仙台

咲「お母さん、行って来るね」

母「行ってらっしゃい。照のように立派な軍人になるのですよ」

咲「わかってる。お姉ちゃんの代わりは出来ないけど、私なりに精一杯頑張るよ」


ガタンゴトン

咲「長野行きの電車が来ちゃった。またお正月には帰って来るね」

母「えぇ、いつでも待ってるわ」


海軍

京太郎「お、俺の配属先が帝都長野ですか!?」

お偉いさん「うむ、君は海軍士官学校を首席卒業だしな。賢人機関のメンバーである大沼伯爵の推薦によりさ」

京太郎「はっ!光栄であります!」

お偉いさん「帝都の熊倉トシ中将には、話は通してある。早速、明日から行ってくれるか?」

京太郎「はい、わかりました」

お偉いさん「地図はこれだよ。では、貴殿の武運を祈る」ビシッ


帝都・長野

京太郎「えーっと、地図によるとこの辺りかな…」ウロウロ


ドン!

京太郎「あっ、すいません。よそ見してました…」ペコリ

咲「私こそボーとしてました。すいません」ペコリ



京太郎・咲「「あぁーーー!?」」


京太郎「咲!」

咲「京ちゃん!」

京太郎「お前も帝都で働いてたんだな」

咲「うん、最近引っ越して来てね。久しぶりだね。中学生の時以来かな?」

京太郎「あぁ、懐かしいな。しかし生意気に大人っぽくなっちゃってさ。髪の毛もショートだったのにロングになったし…。しかし、おもちは…」ジー

咲「もう!ちゃんとおもちも成長してるよ!」プンプン


咲「ここだよ。京ちゃんの地図の住所って」

京太郎「へっ?ここ?いや間違いだろ?」

京太郎「ここって劇場だろ?舞台とかやる」

咲「うん、そうだね。清澄歌劇団って名前だよ。私もここで働いてるし」

京太郎「おっかしいなぁ…。地図は何回も確認したんだけど…」

咲「ここしかないね」

京太郎「でも俺が配属されるの軍だからな。ちょっと、確認して来ようかな」

咲「…あってると思う。熊倉支配人も、今日から新しい男の人が来るって言ってたし」

京太郎「熊倉支配人って、熊倉トシさん?」

咲「うん、そうだよ」

トシ「咲、お帰り。そちらの人は?」

咲「あっ、支配人。こちらは私の幼馴染で、例の…」

トシ「そうかい。例のね…。ようこそ、須賀京太郎君。我が、清澄歌劇団へ」

京太郎「熊倉トシ中将ですか!自分は~~部隊所属の…」ビシッ

トシ「あーいいよ。そうゆう堅苦しい挨拶は。普通に喋ってくれていいよ」

京太郎「は、はい。わかりました」

トシ「じゃあ、あんたの部下になる子達を紹介するよ。着いておいで」

京太郎「しかし、ここは一体…」

トシ「あんたが疑問に思ってる事は、わかってる。後で質問に答えてやるさ」

京太郎「わかりました」



透華「咲さん!貴方は一人で買い出しに行ったら迷うから誰か連れて行きなさいと何回も言ってるでしょうに!」

咲「す、すいません!みんな忙しそうで…」

トシ「いい所に来た。紹介するよ。龍門渕透華、うちの花形スターの一人さ」

透華「トップスタァの間違いでしてよ!」

透華「おほほほほほほ!帝都に輝く一輪の花ありとは、私の事。清澄歌劇団のトップスタァ、龍門渕透華ですわ!」

透華「お噂は聞いております。よろしく、須賀京太郎さん」

京太郎(美人だけど…、肩から胸元が広く開くような着物から、哀愁が漂ってます)

