京太郎「砕かれたんなら仕方ない、捨てとくぜ」
ネリー「ダメ!」
カケラになったキーホルダーの残骸を回収しようとしたら、ネリーに止められた。
ネリー「捨てちゃダメ」
京太郎「なんで? 役割は果たしたんだぞ、それ。持ってても仕方ないと思うが」
ネリー「そうじゃないよ! キョウタローのプレゼントだから持ってたいの」
京太郎「言ってくれるのは嬉しいけどさ、その残骸じゃお前の力になれないだろ」
ネリー「ん…じゃあ、次のお守りまたくれる?」
京太郎「いいぜ。大会終わったら買いに行くか」
ネリー「忘れたら罰金だよ? あ」
どうしたのか、俺の後ろ?
「お出かけの話? 楽しそうですね」
ハオの声だ。振り向いたら割りと距離が近い位置。
京太郎「こいつに渡したキーホルダーがお役御免になってな、代わり見に行こうかって話さ」
ネリー「ミヤナガにやられちゃってね」
ハオ「オーラスのあれですか? そういえば監督ですら冷や汗出してたのに
京太郎よく無事でしたね」
京太郎「男女の違いでもあるんじゃないか、多分?」
多分違う。小学生時代、アレを喰らいまくって抗体でも出来たんだろうな。思い出したくないが。
ネリー「だったらハオも一緒に行こ! キョウタローに買ってもらえば?」
ハオ「わ、私も?」
ネリー「負けたネリーが言うのも変だけど、ハオも随分やられたでしょ?
お守りあれば違うと思うよ?」
次鋒戦か。確かにマイナスだったな、ハオは。最もオカルト的な理由で言えば『1年だから』が理由だろう。
阿知賀と白糸台は3年だったから『IHで3年は強くなる』に当てはまったのか。
A側準決勝で千里山の二条が体現してた、いや、させられてたの表現が正しいな。
京太郎「そんなに高いヤツは買えないけど、ハオはどうする?」
ハオ「はい、是非一緒に!」
カン
最終更新:2018年04月28日 23:08