京太郎「すんません、掃除でちょっと遅れまし……ん?」
咲「チチチチ……ほらほら京ちゃん、怖くないよー……?」
京太郎「……何やってんだお前? 猫呼ぶような真似して……」
咲「えっと、京ちゃんが和ちゃんや風越のキャプテンさんみたいな女の人に引かれるのは、オカルト? が怖いから、その反動でなんじゃないかって部長が。」
京太郎「ほうほう……」チラッ
久「須賀君、その “また咲に余計な事吹き込んだな?”って顔はやめてちょうだい……割と堪えるから。」
まこ(じゃったら余計な事言わんけりゃええじゃろうに……)
咲「それで、オカルトが強いのは優希ちゃんや衣ちゃんみたいに背がちっちゃかったり、お姉ちゃんや高鴨さんみたいに胸がなかったりする娘に多いからって。」
京太郎「ふんふむ、続けてどうぞ。」
咲「ほら、私も優希ちゃん程じゃないけど背が小さい方だし……もしかして京ちゃん怖がってるんじゃないかって」
京太郎「大切断という名のチョップ!」ズビシッ!
咲「あぅっ!? 痛いよ京ちゃん……!」
京太郎「アホかお前は……今更麻雀がオカルトじみて強いからって、俺が咲を怖がる訳ねーだろ。」
咲「そ、そうなの……?」
京太郎「おう! それに普通に優希とも遊んでるし、和と話すのもお前ら避けてるからじゃねーよ。」
和「当然ですね。 むしろそんな理由なら怒りますよ。」
優希「よく言った京太郎! 使える犬には今日も私のタコスを作る権利をやろう!」
京太郎「言われなくても作ってやるっての……とにかく、咲の見方が変わるなんて事ねーから。」
咲「……うん、ありがとう京ちゃん」
――――
咲(いい流れ、いい流れだよ……これはもう京咲ルート入ったよね)
和(疑惑の解決、絆の再確認……京和ルートは今日も安泰ですね。)
優希(さりげなく私の好物を作り続ける宣言……もはや京タコルートに障害無しだじぇ!)
京太郎「第一、その部長の理屈は穴だらけだろ。」
咲「そうなの?」
京太郎「そうだよ。 豊音さんみたいに……あ、宮守のな? あの人みたいに背が高くておもちある人でもオカルトじみた人はいるし」
優希「……」ピクッ
京太郎「おもちある人っていうだけでも、モモやユキ、霞さんや淡みたいに和並の人達だってオカルトじみてるし」
和「……」ピクッ
京太郎「背が低い人でも、胡桃さんみたいにオカルトじみた麻雀しない人もいるしな……あと咲、さりげに照さんをおもち無し組にリストアップしてたが、あの人多分お前よりはあるだろ。」
咲「……」プチッ
京太郎「まぁとにかく、馬鹿な話は切り上げてだ。 俺はネト麻の用意でも……」
咲「……京ちゃん、卓について……」
京太郎「へ? だって卓はコクマまでレギュラー……」
和「そうですね、須賀君にはどうやら“調整”が必要みたいですし」
京太郎「和……?」
優希「駄犬に誰がご主人様か教えてやるじぇ!」
咲「そういう訳だから、京ちゃん……少し、頭冷やそうか?」ゴッ
京太郎「えっ、ちょっ、待っ……それはやりんの裏ネt……アッー!!」
――――
久「……図らずしも私の説を実証に変えたわね……これで、あの娘達を恐れた須賀君が私に癒しを」
まこ「求めん求めん……というか、ライバル増えちょる事を警戒しんさい。」
カンッ
最終更新:2018年04月30日 19:57