京太郎「・・・」ジー

透華「キャッ!?どこを見ているんですの!?」

咲「京ちゃん、初対面の女の人の胸元を覗きこむのはすごく失礼だよ」ギュゥゥゥゥゥゥ



京太郎「痛い!痛い!背中、つねらないで!」

トシ「日本屈指の財閥を持つ龍門渕家の一人娘さ。聞いた事くらいはあるだろ?」

京太郎「えぇ、もちろん」

トシ「薙刀の達人さ。龍門渕風塵流免許皆伝の腕前だよ」

京太郎「へぇー、じゃあかなりの腕前なんですね」

トシ「後で、手合せしてみるといい」



「セイ!ヤァ!ハッ!」ブンブン


トシ「ここは中庭だね。さて、そしてあそこで空手の素振りしてるのが…」

セーラ「おっ、支配人に咲。そして…あんた誰や?」

京太郎「あっ、須賀京太郎と申します。今日からここでお世話になります」ペコリ

セーラ「おぉ、あんたが噂の少尉殿かい。俺は、江口セーラ。舞台では主に男役を演じてたりするで」アクシュ

京太郎「ど、どうもです」アクシュ




トシ「ちょっと男の子っぽいけど、ちゃんと女の子だよ。着替え覗くんじゃないよ」

京太郎「覗きませんよ!」

トシ「沖縄生まれの関西育ちで、琉球空手江口流第28代継承者さ」

京太郎「あの人もかなり強いんですね…」

トシ「透華とセーラは何かあるとケンカばっかりするから、あの二人の扱いにはちょっと苦労するかもね」

京太郎「女のケンカって、悪口の言い合いとかですかね?カワイイもんですよ」ハハハ

トシ「悪口言いながら、そこら辺にある物を壊したり、殴り合ったりするよ」

咲「京ちゃん、ケンカ止めるの頑張ってね」ファイトー

京太郎「えぇー」タラー



ドカーン!

京太郎「ななな、なんだ!?何が起こった!」

トシ「またかい。いつもの事さ」テクテク

モクモクー

トシ「ここが二階だよ。この子らの部屋がある。そしていつも騒ぎを起こすのが…」



絹「うわーん、また失敗やー。なんでやねーん」

トシ「愛宕絹恵。まぁ…、お笑い担当だね」

絹「おばちゃん、ひどいで!関西人やからって、お笑い担当はないで」

京太郎「えっと…この爆発は…」

絹「発明はバクハツや!うちの趣味ですねん。まぁ、たまに爆発しますけど、よろしく」

京太郎「は、はぁ…」

ドタドタ


誠子「絹江、この騒ぎは何だ!」

絹「す、すんません」

トシ「おっ、いい所に来たね。彼女は、ロシア人の血も入ってるハーフの亦野誠子さ。セーラと二人で、男役を演じる事が多いね」

トシ「透華とは支援される客層は違うが、間違いなくうちの花形スターの一人だよ」

誠子「ほぅ…、君が噂の上官殿か」

誠子「亦野誠子です。よろしくお願いします」ビシッ

京太郎(こ、これは軍隊式敬礼)

京太郎「はっ!僕が…いえ私が、須賀京太郎少尉であります」ビシッ

トシ「射撃の名手で、懐に愛銃のエンフィールドNo.1MkIスター・改をいつも忍ばせてる。京太郎、怒らせたら命の保証はしかねるよ」

京太郎「なにそれ…こわい…」カタカタ

誠子「支配人のジョークだよ。発砲なんか滅多な事ではしないさ」

京太郎「ですよねー」

京太郎(滅多にしない?発砲した事あるって事か!?)ゾクゾク



トシ「さて、最後の一人だね。この部屋さ」


コンコン

衣「どうぞ」


ガチャ

衣「くくく、お前が須賀京太郎か。三流にふさわしいおめでたい顔つきだな、片腹大激痛だ!」


ポカッ!

京太郎「こらっ、初対面の大人の人にいきなり失礼な事言うもんじゃありません」

衣「いたぁー!なにをするか!」


ポカッ!

