京太郎「お願いします! どうかおもちを触らせてください!」

和「何やってるんですか須賀くん! そして何を言ってるんですか!?」

宥「う、うわあ、お手本のような土下座だよ玄ちゃん」

玄「ど、どうしておもちを触りたいの?」

和「あなたもなに聞いてるんですか玄さん!」

京太郎「俺は、俺はおもちを愛している! しかし、触れたことのないものを語るなんておこがましい。
    触らずには、おもちの本当の素晴らしさは分からないと思ったんです!」

玄「なるほどなるほど~、その心意気は立派だよ須賀くん。ううん、京太郎くん」

和「玄さん!?」

玄「でもお姉ちゃんのおもちに触らせるわけにはいかない、だからその、おもち未満で悪いんだけど、私の胸なら……」

京太郎「い、いいんですか?」

玄「は、恥ずかしいから、そっとね?」

和「そんなことダメです! す、須賀くん、玄さんを犠牲にするぐらいなら、わ、私の胸を」

京太郎「の、和?」

和「さ、さあ、どうぞ!」

玄「では失礼をば……ほほう、ほほーう。さらに素晴らしいおもちになったね和ちゃん!」

和「玄さんには触っていいとは言ってません!」

どさくさに紛れてわしづかみにしていたおもち狂いの少女の頭が地面に打ち付けられる

和「あ、あなたという人は、昔から」(くどくど

京太郎「…………結局俺は触れないのか」

哀愁に満ちる背中で体育座りをするガタイのいい少年の服をちょいちょいと引くマフラー少女

宥「えっとその、玄ちゃんがごめんなさい。内緒で、少しだけ触る?」

後に彼は言った。彼女はまさに天使のような存在で、感触は天国のようだったと。


カン

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最終更新:2018年04月30日 19:52