京ちゃんが麻雀部にいない世界、ふと部員たちに違和感が起こる。
久「んー。お茶の葉っぱが足りなくなってきたわね。ちょっと、須賀くーん」
まこ「須賀? 誰じゃ?」
優希「んん? 何か聞き覚えがあるような」
和「須賀くん、なぜでしょう? 妙に口にしやすい名前ですね」
咲「?? 部長、三年にも須賀って苗字の人がいるんですか? 生徒会の人とか」
久「いえ、いないわよ。おかしいわね、なんで私あんなこと口走ったんだろう。須賀くん、須賀くん……」
和「咲さん、『三年にも』ってどういう意味ですか?」
咲「うちのクラスにもいるから。私の中学の時の同級生というか、幼馴染というか」
優希「じゃあ私は咲ちゃんから聞いたのか?」
咲「それはないと思うよ、私は彼のこと京ちゃんって呼んでるし」
まこ「ほう、何やら親しそうじゃな。フルネームはなんていうんじゃ?」
咲「須賀京太郎ですよ」
優希「京、太郎……」
和「え、わ、私、どうして」
久「嘘、私、忘れて? 須賀くんは、確かにここに」
咲「??? どうしたんですか、皆さん」
まこ「んー、わしも聞き覚えがあるような」
優希「思い出した! 何でいないんだあいつ!?」
咲「京ちゃんはハンドボール部だからいるはずないよ、優希ちゃん」
優希「京太郎は麻雀部だじょ」
咲「は?」
和「咲さん、信じられないかもしれないですけど私の記憶でも」
久「雑用を主にしながら焼き鳥になってる金髪の男の子、それが私の須賀くんよ!」
咲「み、皆がおかしくなった~!?」
宮永咲は知らない、彼女らが主出した記憶の中で、須賀京太郎はそれぞれの恋人であったなどと言う更に困った事態になるなど。
カン 『京ちゃんは妄想彼氏?』に続く、わけないよ
最終更新:2018年04月29日 23:14