京太郎「まずはごめんなさいだ。何歳だ?」

衣「衣は大人だー!」

京太郎「嘘つくとロクな大人にならないぞー。悪い子供だ」グリグリ

衣「子供じゃない!衣だ!」



衣「もう怒ったぞ!京太郎のお尻ペンペンだ!」



ふわふわ

ぬいぐるみ「…」ゴゴゴ


京太郎「うおぉぉぉぉぉぉぉ!?ぬいぐるみが独りでに、動き出した!」

トシ「京太郎。信じられないかもしれないが、衣はああ見えて君より年上だ」

京太郎「マジっすか!?」

衣「咲よりお姉さんだぞ!」エッヘン

京太郎「えぇー、信じられない…です」

トシ「まぁ、舞台では子役をやる事が多いね」

衣「たまには衣も、色っぽい役とかもやっていいんだぞ?」

京太郎「はっ?どこに色気があるんだよ」


衣「むかっ!ええーい、ジャンポール、やってしまえー!」

バチコーン!


京太郎「いてえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」ゴロゴロ

トシ「言い忘れてたけど、衣は超能力が使えてね。特に満月の夜とか、外に出歩く事が許可できないくらい強い」

トシ「だから、ぬいぐるみを遠隔操作なんて朝飯前で…。もう遅いね」



衣「はははー、衣を大人のレディと認めるか?」


バチン!バチン!バコン!→ジャンポール、ケツバットなう

京太郎「いてー…。ひどい目にあった」

咲「衣ちゃんは、ホントは人見知りが激しく引っ込み思案な性格だよ。京ちゃん、気に入られたんだよ。良かったね♪」

京太郎「そうかなぁ…」

トシ「さて、以上で清澄歌劇団のメンバーの紹介は終わったね。他には売り子とかいるけど、まぁそれは咲に聞いておくれ」

京太郎「で…俺は今日から何をすればいいんですか?」

トシ「うーむ。舞台は経験がないとね。モギリでもやるかい?」

京太郎「ももももも、モギリですか!?」

トシ「うん。あぁ、モギリって言葉知らないかい?モギリって言うのはねぇ…」

京太郎「いや、そうじゃないです!俺が言いたいのは、俺は軍人で、なぜ劇場に配属されたのかですよ!」

トシ「そりゃあ、帝都を守るためだろう」

京太郎「そうですよ!俺は帝都を守るために軍人になったわけで!」



ビィーン、ビィーン

京太郎「警報?」


ガチャ

由子「司令、失礼するのよー。魔物が現れたのよー」

トシ「…来たか」

霞「帝都のど真ん中に、小型魔物イケニャーの出現を確認」

由子「調整が一番最初に済んでた、宮永機出撃したのよー」

トシ「なんだって!あの子は、華激団の方は出動した事なかったろう!?」

霞「すいません、止めたのですが…」

由子「勝手に出撃したのよー」

トシ「無茶しやがって…、やはり宮永の血か…」



京太郎「えっ!?えっ…、えっ…」オロオロ

トシ「須賀京太郎君、歌劇団とは仮の姿。本来は清澄華激団、魔物から帝都を守る密防衛組織さ」

京太郎「な…ん…だ…と」


格納庫

衣「くっそー、衣の愛機さえあれば!」ダンダン

絹「花やしき支部で、調整中や!一番状態がいいのは、江口機か?よーし、とりあえず動かすで」カチャカチャ

セーラ「咲、初出撃で一人で戦うとか無茶やで。誰か加勢してやらんと」

イケニャー「がおー、がおー」


うわーーー、怪物だーーーー

逃げろーーーー

きゃーーーー


咲「そこまでです!みなさん、私が魔物を引きつけてる間に、逃げて下さい!」


清澄華激団だ!

今のうちにみんな避難するんだー!

桜色の機体?見た事ないな

イケニャー「魔王…、倒すし!来世の恨み!」バキッ


咲「き、きゃあああああ!」

ガクン

咲「機体が上手く動かせない…」カタカタ

咲「こ、これが実戦」カタカタ

咲「負けたら、私、死んじゃうんだ」ゾクゾク


イケニャー「オラオラオラオラ!!!!!」

咲「怖いよぉ…怖いよぉ…お姉ちゃん」グスン

イケニャー「コイツ、デクだしwwwwwwサンドバック乙だしwwwww」バキッバキッ


ガシャーン

咲「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

イケニャー「これなら私一人でも、帝都を侵略出来るしー。清澄って大した事ないなー」



咲「うぅ…、動かなきゃ…、戦わなきゃ…、お姉ちゃんが守ったこの街を守らなきゃ…」ヨロヨロ

咲「お姉ちゃんの形見の霊剣荒鷹が…光ってる…」

咲「そうだね。お姉ちゃんも一緒に戦ってくれるよね…」


咲「カンッッ!」ゴッ

咲「破邪剣征・嶺上開花」


バシュ!

