~近くの公園~

灼「消毒、ちょっと沁みると思うけど…」

京太郎「いつつ…」

灼「はい、絆創膏」ペタッ

京太郎「どうも…」

灼「しばらく横になってて」

京太郎「はい、お言葉に甘えて」ゴロン

灼「ごめんなさい、あの子達、私の知り合いで…」

京太郎「ああ…まあ勘違いされても仕方ない状況でしたし」

灼「でも、私がもう少し早く声をかけてれば」

京太郎「気にしないで下さい。こういうの慣れっこなんで!」アハハ

灼「ありがとう…」

京太郎「…」

灼「…」

京太郎「あ、俺は須賀京太郎。高1です」

灼「年下だったんだ…。私は鷺森灼。2年」

京太郎「俺は最初から灼さんが年上だって思ってましたけどね」

灼「なんで?」

京太郎「え、直感かなあ?なんかお姉さんぽいって思いました」

灼「ふーん?私の方が小さいのに?」

京太郎「うーん。消毒とか絆創膏とか、準備が良いですし」

灼「え、普通だよ」

京太郎「きっと、そういうしっかりした所がお姉さんっぽく感じたのかも」

灼「…」

灼(そういえば、昔もこうやって手当てしたっけな)

灼(あの頃からかな?応急手当の道具を持ち歩くようになったのは)

灼(あの子も金髪だったな…。きっとこのぐらいになってるんだろうな)

灼(実はこの人が…)ジー

京太郎「ん?どうしました?」

灼「べ、別に…」

灼(まさかね…)

京太郎「しかし、うーん…」

灼「???」

京太郎「なんか、今日初めて会ったって気がしないというか」

灼「えっ」

京太郎「どこかで会った事あります?」

灼「なっ…」

京太郎「…」ジー

灼「なんぱ?」ジトッ

京太郎「違います」

……

京太郎「よっと!」スクッ

灼「もう大丈夫なの?」

京太郎「こう見えても頑丈なんで!」ニコッ

灼「無理はしないでね」

京太郎「大丈夫ですって!ドロップキックなんてしょっちゅうくらってますから!」

灼(どんな環境…?)

京太郎「んじゃ、帰りましょうか」

灼「うん」

京太郎「どちらまで?」

灼「駅の近くのホテルに泊まってる」

京太郎「んじゃ、送りますよ」ニコッ

灼「えっ」

京太郎「???」

灼「送り狼?」ジトッ

京太郎「違います」



~帰り道~

灼「でも、なんであそこで割って入ったの?怖くなかったの?」

京太郎「まあ…そりゃちょっと怖かったですけど」

灼「じゃあ知り合いでも無いのにどうして?」

京太郎「え、うーん…単純に困ってる子を放っておけなかったのと…」

灼「と?」

京太郎「正義の味方になりたかったから…かな?」キリッ

灼「…っ」クルッ

京太郎「えっ、なんで顔そむけてるんですか!?」

灼「…っっっ」プルプル

京太郎「肩震えてるんですけどー!?」

灼「だ、だって…ごめ…っ」プルプル

京太郎「…ふふ」

灼「え…怒らないの?」ハァハァ

京太郎「いやあ、やっと笑ったなって」

灼「え…?」

京太郎「さっきからずっと申し訳なさそうな顔してたから」

京太郎「やっぱり、女の子は笑顔の方が良いですよ」ニコッ

灼「ば、ばか///」

京太郎「へへ」



~駅前ホテル前~

灼「送ってくれてありがとう」

京太郎「いえいえ、こちらこそ手当てしてくれてありがとうございました」

灼「あれは、身内の不始末だから…」

京太郎「まあ、実際不審者に絡まれてた訳ですし、仕方ないかと」オレジャナイケド

灼「うーん…。じゃあ、せめて何かお礼をさせて?」

京太郎「いやいや、いいですってそんな!」

灼「いやいやいや、そうはいかないよ」

京太郎「いやいやいやいや」

灼「いやいやいやいやいや」

京太郎「…」

灼「…」

京太郎「じゃあ、こうしましょう。誰か困っている人がいたら助けてあげてください」

京太郎「それが、俺へのお礼ってことで!」

灼「なんか、カッコイイね…」

京太郎「よく言われます」キラッ

灼「やっぱカッコワルイ…」

京太郎「ええ~!」

灼「ふふ、冗談だよ。正義の味方さん」

京太郎「へへ、んじゃー俺はこれで!」

灼「うん。またね」



~翌日~

※咲失踪中

京太郎「うーん…何処行ったんだあいつ…」

まこ「お、京太郎」

久「須賀くん、居たー?」

京太郎「いえ…。一体何処行ったんですかね…」

久「あの子はもう目を放したらダメね…」

京太郎「って、居たー!おーい、咲ぃー!」

咲「あ、京ちゃん!」

京太郎「お前は何処行ってたんだよ、全く…」

咲「えへへ、ごめんなさい」

まこ「ま、これで一件落着かの…」

久「じゃ、和達にメールしとくわね」ピッピッピ

京太郎「んじゃ、控え室まで戻りますかー」


ドンッ


穏乃「あ、ごめんなさい…」

京太郎「いえ、こちらこそ…」

穏乃「」アッ

京太郎「」アッ

穏乃「って!ナンパの人!」

京太郎「うおっ!ジャージーデビル!」

穏乃「ええええ!」

咲・久・まこ「ナンパ…?」

……

憧「ちょっと、どうしたの?しず…」

憧「」アッ

京太郎「」アッ

憧「って!酔っ払いの人!」

京太郎「あぁっ、エンコーの人まで!」


咲・久・まこ「はぁーっ!?」


咲「京ちゃん!なにそれ!」

京太郎「へ?」

久「ちょっと、須賀君、酔っ払いとかエンコーとかってどういうこと?」ジャージーデビルモ!

京太郎「あっ…」

まこ「場合によっちゃー…」

京太郎「ちちち違うんです違うんです!」

京太郎(ひぃー!なんかややこしい事になってるー!)

……

咲「さて…」

まこ「説明して…」

久「もらおうかしら…?」ジャージーデビルモネ!

京太郎「あわわわ…」


宥「あれ、憧ちゃんどうしたの?」

玄「トラブル?」

灼「あれ?君は…」

京太郎「へ…?あ、灼さん!」

咲「京ちゃん知り合い?」

京太郎「ああ、昨日ちょっと…」

京太郎「あ、灼さん、ちょっと昨日の件で誤解が…助けてください…」

灼「任せて!」


灼「昨日ホテルでした約束、忘れて無いよ!」ドンッ


咲・久・まこ・憧「はぁーっ!?」


ゴゴゴゴゴゴゴ…


京太郎(あ、余計ややこしい事になった…)


つづく