<京太郎に他で彼女ができていたらどうしますか?>
穏乃「京太郎、彼女出来たんだって?」
京太郎「おう! いいだろー?」
穏乃「あはは、おめでとう。……もう、山に誘っちゃダメかな?」
京太郎「なに言ってんだよ、俺たちはダチだろ。遊びに行くのくらい問題ないって」
穏乃「ダチ……そっか、そうだよね。じゃあ、今度の土曜大丈夫?」
京太郎「おう、いいぞー」
週末@とある山の奥地の洞窟
京太郎「うう、穏乃、どうしてこんな……」
穏乃「京太郎が悪いんだよ、私のこと女だって欠片も思ってないから……だから、教えるの」
京太郎「教えるって、なんだよ……?」
穏乃「私は女で、京太郎は男ってこと。そして、もうここから逃げられないってこと」
京太郎「止めろよ、こんなのお前らしくないぞ」
穏乃「私らしいって何? 京太郎は私の何を知ってるの? 私は諦めない、誰にも渡さない」
京太郎「穏乃……」
穏乃「ごめんね、京太郎。でも少しずつでいいから知っていって、本当の私のこと。時間は、いくらでもあるんだから」
その日から一組の男女が町から姿を消し、捜索願が出されるもその行方は知れなかった。
友人たちはみな悔しそうに唇を噛みしめ、取材になにも答えなかったという。
カン
最終更新:2018年04月28日 23:01