爽「有珠山高校麻雀部、ゲーム化計画第2弾!」キュッキュ

京太郎「……」

爽「やはり何か言いたげな目線だな少年」クルッ

京太郎「いや、前にも散々やったでしょう?」

爽「まーまー、いいから私の暇つぶしの妄想に付き合え」キリッ

京太郎「後から言われないように自分から先に言いよったぞ」

由暉子「ゲーム化計画!ってホワイトボード目一杯使って書いたら、計画そのものが書けませんけど」

爽「チカー!今年の一年生がー!チカが一年の頃と比べてー!」ビエーン

誓子「あー泣かないの!あといちいち私の過去掘り下げようとしない!」

揺杏「だいたいさー、妄想なら布団の中でしろって話じゃん?京太郎みたいに」ズバァッ

京太郎「んっ?」

爽「ヒドッ!?味方が成香以外いないじゃん!なんで!?」

成香(私は自動的に爽さん側ですか……)

揺杏「マジで作ってみたらいいんじゃない?ゲーム……ま、簡単じゃないだろうけどさ」

京太郎「……実際に作ろうって思えるのはさすが、器用な岩館先輩って感じでかっこいいっすね」

揺杏「へ?な、なによ急に……?///」ドキッ

京太郎「今晩の妄想が捗るぜ」

揺杏「くたばれ」

爽「今回は妄想じゃないぞ!はい出来上がったゲームがコチラになりまーす」タラララーン

揺杏「あるの!?」

由暉子「3分クッキングじゃないんですから……」

京太郎「あと何スかその効果音」

成香「ごまだれー……?」

京太郎「っていうかスマホじゃないですか」

爽「そう!我が部はついにスマホゲーに進出したのだ!」キリッ

由暉子(麻雀部ですよね?我が部)

京太郎「爽先輩ゲーム作る技術とかあったんですか!?地味にスゲェ」

爽「いいや?情報処理部に作らせた!」

京太郎「まぁそんなところですよねえぇ~~」

誓子「素直な部ねぇ、ゲームなんて一朝一夕で作れるものじゃないでしょうに」

爽「ふふん、コレをチラつかせたら世の男子は首を縦に振らざるを……おっと危ない危ない」サッ

揺杏「うわベタな、どーせユキの写真とかでしょ」

京太郎「そのブロマイド下さい、コピーでいいので。」

誓子「真顔でサイフ出すんじゃないわよ!後で回収するからねソレ!///」

京太郎「チッ……それでゲームの内容は?」

爽「レースゲーム!」ドヤッ

京太郎「なんで?」

爽「それだけじゃないよ!ちなみにみんなのスマホにもう入ってるから」

成香「わ、本当です!ホーム画面に見慣れないアプリがいっぱい……」

京太郎「ウィルスかよ」

爽「失敬な!ちゃんと遊べるからね?サンプルだから体験版程度にしか遊べないけど」

誓子「なんだ、結構出来よくて拍子抜けしちゃうわね……この麻雀ゲームとか普通にいいじゃない?」

爽「そうそう、私たち6人が出るからね!ちなみに満貫以上の和了で1枚ずつ衣服が脱g

誓子「はいアウトーッ!みんな即アンインストールすること!いい!?///」クワッ

京太郎「実力も反映されてません?俺しか脱がねぇ……ほらチカ先輩見てください」

誓子「っ、ゴクリ……って違ーう!早く消してよねソレ!///」

揺杏「うわっ、また京太郎じゃん!何このクソガチャ?運営さん!」

爽「あーそのゲーム女子が当たりだからねー、9割が京太郎。最初に貰えるチケット5枚使った?」

京太郎「はじめてすぐ全部員が揃うじゃねーか」

爽「キャラゲー系はやっぱ無理あるかなぁ?このユキモンゴーは色んなユキが捕まえられるぞ」

由暉子「胸でボールが弾かれてなくなりました……というかどういう世界観ですか、ボールって」

成香「でもこのすがあつめ、面白いですよ!」パァッ

京太郎「俺スナック菓子で集まってんじゃねえか簡単だなオイ」

爽「こう見ると京太郎とユキばっかいじってるな~」

揺杏「あとどのゲームも爽のグラおかしくない?プロポーションが、特に胸が不自然にデカい」

京太郎「せ、セコい……ん?このゲームは……『有珠山パウチカムイ』?」

爽「そう!それが究極にして最高の恋愛ゲームだ!」

誓子「絶対ロクなものじゃない……」ジトー

爽「私のパウチカムイをアプリに取り込んだんだ」

成香「有珠山の情報処理部すごすぎませんか!?」

爽「対象を触って、好感度とか感dぉひゃあぁんっ!?///」ビクンッ

京太郎「うぉおおお現実とリンクするのかよ!?ウチの情報処理部、全国区だろ」コスコスコスコス

爽「ちょっ、予想外ッ……!ひゃ、待っ!ストップストップ!お願いぃ……!///」ビクンビクンッ

誓子「ざまあみなさい!でも京太郎くん目が据わってるわよそろそろヤメなさい」

京太郎「ウーッス……めっちゃ好感度は下がってる」

爽「はースゴかった、実際に触られてるみたいだった……!///」ドキドキ

由暉子「役得……」ボソッ

京太郎「えっ?」

由暉子「あ、あなたがです」プイッ

京太郎「あぁそういう……まあでも正直、ゲームの意味はないよなぁコレ」

爽「な、なんだとぉう!?」クワッ

京太郎「いや思ったんですけど、現実でもできますよね?」

揺杏「げ」サッ

京太郎「触ることメインじゃなくて!恋愛ですよ、恋愛要素」

由暉子「……」ジトー

京太郎「え、この俺に当たる白い目線はナニ?」

誓子「あのねぇ、京太郎くん……現実はゲームみたいに簡単じゃないのよ!わかってる!?///」ズイッ

京太郎「そりゃそうですけど、なんで顔赤いんスか」

誓子「ぅぐ……し、知らないっ!///」プイッ

成香「じ、じゃあ京太郎くんは……誰か心に決めた人がいるんですか?この5人に……///」

京太郎「え゙」

揺杏「現実でも出来るって言ったよねー?」ニヤニヤ

京太郎「……可能性の話ですすいません今日から口利かないとか言わないで下さいお願いします」

成香「そ、そんなこと言わないです!でもそっか……決まってないんだ……///」ホッ

爽(なーんだ、さっきのゲームじゃ私を選んでたのに……ちぇ)

揺杏「ヘタレめ。ばか、バーカ」

京太郎「うぐっ、岩館先輩が一番厳しいっすね……」

揺杏「そ……そうよ、ちょっと器用だとかかっこいいとか褒められたからって私が……!///」ブツブツ

爽「とりあえずパウチカムイ機能は削除したほうがいいな!」

京太郎「俺、もうやらないから大丈夫っすよ?これ」

爽「京太郎が大丈夫じゃないの、おそらくね」

京太郎「?」

由暉子「鈍感ですね、本当に……」

――――――後日。

京太郎『ユキ、好きだ。誰よりもお前を――』

由暉子「……現実だったら、なぁ」ボソッ

カンッ

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最終更新:2018年04月29日 21:51