京ちゃん」
京太郎「……やっぱ辛ぇわ」
和「前々巡に通ったからといって、ドラ側を切るのは危ないですよ」
京太郎「うへぇい」
和「……あの、須賀君」
京太郎「?」
和「まだ部長たち来ませんし、よければ読みなど教えましょうか」
京太郎「おお、マジでか! サンキュー、助かるぜ!」
和「いえ、まあ、私だけお誕生日のお祝いなしというのはあれですし。後日また改めて何かお渡ししたいと思いますが、とりあえず今日はそれで」
咲「やったね京ちゃん、麻雀強くなれるよ!」
京太郎「ありがてぇ……ありがてぇ……」
和「そんな風に拝まれると少し困るんですけど……」
咲「あ、そうだせっかくだし私もなにか教えたげよっか。えっと、カンのタイミングとか?」
京太郎「ヤダよ、おっかない」
咲「おっかないってどういうこと!?」
京太郎「咲? フツーの人はな、カンのタイミング以前に王牌とか嶺上牌なんてわかんねーんだよ?」
咲「アハハ、そんなバカな。わかるよね、『あ、次和了れる』みたいな? ねえ、和ちゃん」
和「そんなオカルトあり得ません」
咲「」
京太郎「和ー、咲は放っておいて早く教えてくれよー」
和「あ、はーい」
(部室外)
優希「大会であれだけトンデモな雀士たちと打ったのに……ある意味、のどちゃんが一番のオカルトだじぇ」
久「東京で一回り胸も大きくなったしね、ホンットに末恐ろしいわ……」
まこ「どうでもええが、はよ部室に入らんかね……」
最終更新:2018年05月02日 16:50