京太郎「まさか車に轢かれて足骨折とは…」

京太郎「まぁ命が助かっただけ運がいいと思おう!」

京太郎「…それにしても暇だ。テレビはつまんないし」

京太郎「皆今ごろ学校かぁ…」

京太郎「暇だし携帯で麻雀でもやるか」


麻雀部部室

優希「朝からどうしたんだじぇ染谷先輩」

まこ「こんな早くに呼び出してすまんかったのお、全員揃ったしちょっと報告があるんじゃ」

和「なにかあったんですか?」

咲「まだ部長と京ちゃんが来てないんですけど…」

まこ「あーそのことなんじゃが、京太郎のやつが車に轢かれてなぁ」



咲「えっ!?」

優希「まじか!?」

和「大変じゃないですか!須賀君は大丈夫なんですか?」

まこ「命に別状はないそうじゃ。ただ足を骨折してしばらく入院するそうじゃがな」

和「そうですか…取り敢えず命に別状がなくて安心しました」

咲「びょ、病院!病院行かないと!」

優希「そうだじぇ!急ぐじぇ!病院はどこだじょ!」


まこ「落ち着きんさい!これから授業じゃろーが!」

咲「そ、そうでした…」

優希「しかも今日は結構重要なテストがあったんだじぇ…」

和「お見舞いは放課後に行きましょう。所で部長はどこに?」

まこ「授業サボって見舞いに行ったわ」

咲「部長ずるい!」


病院

久「須賀君ー具合どうー?」

京太郎「部長!?なんでここにいるんですか!?」

久「そりゃーお見舞いに来たに決まってるじゃない」

京太郎「いや…今から授業なんじゃ…?」

久「サボったわ」

京太郎「いいんですかそれ」

久「私は部長よ?部員の危機に授業なんてどうでもいいわ」

京太郎「部長…」

久「それに…今日の最初の授業つまんないのよ」

京太郎「それが本音ですか」


久「と言うわけで一時間目が終わるまでここにいるわ。ジュース買ってきたわよ、飲む?」

京太郎「あ、飲みます。すいません」

久「携帯で麻雀やってたの?見せてみなさい…って」

京太郎「ん?」

久「相変わらずよく分からない打ち方してるわねぇ…」

京太郎「俺は普通に打ってたつもりなんですけど…」

久「いい機会だから個人指導してあげるわ。それポンして!」

京太郎「は、はいっ!」

京太郎(部長近い!すげえいい匂い!)


久「ふぅ…須賀君の指導は骨が折れるわねー骨折だけに」

京太郎(危なかった…いい匂いすぎてロッカーに押し込む所だった…)