イケニャー「にゃにゃー、剣は、鞘から抜かないと攻撃できないしー。ってあれ?」プシャアアアアア

イケニャー「ニャーーー!?私の右腕がーーーーー!?!?!?!?!?」


咲「うぅ…、一撃必殺なのにはずしちゃたよ」ポロポロ

イケニャー「いてしー!いてし!!ブチコロスし!!!」ギロッ

咲「まだ街の人達の避難が完了してない!動いて、撹乱するんだ!」ガシャンガシャン

イケニャー「おーっと、足は使わせないし!足は破壊しとくし!」


バキィ!

咲「きゃっ!」

ゴロン

イケニャー「さてー、どう料理してくれよう…」


イケニャー「うひひ、いっぱい恨みあるしー。ボコボコのギッタンギッタンにしてもバチはあたらないし」



京太郎「そこまでだ!」

京太郎・セーラ・誠子・透華・絹「清澄華撃団、ただいま参上!」



セーラ「咲、よう頑張ったで。初出撃にしては大したもんや」

透華「どこかの誰かさんなんか、初めての戦闘でお小水を漏らしたとか何とか…。おほほほほほほ!」

セーラ「あぁん?お前だって、一日中震えて泣いてたやないか!泣き虫、クソ成金女」

透華「きぃぃぃぃぃぃ!!」


誠子「隊長、二人はほっといて指示を」

京太郎「あぁ、そうですね。僕も初出撃で、上手く動かせるかわからないので、咲救出後、誠子さんと絹さんは全弾ぶち込んで下さい」

絹「ミサイル高いんやでー」

京太郎「じゃあ、絹さんは適当に加減して、誠子さんは全力で」

誠子「了解」



イケニャー「うぇぇぇぇぇ!なんかいっぱい増えたし!」

京太郎「咲、よく粘った。ほれ捕まれ」スッ

咲「京ちゃん…、私、お姉ちゃんみたいには出来ないけど、頑張ったよ」

京太郎「そうだな」



イケニャー「にゃあああああ!!!!!!」

絹「ほれほれ、避けれるもんなら、避けてみー。ミサイルパーリィーの始まりやー」ポン、ポン、ポン

誠子「あまり街に被害を出さないでね。さて、足と手を全部、打ち抜くか…」パン、パン、パン


イケニャー「すいませんでした…、もう勘弁して下さい…」ボロッ


京太郎「最後のトドメだぁ!」

京太郎「神刀滅却・国士無双」


バシュウ!

イケニャー「ぎゃああああああ!麻雀なら負けないないしー!」プチュン



京太郎「正義は勝つ!」

咲「京ちゃん、勝利のポーズ。決め!だよ」

京太郎「なにそれ?そんなのやらないとダメなの?」


咲「ダメ!私も初出撃だから一緒にするから!」

京太郎「えーっと…、こうか?」ビシッ

咲「そうそう」ビシッ

透華「あら、私が真ん中じゃありませんと…」

セーラ「俺ら何もしてないやんけ…。端っこでええがな」


トシ「とゆーわけだよ。清澄歌劇団は普段は劇場。しかし魔物が現れたら、清澄華撃団となるのさ」

京太郎「わかりました。俺は、劇場でモギリをして、魔物が現れたら清澄華撃団の隊長ですね!」

トシ「そうそう。後、光武は雀力によって、力の発揮の強さが決まるから…」


トシ「麻雀の猛特訓だね」

咲「京ちゃん、麻雀って楽しいよね」ニコッ

衣「衣も麻雀するー」

透華「あら、私、麻雀でもトップを取るのが好きなんでしてよ」



セーラ「さて、俺らはサンマするか」

誠子「そうですね」

絹「せやなー。京太郎君は、まぁ自然とあっちの卓になるわな」



京太郎「ぎょえええええええ!!!!!!!」



終わり