久「あら、もう大分時間経ってるわね。そろそろ学校に戻るわ」

久「その前に」

京太郎「部長…その手にあるマジックは何に使うんですかね…」

久「決まってるじゃない!入院といったら落書きでしょ!」

京太郎「やっぱりですか!」



久「よし完成!」

京太郎「なんて書いたんですか…」

久「我はスケベ長野代表京太郎。我に近づくおなごは全員スケベな目で見るぞ」

京太郎「ひでぇ!絶対見た人に誤解される!」

久「大丈夫よ。皆イタズラだって思ってくれるわ」

京太郎「イタズラでも恥ずかしいんですけど…」


久「じゃ私帰るわー養生してなさい」

京太郎「あ、お見舞いありがとうございました」

久「治ったらまた個人指導してあげるから、がんばりなさい。じゃあね!」

バタン

京太郎「嵐のように去っていったな…でも個人指導は楽しみだぜ!」



病院 昼過ぎ

京太郎「病院食少ない。味薄い」

京太郎「男子高校生の腹はこんなもんじゃ満足しねぇ…」

京太郎「あーもうちょいなんか食いたい…」

まこ「思った通りじゃのう、落書きも予想通りやられとるし」

京太郎「染谷先輩!?」


京太郎「学校は…って今は昼休みか」

まこ「おまえさんが腹すかしてると思ってな、軽い物買ってきたんじゃ」

京太郎「ほんとですか!ありがとうございます!」

まこ「何、見舞いのついでじゃ、ここ学校から近いしのう。わしは放課後仕事入ってるし」

京太郎「仕事って言うと…雀荘ですか?」

まこ「それ以外何があるんじゃ、客はそこそこ入るんじゃが従業員が足りなくての、休むわけにはいかん」


まこ「そうじゃ京太郎、うちでバイトせんか?」

京太郎「バイトですか?でも俺麻雀弱いですよ」

まこ「最低限出来ればいいんじゃ。他にも料理運んだり掃除だったりする事は山ほどある」

まこ「他人の打ち方を見て自分も麻雀が打て、給料までもらえる。これほど得な事はないぞ。どうじゃ?」

京太郎「確かにすごくいい環境ですよね…やってみようかな」


まこ「それに…和もたまにうちでバイトするんじゃが…うちの店の制服はメイド服じゃ」

京太郎「それは…」

まこ「必然的にメイド服を着ることになる…どうじゃ?見たくないか?」

京太郎「先輩!俺バイトやりたいです!」

まこ「よし。まあそれは治ってから詳しい話をするとしてわしはもう帰るわ」

京太郎「そういえば昼休みもう終わりますね」

まこ「それじゃとっとと治すんじゃぞ」

京太郎「はい、お見舞いありがとうございました」

バタン

まこ「バイトか…勢いで決めちゃったけど頑張るか!」


病院 夕方

京太郎「もう放課後か」

ガチャ

優希「おっ!ここにいたか」

京太郎「優希も来てくれたのか」

優希「ふふん。犬の面倒を見るのは飼い主の役目だからなっ!」

京太郎「言ってろ」



優希「タコス食うか?」

京太郎「食う」

優希「落書きには突っ込まないじぇ。どうせ部長だし」

京太郎「あーやっぱ分かる?」

優希「内容も本当のことだしな」

京太郎「そこは違うって言えよ!というか咲と和は?」


優希「咲ちゃんとのどちゃんは先生に呼び出されてたじぇ。終わったら来るじょ」

京太郎「おおっ!和も来てくれるのか!」

優希「私がいるのに他の女の話とはいい度胸だな犬。くらえっ!」

京太郎「おい、ほっへはひっはるはよ」(ほっぺたひっぱるなよ)

優希「おー思ったより伸びるじょ」

京太郎「やめんか」



優希「じゃ、私はそろそろ帰るじぇ」

京太郎「もう帰るのか?もう少しいればいいのに」

優希「タコスの安売りがあってなー買い占めに行くじょ!」

京太郎(買う人こいつの他にいるのか?)

優希「それに…そろそろ人の形が保てなくなるのだ」

京太郎「タコスにはならないからな」



優希「じゃあな!」

京太郎「おう」

優希「早く帰ってくるんだじょ!私はダーリンの帰りを待ってるからな!」

バタン

京太郎「誰がダーリンだ誰が」

京太郎「でもあいつといると気が楽だよなほんと」


京太郎「暗くなってきたな」

コンコン

京太郎「どうぞー」

ガチャ

和「須賀君、具合どうですか?」

京太郎「お、和か」



和「お見舞いに来たんですが…咲さんは来てますか?」

京太郎「いや、来てないけど」

和「えっ…」

京太郎「ん?」

和「咲さん…私より早く病院に向かったはずなんですけど…」

京太郎「…携帯は?」

和「忘れていったので私が持ってます」

京太郎「また迷子か…」



京太郎「まあ多分大丈夫だろ。よくあることだ」

和「大丈夫でしょうか…」

京太郎「長野だし多分道間違えたとかだろう。よくあることだ」

和「そうですね、待つことにしましょう」

京太郎「それにしてもあいつはこんな近い病院に来るのにどうやったら迷えるんだ…」

和「昔からああだったんですか?」

京太郎「修学旅行は警察ざたになったな…スキー旅行も捜索隊が出て大変なことになった…」

和「そんなに酷かったんですか…あ、リンゴ剥きますね」



京太郎「悪いな」

京太郎(しかし…下から見上げるおもちは素晴らしいな…動くと揺れるし)

京太郎(一回でいいから触ってみたいなぁ…)

和(…)

和「須賀君」

京太郎「ん」

和「視線、気付いてますからね」

京太郎「」



和「女の子は皆気付いてるんですよ、そういう視線。須賀君は表情にも出てますし、足に書いてある通りですね」

京太郎「すいませんでした!」

和「まあ男性ですし…仕方ないとは思いますけど」

和「須賀君は分かりやすすぎです。もう少し分かりにくくお願いします」

和「他校の人とか見てるときも…部長や染谷先輩は気付いてるんですよ」

京太郎「直すよう善処します…」



和「リンゴ、置いときますね。あとこれをどうぞ」

京太郎「ノート?」

和「今日の授業の内容が書いてます」

京太郎「おおっ!助かるよ!ありがとう和」

和「いえ、須賀君が赤点とられても困るので」

京太郎「俺は優希ほど勉強苦手じゃないって」



和「ふふっ、では私はもう帰りますね。遅くなると両親が心配しますので」

京太郎「ああ、悪かったなわざわざ来てもらって」

和「いえ、いつも雑用してもらっていますしこれぐらい当然です」

和「では、また来ますね。さようなら」

バタン

京太郎「…視線は直さねば」


京太郎「…もうそろそろ面会時間終了なのに咲が来ない」

京太郎「まあ大丈夫か、子供じゃないんだし」

京太郎「眠くなったな。ちょっと寝よう…」

京太郎「しかしこの尿瓶は慣れないな…あんまり出ないが寝る前にはしないと不安になるしな」

京太郎「さて…寝るか…」

京太郎「zzz」



病院 通路

咲「うう…道に迷って遅くなっちゃった…もう時間あんまりない…」

咲「京ちゃんの病室どこだろ…」

咲「あ…ここだ…須賀京太郎って書いてる」

ガチャ

咲「ごめんね京ちゃん遅くなっちゃって…あれ?」

京太郎「zzz」

咲「寝てるし…」



咲(起こすのも悪いし、寝かしといてあげよっと)

咲「ん?」

咲の視線→京太郎の足の落書き

咲(これやったのは…部長だね絶対…)

咲(何か他にもイタズラされてそうだなー)キョロキョロ

咲「あ」

咲が見つけたもの→尿瓶(京太郎使用済み)



咲(こ、これって…)

咲(し、尿瓶だよね?おしっこするときに使う…)

咲(そ、それがここにあるってことは京ちゃんが使ったってこと…?)

咲(そ、そうだよね!動けないなら使うしかないよね!)

咲「…」

咲「あ、あー…なんかトイレ行きたくなって来たなー」(棒)



咲「で、でも私、トイレの場所知らないし…」

咲「我慢したら間に合わずに漏らしちゃうかもしれないし…」

咲「かといって動き回ったらまた迷子になるかもしれないし…」

咲「し、仕方ないよね…うん」

咲「京ちゃんは…寝てるよね…?」

京太郎「zzz」

咲「じゃ、じゃあちょっとこれ借ります…」



咲「…」

咲(スカートは…脱がない下着だけ下ろそう…)

咲(スカート片手で押さえて…尿瓶はもう片方で…)

咲(ちょ、ちょっとがに股になったほうがいいかな…)

咲(これでいいかな…うん…)

咲(出る…)

チョ チョロロロロ



チョロ チョ チョ

咲(…)

咲(な、何やってるの私!?)

咲(これじゃ変態みたいじゃない!)

咲(と、取り敢えず後始末!あと証拠隠滅!)



咲(なんとか終わった…)

咲(もう…京ちゃんがあんな所に置いとくから…)

咲「そうだよ!京ちゃんが全部悪いんだよ!」

咲「京ちゃんまだ寝てる?」

京太郎「zzz」

咲「よし!仕返しに落書きしよ!」



咲「でも足はもう書けないから…顔に書いちゃえ」

咲「ふんふーん」カキカキ

咲「もっと書いちゃえ」カキカキ

咲「部長よりも恥ずかしいこと書いてやる」カキカキ

咲「いっぱい恥かけばいいんだよ。ふーんだ」カキカキ

咲「完成!」

咲「たくさんの人に見られて恥かくといいよ。ふふん」



ガチャ

ナース「失礼しますぅー面会時間終わりですよぅー」

咲「わっ!すいません!」

ナース「あ、お邪魔やった?」

咲「い、いえっ!」

ナース「ラブラブやね~めっちゃ羨ましいわ~でももう時間やし、続きはまた今度にしてな~」

咲「い、いやラブラブなんて!じゃあ京ちゃんまたね!」



京太郎「んー…今何時だ…」

京太郎「あー結構寝たな…咲は来なかったのか…」

京太郎「あれ…?俺こんなに尿瓶使ったっけ…」

ガチャ

ナース「すいませんー夕食ですぅー」

京太郎「はーい」

ナース「あ、起きてたんやねー」

京太郎「ついさっき起きたんですよ」

ナース「なるほどーはーい、ご飯やでー」

京太郎「あ、どうも」

ナース「そういえばさっきお客さん来てたでー」

京太郎「お客さん?」



ナース「うん、短い髪の女の子」

京太郎(咲か)

ナース「それでなー…ふふっ」

京太郎「どうしたんですか?」

ナース「いやー須賀君の顔見てたらちょっとなー」

京太郎「?」

ナース「あ、うちそろそろ戻らんと。ばいばいスケベ代表須賀君」



バタン

京太郎「スケベ代表って…」

京太郎「それより顔って…どっかおかしいか?」

京太郎「もしかして咲のやつがなんかしたのか…?」

京太郎「鏡見てみるか」



鏡に映ったのは俺の顔と顔に書かれた『京ちゃんは私の将来の旦那様、ずっとずっと大好きです』という落書きだった。

焦って取り敢えず写メとってから落書きは消してしまったが。

看護師さん以外に誰にも見られてないことを話した時の咲の反応が面白かったな。

咲「結局恥かいたの私だけじゃない!」

カン!




おまけ

憧「ねえ京太郎…これなにか分かる?」

京太郎「俺が使った尿瓶じゃねーか!汚いから触るなって!」

憧「嫌よ」

京太郎「嫌ってお前…」

憧「動かないで」

京太郎「はぁ?」

憧「…」スルスル

京太郎「な、何でお前パンツ脱いで」

憧「喋らないで、あんたはただ見てればいいの」



憧「この中にはあんたのおしっこが入ってる…声出さないでね」

京太郎(な、なんでこいつ俺が使った尿瓶にまたがってんだ!?)

憧「んっ…」

チョロ シャアアアア

憧「どう…?あたしのおしっことあんたのおしっこ…こんなに混ざってる…」

京太郎「」


もういっこカン 正直これ蛇足だわ